エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

Ibanez TS9(Tube Screamer)のサスティーン実験

Ibanez TS9(Tube Screamer)のサスティーン実験

こんにちは。

今回は「Ibanez TS9(Tube Screamer)のサスティーン実験」について書きたいと思います。

 

最近、Ibanez「TS9」を購入して色々試していたところ、あるギター仲間が「TS9」は「サスティーンが伸びる」ということを言っていたので、Ibanez「TS9」は一度、ご紹介しましたが、気になったのでスタジオでサスティーンの実験をしてきました。

Ibanez TS9

 

Ibanez TS9について簡単にご紹介】

Ibanez「TS9(Tube Screamer)」TS系オーバードライブで、中域(ミドル)が上がるのが特徴です。あまり歪みまないペダルですが、DRIVEをMAXにすれば、それなりに歪ませることもできます。BOSS「SD1」と比べると素直なオーバードライブと言った印象です。 

【今回の試したセッティング】

PRS CUSTOM 22(ギター)→IbanezTS9(Tube Screamer)」→Marshall JCM 2000(アンプ)リードチャンネル

 Marshall JCM 2000 リードチャンネル

今回は「Marshall JCM 2000」を使って試してみました。

チャンネルはリードチャンネル(ULTRA GAIN / CHANNEL B)で、アンプで歪ませたところに、Ibanez「TS9」を使ってブーストするというセッティングにしてみました。

Marshall JCM 2000 リードチャンネル

<ULTRA GAIN / CHANNEL B>

VOLUME=3ぐらい(環境に応じて調整)

GAIN=5〜6ぐらい

LEAD1を選択(ボタンは押さない)

 

Marshall JCM 2000 リードチャンネル

<EQUALISATION>

PRESENCE=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=リバーブはお好みで調整

※DEEPとTONE SHIFTはOFF 

 

Ibanez TS9のセッティング】

Ibanez TS9のセッティング

DRIVE=9時ぐらい(3ぐらい)

LEVEL=4時ぐらい(8ぐらい)

TONE=11時ぐらい(4ぐらい)  

今回のIbanez「TS9」のセッティングは、ブースターとしてのセッティングなので、DRIVEを控えめに、LEVELをかなり上げてあるセッティングです。LEVELの調整がポイントになってきますが、ハウリングには注意が必要です。DRIVEの加減でノイズが多くなりますので、音を聞きながら細かく調整した方がいいと思います。程よくかけるのがポイントになります。

(※LEVELを上げすぎるとサスティーンが強すぎて、逆に弾きにくくなることもあります)

 

Ibanez TS9のサスティーンを試してみました】

それでは、実際にIbanez「TS9」を使ってサスティーンを試してみました。

ギターで音が出にくい(途切れやすい)1弦の13フレット(Fの音)で弾いて試してました。(隣の14フレットF♯はもっと出にくいです)

Ibanez TS9のサスティーン

まず、「Marshall JCM 2000」のアンプだけで1弦の13フレットを普通ぐらいの強さで弾いてみると、「ファーーー⤵︎、、、」

5〜6秒ぐらいで音が減退して音が途切れてしました。

 

そして、次にIbanez「TS9」をONにして、同じように弾くと、

「ファーーーーーーーーーーー→」

10〜15秒以上音が伸びました。

 

サウンドはほとんど変わりませんが、明らかにIbanez「TS9」をONにした方がサスティーンが伸びました。

 

よく「Marshall JCM 2000」の歪みで弾いていると、サスティーンがなく音が途切れることがあります。ピッキングの強さや指のパワー+ビブラートでなんとかギリギリ音を伸ばしていましたが、このIbanez「TS9」をブースターとして使い、サスティーンを加えると音が伸びやすくなるとわかりました。マーシャルアンプで、よくプロの方のエフェクターボードにIbanez「TS9」などの「TS系オーバードライブ」を使っている理由がわかったような気がします。

 

【ついでにSD1とTS9のサスティーンを比較してみました】

BOSS SD1とIbanez TS9

次に、BOSS「SD1」でのサスティーンも試してみました。

セッティングはIbanez「TS9」と同じセッティングにし、同じように、1弦の13フレットを弾いてみました。

「ファーーーーー⤵︎」

10秒ぐらいで音が減退していきました。

「SD1」もサスティーンが伸びます。 ただ、10秒あたり過ぎると音は伸びているものの、音が細くなっていく傾向がありました。

 

同じようにもう一度、Ibanez「TS9」で弾いてみると、

「ファーーーーーーーーーーー→」

同じように10〜15秒以上音が伸びました。サスティーンでの「SD1」との違いは、音が伸びきった後でも、音が細くならずそのまま伸びるという点が「TS9」の特徴だと感じました。

(あまり高音を伸ばして聞いていると頭がクラッっとしてくるので、ご注意ください)

 

Ibanez TS9(Tube Screamer)のサスティーン実験のまとめ】

今回はサスティーンという音の伸びについての実験をしてみました。自分の感覚になりますが、「Marshall JCM 2000」のリードチャンネルを使っていると、音が伸びない(途切れる)ことが気になっていたので、今回は悩みが一つ解決できる機会となりました。まだ、個人的にはIbanezIbanez TS9(Tube Screamer)」をブースターとして使いこなしているワケではないので、今後、「Marshall JCM 2000」のリードチャンネル+Ibanez「TS9」or「TS系OD」でブースターという組み合わせを試していきたいと思います。

サスティーンを伸ばしたい場合には、Ibanez「TS9」オススメのオーバードライブです。

 

以上、Ibanez TS9(Tube Screamer)のサスティーン実験についてでした。

 

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ONE CONTROL Strawberry Red Over DriveをJC120で弾いてみた

ONE CONTROL Strawberry Red Over DriveをJC120で弾いてみた

こんにちは。

今回は「ONE CONTROL Strawberry Red Over DriveをJC120で弾いてみた」を書きたいと思います。

Strawberry Red Over Drive

 ONE CONTROL 「Strawberry Red Over Drive 」は、以前、何度かライブで使ったことあるペダルで、クリーンブースターとして使えるオーバードライブとしてご紹介しました。

「Marshall JCM 2000」では何度か使用していましたが、「JC120」で使ったことがなかったので、今回スタジオに練習ついでに試してきました。

 

【Strawberry Red Over Driveについて 】

このStrawberry Red Over DriveはONE CONTROLから出ているオーバードライブになります。このペダルが気になったきっかけは、BOSS「BD2」に似ているということで、ミニサイズも含め購入しました。

ツマミは、LEVEL、TREBLE、DRIVEの構成になります。

Strawberry Red Over Drive

LEVELは、かなり音量レベルが高いです。9時〜10時くらいでアンプとの音量差が同じくらいです。

TREBLEは、右に回すほど高域が上がってきます。程良く上がっていくのが印象的です。

DRIVEは、かなり歪み幅が多いです。13時くらいが、歪みのピークだと思います。

以上のことからも、BOSSの「BD2」とよく似ている性質を持つオーバードライブです。

 

【JC120でのセッティング】

JC120

PRS CUSTOM 22(ギター)→Strawberry Red Over Drive→JC120(アンプ)

 

〈JC120のイコライジング

JC120のイコライジング

VOLUME=2〜3(環境により調整)

TREBLE=3〜4

MIDDLE=3〜4

BASS=3〜4

DISLTORTION=0

REVERB=2〜3

BRIスイッチはOFF

 JC120のイコライジング

※チャンネルリンクをしてます(CHANNEL-2 / Low→CHANNEL-1/ HIGHへパッチケーブルでリンク) 

 

【実際にBD2と比べて弾いてみた感想】 

Strawberry Red Over DriveとBD2の比較 

「 Strawberry Red Over Drive」を「JC120」で弾いてみた感想としましては、確かにBOSS「BD2」と似たようなサウンドの傾向はあるかなと思いました。ただ、BOSS「BD2」はジャキジャキするようなサウンドで、高域が出てくる感じがします。それに対して「 Strawberry Red Over Drive」はわずかではありますが、歪みの質がやや細かい印象がしました。TREBLEのツマミがあるので、高域が出やすいモデルなのかと思いきや、「 Strawberry Red Over Drive」は「BD2」よりも高域が抑えられていると感じました。

様々な弾き方を試しましたが、個人的には「Strawberry Red Over Drive」を使ってもっとも良いなと思った弾き方は、単音でのリードソロです。ギターのセレクターをリアにしているのに関わらず、サウンドは丸くTS系ODのような心地良いサウンドがでてきました。

PRSギターのボリュームコントロール

この「 Strawberry Red Over Drive」の良さは恐らく、TREBLE(高域)が意図的に抑えられているところに感じます。試しに、BOSS「BD2」で同じように弾いてみるとハイ(高域)が出るリードソロになりました。

「Strawberry Red Over Drive」 はリードソロでは高域が抑えられているので、音が細くなりにくいのも特徴で、程よく気持ちが良いサウンドがでます。

弾いていて気になった点は、歪み幅が多いのでGAINを上げれば「JC120」でリフなども弾けなくはないですが、正直なところ、コードの分離感はあまり良い方ではないので、言い方は悪いかもしれませんが、濁るようなサウンドになる傾向がありました。これは「BD2」も同じような傾向がありました。ピッキングのレスポンスは両方とも良好です。

 

【Strawberry Red Over Driveの使い方】

「Strawberry Red Over Drive」使い方は「リードソロが特にオススメです。この購入した当初はこのペダルの名前はあまり気にしていませんでしたが、名前の通り、程よく「甘いリードサウンド」が出るオーバードライブです。全体的なサウンドはドライですが、リードソロで使うとこのペダルの真価が発揮されるのではと思いました。

 

BOSS「BD2」と「Strawberry Red Over Drive」は、比べると方向性は似ていますが、「Strawberry Red Over Drive」はBOSS BD2には出ないリードサウンドがある分、個人的には同じようなペダルという認識はやや勿体ないかなと感じました。

BOSS「BD2」は、高音でジャキジャキしているサウンドなので、クランチで1〜3弦を使うカッティングやアルペジオなどが向いてるかなと個人的には思います。どちらも「Marshall JCM 2000」のクリーンチャンネル(CRUNCH OFF)で使用する場合は、5,6弦はしっかり弾けますが、「JC120」で使用する場合は「Strawberry Red Over Drive」と「BD2」どちらとも、それぞれが持ち味を発揮できる使い方をした方がサウンドに差が出てくると思います。

 

【Strawberry Red Over Driveのまとめ】

今回は「JC120」で試してみましたがStrawberry Red Over Driveは、「JC120」で甘いうっとりするようなリードソロを弾きたい時には持ってこいのオーバードライブだと思います。使い方はリードソロと限定しましたが、工夫次第ではクリーンブースターなど様々な使い方ができると思います。

ハードロックのような速弾きやテクニカルが入るソロよりも、ブルースなどゆったりと鳴かせるようなソロにピッタリなサウンドだと思います。リードソロでは、空間系のディレイなどをかけるとより一層効果的でした。

 

今回は「Strawberry Red Over Drive」=「BD2」という代替えでの先入観で使っていましたが、改めて良さを発見すると「Strawberry Red Over Drive」をすごい魅力的なオーバードライブに見えてきました。

Strawberry Red Over Drive自体は汎用性は高く使いやすいペダルだと思います。個人的にはサウンド面で使い方を限定した方が良いかなと思うことで書いてみました。

BOSS「BD2」などのキンキンする高域が出るエフェクターが苦手な人には、高域が抑えられた弾きやすいペダルだと思います。ぜひ「Strawberry Red Over Drive」でお試しください。

 

以上、「Strawberry Red Over DriveでJC120を弾いてみた」でした。

Marshall JCM 2000 フットスイッチを使ってみた

Marshall JCM 2000 フットスイッチを使ってみた

こんちには。

今回は「Marshall JCM 2000 フットスイッチを使ってみた」を書きたいと思います。

 

「Marshall JCM 2000」には専用のフットスイッチがあります。よくスタジオに「JCM 2000」のヘッドアンプの上などに置いてあるフットスイッチを見かけたことはないでしょうか。

Marshall JCM 2000 フットスイッチ 

今回は、このフットスイッチを使ってみたので簡単にご紹介したいと思います。

 

【フットスイッチでできること】

まず、この専用フットスイッチをつなぐことでできることは、2つあります。

まず、1つ目は、

チャンネルの切り替えが可能です。

クリーンチャンネル(CLASSIC GAIN / CHANNEL A)とリードチャンネル(ULTRA GAIN / CHANNEL B)の切り替えが簡単に足元でできます。(指で切り替えに行かなくていい)

f:id:jundrive3:20170717203434j:image

↑フットスイッチはOFF

Marshall JCM 2000 フットスイッチ

 ↑クリーンチャンネル(LEDが緑)

 

Marshall JCM 2000のクリーンチャンネル

↑フットスイッチをON

Marshall JCM 2000 フットスイッチ

↑リードチャンネル(LEDが赤)へ切り替わる(OFFにするとクリーンチャンネルへ戻る)

 

2つ目はReverbのONとOFFの切り替えです。

このRevebの切り替えはあくまでも、使用しているチャンネルに対してのRevebのON/OFFの切り替えになります。

各チャンネルにRevebは1つずつで、フットスイッチで同じチャンネルで2つのRevebが使えるようになるわけではないのでご注意ください。

例えば、

Marshall JCM 2000のリードチャンネル

↑クリーンチャンネル(CLASSIC GAIN / CHANNEL A)はリバーブを5でON/OFFで、OFFにするとリバーブは効かなくなります。

↑リードチャンネル(ULTRA GAIN / CHANNEL B)はリバーブを0で、ONしてもリバーブは0で効かないです。

つまり、各チャンネルでリバーブを使いたいならば、リバーブを両方とも上げておかないと使う意味がなくなってしまいます。(チャンネルは指で切り替える)

Marshall JCM 2000のリバーブ

バーブの切り替えはチャンネルを固定させて使うことが好ましいように思います。(リバーブの量はお好みで調整)

つまり、フットスイッチは「チャンネル」「リバーブの両方とも切り替えることはできないので、どちらを使うか先に選ぶ必要があります。

実用的には「チャンネル」の切り替えの方が便利だと思います。

 

【フットスイッチの接続の仕方】

フットスイッチの接続は、ヘッドアンプに裏にある端子にプラグを差すだけです。(FOOTSWITCH)

Marshall JCM 2000 フットスイッチの接続の仕方

 

・チャンネルを切り替えたい場合

CHANNELへフットスイッチのプラグを差す

Marshall JCM 2000 フットスイッチの接続の仕方

 

・リバーブを切り替えたい場合

REVERBへフットスイッチのプラグを差す

Marshall JCM 2000 フットスイッチの接続の仕方

 そして、足元にフットスイッチを置いて使用します。

Marshall JCM 2000 フットスイッチ

 

【実際にチャンネルを切り替えて弾いてみた】

試しにクリーンチャンネルとリードチャンネルを切り替えて弾いてみました。

リードチャンネル(歪み)をメインにしたいので、イコライジングは以前ご紹介したメタル系のイコライジングにしてみました。(下記参照)

〈Marshall JCM 2000のメタル系イコラジング〉

Marshall JCM 2000のメタル系イコラジング

(左)VOLUME=3ぐらい(※音量は環境により調節)

(右)GAIN=5ぐらい(※GAINは個人的な判断です)

LEAD2 (ボタンを押す)=GAINが上がります。

※ULTRA GAIN/ CHANNEL B(LEDが赤色)のチャンネルで、VOLUMEとGAINの間にある「LEAD1」と「LEAD2」と切り替えれる小さいボタンがあります。

Marshall JCM 2000のメタル系イコラジング

PRESENCE=2

TREBLE=7.5

MIDDLE=8

BASS=3

※DEEPとTONE SHIFTは両方ともON(ボタンを押す)

REVERB=5(リバーブは調整しても可)

 

そして、クリーンチャンネルはCRUNCHをONにするかOFFしないかで迷いましたが、今回はクリーンサウンドを試したかったのでOFFにしました。

いつものVOLUMEとGAINは5:5ぐらいです。(VOLUMEは環境によって調整)

Marshall JCM 2000のクリーンチャンネル

 

このセッティングでフットスイッチを使えば、クリーンサウンドでコードやアルペジオ、カッティング。リードチャンネルでギターソロやリフと弾きたいフレーズで簡単に使い分けることができます。

エフェクターがない時や持って行きたくないときに「Marshall JCM 2000」と「専用フットスイッチ」があれば、とても便利です。

 

【専用フットスイッチについて】

専用フットスイッチはMARSHALL PEDL10001というフットスイッチになります。ほとんどはスタジオに置いてありますが、もし購入する場合は、アンプが対応しているかはチェックした方が良いです。(今回、使用している「Marshall JCM 2000」は「DSL50」です)

〈MARSHALL PEDL10001(フットスイッチ)が使用できるアンプ〉

DSL100、DSL50、DSL401、DSL201、AVT50、AVT50H、VS65R、VS30R、MG30DFX用フットスイッチ

 

【実際フットスイッチを使って弾いてみた感想】

今回は、エフェクターなしで弾いてみましたが、フットスイッチだけで、クリーンから歪みになるのはとても便利で面白いと思いました。

しかし、個人的に気になったことは、リードチャンネルのイコライジングでクリーンチャンネルに切り替えた時に、イコライジングが変えれないことです。(Marshall JCM 2000はイコライザーが1箇所のみ)

今回のイコライジングは、TREBLE(高域)とMIDDLE(中域)をかなり上げてあるので、クリーンサウンドにした時にトレブリーでやや耳が痛くなるサウンドになってしまいました。ギター側のボリュームコントロールセレクタ、トーンで調整して弾けば問題はありませんが、かなり右手の操作が大変かなと感じました。

 リードチャンネルでもクリーンチャンネルでもあまり差がないイコライジングにセッティングするべきか、もしくはイコライジングをフラットにしてエフェクター側でサウンドコントロールした方がいいか悩むところなので、次の機会に改めて試したいと思います。

 

以上、「Marshall JCM 2000 フットスイッチを使ってみた」についてでした。

JC120で試してみた歪みエフェクター7選【レビューあり】

※この記事は2021年11月7日に更新されました

こんにちは。

最近、バンドでJC120を使うことが多くなってきました。

そこで、ふと思ったことは、

「JC120と相性がいい歪みエフェクターってどれだろう?」

「JC120でいい音が出したいなぁ」

ということ。

そこで、思い切って歪みエフェクターを一度に試してやろうと思い、スタジオで実験してきました。

筆者の個人的な好みではありますが、数ある歪みエフェクターの中からピックアップをして、実際に試してみましたのでご紹介します。

JC120で試してみた歪みエフェクター7選【レビューあり】

実際にJC120で試した歪みエフェクターは下記となります。※試した順

  1. Leqtique「9/9」
  2. Providence「SDT-2」
  3. BOSS「 DA-2」
  4. BOSS 「ML-2」
  5. MESA BOOGIE 「THROTTLE BOX」
  6. MAD PROFESSOR 「Stone Grey Distortion
  7. Bogner「Burnley」

それでは、早速、ひとつひとつJC120で試していきたいと思います。

Leqtique「9/9」

Leqtique(レクティーク)9/9

Leqtique「9/9」は、Leqtique 3作目となり、ブランドして初の完全オリジナル回路のディストーション作品。GAINを最小レベルでもディストーションとして感じられる程のハイゲインユニットに仕上がっており、もうひとつの特徴として、「DMOSFET 「のチューブライクな特性曲線由来のギターのヴォリュームに対する自然かつ高い反応性が特徴です。

引用元:公式サイトより

Leqtique「9/9」レビュー

Leqtique「9/9」を、実際にJC120で試した感想としては、エレキギターの原音がしっかり出るクリアなハイゲインディストーションと言ったイメージでした。

ディストーションサウンドならではのパワーコードもしっかり弾けます。

JC120との相性は、やや詰まり気味なディストーションサウンドですが、悪くはない感じがします。

弦の音がしっかりでるので、単音弾きやハンマリング&プリングを多様する曲に使いたいですね。

Leqtique「9/9」評価

5,6弦の鳴り ★★★★

ギターボリュームの追従性 ★★★★

コストパフォーマンス ★★★★

JC120との相性 ★★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ) ★★★

弾き心地の良さ ★★★★

歪み属性 → トランスペアレント(クリア系)

Providence「SDT-2」

Providence SDT-2

Providence「SDT-2」は、STAMPEDE DT/SDT-2は、STAMPEDE OD/SOV-2に採用しているローノイズ・アップコンバータ電源回路を搭載し、DC9Vから内部動作電圧を昇圧させることで、一般的なDC9V駆動のディストーションペダルでは実現できない幅広いダイナミックレンジを持っています。それにより大型スタック・アンプをドライブさせた様な重低音の効いたディストーションサウンドを再現します。またGAINとトーンコンロール類の調整によりナチュラルなクランチサウンド、FUZZのようなダーティーな歪みまで、多彩なディストーションサウンドを作り出します。

引用元:メーカーサイトの解説より

Providence「SDT-2」レビュー

Providence「SDT-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、ファズ寄りの歪みながらも、明るく輪郭がハッキリしているサウンドになりました。

5・6弦を使ったパワーコードもしっかりでます。

Providence「SDT-2」は、ギターのボリュームコントロールは追従しないので、ディストーションありきで使うのが良さそうです。

しかし、JC120では、やや詰まったディストーションサウンドが気になりました。

また、サウンドとは関係ありませんが、スイッチガードが付いていて、遠慮なくスイッチを踏めるのはいいですね。

Providence「SDT-2」評価

5,6弦の鳴り ★★★★

ギターボリュームの追従性 ★

コストパフォーマンス ★★

JC120との相性 ★★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ) ★★★

弾き心地の良さ ★★★★

歪み属性 → パワフル(粘り系)

Providence SDT-2

BOSS「 DA-2」

f:id:jundrive3:20170712164614j:image

BOSS「 DA-2」は、ローランドの独自技術「MDP(Multi-Dimensional Processing)」により、低域から高域まで、ギターのどの音域でも理想的な歪みサウンドが得られる画期的なコンパクト・ペダルです。、多次元的なプロセッシングをリアルタイムで実現。しかもシンプルかつ直感的な操作で音づくりが可能です。

引用元:BOSS公式サイトより

BOSS「 DA-2」レビュー

BOSS「 DA-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、弾いた瞬間に分離感があるディストーションサウンドが目が覚めたようにハッキリ出てきました。

JC120との相性はすごく良さそうです。

パワーコードももちろんのこと、メタル系ディストーションにありがちな音が細くなることもない、太いディストーションの印象でした。

以前、BOSS「DS-1X」を弾いたことがありますが、BOSS「 DA-2」の方が使いやすい音かもしれません。

BOSS「 DA-2」評価

5,6弦の鳴り ★★★★

ギターボリュームの追従性 ★★★★

コストパフォーマンス ー(生産終了)ー

JC120との相性 ★★★★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ)★★★★★

弾き心地の良さ ★★★★★

歪み属性 → ソフト(柔らか系)

BOSS「ML-2」

f:id:jundrive3:20211108221001p:plain

BOSS「ML-2」は、重厚で攻撃的なサウンドを生み出すディストーション・ペダルです。LOW/HIGHそれぞれ独立したEQを搭載しており、シャープな高域とタイトな低域のコントロールが可能。激しいディストーション・ペダルでありながら、音の輪郭を犠牲にすることなく、高速リフをプレイしてもコード感を失うことはありません。

引用元:BOSS公式サイトより

BOSS「ML-2」レビュー

BOSS「ML-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、こちらもイイ感じのハイゲインディストーションが飛び出してきました。

歪みながらも音の芯がしっかり出るサウンドでしょうか。

5・6弦を使ったパワーコードとブリッジミュートでズンズンするには、もってこいのモデルです。

驚くことは、音の輪郭がハッキリとしていることです。

コードの分離感もよく、JC120と相性はいいように感じます。

BOSS 「MT-2(メタルゾーン)」と比べられそうですが、BOSS「ML-2」の方が使いやすいですね。

ハイゲインディストーションなので、ギターボリュームを絞っても、クリーンに近づくことはありませんでした。

ハイゲインなのにノイズレスなので、ノイズゲートは必要なさそうです。

BOSS「ML-2」評価

5,6弦の鳴り ★★★★★

ギターボリュームの追従性 ★★

コストパフォーマンス ★★★★★

JC120との相性 ★★★★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ)★★★★★

弾き心地の良さ ★★★★★

歪み属性 → ストレート(芯がしっかり系)

MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」

MESA/BOOGIE/ THROTTLE BOX

MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」は、メサブギー初となるコンパクト・エフェクター4機種の中でもハイゲインサウンドを一番の強みとしたディストーション・ペダル。同時期に登場した他3つのコンパクト・ペダル「TONE-BURST」「GRID SLAMMER」「FLUX-DRIVE」に比べて多彩なサウンドメイキングが可能です。

引用元:メーカーサイトより

MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」レビュー

MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」を、実際にJC120で試してみた感想としては、とにかく激歪みでした。

かなり歪みが深く、さすがメサブギーといったところです。

しかし、気になるのは5・6弦を弾くとボヤけてしまいました。

パワーコードは苦手な感じがします。

JC120の相性もそれなりといったところ。

歪みが他のモデルと比べて強いので、ゲインブースターとして使うと超強力になりそうです。

メインの歪みとして使うのは、難しいモデルかもしれません。

MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」評価

5,6弦の鳴り ★

ギターボリュームの追従性 ★★★

コストパフォーマンス ★★★

JC120との相性 ★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ)★★

弾き心地の良さ ★★★

歪み属性 → ソフト(柔らか系)

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion

MAD PROFESSOR Stone Grey Distortion

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」は、他のペダルにはないクリアさと高い解像度を実現したモダンハイゲイン・ディストーションペダルです。

特にヘビーディストーションでのトーンの鮮明さを追求して開発されました。

刃物のように鋭いダイナミクスと強烈なハイゲインを備え、ドロップチューニングや7弦ギターにも対応しています。弦の振幅がそのまま伝わるような、非常に高い解像度をもつエクストリームゲインサウンドを求めるモダンロックプレイヤーに最適です。

コードを弾いたときに、高いゲインでサウンドがぐしゃっと潰れずに、コードの構成音が1音1音はっきりと聴こえることを実感いただけるでしょう。

引用元:メーカーサイトより

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」レビュー

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」を、実際にJC120で試してみた感想としては、クリアかつレスポンス速いディストーションサウンドが出てきました。

BOSSや他のモデルと違い、弦を弾くとすぐ音が出るイメージです。

はじめてMAD PROFESSORのモデルを使いましたが、人気の理由がわかったような感じがします。

しかし、気になることがひとつ。

それは、弾き心地がとても硬く感じることです。

つまり、弾きにくい。

音は素晴らしいんだけど、ピックがひっかかるような演奏のしにくさが、筆者には残ってしまいました。

エレキギターのボリュームコントロール追従性はいいものの、石のように硬いディストーションサウンド

他のモデルと比べてしまうと、このモデルでJC120を使うには、やや厳しい面があるかもしれません。

MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」評価

5,6弦の鳴り ★★★★

ギターボリュームの追従性 ★★★★

コストパフォーマンス ★★★

JC120との相性 ★★

歪みの威力(深さ) ★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ)★

弾き心地の良さ ★

歪み属性 → スーパーハード(超硬い系)

Bogner「Burnley」 

Bogner Burnley

Bogner「Burnley」 は、NEVEトランス搭載 ディストーション。音圧のあるリッチな音色が魅力です。煌びやかなクランチサウンドからホットなリードトーンまで、幅広い音作りに対応します。音のキャラクターを切り替えるFat/Tightスイッチを搭載。シンプルなコントロールを採用し、直感的な音作りが可能です。

Bogner「Burnley」 レビュー

Bogner「Burnley」 を、実際にJC120で試してみた感想としては、言葉で言い表すことが難しいですが、エアー感があるディストーションサウンドが出てきました。

歪みの芯までも、再現されているようなサウンドです。

5・6弦もちゃんと出せます。

かなりJC120との相性が良いように思います。

リッチで弾いていて気持ちがいいですね。

ただ、一点不満を言えば、スイッチがとても固いこと。

思いっきり踏まないとスイッチが入らなそうです。

ちなみに、LEDが弦を弾くたびにピカピカ光ります。

他のモデルと比べると、断トツでお値段は高いですが、使ってみる価値はありますね。

ちなみに、現在は、モデルチェンジされたものが売られています。

Bogner「Burnley」 評価

5,6弦の鳴り ★★★★

ギターボリュームの追従性 ★★★

コストパフォーマンス ★

JC120との相性 ★★★★★

歪みの威力(深さ) ★★★★★

ペダルの汎用性(使いやすさ)★

弾き心地の良さ ★★★★★

歪み属性→ソフト(柔らか系)

結果的にJC120と相性が良かった歪みエフェクターは?

今回、JC120を使って様々なディストーション・ペダルを試してみましたが、同じディストーションでも個性があるということに気付かされました。

結果的にJC120と相性が良かったのは、BOSS「DA-2」・BOSS「ML-2」・Bogner「Burnley」 です。

BOSS「DA-2」については、生産中止となっているので、中古で見つける必要があります。

しかし、このモデルがあれば、JC120での歪みエフェクターは困らないのではと思います。

BOSS「ML-2」は、JC120と相性はいいものの、ハイゲインディストーションなので、弾けるジャンルが限られてしまうかもしれませんが、メタル系やハードロックでは重宝しそうです。

Bogner「Burnley」は、ディストーションとして幅広く使えそうです。

ただ、価格が高いので、予算がない方には手が出にくいかもしれません。

しかし、価格に見合ったサウンドは出ると思いますので、機会があれば是非試してほしいですね。(現在は、Burnley V2となっています)

今回試した中で、この3つのモデルがあれば、JC120でも困らずに弾けること間違いなしです。

今回のまとめ

今回のまとめとして、JC120と相性が良かった順に、歪みエフェクターを並び替えてみました。

  1. BOSS「 DA-2」
  2. BOSS 「ML-2」
  3. Bogner「Burnley」
  4. Leqtique「9/9」
  5. Providence「SDT-2」
  6. MESA BOOGIE 「THROTTLE BOX」
  7. MAD PROFESSOR 「Stone Grey Distortion
JC120の歪みエフェクターには、上位の3位までのモデルがおすすめです。
以上、ご参考までに。

Marshall JCM 2000 LEAD2〜メタルサウンドの音作り参考編〜

Marshall JCM 2000 LEAD2〜メタルサウンドの音作り参考編〜

こんにちは。

今回は「Marshall JCM 2000 LEAD2〜メタルサウンドの音作り参考編〜」を書きたいと思います。

 

前回から続けて書きました「アンプライク系エフェクター」を取り上げて「JC120」で比較をしてみましたが、今回は「Marshall JCM 2000」のアンプの歪み(リードチャンネル)での音作りを発見したので、この流れで書きたいと思います。

 

Marshall JCM 2000 LEAD2 メタルサウンドの音作り

Marshall JCM 2000 / LEAD2 のセッティングの発見】

この音作りを発見したのは、アンプライク系エフェクターの比較でいつものようにスタジオ行った時のことです。

スタジオに入って、真空管を温めるため「Marshall JCM 2000」に電源スイッチだけONにしたところ「Marshall JCM 2000」のイコライジングが前の人が使ったままになっていました。

いつもはイコライジングが上がっている場合は、すべて0にして、自分が出したい音のイコライジングにしていますが、今回はあまり見たことがないイコライジングだったのでふと気になりました。絶妙なイコライジングのメモリとULTRA GAIN「LEAD2」チャンネルになっており、ふと何か完成されている感じがしたので、そのままのイコライジングで試しに弾いてみたところ、「Marshall JCM 2000」から自分が求めていた弾きやすいハイゲインサウンドが出てきました。正直、驚きました。

実は「Marshall JCM 2000」の使い方でもっともわからなったのが「LEAD2」のチャンネルでした。今まで何度かチャンレンジしたのですが、上手くいかずにそのままにしてましたが、今回、偶然にもアンプライク系エフェクターの実験中に発見した「Marshall JCM 2000」の「LEAD2」チャンネルでのイコライジングをご紹介させて頂きたいと思います。(※自分が音作りしたワケではないので、予めご了承ください)

 

【Marshall JCM 2000 / LEAD2 のセッティング】

PRS CUSTOM 22(エレキギター)→ Marshall JCM 2000(アンプ) / ULTRA GAIN / CHANNEL B(LEAD2)

 

<Marshall JCM 2000のイコライジング

 f:id:jundrive3:20170707180021j:image 

(左)VOLUME=3ぐらい(※音量は環境により調節)

(右)GAIN=5ぐらい(※GAINは個人的な判断です)

LEAD2 (ボタンを押す)=GAINが上がります。

※ULTRA GAIN/ CHANNEL B(LEDが赤色)のチャンネルで、VOLUMEとGAINの間にある「LEAD1」と「LEAD2」と切り替えれる小さいボタンがあります。

 Marshall JCM 2000 LEAD2 メタルサウンドの音作り

PRESENCE=2

TREBLE=7.5

MIDDLE=8

BASS=3

DEEPとTONE SHIFTは両方ともON(ボタンを押す)

Marshall JCM 2000 LEAD2 メタルサウンドの音作り

↑DEEPボタンON

Marshall JCM 2000 LEAD2 メタルサウンドの音作り

↑TONE SHIFTボタンON 

REVERB=5(リバーブは調整しても可)

 

以上が、「LEAD2」チャンネルのイコライジングとなります。

サウンド的には完全にメタルサウンドになります。

パッと見て、このイコライジングでは、高音が出すぎて耳が痛くなるのではと思いましたが、実際に弾いて見るとあまり高音を気にせず弾くことができました。

 

【LEAD2のセッティングのコツ】

上記に書いた「LEAD2」のセッティングにはコツがあります。

まず一つは、「DEEP」「TONE SHIFT」ONにしてあることです。これにより、より深いドンシャリサウンドになります。機能としては「DEEP」で低音が増します。「TONE SHIFT」で中域がカットできます。「TONE SHIFT」を押すと枯れたようなドライなサウンドになりますが、音が引っ込んでしまうので、個人的には音抜けを懸念をしてましたが、「MIDDLE」をかなり上げた状態で「LEAD2」のボタンをONに押すことによって全体のサウンドバランスが良くなるのではと思いました。

 

もう一つは、イコライジング「PRESENCE」「TREBLE」です。このセッティングで「PRESENCE」と「TREBLE」を上げていくと、サウンドの輪郭がハッキリしてきます。全体のサウンドが整ってくるので、このセッティングの仕上げのポイントとも言えます。

 

この2つのコツで「LEAD2」のセッティングが上手く構成されていると分析しました。

 

【アンプの歪みについて思うこと】

今回は、サウンド的には「Marshall JCM 2000」ならではのハイゲインディストーションです。攻撃的なメタルサウンドになります。アンプライク系のエフェクターや歪みエフェクターで素晴らしいものはたくさんありますが、アンプで作る歪みの良いところは歪んでいても「原音」がしっかり出ることです。クリーンが生きているという歪みと言った感じでしょうか。アンプの歪みは「原音」が埋もれにくいので、音抜けが良いと言われる理由だと思いました。エフェクターを買い始めて間もない頃は、どれだけ歪むかにどうかに意識していましたが、様々な歪みを試すにあたって「原音」「クリーン」がどれだけ歪みの中で生きているかが重要なのではと最近はよく思います。

 

【今回のまとめ】

このセッティングをされた方は相当「Marshall JCM 2000」を使いこなしている方だと思います。「Marshall JCM 2000」の「LEAD1」はアタックが強いので、弾きにくいですが「TONE SHIFT」をONして弾きやすくしながら「LEAD2」で前に音を出すという発想で、上手くセッテイングされているなと感じました。

今回のイコライジングは、一つの音作りのお手本として、有り難く参考にさせて頂きますが「Marshall JCM 2000」でのアンプの歪みを自分なりの解釈でコントロールできたらいいなと思う次第です。「Marshall JCM 2000」のアンプの歪むのみで、メタルサウンドの音作りをしたい方は参考して頂ければと思います。

 

次回は、今回の「真空管アンプの歪み」で色々な課題がまた出てきたので、改めてアンプについても模索しながら、何かしら書けたらいいかなと思います。

SLdriveをブースターとして使う方法

※この記事は2021年10月5日に更新されました。

こんにちは。

今回は「SLdriveをブースターとして使う方法」について書きたいと思います。

Box of RockとSLdrive

SLdriveをブースターとして使う方法

SLdriveをブースターとして使う場合は、「歪みエフェクターの前」に設置します。

歪みを足す「ゲインブースター」としての使い方をしていきます。

SLdriveのブースターセッティング例

SLdriveのセッティング

VOLUME=右にフルMAX

DRIVE=7〜8時ぐらい

TONE=9時ぐらい

ディップスイッチ=デフォルトモード

※VOLUMEはDRIVEの下の小さいツマミになります。

歪みエフェクターの前に置いてブーストするポイントは、LEVEL(音量)を多めに上げて、DRIVE(歪み)を少なめにすることです。

組み合わせる歪みエフェクターについて

歪みエフェクターと組み合わせをする場合は、相性が重要になってきます。

今回は、SLdriveと同じアンプライクエフェクター「ZVEX/Box of Rock」を組み合わせてみました。

Box of Rockのセッティング

参考までに、以下、Box of Rockのセッティングです。

VOLUME=11時

TONE=13〜14時

DRIVE=12時

BOOST=11時 Super hard onのクリーンブースターのスイッチです

Box of Rockのセッティングは、クランチ〜オーバードライブ程度のセッティングにしてあります。(といってもBox of Rockはオーバードライブまでしかでませんが)

イメージとして、「SLdrive(ブースター・前)→Box of Rock(メイン・後)」といった感じです。

実際にSLdriveをブースターとして試してみた感想

Marshall JCM 2000

JC120を使って、実際にSLdriveとBox of Rockの組み合わせを試してみましたが、上手く良い感じのマーシャルサウンドが出ました。

JC120でマーシャルサウンドを狙うには、ベストな組み合わせですね。

SLdriveをブースターとして使う場合の使い分けとしては、以下のようになります。

  1. Box of Rockで、クランチ〜オーバードライブ
  2. SLdrive(ブースト)+Box of Rockで、ハイゲインディストーション

SLdriveをブースターとして使うことで、2つのサウンドをコントロールすることができます。

今回のまとめ

SLdriveをブースターとして使う方法をご紹介しました。

他の歪みエフェクターでは試してはいませんが、ちょっとゲインが足りない時に、SLdriveをブースターとして使うのもアリだと思います。

ご参考になれば幸いです。

Xotic SLDriveの詳細はこちら

JC120でマーシャルサウンドが出せるエフェクター3選

※この記事は2021年11月11日に更新されました。

こんにちは。

リハーサルスタジオで、いつも使っているマーシャルアンプがなく、JC120を使うことになった場合、

「JC120でマーシャルサウンドが出したい」

「マーシャルサウンドが出せるエフェクターがほしい」

こんなことを思いませんか?

今回は、JC120でマーシャルサウンドが出したいと言った人に向けて、

JC120でもマーシャルサウンドが出せるエフェクターを3つピックアップして、試してきましたので、ご紹介いたします。

アンプライク系ペダルの比較

JC120でマーシャルサウンドが出せるエフェクター3選

それでは、早速、マーシャルサウンドが出せるエフェクターをご紹介いたします。

Xotic「SLdrive」

Xotic SLdrive

Xotic「SLdrive」は、ロックギタリストなら誰もが憧れる60~70年代のMarshall 1959のサウンドをイメージしたコンパクトペダルです。

BOSS「ST-2」

BOSS ST2

BOSS「ST-2」は、幅の広い歪みサウンドを生み出す新感覚のコンパクト・エフェクターです。スタック・アンプのパワー感と弾き心地、そして上質な箱鳴り感を創出。また、通常のアンプでは生み出すことの難しい強烈なハイ・ゲイン・サウンドから、歯切れのいいクランチまで、つまみひとつの簡単操作で歪みサウンドを自由にコントロールすることができます。ライブ・パフォーマンスからスタジオ・ワークまで、幅広く使える歪みエフェクターです。

引用元:BOSS公式サイトより

Z.VEX「Box of Rock」

・ZVEX Box of Rock

Z.VEX「Box of Rock」は、JTM45をフルアップしたサウンドを詰め込んだペダル。その芯のあるサウンドで、ポップな外観からは想像できない程の押し出し感と音圧を誇ります。ピッキングに対する反応は、まるで本物のアンプを鳴らしているかの様な錯覚を覚えてしまうほどの出来栄え。その名の通り、これぞROCKと呼ばれるにふさわしいモデルです。

実際にJC120で試してみました

JC120

JC120のセッティングは、TREBLE・MIDDLE・BASSともに12時。

BRIスイッチはOFF。

今回試したエレキギターは、PRS CUSTOM22(ハムバッカー)です。

Xotic「SLdrive」のマーシャルサウンド・レビュー

SLdriveのセッティン

Xotic「SLdrive」をJC120で使った感想としては、上品でクラシカルなマーシャルサウンドになりました。

ギターのボリュームコントロールを絞るとクリーンに近づいていきます。

ハイゲインまではいきませんが、歪みの幅が広いので、オーバードライブ〜ディストーションまで使えそうですね。

JC120で、Xotic「SLdrive」を使うと渋いサウンドになるのが特徴です。

Xotic「SLdrive」は、内蔵されているディップスイッチで、モードを変更できるので、細かく音作りもできそうです。

ちなみに、今回はデフォルトモードで試しました。

BOSS「ST-2」のマーシャルサウンド・レビュー

ST2のセッティング

次に、BOSSの「ST-2」を試しました。

「SLdrive」と比べるとBOSS「ST-2」はクセがなくシャキッとした現代的なマーシャルサウンドの印象でした。

ギターのボリュームコントロール反応は驚くほどスムーズで、クリーンサウンドに近くなります。

BOSS「ST-2」は、SOUNDのツマミを右に回すほど、ゲインが増していきますが、10時くらいで十分歪みます。

あまり歪ませるとハウリングしたりするので、セッティングにさえ気をつければ、かなり幅広く使えるのではないでしょうか。

BOSS「ST-2」は、JC120と相性が良いように感じます。

Z.VEX 「Box of Rock」のマーシャルサウンド・レビュー

Box of Rockのセッティング最後にZVEX 「Box of Rock」を試しました。

JC120で、ZVEX「Box of Rock」を弾いた印象は、どっぷりとした太い音でした。

他のモデルと比べて、低音が出るモデルなので、太いマーシャルサウンドが出ます。

ZVEX「Box of Rock」は、表記上はディストーションとされていますが、実際はオーバードライブぐらいのサウンドしかでません。

コードを弾いた時はジャラ〜ンとした整った気持ちのいいビンテージ系のサウンドが特徴です。

ギターのボリュームコントロールの反応の良さも、BOSS「ST2」と同じくらいにクリーンサウンドになります。

ZVEX「Box of Rock」は、クリーンブースターの「super hard on」が付いてますので、ちょっと音量を上げたい時に便利ですね。

ハイゲインではありませんが、マーシャルらしいモデルです。

今回のまとめ

JC120でマーシャルサウンドが出せるエフェクター3つを簡単にまとめますと、以下のようになります。

Xotic「SLdrive」

歪み= ★★★★(オーバードライブ〜ディストーションまで)

マーシャルサウンド = 渋みのある上品なマーシャルサウンド

5,6弦の鳴り = ★★★

ギターのボリュームコントロール反応 = ★★★

使いやすさ = ★★★

JC120との相性 = ★★★

価格 = 約15,000円

BOSS「ST2」

歪み = ★★★★★(オーバードライブ〜ハイゲインディストーションまで)

マーシャルサウンド = しっかりとした現代的なマーシャルサウンド

5,6弦の鳴り = ★★★★

ギターのボリュームコントロール反応 = ★★★★★

使いやすさ = ★★★★★

JC120との相性 = ★★★★★

価格 = 約10,000円

ZVEX「Box of Rock」

歪み= ★★(オーバードライブまで)

マーシャルサウンド = 低音たっぷりのビンテージ系マーシャルサウンド

5,6弦の鳴り = ★

ギターのボリュームコントロール反応 = ★★★★

使いやすさ = ★★

JC120との相性 = ★★★★

価格 = 約25,000円

※ちなみにZVEX「Box of Rock」はデザインが年代によって変わります

今回、Xotic「SLdrive」BOSS「ST-2」ZVEX「Box of Rock」の3つのエフェクターを試してみましたが、どれも個性があるマーシャルサウンドでした。

筆者としては、使える幅が広いBOSS「ST-2」がオススメですが、使い方や好みでそれぞれ選択すれば良いと思います。

逆に、マーシャルサウンドが出る3台のエフェクターを持っていれば、JC120で困ることはないですね。

以上、ご参考になれば幸いです。