エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

ド素人がRAT2を修理ついでに改造した結末〜前編〜

ド素人がRAT2を修理ついでに改造した結末〜前編〜

 

こんにちは。

今回は「ド素人がRAT2を修理ついでに改造した結末〜前編〜」について書きたいと思います。

rat2

過去いくつかディストーションペダルを買っては試してきましたが、ディストーションの中でも定番と言われる「RAT2」を改造して壊してしまった話を今回は書いてみようと思います。

 

【RAT2について】

rat2

実はこの「RAT2」物は試しで3〜4年前くらいに購入したものになります。楽器屋で「JC120」で試奏した時にものすごくザクザクした良いサウンドで、気に入り新品で即購入しました。(当時は中古で買うという発想がなかった)自分の中では、いわゆる歪みにおける「JC対策」で使える歪み系エフェクター第1号となりました。初めて買った歪みペダルBOSS「DS1」よりも「RAT2」の方が好みでした。写真の「RAT2」はツマミを交換してあります。

 

【そんなRAT2を壊してしまった経緯】

rat2

当時は歪み探しをしており、モディファイモデルも購入しておりましたが、その時に「自分でも改造したいな」と思うのがキッカケで、まずは外見のツマミを交換して見ようと真ん中の「FILTER」のツマミを引っこ抜いたら、ボリュームポッドごと抜けてしまい「RAT2」を壊してしまいました。ネットでもこの真ん中を壊した方を見たことがあるので、ツマミ交換は注意が必要だと思います。恐らく、ツマミの内側に強力な接着剤がついてるように思います。

 

エフェクターを壊したらまずは冷静に落ち着こう】

fエフェクター自作本

エフェクターを改造して思う時に、「やばっ!壊したかも⁉︎」と思った時、人間は結構動揺しています。そこで一旦手を止めた方が安全です。強引に直そうとすれば、もっと壊してしまいエフェクターが再起不能になることもあります。自分は改造についてはド素人だったので、まずエフェクターの自作本を買いに行きパーツと道具を調べに行きました。急がば回れ作戦です。

 

【ボリュームポッドを強引に修理する】

rat2

ボリュームポッドを壊してしまったら、同じパーツに取り替えば済むのですが、困ったことは「RAT2」のボリュームポッドは少し特殊でパーツ屋さんなどに同じものが売っていなかったので、結局、3つとも同じ数値だけ合わせて通常のボリュームポッドを強引に配線してくっつけました。写真で言えば、紫色の短い配線になります。通常はパーツと基盤が挿さるようになっていて配線はありません。それでもなんとかボリュームポッドは機能しました。

 

【さらに他の箇所も壊れはじめる】

rat2

よく改造である失敗は、コンデンサーなどのパーツを付け替えて音が出るか確認している時に、他の配線が中で切れることがよくあります。これにより突然音が出なくなるということがありました。写真にあるようにグルーガンで基盤と配線の接合部分を固定してあります。とくに「RAT2」は構造上、一度分解して基盤を取り出して直さないといけません。これにより他の配線が動くため、切れることが多くなります。改造時は慎重かつ最小限の動きで行った方が安全です。

 

次回は「ド素人がRAT2を修理ついでに改造した結末〜後編〜」について書きたいと思います。

 

〈他にもこんな記事書いてます〉

www.effectornote.com

www.effectornote.com

 

◎中古のエフェクター探しや楽器の事なら石橋楽器! もオススメです!イシバシ楽器の全店舗に置いてあるエフェクターが検索できます。

必要最小限のエフェクターを3つ選んでみた〜Marshall JCM2000編〜

必要最小限のエフェクターを3つ選んでみた〜Marshall JCM2000編〜

 

こんにちは。

今回は「必要最小限のエフェクターを3つ選んでみた〜Marshall JCM2000編〜」について書きたいと思います。

マーシャルに合うエフェクター

前回、BOSS「DD7」を使って「Marshall JCM2000」にセンドリターンを試して見ましたが、今回はアンプ歪みを使う前提で、必要最小限のエフェクターを3つ選んでみましたので、簡単にご紹介したいと思います。

 

【今回使用する機材】


PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Ibanez「TS9(オーバードライブ)」→Xotic「EPbooster(クリーンブースター)」<インプット>→Marshall JCM2000(アンプ/リードチャンネル)←<センドリターン>「DD7(デジタルディレイ)」

 

 

【選んだエフェクターのご紹介】

ご紹介の前に歪みについては「Marshall JCM2000」のアンプの歪み(リードチャンネル)を使います。基本的にはブースター系のエフェクターを選びました。

 

まず1つ目は、Ibanez「TS9」

Ibanez「TS9」

過去にいくつかTS系オーバードライブを「Marshall JCM2000」の歪みに試してきましたが、Ibanez「TS9」が個人的には使いやすいと思いました。定番のチューブスクリーマーと言われていますが、定番になるだけの効果はあると思います。あまりサウンドは変化しないですが、サスティーンが加えることができるので、パサパサして弾きにくい「Marshall JCM2000」の歪みが弾きやすくなるので、外せない(外したくない)エフェクターの1つです。他に代用モデルは上げれますが、マーシャルの歪みをブーストするならばこれ1台で十分なオーバードライブです。

 

2つ目は、Xotic「EPbooster」

Xotic「EPbooster」

Xotic「EPbooster」は、低音やパワーが出るクリーンブースターです。こちらはIbanez「TS9」のすぐ後段に設置してあるので、リードソロ時の音量アップ目的で使用します。Xotic「EPbooster」以外にもたくさん良いクリーンブースターはありますが、シンプルで使い勝手の良さで選びました。エフェクターを選ぶ際に意外に重要にしているのが、エフェクターの踏み心地です。Xotic「EPbooster」は、見た目小さいですが、非常に踏みやすく設計されていると思います。スイッチが固かったり、位置が踏みづらい箇所にあると演奏の操作はかなりストレスになります。操作性や他のエフェクターとボードに組み込みやすいことも配慮されているところがポイントかもしれません。また、レベルブースター(一時的な音量アップ)しないのであれば、Ibanez「TS9」の前段に持ってきて歪み(GAIN)を足したり「Marshall JCM2000」の歪みの調子が悪い時に常時ONにして使う方法もあります。

 

3つ目は、BOSS「DD7」(センドリターン接続)

BOSS「DD7」

センドリターンするディレイは、基本的に好きなディレイモデルを選べはいいと思いますが、今回はあえて多機能なBOSS「DD7」を選んでみました。モードがいくつかあるので便利なモデルです。コンパクトタイプですが、モジュレーションやアナログディレイもモード選択できるので幅広く使えます。シンプルに使いたい場合は、アナログディレイのモデルを選択すると良いと思います。ディレイがあった方がサウンドに奥行きがでるので、必要最低限でも1個は空間系エフェクター(ディレイ)があると個人的には安心します。人によってはジャンルによってディレイは使わない方もいると思いますが、付点8分ディレイが必要なフレーズはディレイがないと再現できないので、そういった観点からも1台は持っておいた方が良いかなと思う意味でのディレイペダルです。

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました。4だと大音量と言われる傾向があります)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます。GAINを足したい場合はこのメモリのままLEAD2ボタンを押した方が低音が上がらずに歪みを足せます)

jcm2000

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=3〜4(基本お好みで調整)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります。OFFは全体的にトーンが上がって高音が出ます)

 

【センドリターンでディレイを繋ぐ方法】

センドリターン

「Marshall JCM2000」のヘッドアンプの裏側にある「センドリターン端子」からディレイを入力する実験をしてみました。シールドを2本使用します。(シールドは3mあれば十分です)

※セッティングする際は、「Marshall JCM2000」のスタンバイ(STAND  BY)は必ずOFFでも問題はありませんが、できるだけ電源(POWER)はOFFの方で作業を行った方がいいと思います。音が出る状態で、シールドの抜き差し時にノイズが出てしまいます。

 

〈センドリターン側/セッティングのコツ〉

「SEND」→「IN(PUT)」、「RETURN」→「OUT(PUT)」の組み合わせで繋いでいきます。

※「センドイン」と「リターンアウト」と覚えるとセッティングがスムーズです。

 

「Marshall JCM2000」側の「SEND」とBOSS「DD7」の「INPUT A(MONO)」へ繋ぎます。(わかりやすいように赤いラベルのシールドを使用してます)

 

jcm2000 センドリターンe

BOSS DD7 

次に、「Marshall JCM2000」側の「RETURN」からBOSS「DD7」の「OUTPUT A(MONO)」へ繋ぎます。

jcm2000 センドリターン

BOSS DD7

 

 

〈センドリターンのセッティング後〉

BOSS DD7

jcm2000 センドリターン

センドリターンは、独立した1つのループを作るというイメージです。

 

【実際にセッティングして弾いてみた感想】

マーシャルに合うエフェクター

実際にセッティングをして弾いてみました。基本は「Marshall JCM2000」のリードチャンネルのサウンドまま弾きますが、Ibanez「TS9」はロングトーンしたい時や常時ONにしてで弾き心地を調整します。パワーコードやリフを弾く場合は、Ibanez「TS9」をOFFにして、あえてサスティーンなしでキレを良くして弾きます。BOSS「DD7」のディレイは薄くかかっている場合は常時ONで弾きます。ロングディレイを使いたい時は、ロングセッティングを行い、ロングディレイ時だけONにします。Xotic「EPbooster」は、このセッティングでは主にリードソロのレベルブースターの役割をします。リードソロはIbanez「TS9」(常時ON)+Xotic「EPbooster(一時的にON)」を組み合わせてダブルでブーストします。今回はエフェクターボードを組んでいませんが、踏みやすい配置に変える必要があると思います。また、サイズ感で言えばXotic「EPbooster」に合わせてIbanez「TS9」はミニサイズのIbanez「Tube Screame mini」に変えてもいいかもしれません。よりエフェクターボードが小さくなって持ち運びやすくなる他、同じサイズのエフェクターにすることにより踏みやすさも向上すると思います。エフェクターボードを組んでみて、試しながら配置を変えてより理想に近づけていけばいいと思います。これでかなり最小限のエフェクターに絞ることができました。 

 

【今回のまとめ】

今回は、必要最小限のエフェクターを選んでみましたが、スタジオにエフェクターボードを持っていく度に「もっと軽くならないだろうか」さらに、「アンプで良いサウンドを出せないだろうか」と考えさせられたことがキッカケです。それが「Marshall JCM2000」の使い方に始まり、チャンネルの選び方、クリーントーンの作り方、ブースターの研究となり、今回のような必要最小限のセレクトをしてみました。ギター(ピックアップ)により、多少選択するエフェクターは変わってくると思いますが、「Marshall 系(JCM2000やJCM900など)」を使うならば、チューブスクリーマーIbanez TS9など)は1個持っていった方が何かと便利だと思います。

何度か弾いてみて感じたことになります が、「Marshall JCM2000」のリードチャンネルはサスティーンがあまりなく、弾くには相当な技術が必要だと感じました。よくプロの方が「アンプ直」のみでテクニカルフレーズを弾いているところを見たりするとかなり実力がある人だと思います。そのレベルに到達するにはかなりの時間と努力が必要ですが、それを補う点でもブースターなどのエフェクターはあった方が良いと思いました。そういった意味でも、アンプの歪みをメインとするならば「ブースター選び」は重要です。ブースター選びに迷うようであれば「定番エフェクター」を選んでおいた方が無難です。定番以外のブティック系エフェクターは、個性的で魅力な反面、扱いが難しく狙った効果を上手く出せないため外すことも多いので、全体的なセッティングに慣れてきた時に試してみると面白くなるのではと思います。最後に「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに歪みエフェクターを足してもほとんどサウンドは変わらない傾向があります。個人的な意見になりますが、「Marshall JCM2000」のリードチャンネルで何かしたい場合は、サウンド自体を変えるのではなく「弾き心地」をエフェクターで変えるにことに意識をした方が結果的に良いサウンドになるように思います。今回はそういった視点からも3つエフェクターを選んでみました。「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに合うブースターの一例として参考にして頂ければ幸いです。

 

以上、

「必要最小限のエフェクターを3つ選んでみた〜Marshall JCM2000編〜」についてでした。

 

<他にもこんな記事を書いています>

www.effectornote.com

 

www.effectornote.com

www.effectornote.com

  

◎中古のエフェクター探しや楽器の事なら石橋楽器! もオススメです!イシバシ楽器全店舗に置いてあるエフェクターが検索できます。

マーシャルアンプの歪みを良くするクリーンブースター〜EPbooster編〜

こんにちは。

今回は「マーシャルアンプの歪みを良くするクリーンブースター〜EPbooster編〜」について書きたいと思います。

EPbooster

ここ最近「Marshall JCM2000」のアンプの歪みプラスαを試していますが、今回は、久しぶりにXotic「EPboosterをリードチャンネル(アンプの歪み)に試してみましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【EPboosterについて】

EPbooster

Xotic「EPbooster」は、数あるクリーンブースターの中でもシンプルでコンパクトなクリーンブースターとなります。特徴としては、ツマミを回せば回すほど、低音とGAINが上がってゆく傾向があります。また、エフェクター内部のDIPスイッチでトーンとGAINの調整が可能です。(今回は両方ともONで、デフォルトモードで使用します)

 

【今回使用する機材】


PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Xotic「EPbooster」(クリーンブースター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました。4だと大音量と言われる傾向があります)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます。GAINを足したい場合はこのメモリのままLEAD2ボタンを押した方が低音が上がらずに歪みを足せます)

jcm2000

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=3〜4(基本お好みで調整)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります。OFFは全体的にトーンが上がって高音が出ます)

 

 

【EPboosterのセッティングについて】

今回は「EPbooster」の効果を試したいのでツマミ0にセッティングして始めたいと思います。

EPbooster

青色LEDが眩しいのであまり直視しないでください。

 

【EPboosterをリードチャンネルに加えてみた感想】

「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに、ツマミ0で「EPbooster」をONにして弾いてみた感想としましては、基本的にはサウンドに変化はありませんが、やや低音が加えられ、歪みが丸く太くなる感じがしました。アンプの歪みにクリーンブースターを足した時の効果はわかりにくいですが「EPbooster」については低音が増すことが一つの特徴に感じます。音の芯が太くなり、存在感があるサウンドになります。

 

【EPboosterのツマミを調整してみる】

もう少し効果を見たいため「EPbooster」のツマミを上げて試してみました。

〈ツマミ9時くらい〉

EPbooster

「EPbooster」のツマミを9時くらいまで上げると、0よりもやや低音が出てきます。意外だったのが、ベンディング(チョーキング)をした時に、ある程度音が伸びることに気付きました。

 

〈ツマミ12時くらい〉

fEPbooster

さらにツマミを上げて12時くらいの位置にすると、さらに低音と歪みが増してきます。この辺にくるとボワッと感じるかもしれません。サスティーンも増してきますが、チューブスクリーマーIbanez TS9など)ほど音が伸びずといった感じです。低域が多すぎるサウンドになりました。

 

〈ツマミMAX〉

EPbooster

最後に一気にツマミを振り切ってMAXにしてみると、低音はたっぷり出てきますが、同時にアンプからノイズもかなり出てくるようになりました。GAINもツマミに比例して上がってくるためノイズも多くなってきます。

「EPbooster」は、歪みの前段として設置する場合は、控えめなセッティングで使うのが効果的かもしれません。

 

【今回のまとめ】

今回、「Marshall JCM2000」のリードチャンネル(アンプの歪み)に「EPbooster」でブーストしてみた結果として、アンプの歪みがやや太くなり、音に伸びがでてきました。ONとOFFでは、ONの方が歪みに厚みがあるように感じます。常時ONにすると弾きやすくなり、ちょっとしたリードソロ時にツマミを程よく上げておいてブーストして使うこともできそうです。

EPbooster」は、以前に試したRockett Pedals JRAD「Archer」(ケンタウロス系オーバードライブ)と比べてみると、繋いだだけで音が良くなるというエフェクターではないように感じますが、アンプが調子悪い時のパワー不足や低音が足りない場合に「EPbooster」をONにして使うと効果的かもしれません。

「EPbooster」の使い方は、歪みエフェクターの前段や後段、DIPスイッチのセッティング、アンプのクリーンなどでセッティングなどが変わってくると思いますが、シンプルながらも幅広く使える心強いクリーンブースターという感じです。Xotic「EPbooster」の特性を活かせば、あらゆるシチュエーションに効果的に使えるのではと思います。

 

以上、

「マーシャルアンプの歪みを良くするクリーンブースター〜EPbooster編〜」についてでした。

 

【他にもこんな記事かいてます】

www.effectornote.com

www.effectornote.com

www.effectornote.com

ディレイをセンドリターンで使ってみる実験〜マーシャルアンプ JCM2000編〜

※この記事は2022年5月11日に更新されました。

こんにちは。

今回は「ディレイをセンドリターンで使ってみる実験」をしてみたいと思います。

f:BOSS DD7

ディレイをセンドリターンで使ってみる実験〜マーシャルアンプ JCM2000編〜

「ディレイを使うときは、アンプのセンドリターンがいいよ」と聞いたことはありませんか?

センドリターンを使うことで、空間系のエフェクターが綺麗にエフェクトがかかるということを耳にしましたので、早速、リハーサルスタジオに行って試してきました。

使用したアンプは、マーシャルアンプのJCM2000になります。

今回使用したディレイペダルのご紹介とセッティング

今回使用したディレイペダルは、BOSS DD7(デジタル・ディレイ)となります。

BOSS DD7

以下、今回試したBOSS DD7のセッティングです。

E. LEVEL=10時くらい

F. BACK=10時くらい

D.TIME=11時くらい

MODE=800ms(付点8分ディレイセッティング、ペダルを長押しでタップ)

イメージとして、ショートディレイになるようにセッティングしました。

Marshall JCM2000のセッティング

Marshall JCM2000は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。

今回は、アンプの歪みに対して、ディレイをかけて試してみたいと思います。

ご参考までに、Marshall JCM2000のセッティングを以下にまとめておきます。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=3

GAIN=3

jcm2000

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=3〜4

DEEP=OFF

TONE SHIFT=ON

フロント側でディレイを使う実験

はじめに、アンプのフロント側にディレイを入力する実験をしました。

まずは、エレキギターのジャックからBOSS DD7のINPUT A(MONO)につなぎます。

PRS22

BOSS DD7

次に、BOSS DD7のOUTPUT A(MONO)からMarshall JCM2000のINPUTへ繋ぎます。

BOSS DD7

jcm2000

これでMarshall JCM2000のリードチャンネルに、フロント側からディレイがかかる状態になりました。

フロント側から入力したディレイサウンドの感想

フロント側の感想としては、ディレイが前面に出るサウンドになりました。

弾いた後にすぐにディレイがかかるので、ややモタつくようなサウンドになってきます。

また、Marshall JCM2000のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1では、ディレイが2倍くらい強めにかかることがあります。

通常のクリーンチャンネルと比べると、ディレイのかかり具合が変化することがあるので、注意が必要です。

センドリターン側でディレイを使う実験

センドリターン

次に、Marshall JCM2000のヘッドアンプの裏側にある「センドリターン端子(EFFECTS LOOP)」からディレイを入力する実験をしてみました。

シールドは2本使用します。

シールドは、短いと届かないこともあるので、最低3mのものを用意しましょう。

※セッティングする際は、Marshall JCM2000の電源(POWER)はONでも問題はありませんが、スタンバイ(STAND BY)は必ずOFFの状態で行ってください。

センドリターンのセッティングのコツ

エフェクター側とセンドリターン側をシールドで繋いでいきますが、

「SEND」→「IN(PUT)」「RETURN」→「OUT(PUT)」の組み合わせでセッティングしていきます。

「センド・イン」「リターン・アウト」と覚えるとセッティングがスムーズです。

まず、Marshall JCM2000側「SEND」BOSS DD7「INPUT A(MONO)」へ繋ぎます。

(わかりやすいように赤いラベルのシールドを使用してます)

jcm2000 センドリターンe

BOSS DD7

次に、Marshall JCM2000側「RETURN」からBOSS DD7「OUTPUT A(MONO)」へ繋ぎます。

jcm2000 センドリターン

BOSS DD7

これで、ディレイのセンドリターンが完成しました。

ディレイのセンドリターン完成図

BOSS DD7

jcm2000 センドリターン

フロント側のセッティングもしておこう

アンプのセンドリターンへディレイを繋ぎ終わったら、早速、弾いてみたいところですが、フロント側にエレキギターとMarshall JCM2000をつないでおかなければ、音はでませんので、セッティングしておきます。

PRS22

jcm2000

今回は、アンプの歪みとディレイ+センドリターンへつなげたセッティングとなります。

センドリターン側から入力したディレイサウンドの感想

センドリターンの感想として、キレイにディレイサウンドがかかるようになりました。

フロント側入力のディレイサウンドと比べると、センドリターンを使った方が自然なディレイサウンドになります。

センドリターンなので、キャビネットの後ろ側からディレイ効果が聴こえる感じがしますが、ディレイの性質上、後からついてくる音と裏側方向がマッチして自然に聴こえてくるのではと感じました。

今回のまとめ

今回のまとめとなります。

Marshall JCM2000のリードチャンネル(アンプの歪み)にディレイをかける場合は、センドリターンで繋ぐと自然なディレイサウンドに仕上がります。

センドリターンのデメリットとしては、シールド多く用意しないといけない点とセッティングが手間なところでしょうか。

しかし、シールドは、リハーサルスタジオに行けば貸してもらえる場合もありますので、事前に確認してみましょう。

センドリターンのセッティングの手間については、慣れの問題で解決できますので、繰り返しセッティングして身につけると楽になります。

以上、

「ディレイをセンドリターンで使ってみる実験〜マーシャルアンプ JCM2000編〜」についてでした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

<今回使用した機材>

  • PRS CUSTOM 22(エレキギター
  • BOSS DD7(デジタル・ディレイ)
  • Marshall JCM2000(アンプ)
  • シールド(3m×3本)

シールド(3m)はこちら>

〈他にもこんな記事を書いてます〉

www.effectornote.com

www.effectornote.com

www.effectornote.com

マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ

こんにちは。

今回は「マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ」について書きたいと思います。

マーシャルに合うブースターペダル

ここ最近「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに合ったブースターを見つけようと色々試しておりますが、前回の「Rockett Pedals JRAD / Archer」に続き、他に良さそうなブースターの組み合わせが見つかったので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Rockett Pedals JRAD「Archer」(オーバードライブ/ブースター)→Ibanez 「TS9」(オーバードライブ)→Xotic「RC Booster」(クリーンブースター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

 

【組み合わせたブースターペダル】

Rockett Pedals JRAD / Archer

Rockett Pedals JRAD Archer

OUTPUT(出力)=13時〜14時くらい

GAIN(歪み)=10時

TREBLE(高域)=9時くらい

レベルを上げて、トレブルを抑えたセッティングにしました。

 

Ibanez / TS9

Ibanez TS9

DRIVE=11時くらい

TONE=10時くらい

LEVEL=MAX

「Archer」と同様にレベルを上げたブースターセッティングにしました。

 

Xotic / RC Booster

Xotic RCBooster

GAIN=12時くらい

VOLUME=13時〜14時くらい

TREBLE=12時

BASS=12時

Ibanez 「TS9」の後段に「RC Booster」を設置するため、主にリードソロ時にやや音圧と音量を上げるセッティングにしました。(※現行モデルはRC Booster V2

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました。4だと大音量と言われる傾向があります)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます。GAINを足したい場合はこのメモリのままLEAD2ボタンを押した方が低音が上がらずに歪みを足せます)

f:id:jundrive3:20180524165748j:image

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです。基本お好みで調整。)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります。OFFは全体的にトーンが上がって高音が出やすいです)

 

【ブースターを組み合わせた感想について】

ブースターをペアで組み合わせる

今回は基本的に「Marshall JCM2000」の歪みをメインにプラスαでブースターを組み合わせてみました。まず、最前段の「Archer」はOFFですが、繋ぐだけで音が洗練されます。そこにIbanez 「TS9」をONにするて、やや中域のサウンドとサスティーン(音の伸び)が加わります。「Marshall JCM2000」のリードチャンネルは、音が伸びにくく弾きにくいので、Ibanez 「TS9」はブースターとして使った方が良いように感じました。さらに、リードソロ時に音量と音圧をややプッシュする役割として、今回はXotic「RC Booster」を選びましたが、「RC Booster」をONにすると、とても太く伸びのあるリードトーンに変化しました。クリーンブースターは効果がわかりにくいエフェクターですが、Xotic「RC Booster」は音太く、さらにピッキングの反応がタイトに上がります。「Archer」の影響もあると思いますが、「Marshall JCM2000」のリードチャンネルのサウンドがかなりブラッシュアップされるのを体感しました。

 

効果順にまとめると、

・Rockett Pedals JRAD「Archer」=「Marshall JCM2000」リードチャンネル(アンプの歪み)をブラッシュアップor GAINブースター(ONにしてGAINを加えてもOK)

・ 「TS9」=ロングトーンなど音を伸ばしたい場合にON、MIDブースター

・Xotic「RC Booster」=リードソロ時や音圧を加えたい場合にON、LEVELブースター

Ibanez 「TS9」とXotic「RC Booster」の併用すると太く伸びのあるリードサウンドになります。

 

【今回のまとめ】

今回は「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに合うブースターを組み合わせて試しみましたが、3台使うことでかなり実践的な組み合わせになりました。Rockett Pedals JRAD「Archer」は必須ではありませんが、Ibanez「TS9」は「Marshall JCM2000」のリードチャンネルを使用する場合は、ブースターとして持ってい行っても損はないオーバードライブだと思います。Ibanez「TS9」をまだ使っていなかった時は、ディレイで音の伸びを足していましたが、空間系のような広がりではなく、音の伸びだけがほしい場合はIbanez「TS9」をオススメしておきたいと思います。さらに、Ibanez「TS9」(前段)+Xotic「RC Booster」(後段)の組み合わせもリードソロ時には効果的です。また、他のクリーンブースターやチューブスクリーマーを試しみたいと思う機会でした。

 

以上、「マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ」についてでした。

 

〈他にもこんな記事を書いてます〉

www.effectornote.com

www.effectornote.com

www.effectornote.com

 

JRAD | ARCHERの実験レポート・レビュー【マーシャルアンプ JCM2000】

※この記事は2021年7月8日に更新されました。

こんにちは。

今回は、JRADの「ARCHER」をマーシャルアンプで試してきましたので、まとめておきたいと思います。

Rockett Pedals JRAD / ArcherとMarshall JCM2000

JRAD ARCHERとは?

Rockett Pedals JRAD / Archer

ARCHER(アーチャー)は、有名なオーバードライブペダルCentaur(ケンタウロス)の後継機"KTR"をOEM生産していたJRAD(J Rockett Audio Designs)によって設計されたエフェクターです。

オーバードライブだけでなくクリーンブースターとしても使えます。

マーシャルアンプJCM2000で試してみました

<今回使用する機材>

PRS CUSTOM 22(ギター)→Rockett Pedals JRAD「Archer」(オーバードライブ/ブースター)→Marshall JCM2000(アンプ)

<Marshall JCM2000のセッティング>

ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用し、ハイゲインディストーションサウンドにします。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい

GAIN=3ぐらい

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります)

JRAD | ARCHERのセッティング

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

OUTPUT(音量)=13時〜14時くらい

GAIN(歪み)=10時

TREBLE(高域)=9時くらい

基本的には、エフェクターをONにしませんが、ゲインブースターセッティングにしました。

JRAD | ARCHERの実験レポート・レビュー

Marshall JCM2000のリードチャンネルの歪みスに「Archer」をつないで弾いてみたところ、ほんのわずかですが、音が深くなりました。

Marshall JCM2000の粗々しい歪みが、少しだけマイルドになり上品なサウンドに変化します。

 

次に、エレキギターのボリュームコントロールでも試しました。

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

エレキギターのボリュームコントロールを3ぐらいに絞ってクリーントーンすると、心打たれるようなクリーントーンに変化します。

気のせいかと思い、実際に「ARCHER」をつないだ時と外した時を比べましたが、つないだ時の方が良いサウンドになりました。

 

次に、ゲインブースターで試してみました。 

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

「ARCHER」のゲインをMarshall JCM2000にプラスしても、劇的なサウンドの変化がありませんが、アンプの歪みを活かしてブーストしてくれます。 

JRAD | ARCHERの実験レポート・レビューのまとめ

今回のまとめとして、JRAD「ARCHER」は、アンプにつなぐだけで音が良くなるオーバードライブと感じました。

マーシャルアンプに使うことで、エレキギターのギターボリュームコントロールを絞るクリーンサウンドから、ハイゲインディストーションサウンドまでと音をブラッシュアップしてくれます。

一度、「ARCHER」の効果を知ると手放せなくなりそうです。

マーシャルアンプを使う方には、試してほしいエフェクターです。

ご参考になれば幸いです。

Ibanez TS9とJC120の相性について

Ibanez TS9とJC120の相性について

 

こんにちは。

今回は「Ibanez TS9とJC120の相性について」を書きたいと思います。

Ibanez TS9とJC120

以前の効果測定で、Ibanez TS9は、Marshall JCM2000のリードチャンネル(アンプの歪み)との相性が良いという結果が出ましたが、「JC120」でも相性が良いのか、またメインの歪みとして使えるのか気になったので、今回スタジオで試してきましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Ibanez「TS9」(チューブスクリーマー)→ JC120(アンプ)

 

【JC120のセッティング】

JC120のセッティング

VOLUME=2ぐらい(スタジオの環境に合わせる)

TREBLE=12時

MIDDLE=12時

BASS=12時

DISTORTION=0

REVERB=9時くらい

BRIスイッチ=OFF

※チャンネルリンクはなし

 

Ibanez TS9のセッティング】
Ibanez TS9のセッティング

DRIVE=MAX
TONE=10時くらい
LEVEL=12時くらい(ON/OFFにしても音量差がない位置)

JC120は基本的に歪まないアンプのため、Ibanez「TS9」の歪み(DRIVE)をMAXにしたセッティングで試してみました。

 

Ibanez TS9をJC120で弾いてみた感想】

感想としては、DRIVEをMAXさせたセッティングでは、当たり前ですがオーバードライブぐらいは歪みました。しかし、正直なところ、あまり音抜けや反応は良いとは言えない印象に感じました。高音が抑えられで、やや音がこもりがちのオーバードライブサウンドです。

 

【Maxon ST9pro+と比較してみました】

Maxon ST9pro+

JC120でのIbanez「TS9」の反応があまり良いとは言えなかったので、手持ちのMaxon「ST9pro+」と比較してみました。同じようにセッティングして、Ibanez「TS9」と交互に弾いてみると、明らかにMaxon「ST9pro+」の方が反応と音抜けが良かったです。以前にも「JC120」でMaxon「ST9pro+」を試した時にも書きましたが、「JC120」はミッド(中域)が強いエフェクターと相性が良い傾向があると思います。Ibanez「TS9」は、中域が程よい強さです。このことから、ミッドが強めの歪みエフェクターは「JC120」と合う可能性が高くなります。

 

【今回のまとめ】

今回は、Ibanez TS9を「JC120」で試してみましたが、結果的には個人的には相性は良くないと感じました。あくまでも歪みMAXでの試しなので、レベル(音量)を上げるブースター使用では、また結果は変わってくるかもしれませんが、Ibanez「TS9」は、真空管アンプ(歪むアンプ)に合わせた方が良い結果が出ると思います。

「JC120」でチューブスクリーマー系のオーバードライブでメインの歪みとして使いたい場合は、今回比較してみたMaxon「ST9pro+」の方がオススメです。Ibanez「TS9」はどちらかというとブースター的なオーバードライブのように感じます。Maxon「ST9pro+」の方は、ミッドが強力に出る特徴があり、セッティングの幅やモード機能が付いているので段階的に歪みを加えることができます。Marshall JCM2000でアンプの歪みにブーストすると、Ibanez「TS9」より鋭いサウンドになります。Ibanez「TS9」はマイルドにブーストするので、サウンドの好みはあると思いますが「JC120」と「Marshall JCM2000」の両方を使用したい場合はMaxon「ST9pro+」の方が使い勝手が良く、「Marshall JCM2000」をブーストしたい場合はIbanez「TS9」で十分です。「JC120」でIbanez「TS9」を使用して歪みを作る場合は、LEVELをMAXにしたセッティングして、「アンプライク系(BOSS ST2など)のオーバードライブかディストーション」を後段に設置した方が歪みが作りやすいと思います。Ibanez「TS9」は、基本的は「Marshall JCM2000」などの真空管アンプと合わせる前提で使った方が良いという結論になりました。

 

以上。「Ibanez TS9とJC120の相性について」でした。

 

〈他にこんな記事を書いてます〉

www.effectornote.com

www.effectornote.com

www.effectornote.com