Marshall JCM 2000 LEAD2〜メタルサウンドの音作り参考編〜
こんにちは。
今回は「Marshall JCM 2000 LEAD2〜メタルサウンドの音作り参考編〜」を書きたいと思います。
前回から続けて書きました「アンプライク系エフェクター」を取り上げて「JC120」で比較をしてみましたが、今回は「Marshall JCM 2000」のアンプの歪み(リードチャンネル)での音作りを発見したので、この流れで書きたいと思います。
【Marshall JCM 2000 / LEAD2 のセッティングの発見】
この音作りを発見したのは、アンプライク系エフェクターの比較でいつものようにスタジオ行った時のことです。
スタジオに入って、真空管を温めるため「Marshall JCM 2000」に電源スイッチだけONにしたところ「Marshall JCM 2000」のイコライジングが前の人が使ったままになっていました。
いつもはイコライジングが上がっている場合は、すべて0にして、自分が出したい音のイコライジングにしていますが、今回はあまり見たことがないイコライジングだったのでふと気になりました。絶妙なイコライジングのメモリとULTRA GAIN「LEAD2」チャンネルになっており、ふと何か完成されている感じがしたので、そのままのイコライジングで試しに弾いてみたところ、「Marshall JCM 2000」から自分が求めていた弾きやすいハイゲインサウンドが出てきました。正直、驚きました。
実は「Marshall JCM 2000」の使い方でもっともわからなったのが「LEAD2」のチャンネルでした。今まで何度かチャンレンジしたのですが、上手くいかずにそのままにしてましたが、今回、偶然にもアンプライク系エフェクターの実験中に発見した「Marshall JCM 2000」の「LEAD2」チャンネルでのイコライジングをご紹介させて頂きたいと思います。(※自分が音作りしたワケではないので、予めご了承ください)
【Marshall JCM 2000 / LEAD2 のセッティング】
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→ Marshall JCM 2000(アンプ) / ULTRA GAIN / CHANNEL B(LEAD2)
<Marshall JCM 2000のイコライジング>
(左)VOLUME=3ぐらい(※音量は環境により調節)
(右)GAIN=5ぐらい(※GAINは個人的な判断です)
LEAD2 (ボタンを押す)=GAINが上がります。
※ULTRA GAIN/ CHANNEL B(LEDが赤色)のチャンネルで、VOLUMEとGAINの間にある「LEAD1」と「LEAD2」と切り替えれる小さいボタンがあります。
PRESENCE=2
TREBLE=7.5
MIDDLE=8
BASS=3
※DEEPとTONE SHIFTは両方ともON(ボタンを押す)
↑DEEPボタンON
↑TONE SHIFTボタンON
REVERB=5(リバーブは調整しても可)
以上が、「LEAD2」チャンネルのイコライジングとなります。
サウンド的には完全にメタルサウンドになります。
パッと見て、このイコライジングでは、高音が出すぎて耳が痛くなるのではと思いましたが、実際に弾いて見るとあまり高音を気にせず弾くことができました。
【LEAD2のセッティングのコツ】
上記に書いた「LEAD2」のセッティングにはコツがあります。
まず一つは、「DEEP」と「TONE SHIFT」がONにしてあることです。これにより、より深いドンシャリサウンドになります。機能としては「DEEP」で低音が増します。「TONE SHIFT」で中域がカットできます。「TONE SHIFT」を押すと枯れたようなドライなサウンドになりますが、音が引っ込んでしまうので、個人的には音抜けを懸念をしてましたが、「MIDDLE」をかなり上げた状態で「LEAD2」のボタンをONに押すことによって全体のサウンドバランスが良くなるのではと思いました。
もう一つは、イコライジングの「PRESENCE」と「TREBLE」です。このセッティングで「PRESENCE」と「TREBLE」を上げていくと、サウンドの輪郭がハッキリしてきます。全体のサウンドが整ってくるので、このセッティングの仕上げのポイントとも言えます。
この2つのコツで「LEAD2」のセッティングが上手く構成されていると分析しました。
【アンプの歪みについて思うこと】
今回は、サウンド的には「Marshall JCM 2000」ならではのハイゲインディストーションです。攻撃的なメタルサウンドになります。アンプライク系のエフェクターや歪みエフェクターで素晴らしいものはたくさんありますが、アンプで作る歪みの良いところは歪んでいても「原音」がしっかり出ることです。クリーンが生きているという歪みと言った感じでしょうか。アンプの歪みは「原音」が埋もれにくいので、音抜けが良いと言われる理由だと思いました。エフェクターを買い始めて間もない頃は、どれだけ歪むかにどうかに意識していましたが、様々な歪みを試すにあたって「原音」「クリーン」がどれだけ歪みの中で生きているかが重要なのではと最近はよく思います。
【今回のまとめ】
このセッティングをされた方は相当「Marshall JCM 2000」を使いこなしている方だと思います。「Marshall JCM 2000」の「LEAD1」はアタックが強いので、弾きにくいですが「TONE SHIFT」をONして弾きやすくしながら「LEAD2」で前に音を出すという発想で、上手くセッテイングされているなと感じました。
今回のイコライジングは、一つの音作りのお手本として、有り難く参考にさせて頂きますが「Marshall JCM 2000」でのアンプの歪みを自分なりの解釈でコントロールできたらいいなと思う次第です。「Marshall JCM 2000」のアンプの歪むのみで、メタルサウンドの音作りをしたい方は参考して頂ければと思います。
次回は、今回の「真空管アンプの歪み」で色々な課題がまた出てきたので、改めてアンプについても模索しながら、何かしら書けたらいいかなと思います。