エフェクターノート

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素人がエフェクターを改造する前に知ってほしいこと

※この記事は2022年6月11日に更新されました。

こんにちは。

今回は「素人がエフェクターを改造する前に知ってほしいこと」について書きたいと思います。

BOSS SD1の基盤

素人がエフェクターを改造する前に知ってほしいこと

エフェクターを色々と購入する度に、モディファイ(改造)モデルを見て、自分でも改造をして見たいと思う方は多いのではないでしょうか。

今回は、エフェクターの改造をする前に知っておいた方がいいことを自身の素人体験から簡単にまとめてみました。

エフェクターを改造する前に知ってほしいこと

〈最低でもエフェクターのパーツを勉強しておく〉

BOSS SD1の基盤

エフェクターは、抵抗電解コンデンサーフィルムコンデンサーオペアンプダイオードなどの細かいパーツで構成されています。

最低でも、どのパーツが何の役割をしているか、また、どういった性質があるのかくらいは知っておくことが大事です

知るのと知らないとでは、扱い方や理解が変わってきます。

電解コンデンサーなどの極性を理解しておく〉

電解コンデンサー

改造では電解コンデンサーの値や高品質なもの変えることが多いと思います。

極性(プラスマイナス)がないパーツもありますが、やはり電解コンデンサーの極性、向きは正しく理解しておく必要があります。

電解コンデンサーの足が短い方がマイナス側。

電解コンデンサーの黒帯側がマイナス側の目印になります。

真ん中の緑色の電解コンデンサーは、無極性のもので極性は関係ないものもありますが、極性の意識は常に必要です。

〈ハンダ付けでパーツをつける練習をしておく〉

ハンダ線とハンダ吸収線とヒートクリップ

(左)ハンダ線(真ん中)ハンダ吸収線(右)ヒートクリップ

ハンダ付けの練習は、絶対に必要です。

そしてヒートクリップなどの熱を逃す道具も揃えた方が良いです。

慣れていない状態でいきなり既存エフェクターの基盤に取り掛かると必ず失敗しますので、最低でも「ハンダ付けをする→ハンダを吸収線で吸い取る→パーツを付け替える」の練習を100回くらいの練習は必要です。

自作エフェクターの基盤製作

そう言った意味では、まず自作エフェクターの簡単な基盤製作から始めることがオススメです。

間違っても既存のエフェクターから入るとほとんどの確率で失敗します。

自作エフェクターの基盤裏面

自作エフェクターの基盤製作でパーツとパーツを繋げる練習もハンダ付けに慣れる良い練習になります。

自作基盤のため、失敗しても大丈夫です。

パーツも1個数十円の安価なもので製作すれば、コストもかかりません。

遠回りかもしれませんが、1つでも自作エフェクターを完成してから、既存エフェクターの改造をした方が成功率は上がります。

9,000円くらいのエフェクターが0円になるよりは、300円程度の自作基盤が0円になった方が、金銭的にも精神的にも良いと思います。

〈ハンダ付けは1〜2秒以内に付けるように練習する〉

BOSS SD1基盤裏面

最低でもハンダ付けは1〜2秒、ハンダを取り除くには3秒程度が理想のスピードです。

この時間内で作業ができないと、パーツを壊したり、基盤を焦がしたりしてしまいエフェクターが故障します。

基盤が壊れてしまった場合は、最悪、再起不能になります。

慌てずに慎重に、そして、適切なスピードで素早く行うことが改造成功の秘訣です。

エフェクターは慎重に丁寧に扱う〉

BOSS SD1基盤

エフェクターは精密機械のため、とてもデリケートなモノです。

無理をしてフタを開けたり、引っ張ってしまったりするとすぐ壊れます。

何回も確認して、配線を動かしていると配線が中から切れることが多いです。

その場合は、配線をし直せばいいですが、また、別の箇所が原因不明のトラブルになることもあります。

エフェクターの改造に慣れたといっても、慎重に丁寧にエフェクターを扱うことを忘れないことがとても大事です。

また、基本的には既存のエフェクターを改造してした場合は、メーカー保証はなくなりますので、必ず自己責任で改造をしましょう。

壊れてしまってからではもう遅いです。

とても改造の自信がない場合は、高価ですが、モディファイモデルを購入した方が得策と言えます。

エフェクターを改造しやすいモデルについて

BOSS SD1

エフェクターの改造で、はじめにおススメするのは、BOSS「SD1」です。

少ないパーツで構成されているので、分かりやすいです。

しかし、パーツが少ないといっても簡単とは限りません。

改造には、トラブルがつきものですので、慎重に丁寧な作業が必要です。

まず、はじめに行う改造は、電解コンデンサーの交換がいいと思います。

上手くいったら、次に、オペアンプにソケットをつけてオペアンプの交換をするといいと思います。

オペアンプ

オペアンプにもかなりの種類があり、そのエフェクターやその回路に適したオペアンプを付けましょう。

適さないオペアンプを乗せても音が出ないことが多いので、代替えが利くかどうか、よく調べてから交換をしましょう。

あとは、LEDの交換が比較的簡単にできると思います。

また、改造するエフェクターは、BOSSのコンパクトエフェクターのオーバードライブ、ディストーションでアナログ回路を使用していエフェクターを選んだ方が良いです。

デジタルエフェクターは素人には、難しすぎるので絶対やめておきましょう。

他にも、MXRなどの海外メーカーのエフェクターの改造も試したことはありますが、BOSSの10倍くらいは難易度が上がりますので、失敗する確率が高くなります。

理由としては、構造が難しいこと、基盤のハンダが取り除けにくいことが多く、基盤にダメージを与えて壊れるということがあります。

もし、上手くハンダが取り除けない場合は、すぐ改造を中止しましょう。

今回のまとめ

エフェクターの改造は楽しいものです。

ノイズが軽減したり、サウンドが変わったりし、自分の思った通りに調整できたらいいなと思います。

しかし、過度な改造、過度なパーツ交換は、非常に危険です。音が出なくなることは多々あります。

素人は適度な範囲で、適度な改造で楽しみましょう。

より高度な改造を行いたい場合は、自作エフェクター製作をこなすことにつきると思います。

エフェクターの改造は、慎重に・丁寧に・的確に・素早くがとても大事です。

以上、ご参考になれば幸いです。