2台のアンプを同時に鳴らす方法〜AB BOX〜
こんにちは。
今回は「2台のアンプを同時に鳴らす方法〜AB BOX〜」について書きたいと思います。
2台のアンプを同時に出力するには、electro-harmonix「Switchblade+」を使用します。このelectro-harmonix「Switchblade+」はシンプルな2モードのパッシブAB BOXになります。「A or B」だけでなく、「A+B」に同時出力が可能です。またチューナーアウトも装備している1台あると便利なAB BOXになります。
【使用した機材のセッティング】
PRS COSTOM 22(ギター)→electro-harmonix「Switchblade+」→「Marshall JCM 2000」+「JC120」(2台のアンプ同時出力)
【Marshall JCM2000側のセッティング】
まず、「Marshall JCM2000」側のセッティングをしていきます。
electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT A(赤LED)」と「Marshall JCM2000」のINPUTをシールドで繋ぎます。
electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT A(赤LED)」にシールドを挿します。
「Marshall JCM2000」のINPUT側に、「OUT A(赤LED)」からのシールドを挿します。
【Marshall JCM2000のセッティング】
「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL B リードチャンネルを使用します。
〈Marshall JCM2000のイコライジング〉
VOLUME=2〜3
GAIN=5〜6
READ1
※音量は「JC120」と同じぐらいに調整
※写真はあくまで参考の音量です。実際のドラムや音源や環境に音量に合わせてください
PRESENCE=0
TREBLE=3
MIDDLE=3
BASS=3
REVERB=2~3
DEEP=OFF
TONE SHIFT=OFF
【JC120側のセッティング】
次に「JC120」側のセッティングをしていきます。
electro-harmonix「Switchblade+ 」の「OUT B(緑LED)」→「JC120」のINPUTをシールドで繋ぎます。
electro-harmonix「Switchblade+ 」の「OUT B(緑LED)」にシールドを挿します。
「JC120」のINPUTに、「OUT B」(緑LED)」からのシールドを繋ぎます。
【JC120のセッティング】
「JC120」は、エフェクターを使用せずクリーンのままで出力します。
※音圧を上げるため、CHANNEL-2(LOW)をメイン使用でCHANNEL-1(HIGH)とチャンネルリンクしてます。(逆でも問題ありません)
〈JC120イコライジング〉
VOLUME=2〜3
TREBLE=4〜5
MIDDLE=4〜5
BASS=4〜5
REVERB=2
※音量は「Marshall JCM2000」と同じぐらいに調整
※写真はあくまで参考の音量です。実際のドラムや音源や環境に音量に合わせてください
【2台のアンプが切り替わるかチェックする】
「Marshall JCM 2000」と「JC120」の2台のアンプを繋ぎ終わったら、「A」と「B」の切り替えをして音が出るかチェックします。
※音がでない場合は、electro-harmonix「Switchblade+ 」側のINPUTではなくTUNERに最終パッチケーブル差していることがよくあるので適切にシールドが挿しているか再確認をします)
A → Marshall JCM 2000(歪み)からの出力を確認します。
B → JC120(クリーン)からの出力を確認します。
【2台のアンプから同時出力】
そして、2台のアンプから音が出るか確認した後、electro-harmonix「Switchblade+ 」の右のスイッチ「A+B」を踏むと「Marshall JCM2000」と「JC120」が同時に鳴らすことができます。
【2台のアンプを合わせた感想】
「Marshall JCM 2000」と「JC120」のアンプ2台を一度に出力してギターを弾いた感想としましては、音に厚み出て「立体感」あるサウンドになりました。ステレオ出力の要領ですが「Marshall JCM 2000」の歪みに「JC120」のクリーンがプラスされることで音がハッキリします。CD音源を流して、弾いてみましたが音が埋もれることはありませんでした。存在感が増すといった感覚でしょうか。1台のアンプで弾いていた時より音圧はかなり上がります。また、演奏上の効果としては、ギターが弾きやすくなる感覚もありました。個人的には、アンプ1台で弾くよりも、アンプ2台で弾いた方が安心して演奏ができるという印象を受けました。
【今回のまとめ】
歪み系エフェクター2台を掛け合わせることはよくありますが、アンプ同時出力をすると、新しい音圧の世界が体感できると感じました。「Marshall JCM2000」と「JC120」だけでなく、Mesa/Boogie「Dual Rectifier」やHughea & Kettner 「TriAmp MK2」など真空管アンプ同士を2台出力をすると、また違ったサウンドになると思います。機会がありましたら、アンプの2台同時出力を試してみたいと思いまうす。是非、electro-harmonix「Switchblade+ 」を活用して、立体的なサウンドを体感してみてはいかがでしょうか。
以上、「2台のアンプを同時に鳴らす方法〜AB BOX〜」についてでした。