※この記事は2021年11月7日に更新されました
こんにちは。
最近、バンドでJC120を使うことが多くなってきました。
そこで、ふと思ったことは、
「JC120と相性がいい歪みエフェクターってどれだろう?」
「JC120でいい音が出したいなぁ」
ということ。
そこで、思い切って歪みエフェクターを一度に試してやろうと思い、スタジオで実験してきました。
筆者の個人的な好みではありますが、数ある歪みエフェクターの中からピックアップをして、実際に試してみましたのでご紹介します。
<目次>
JC120で試してみた歪みエフェクター7選【レビューあり】
実際にJC120で試した歪みエフェクターは下記となります。※試した順
- Leqtique「9/9」
- Providence「SDT-2」
- BOSS「 DA-2」
- BOSS 「ML-2」
- MESA BOOGIE 「THROTTLE BOX」
- MAD PROFESSOR 「Stone Grey Distortion」
- Bogner「Burnley」
それでは、早速、ひとつひとつJC120で試していきたいと思います。
Leqtique「9/9」
Leqtique「9/9」は、Leqtique 3作目となり、ブランドして初の完全オリジナル回路のディストーション作品。GAINを最小レベルでもディストーションとして感じられる程のハイゲインユニットに仕上がっており、もうひとつの特徴として、「DMOSFET 「のチューブライクな特性曲線由来のギターのヴォリュームに対する自然かつ高い反応性が特徴です。
引用元:公式サイトより
Leqtique「9/9」レビュー
Leqtique「9/9」を、実際にJC120で試した感想としては、エレキギターの原音がしっかり出るクリアなハイゲインディストーションと言ったイメージでした。
ディストーションサウンドならではのパワーコードもしっかり弾けます。
JC120との相性は、やや詰まり気味なディストーションサウンドですが、悪くはない感じがします。
弦の音がしっかりでるので、単音弾きやハンマリング&プリングを多様する曲に使いたいですね。
Leqtique「9/9」評価
5,6弦の鳴り ★★★★
ギターボリュームの追従性 ★★★★
コストパフォーマンス ★★★★
JC120との相性 ★★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ) ★★★
弾き心地の良さ ★★★★
歪み属性 → トランスペアレント(クリア系)
Providence「SDT-2」
Providence「SDT-2」は、STAMPEDE DT/SDT-2は、STAMPEDE OD/SOV-2に採用しているローノイズ・アップコンバータ電源回路を搭載し、DC9Vから内部動作電圧を昇圧させることで、一般的なDC9V駆動のディストーションペダルでは実現できない幅広いダイナミックレンジを持っています。それにより大型スタック・アンプをドライブさせた様な重低音の効いたディストーションサウンドを再現します。またGAINとトーンコンロール類の調整によりナチュラルなクランチサウンド、FUZZのようなダーティーな歪みまで、多彩なディストーションサウンドを作り出します。
引用元:メーカーサイトの解説より
Providence「SDT-2」レビュー
Providence「SDT-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、ファズ寄りの歪みながらも、明るく輪郭がハッキリしているサウンドになりました。
5・6弦を使ったパワーコードもしっかりでます。
Providence「SDT-2」は、ギターのボリュームコントロールは追従しないので、ディストーションありきで使うのが良さそうです。
しかし、JC120では、やや詰まったディストーションサウンドが気になりました。
また、サウンドとは関係ありませんが、スイッチガードが付いていて、遠慮なくスイッチを踏めるのはいいですね。
Providence「SDT-2」評価
5,6弦の鳴り ★★★★
ギターボリュームの追従性 ★
コストパフォーマンス ★★
JC120との相性 ★★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ) ★★★
弾き心地の良さ ★★★★
歪み属性 → パワフル(粘り系)
BOSS「 DA-2」
BOSS「 DA-2」は、ローランドの独自技術「MDP(Multi-Dimensional Processing)」により、低域から高域まで、ギターのどの音域でも理想的な歪みサウンドが得られる画期的なコンパクト・ペダルです。、多次元的なプロセッシングをリアルタイムで実現。しかもシンプルかつ直感的な操作で音づくりが可能です。
引用元:BOSS公式サイトより
BOSS「 DA-2」レビュー
BOSS「 DA-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、弾いた瞬間に分離感があるディストーションサウンドが目が覚めたようにハッキリ出てきました。
JC120との相性はすごく良さそうです。
パワーコードももちろんのこと、メタル系ディストーションにありがちな音が細くなることもない、太いディストーションの印象でした。
以前、BOSS「DS-1X」を弾いたことがありますが、BOSS「 DA-2」の方が使いやすい音かもしれません。
BOSS「 DA-2」評価
5,6弦の鳴り ★★★★
ギターボリュームの追従性 ★★★★
コストパフォーマンス ー(生産終了)ー
JC120との相性 ★★★★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ)★★★★★
弾き心地の良さ ★★★★★
歪み属性 → ソフト(柔らか系)
BOSS「ML-2」
BOSS「ML-2」は、重厚で攻撃的なサウンドを生み出すディストーション・ペダルです。LOW/HIGHそれぞれ独立したEQを搭載しており、シャープな高域とタイトな低域のコントロールが可能。激しいディストーション・ペダルでありながら、音の輪郭を犠牲にすることなく、高速リフをプレイしてもコード感を失うことはありません。
引用元:BOSS公式サイトより
BOSS「ML-2」レビュー
BOSS「ML-2」を、実際にJC120で試してみた感想としては、こちらもイイ感じのハイゲインディストーションが飛び出してきました。
歪みながらも音の芯がしっかり出るサウンドでしょうか。
5・6弦を使ったパワーコードとブリッジミュートでズンズンするには、もってこいのモデルです。
驚くことは、音の輪郭がハッキリとしていることです。
コードの分離感もよく、JC120と相性はいいように感じます。
BOSS 「MT-2(メタルゾーン)」と比べられそうですが、BOSS「ML-2」の方が使いやすいですね。
ハイゲインディストーションなので、ギターボリュームを絞っても、クリーンに近づくことはありませんでした。
ハイゲインなのにノイズレスなので、ノイズゲートは必要なさそうです。
BOSS「ML-2」評価
5,6弦の鳴り ★★★★★
ギターボリュームの追従性 ★★
コストパフォーマンス ★★★★★
JC120との相性 ★★★★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ)★★★★★
弾き心地の良さ ★★★★★
歪み属性 → ストレート(芯がしっかり系)
MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」
MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」は、メサブギー初となるコンパクト・エフェクター4機種の中でもハイゲインサウンドを一番の強みとしたディストーション・ペダル。同時期に登場した他3つのコンパクト・ペダル「TONE-BURST」「GRID SLAMMER」「FLUX-DRIVE」に比べて多彩なサウンドメイキングが可能です。
引用元:メーカーサイトより
MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」レビュー
MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」を、実際にJC120で試してみた感想としては、とにかく激歪みでした。
かなり歪みが深く、さすがメサブギーといったところです。
しかし、気になるのは5・6弦を弾くとボヤけてしまいました。
パワーコードは苦手な感じがします。
JC120の相性もそれなりといったところ。
歪みが他のモデルと比べて強いので、ゲインブースターとして使うと超強力になりそうです。
メインの歪みとして使うのは、難しいモデルかもしれません。
MESA BOOGIE「THROTTLE BOX」評価
5,6弦の鳴り ★
ギターボリュームの追従性 ★★★
コストパフォーマンス ★★★
JC120との相性 ★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ)★★
弾き心地の良さ ★★★
歪み属性 → ソフト(柔らか系)
MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」
MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」は、他のペダルにはないクリアさと高い解像度を実現したモダンハイゲイン・ディストーションペダルです。
特にヘビーディストーションでのトーンの鮮明さを追求して開発されました。
刃物のように鋭いダイナミクスと強烈なハイゲインを備え、ドロップチューニングや7弦ギターにも対応しています。弦の振幅がそのまま伝わるような、非常に高い解像度をもつエクストリームゲインサウンドを求めるモダンロックプレイヤーに最適です。
コードを弾いたときに、高いゲインでサウンドがぐしゃっと潰れずに、コードの構成音が1音1音はっきりと聴こえることを実感いただけるでしょう。
引用元:メーカーサイトより
MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」レビュー
MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」を、実際にJC120で試してみた感想としては、クリアかつレスポンス速いディストーションサウンドが出てきました。
BOSSや他のモデルと違い、弦を弾くとすぐ音が出るイメージです。
はじめてMAD PROFESSORのモデルを使いましたが、人気の理由がわかったような感じがします。
しかし、気になることがひとつ。
それは、弾き心地がとても硬く感じることです。
つまり、弾きにくい。
音は素晴らしいんだけど、ピックがひっかかるような演奏のしにくさが、筆者には残ってしまいました。
エレキギターのボリュームコントロール追従性はいいものの、石のように硬いディストーションサウンド。
他のモデルと比べてしまうと、このモデルでJC120を使うには、やや厳しい面があるかもしれません。
MAD PROFESSOR「Stone Grey Distortion」評価
5,6弦の鳴り ★★★★
ギターボリュームの追従性 ★★★★
コストパフォーマンス ★★★
JC120との相性 ★★
歪みの威力(深さ) ★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ)★
弾き心地の良さ ★
歪み属性 → スーパーハード(超硬い系)
Bogner「Burnley」
Bogner「Burnley」 は、NEVEトランス搭載 ディストーション。音圧のあるリッチな音色が魅力です。煌びやかなクランチサウンドからホットなリードトーンまで、幅広い音作りに対応します。音のキャラクターを切り替えるFat/Tightスイッチを搭載。シンプルなコントロールを採用し、直感的な音作りが可能です。
Bogner「Burnley」 レビュー
Bogner「Burnley」 を、実際にJC120で試してみた感想としては、言葉で言い表すことが難しいですが、エアー感があるディストーションサウンドが出てきました。
歪みの芯までも、再現されているようなサウンドです。
5・6弦もちゃんと出せます。
かなりJC120との相性が良いように思います。
リッチで弾いていて気持ちがいいですね。
ただ、一点不満を言えば、スイッチがとても固いこと。
思いっきり踏まないとスイッチが入らなそうです。
ちなみに、LEDが弦を弾くたびにピカピカ光ります。
他のモデルと比べると、断トツでお値段は高いですが、使ってみる価値はありますね。
ちなみに、現在は、モデルチェンジされたものが売られています。
Bogner「Burnley」 評価
5,6弦の鳴り ★★★★
ギターボリュームの追従性 ★★★
コストパフォーマンス ★
JC120との相性 ★★★★★
歪みの威力(深さ) ★★★★★
ペダルの汎用性(使いやすさ)★
弾き心地の良さ ★★★★★
歪み属性→ソフト(柔らか系)
結果的にJC120と相性が良かった歪みエフェクターは?
今回、JC120を使って様々なディストーション・ペダルを試してみましたが、同じディストーションでも個性があるということに気付かされました。
結果的にJC120と相性が良かったのは、BOSS「DA-2」・BOSS「ML-2」・Bogner「Burnley」 です。
BOSS「DA-2」については、生産中止となっているので、中古で見つける必要があります。
しかし、このモデルがあれば、JC120での歪みエフェクターは困らないのではと思います。
BOSS「ML-2」は、JC120と相性はいいものの、ハイゲインディストーションなので、弾けるジャンルが限られてしまうかもしれませんが、メタル系やハードロックでは重宝しそうです。
Bogner「Burnley」は、ディストーションとして幅広く使えそうです。
ただ、価格が高いので、予算がない方には手が出にくいかもしれません。
しかし、価格に見合ったサウンドは出ると思いますので、機会があれば是非試してほしいですね。(現在は、Burnley V2となっています)
今回試した中で、この3つのモデルがあれば、JC120でも困らずに弾けること間違いなしです。
今回のまとめ
今回のまとめとして、JC120と相性が良かった順に、歪みエフェクターを並び替えてみました。
- BOSS「 DA-2」
- BOSS 「ML-2」
- Bogner「Burnley」
- Leqtique「9/9」
- Providence「SDT-2」
- MESA BOOGIE 「THROTTLE BOX」
- MAD PROFESSOR 「Stone Grey Distortion」