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BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせは相性がいい!【セッティング例あり】

こんにちは。

jundrive3(@effectornote)です。

今回は、BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせについて、解説していきたいと思います。

BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせは相性がいい!

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BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせは相性がいい!

Marshall JCM2000の画像です

筆者は、よくBOSS ST-2とMarshall JCM2000を組み合わせて、バンドやライブで音作りをしていました。

これまで、Marshall JCM2000のアンプに合う歪み系エフェクターを何十個も試していたとき、一番しっくりきたBOSS ST-2を見つけたときは感激しました。

BOSS ST-2の画像です

当時、苦しい歪み探しの旅の途中でしたが、ようやく終わりを告げたときでもあります。

(とはいえ、アンプが変わるとまた歪み探しが始まるですけどね…。)

そこで、今回は当時を振り返って、Marshall JCM2000とBOSS ST-2の組み合わせのコツやセッティングについてまとめてみました。

Marshall JCM2000のセッティングについて

まず、Marshall JCM2000のセッティングについて説明していきます。

Marshall JCM2000の画像です

いきなりですが、BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせで重要なことがあります。

それは、Marshall JCM2000をクランチ(CRUNCH)にすることです。

クランチにする方法

Marshall JCM2000には、大きく分けてつの2チャンネルを選択することができます。

Marshall JCM2000のCLASSIC GAINの画像です

・CLASSIC GAIN / CHANNEL A(緑ランプ)→ CLEAN / CRUNCH

Marshall JCM2000のULTRA GAINの画像です

・ULTRA GAIN / CHANNEL B(赤ランプ)→ 歪み

クランチチャンネルにするには、CLASSIC GAIN / CHANNEL AのVOLUMEとGAINの間にある黒いボタンをONにします。

Marshall JCM2000セッティング

これで、クランチチャンネル(CRUNCH)になりました。

ちなみに、CLASSIC GAINのCLEAEとCRUNCHのサウンドの違いは、CRUNCHの方がよりマーシャルサウンド特有の金属音が強くなります。

VOLUMEとGAINのセッティングについて

続いて、VOLUMEとGAINについてです。

VOLUMEとGAINのセッティングは以下の通りです。

Marshall JCM2000の画像です

・VOLUME = 10時

・GAIN = 10時

Marshall JCM2000にBOSS ST-2の歪みを足すものの、アンプ側にも多少のGAINがあった方が上手く歪みます。

そのため、GAINは10時に設定しています。

VOLUMEも、同じく10時に設定しています。

スタジオやライブハウスでは、音量は多少変わってくると思いますが、VOLUMEとGAINは同じくらいの量で問題ありません。

(GAINの上げすぎてハウリングする場合は、GAINのみを下げる必要があります)

<セッティングの注意点>

CLEANとCRUNCHとでは、音量差があるので注意しましょう。

あくまで体感ですが、CLEANとCRUNCHの音量を比較すると、CRUNCHの音量がCLEANと比べて1.5〜2倍くらい跳ね上がります。

そのため、CLEANの音量のまま、CRUNCHボタンをONにしてしまうと、爆音になって驚くことがあります。

CRUNCHボタンを押した後に、VOLUME(音量)を上げていく順番をおすすめします。

イコライジングについて

次は、イコライジング(EQUALISATION)について解説します。

Marshall JCM2000セッティング

Marshall JCM2000のイコライジングは、全体的に控えめのセッティングにしてあります。

・PRESENCE = 0(ゼロ)

・TREBLE = 10時

・MIDDLE = 10時

・BASS = 10時

・DEEP = OFF

・TONE SHIFT = OFF

その理由として、Marshall JCM2000のクランチチャンネルとBOSS ST-2を組み合わせると、かなり高音なサウンドになるからです。

Marshall JCM2000の特徴でもあるキンキンした耳が痛くなるサウンドにさせないためでもあります。

そのため、アンプ側のイコライジングでトーンを抑えておいてから、エフェクター側で最終的に全体のトーンを調整する方法がセッティングしやすいです。

DEEP(低音)やTONE SHIFT(中域)のボタンについては、基本OFFにしています。

BOSS ST-2のセッティングについて

今度は、BOSS ST-2のセッティングについてです。

BOSS ST-2のセッティングの画像です

BOSS ST-2のセッティングについては、以下のようにしています。

・LEVEL = 10時

・TREBLE = 12時

・BASS = 12時

・SOUND = 10時

BOSS ST-2は、細かくセッティングする必要はありません。

LEVELは、アンプと同じ音量に調整。

TREBLEとBASSは、12時くらいに設定。

SOUNDは、歪み量のツマミになりますが、Marshall JCM2000はアンプ自体で歪ませることができるため、10時くらいでも十分歪ませることができます。

また、BOSS ST-2は、あまりGAINを上げすぎるとハウリングするモデルなので、もし歪みが足りない場合は、アンプのGAINで調節するようにしましょう。

BOSS ST-2とMarshall JCM2000を組み合わせるメリット

BOSS ST-2とMarshall JCM2000を組み合わせるメリットには、2つあると思っています。

・エレキギターのボリュームコントロールの追従性がいい

・Marshall JCM2000が弾きやすくなる

エレキギターのボリュームコントロールの追従性がいい

ギターボリュームコントロール

BOSS ST-2は、エレキギターのボリュームコントロールの追従性がいいモデルなので、ボリュームコントロールを絞るほどクリーンサウンドを作ることができます。

そのため、バンドやライブなどの演奏時に、クリーンサウンドとディストーションサウンドを切り替えるために、他のエフェクターのON/OFFをする手間が省けることがメリットです。

ただし、ある程度、ボリュームコントロールの調整する練習は必要になってきます。

Marshall JCM2000が弾きやすくなる

Marshall JCM2000は、ULTRA GAIN / CHANNEL B(リードチャンネル)にすれば、ゴリゴリのハイゲインディストーションサウンドを出すことができます。

しかし、アンプ直のマーシャルサウンドは、人によっては、音が切れやすく弾きにくいと感じることもあるかもしれません。

そういったときに、BOSS ST-2を組み合わせることで弾きやすくなります。

また、筆者の体験ですが、リハーサルスタジオのMarshall JCM2000は、アンプの状態の良し悪しがわからないこともあり、アンプ直のサウンドがイマイチと感じることが何度かありました。

そういったときに、BOSS ST-2を組み合わせることで、どのリハーサルスタジオに行っても、サウンドを安定的に出せることがメリットですね。

大型アンプを持っていない場合は、エフェクター主体で音作りをした方が、スムーズだと思います。

BOSS ST-2とMarshall JCM2000を組み合わせるデメリット

BOSS ST-2とMarshall JCM2000を組み合わせるデメリットについてです。

・使うエレキギターによっては上手くいかないことがある

使うエレキギターによっては上手くいかないことがある

筆者の体験からBOSS ST-2とMarshall JCM2000は、相性が良い組み合わせだと思っています。

しかし、使用するエレキギターによっては、音作りが上手くいかないこともあるかもしれません。

筆者が使用しているエレキギターは、ハムバッカー(レスポールなど)を搭載しているものが多いです。

レスポールの画像です

そのため、ストラトキャスターなどのシングルコイルの場合は、GAINが足りないサウンドになる可能性もあります。

その場合は、アンプ側のGAINやエフェクター側のGAINを足すと上手くいくかもしれませんが、そもそも使っているエレキギターがBOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせと合わないなんてことも全然出てくると思います。

環境によっては、同じようなサウンドが出せない場合もあることも想定しておくべきでしょう。

Marshall JCM900には通用しない

Marshall JCM900の画像です

リハーサルスタジオに置いてあるマーシャルアンプには、Marshall JCM900もよく見かけることが多いです。

今回ご紹介しているBOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせは、Marshall JCM900でも通用しそうですが、残念ながらそう簡単には上手くいきません。

その理由は以下の通りです。

・Marshall JCM900には、CRUNCHボタンがない

Marshall JCM900には、クランチ(CRUNCH)ボタンがありません。

そのため、BOSS ST-2とMarshall JCM900の組み合わせでは、上手く音作りができないことがありました。

Marshall JCM2000で言うのであれば、クリーンチャンネル(CLEAN)で使うシーンと同じ状態です。

BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせは、クランチチャンネルのみで有効な方法ですが、それ以外では、思うような音作りにはならない可能性があります。

同じマーシャルアンプでも、モデルが違うことによって、音作りが左右されることはよくあることです。

Marshall JCM900で、最適な音作りをしたい場合では、また別の使い方や別の歪み系エフェクターを探す必要が出てきます。

今回のまとめ

BOSS ST-2とMarshall JCM2000の組み合わせについて解説しました。

Marshall JCM2000で上手く音作りができない人は、ご参考にして頂ければと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

<BOSS ST-2に関する記事はこちら>

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