Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証
こんにちは。
今回は「Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証」について書きたいと思います。
普段スタジオでは「Marshall JCM2000」を使うことが多いですが、リードチャンネルのゲイン(アンプの歪み)コントロールの効き具合が気になり、どのように変化してゆくのか試してみたので、簡単に書いておきたいと思います。
【Marshall JCM2000のセッティング】
「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「アンプの歪み」でテストします。
〈イコライジング(固定)〉
PRESENS=0
TREBLE=2.5ぐらい
MIDDLE=2.5ぐらい
BASS=2.5ぐらい
REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)
DEEP=OFF
TONE SHIFT=OFF
※ギターボリュームコントロールはフルアップ(MAX10)で試しています。
〈GAINコントロール0〉
ツマミが影になって見にくいですが、GAINコントロールは0の位置から始めます。ツマミ0は、VOLUMEが上がっていても音は出ません。ギターボリュームコントロールを0にした時と同じ状態です。
〈GAINコントロール1〉
GAINコントロール1にしてみました。写真は0.5くらいになってますが、0.5〜1の範囲と思ってください。このくらいだと、音は小音ですがクリーントーンが出ます。
〈GAINコントロール2〉
GAINコントロールを2にしてみました。するとようやく歪み出しました。クランチ〜オーバードライブぐらいでしょうか。
〈GAINコントロール3〉
GAINコントロールを3にしました。このくらいだと歪みも増して、弾くには十分なゲイン量だと思います。
〈GAINコントロール4〉
GAINコントロールを4にしました。ゲインは増していると思いますが、 GAINコントロール3の時とあまり変わらずといった印象です。よくリードチャンネルでTS系オーバードライブを使いブーストする時はこのくらいにセッティングしている位置になります。
〈GAINコントロール5〉
12時の位置になるGAINコントロール5にしました。この位置になると歪みに低音が出てくるようになります。
〈GAINコントロール6〉
GAINコントロールを6にしました。あまりGAINコントロール5と変わらない印象です。5〜6で歪みに低音が出てくるといった感じでしょうか。
〈GAINコントロール7〉
GAINコントロールを7にしました。7にすると低音が増し、さらに歪みが荒々しくなってきます。「Marshall JCM2000」の特有のガラガラした歪みになってきます。
〈GAINコントロール8〉
3時の位置になるGAINコントロール8にしました。このくらいになると歪みが飽和してきます。このくらいになると、低音が出過ぎて、サウンドがこもったように聴こえます。
〈GAINコントロール9〉
GAINコントロールを9にしました。ゲインを上げていけばいくほど、低音と歪みが増していきますが、このくらいになるとサウンド全体がモサモサして、歪みが暴れるようになります。
〈GAINコントロール10〉
最後のMAXまでゲインコントロールを振りきりました。GAINコントロール10はGAINコントロール9とあまり変わらないように感じます。GAINコントロール5くらいと比べると、最終的には相当な低音と歪みが増しています。
【Marshall JCM2000のゲインコントロール効果を試した感想】
今回、「Marshall JCM2000」のゲインコントロールを段階的に試してみましたが、「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは、歪みの他に「低音」が増していく傾向があるとわかりました。普段「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは、耳と感覚でセッティングしていましたが、無意識に低音が出てくる手前のGAINコントロール3〜4に留めていることに気付きました。低音が出てくるとサウンド的にモワッとするため、そのようなスッキリしたセッティングに自分でしているのだと思います。これは好みによるものかもしれませんが、もし、GAINコントロール5以降でセッティングするならば、イコライジングのBASSを下げる、もしくはカットすることで、上手く「Marshall JCM2000」の歪みをコントロールできそうです。「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは低音が増してくると知るだけでも、セッティングやイコライジングを意図的に決めることができるのではないでしょうか。
以上、「Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証」についてでした。
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