※この記事は2022年5月5日に更新されました。
こんにちは。
今回は、
「クリーンブースターを繋ぐ時、順番はどうしたらいいのだろう?」
「クリーンブースターの効果を知りたい」
と思いましたので、
クリーンブースターの繋ぐ順番と効果測定をしてみました。
<目次>
クリーンブースターの繋ぐ順番と効果測定〜シュミレーション〜
今回は、MaxonのST9Pro+(オーバードライブ)とXoticのRC Booster(クリーンブースター)を使って、シュミレーションしてみました。
ご参考までに、以下が試した機材となります。
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Maxon ST9Pro+(オーバードライブ)→Xotic RC Booster(クリーンブースター)→Roland MICRO CUBE(ミニアンプ)※クリーンブースターは位置が変わります。
今回使用したクリーンブースターとセッティング
今回、使用したクリーンブースターは、XoticのRC Boosterになります。
Volume・Gain・Treble・Bassと4つのツマミがあるため、音量だけでなく、歪み量や音のトーンも調節が可能なクリーンブースターです。
数あるクリーンブースターの中でも、音圧が強めのモデルです。
※現行品は「RC Booster V2」です。
<参考セッティング>
VOLUME=12時
GAIN=10時くらい
TREBLE=12時
BASS=12時
今回使用したオーバードライブとセッティング
Maxon 「ST9Pro+」は、ミッド(中域)が強く出るオーバードライブが特徴です。
中音域のブースト・コントロールやGAIN幅が広いため、細かいセッティングができるモデルです。
<参考セッティング>
DRIVE=13時くらい
LEVEL=11時くらい
MID ENHANCE=12時くらい
TONE=12時くらい
ミニスイッチ=CLASSIC(LOW BOOSTは低音と音量が上がるモードです)
クリーンブースターを前段に設置した場合
まず、クリーンブースターを前段に置き、後段にオーバードライブを繋ぎました。
クリーンブースターをONにするとオーバードライブの歪みが増しました。
この順番では、後段のオーバードライブが優先されるので、オーバードライブにクリーンブースターが足されるようです。
音量は、ほとんど変わりません。
クリーンブースターを後段に設置したシュミレーション
次に、オーバードライブを前段に置き、後段にクリーンブースターを繋ぎました。
クリーンブースターをONにすると、VOLUMEツマミを調節した分だけ音量が上がりました。
さらに、RC boosterによる音圧が上がる感じがしました。
エフェクターは後段に繋いであるエフェクターが優先されるので、この順番では、クリーンブースターのキャラクターが優先されるサウンドになります。
RC boosterは、GAINが搭載されていますので、オーバードライブのような歪みを足すこともできます。
結果、Maxon ST9Pro+の歪みとミックスされて、伸びのある太いサウンドになりました。
ミニアンプでも十分なリードソロが弾けそうです。
今回のまとめ
今回のクリーンブースターの位置による効果を以下にまとめました。
<クリーンブースターを前段に置いた場合>
・後ろに繋いだオーバードライブが優先される
・歪みが増す
・音量はあまり変わらない
<クリーンブースターを後段に置いた場合>
・後ろに繋いだクリーンブースターが優先される
・歪みはクリーンブースターのモデルによるが、基本変わらない
・音量が上がる
つまり、クリーンブースターは、オーバードライブの前段に置くと歪みが増し、後段に置くと音量が上がるといった変化になります。
どちらに設置するかは、使う目的で判断すればいいと思います。
例えば、
音を太くしたり、歪みを足したい時は、クリーンブースターを前段に繋ぐ。
音量調整や一時的な音量アップ(リードソロなど)は、クリーンブースターを後段に繋ぐ 。
といったように使い分けるとスムーズに設置ができると思います。
以上、ご参考になれば幸いです。