Ibanez TS9とJC120の相性について
こんにちは。
今回は「Ibanez TS9とJC120の相性について」を書きたいと思います。
以前の効果測定で、Ibanez TS9は、Marshall JCM2000のリードチャンネル(アンプの歪み)との相性が良いという結果が出ましたが、「JC120」でも相性が良いのか、またメインの歪みとして使えるのか気になったので、今回スタジオで試してきましたので、簡単にまとめておきたいと思います。
【今回使用する機材】
PRS CUSTOM 22(ギター)→Ibanez「TS9」(チューブスクリーマー)→ JC120(アンプ)
【JC120のセッティング】
VOLUME=2ぐらい(スタジオの環境に合わせる)
TREBLE=12時
MIDDLE=12時
BASS=12時
REVERB=9時くらい
BRIスイッチ=OFF
※チャンネルリンクはなし
【Ibanez TS9のセッティング】
DRIVE=MAX
TONE=10時くらい
LEVEL=12時くらい(ON/OFFにしても音量差がない位置)
JC120は基本的に歪まないアンプのため、Ibanez「TS9」の歪み(DRIVE)をMAXにしたセッティングで試してみました。
【Ibanez TS9をJC120で弾いてみた感想】
感想としては、DRIVEをMAXさせたセッティングでは、当たり前ですがオーバードライブぐらいは歪みました。しかし、正直なところ、あまり音抜けや反応は良いとは言えない印象に感じました。高音が抑えられで、やや音がこもりがちのオーバードライブサウンドです。
【Maxon ST9pro+と比較してみました】
JC120でのIbanez「TS9」の反応があまり良いとは言えなかったので、手持ちのMaxon「ST9pro+」と比較してみました。同じようにセッティングして、Ibanez「TS9」と交互に弾いてみると、明らかにMaxon「ST9pro+」の方が反応と音抜けが良かったです。以前にも「JC120」でMaxon「ST9pro+」を試した時にも書きましたが、「JC120」はミッド(中域)が強いエフェクターと相性が良い傾向があると思います。Ibanez「TS9」は、中域が程よい強さです。このことから、ミッドが強めの歪みエフェクターは「JC120」と合う可能性が高くなります。
【今回のまとめ】
今回は、Ibanez TS9を「JC120」で試してみましたが、結果的には個人的には相性は良くないと感じました。あくまでも歪みMAXでの試しなので、レベル(音量)を上げるブースター使用では、また結果は変わってくるかもしれませんが、Ibanez「TS9」は、真空管アンプ(歪むアンプ)に合わせた方が良い結果が出ると思います。
「JC120」でチューブスクリーマー系のオーバードライブでメインの歪みとして使いたい場合は、今回比較してみたMaxon「ST9pro+」の方がオススメです。Ibanez「TS9」はどちらかというとブースター的なオーバードライブのように感じます。Maxon「ST9pro+」の方は、ミッドが強力に出る特徴があり、セッティングの幅やモード機能が付いているので段階的に歪みを加えることができます。Marshall JCM2000でアンプの歪みにブーストすると、Ibanez「TS9」より鋭いサウンドになります。Ibanez「TS9」はマイルドにブーストするので、サウンドの好みはあると思いますが「JC120」と「Marshall JCM2000」の両方を使用したい場合はMaxon「ST9pro+」の方が使い勝手が良く、「Marshall JCM2000」をブーストしたい場合はIbanez「TS9」で十分です。「JC120」でIbanez「TS9」を使用して歪みを作る場合は、LEVELをMAXにしたセッティングして、「アンプライク系(BOSS ST2など)のオーバードライブかディストーション」を後段に設置した方が歪みが作りやすいと思います。Ibanez「TS9」は、基本的は「Marshall JCM2000」などの真空管アンプと合わせる前提で使った方が良いという結論になりました。
以上。「Ibanez TS9とJC120の相性について」でした。