エフェクターノート

エフェクターやアンプ・音作りについての実験ブログ

【初心者向け】無駄がないエフェクターボードの組み方のコツ

こんにちは。

いざエフェクターボードを組みたいと思ったけれど、「何から始めればいいんだろう」と迷うことありませんか?

なんだかわからないまま試行錯誤していくと、どうしても無駄なエフェクターを買ってしまいがちです。

そういった時に「効率よくエフェクタボードを組んでいきたい」またエフェクターをハズしたくない」「あまりお金をかけたくない」といった方に、無駄なくエフェクターボードを組むコツをお教えします。

エフェクターボードの画像です。

無駄がないエフェクターボードの組み方とは

無駄なくエフェクターボードを組むコツは、必要なエフェクターのみをピンポイントでそろえることです。

エフェクターは無数にあるため、一つ一つ買っては試して繰り返していても、すぐに新しいエフェクターが発売されるなど、追っかけていたらキリがありません。

どこかで見切りをつける必要があります。 

必要なエフェクターとは

無駄なエフェクターを買わないようにするためには、エレキギターの腕前が上達しても、バンド活動をはじめても、使えるエフェクターをしっかり把握しておくことが大事です。

例えば、オーバードライブなどの歪みエフェクターやディレイといった「エフェクターを使わないと音が作れない!」と困ることが多いエフェクターをはじめからおさえておくことです。

どんなエフェクターが使えるのか

では、具体的にどんなエフェクターが使えるのでしょうか。

エフェクターはたくさんありますが、とりあえず3つ把握しておくといいです。

その3つは、

・TS系オーバードライブ/チューブスクリーマー

・アンプライク系オーバードライブ/ディストーション

・アナログディレイ/デジタルディレイ

となります。

TS系オーバードライブ/チューブスクリーマー

「TS系オーバードライブ」と言われても初心者の方には聞き慣れない言葉だと思います。

TS=チューブスクリーマーの略で、Ibanez TS9などのチューブスクリーマーのモデルを指し、チューブスクリーマーの特徴であるミッドレンジ(中域)が効くオーバードライブのことを言います。

使い方として、ミッドブースターもしくはクランチサウンドとして使うことが多いです。

TS系オーバードライブ、もしくはチューブスクリーマーは、これまでのバンド経験から、どうしても外せないため、必ず1台は持っていおいた方がいいでしょう。

アンプライク系オーバードライブ/ディストーション

次に、アンプライク系オーバードライブ/ディストーションになります。

アンプライクとは「マーシャルのような真空管アンプのような歪みエフェクター」を差すことが多いです。

真空管アンプの特徴として、アンプで歪ませられること、そして、エレキギターのボリュームコントロールを絞ったときに、クリーントーンへ変化することができる特徴があります。

「オーバードライブ/ディストーション」と表記したのは、アンプライク系エフェクターは、オーバードライブ〜ディストーションといった幅広い歪みの領域を持つモデルが多いからです。

アンプライク系エフェクターを選ぶ理由としては、JC120など歪まないアンプを使う際に、必ず必要になってくるからです。

また、アンプライク系エフェクターの特徴でもあるエレキギターのボリュームコントロールの追従性によって、幅広いサウンドに対応できることからも持っておきたいエフェクターの1台です。

アンプライク系エフェクターが難しければ、ディストーションでもOKです。

アナログディレイ/デジタルディレイ

最後の3つ目は、アナログディレイ/デジタルディレイとなります。

空間系エフェクターやまびこのような効果が出るエフェクターです。

バンドをする際に、ディレイが必要になってくる曲があるため、必ず1台は用意しておいた方がいいエフェクターです。

また、サウンドに奥行きがある美しい音作りもできるため、組み合わせに幅が広がります。

ディレイペダルには、大まかに分けて「デジタルディレイ」と「アナログデイレイ」の2種類があります。

初心者の方には、セッティングが簡単なアナログディレイがオススメです。

長く使いたい、多機能なモデルがいい場合は、デジタルディレイを選択しましょう。

必要なエフェクターだけでエフェクターボードを組んでみる

上記のポイントを活かして、エフェクターボードを組んでみました。

わかりやすいように今回はBOSSのみで最小限で構成しています。

エフェクターボードの画像です。

<使用したエフェクター

・TS系オーバードライブ/ブースター=BOSS SD1(右)

・アンプライク系オーバードライブ/ディストーションBOSS ST2(中)

・アナログディレイ=BOSS DD7(左)(アナログモード)

の3つでエフェクターボードを構成してみました。

初心者の方にオススメしているのは、BOSSというメーカーです。

BOSSは、値段が高くないことや踏みやすいことが特徴です。

そして、エフェクターボードを組んだ時のメリットとして、エフェクターのジャックの位置が高いため、エレキギターからのシールドがスムーズに挿すことができます。

BOSS SD1にシールドを挿している画像です。

エフェクター自体に高さがあるので、シールドが挿しやすい。エフェクターボードレイアウトが簡単になる(アウトプット側のBOSS DD7も同様)

これにより、無駄なくエフェクターボードが組むことができます。

BOSSではなくても、エレキギター側とアンプ側につなぐエフェクターはジャックの高さがあるものを選んだほうがスムーズにエフェクターボードを組むことができます。

エフェクターボードの電源の選び方について

エフェクターボードを組むにあたって、エフェクター以外に困ることは「電源」だと思います。

今回、エフェクターボードを組んだ時に使ったのは、パワーサプライを使いました。

パワーサプライは、CAJ AC/DC STATION3(旧モデル)を使用していますが、できるだけ小さめで横長のパワーサプライを選んだ方がエフェクターボードを組みやすいです。

将来、上記の3つのエフェクターから、さらに1つ増えた場合でもパワーサプライならばケーブルを1つ足すだけで、電源を安定的に供給することができます。

他の電源供給方法として、エフェクター「電池」を入れることもできますが、ディレイなどの電力を大幅に消費するモデルは補充が大変です。

また、ACアダプター+分岐ケーブルでの電源供給も悪くはないですが、分岐ケーブルが5つの場合が多く、余ってしまうことや配線が大変なこともふまえて、パワーサプライをはじめから導入した方が、後々、電源を選び直すという無駄がなくなります。

<パワーサプライ参考>

CAJ カスタムオーディオジャパン エフェクター用パワーサプライ AC/DC Station VI (アダプター、DCケーブル付き)

エフェクターボードのパッチケーブルについて

今回のエフェクターボードのパッチケーブルには、Belden ベルデン(L-L型 15cm)を使用していますが、できるだけ細いものの方がエフェクターボードを組みやすくなります。

パッチケーブルは、エフェクターを入れ替えたりしているとすぐ痛んでしまうものです。

また、音質にも影響してくるので、安いモノではなく、多少高くとも耐久性が高いものを使いましょう。

パッチケーブルにはL型とS(ストレート)型と2種類ありますが、BOSSのようにジャックが横についているものは、必ずL型を選びましょう。(L型-L型)

エフェクターは安くてもいいですが、パッチケーブルは安さで選ばないようにしましょう。

<パッチケーブル参考>

ベルデン BDC 1503A 15LL

エフェクターボードの固定について

エフェクターボードにエフェクターを置いただけでは、持ち運んだ時に、ズレたり転げ落ちたりしてしまいます。

そこで、エフェクターの裏にマジックテープを貼って固定しましょう。

色々試しましたが、One Controlのマジックテープが使いやすいです。

One Controlのマジックテープは、剥がした時に粘着が残りにくいことが特徴です。

<マジックテープ参考>

One Control ワンコントロール エフェクター用 面ファスナー Pit Hook Square PH-SQ

BOSSエフェクターに合わせたのマジックテープも販売されています。

One Control ワンコントロール エフェクター用 マジックテープ Pit Hook BI PH-BI

エフェクターケースについて

エフェクターケースは、最初はBOSSエフェクター3台分が入るもので十分です。

もしくは、将来的にエフェクターが増えることを見越して、もう1〜2台分入るエフェクターケースをあらかじめ買っておくのもいいでしょう。

エフェクターボードの組みやすさを考えて、はじめは横長のエフェクターケースをオススメします。

エフェクターケース参考:BOSSエフェクター3台分>

KC エフェクターケース EC-40/BK ブラック (内寸 320 x 220 x 35+20mm)

エフェクターケース参考:BOSSエフェクター4台〜5台分>

KC エフェクターケース EC-50/BK ブラック (内寸 425 x 220 x 55+20mm) 

好きなエフェクターを選んで回り道してもOK

さて、無駄がないエフェクターボードの組み方のコツをお伝えしてきましたが、エレキギターを弾いていると、自分のこだわりや好きなエフェクターが見つかって、試せずにいられないこともたくさんあるでしょう。

自分で「あーしたいこうしたい」っていう考えで、色々試すのは全然アリです。

筆者は試行錯誤で失敗の連続でした。

でも、その無駄こそが楽しいことでもあります。

最終的には、エフェクターボートの答えは、自分で見つけましょう。

まとめ

無駄がないエフェクターボードの組み方のコツのまとめです。

・必要な3つのエフェクターを把握しておく

・TS系オーバードライブ/チューブスクリーマー

・アンプライク系オーバードライブ/ディストーション

・アナログディレイ/デジタルディレイ

・電源はパワーサプライを使う

・パッチケーブルはケチらず良いものを選ぶ

エフェクターケースは将来的に1〜2台増えることを想定して選ぶ

 

以上です。

ご参考になりましたら幸いです。