こんにちは。
今回は、MXR「Carbon Copy Analog Delay(カーボンコピーアナログディレイ)」 を紹介いたします。
<目次>
MXR Carbon Copy Analog Delayとは?
MXR「Carbon Copy Analog Delay」は、ディレイタイム最大600msのアナログディレイです。
アナログディレイだけでなく、MODスイッチを搭載しており、モジュレーションをかけることができます。
コンパクトアナログディレイの決定版といっていいくらいの定番モデルです。
それでは、早速、見ていきましょう。
重厚感があるメタリックボディ
MXR「Carbon Copy Analog Delay」の見た目の特徴は、一見ブラックカラーに見えますが、ラメが入っているメタリックの筐体です。
コンパクトでありながらも、かなり重めなモデルとなっております。
9Vの電源供給です
MXR「Carbon Copy Analog Delay」は、センターマイナス9Vアダプターで駆動します。
DCジャックは、エフェクターの横側についていますので、やや配線に工夫が必要です。
INPUTジャックの近くにDCジャックがあるため、エフェクターボードに組み込む場合は、L字型のプラグが配線しやすいと思います。
消費電流は26mAです。
ACアダプターについては、特に指定はありませんので、筆者はBOSSのACアダプターやパワーサプライで電源供給しています。
電池が使えます
MXR「Carbon Copy Analog Delay」は、電池が使えます。
裏フタのネジを4つプラスドライバーで外して開けると、内部の下の方に電源プラグがあります。
こちらに電池を入れることができます。
ネジを4つ外す必要があるので、余程のことがない限りは、ACアダプターやパワーサプライを使ったほうが手間を省けるでしょう。
LEDはブルー色
MXR「Carbon Copy Analog Delay」のLEDはブルー色です。
かなり強烈なブルーライトなので、直視は避けましょう。
ライブステージなどの薄暗い環境では視認性がよいですが、普段は眩しいので、あまりLEDは見ないほうがいいです。
フットスイッチについて
MXR「Carbon Copy Analog Delay」のフットスイッチは押しやすい仕様になっています。
「カチッ」と安定感がある踏み心地ですね。
コントロールノブについて
MXR「Carbon Copy Analog Delay」のコントロールノブを見ていきましょう。
シンプルに3つのコントロールノブとMODスイッチで構成されています。
REGEN(Feedback)
ディレイを繰り返す回数を調節します。
右に回すほど、回数が多くなります。
MIX(Delay Level)
ギターの原音とディレイ音のミックス具合を調節します。
右に回すほど、ギターの原音が強くなります。
DELAY(Delay Time)
ディレイタイムを調節します。
右に回すほど、ディレイが長くなります。
MODスイッチ(モジュレーション)
小さなMODスイッチを押すと、コーラスのようなモジュレーションがかかります。
また、内部に「SPEED」と「WIDTH」のトリマーがあります。
+側に回すほど、モジュレーションの効果が強くなります。
また、MODスイッチはONにすると、コントロールノブ「MIX」で調整することができます。(同時にギターの原音も強くなります)
モジュレーショントリマーは、2.0mmのマイナスドライバーで調節できます。
MXR Carbon Copy Analog Delayのセッティング例
MXR「Carbon Copy Analog Delay」のセッティング例を考えてみました。
・REGEN=9時
・MIX=10〜11時
・DELAY=13時
・MODスイッチ=OFF(ONでも可)
MXR「Carbon Copy Analog Delay」のセッティングは、常時ONでも使いやすいショートディレイを目指しました。
まず、「REGEN」は、ディレイが2〜3回ほど繰り返すくらいに設定しました。
「MIX」は、時計の針で言うと11時あたりでに設定し、ややギターの原音が聞こえるくらいの位置にしました。
「DELAY」は、時計の針で言うと13時くらいに設定し、ギターを弾いた直後にディレイが聞こえる位置にしました。
モジュレーションをかけたい場合は、MODスイッチをONにすることでエフェクトがかかります。
MXR「Carbon Copy Analog Delay」は、アナログディレイなので、強めにかけてもディレイ音が減退する特徴があります。
そのため、自然なディレイサウンドになります。
MXR Carbon Copy Analog Delayの感想
MXR「Carbon Copy Analog Delay」の感想としては、シンプルで使いやすいアナログディレイといった印象でした。
多少慣れが必要なデジタルディレイと比べると、簡単にセッティングできます。
各コントロールノブの効果を理解しておくと、より理想的なディレイサウンドがつくれると思います。
シャープではっきりとしたデジタルディレイとは違い、クリアで温かみのあるディレイサウンドが特徴です。
筆者としては、MXR「Carbon Copy Analog Delay」を通したクリーンサウンドが好きです。
少しコンプレッション感が出て、クリーントーンが丸くなります。
そこにアナログディレイをONにすると聴きいるようなディレイサウンドが心地いいですね。
また、MODスイッチでコーラスのようなモジュレーションがかかるので、クリーンサウンドのちょっとした味付けにいいと思います。
クリーンサウンドが好きな方には、ぜひ試して頂きたいモデルです。
また、MXR「Carbon Copy Analog Delay」は、重量があるエフェクターなので、エフェクターボードに組み込むと重くなりがちです。
エフェクターケースがあまりにも重くなる場合は、他のエフェクターをミニエフェクターにするなど、軽量化する必要があるかもしれません。
最近では、MXR「Carbon Copy Analog Delay」のミニ版「Carbon Copy Mini」も登場していますので、そちらもチェックしたいところです。
今回のまとめ
今回は、MXR「Carbon Copy Analog Delay」をご紹介いたしました。
アナログディレイの定番モデルですが、クリアで温かみのあるディレイサウンドが特徴的です。
他のアナログディレイモデルと比べると、新品で1万台後半〜2万円と価格は高めのモデルになります。
しかし、長く使えるモデルなので、アナログディレイを探している方は、一度試して頂ければと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。