こんにちは。
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」を比較してみましたので、ご紹介いたします。
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BOSS SD-1とIbanez TS9を比較しました
今回は、ミドル(中域)が強いオーバードライブの比較をしてみました。
ひとつは、BOSS「SD-1」です。
BOSSから発売されている30年以上も色褪せない伝統的なオーバードライブ。
もうひとつは、Ibanez「TS9」です。
こちらもBOSS「SD -1」と同じ年代に発売され、世界中のアーティストから愛用されているオーバードライブです。
それでは、早速、比較してみましょう。
BOSS SD-1の特徴
まず、BOSS「SD-1」の特徴をから見ていきたいと思います。
・ミッドサウンドである
・マイルドな歪みを持つオーバードライブ
・ブースターとして使える
BOSS「SD-1」の特徴は、豊かな中域とタイトな低域、そして、マイルドな歪みを持つオーバードライブです。
また、クリーン〜クランチアンプとの相性もよく、ハイゲインアンプのブースターとしても使うことができます。
Ibanez TS9の特徴
次に、Ibanez「TS9」の特徴を見ていきたいと思います。
Ibanez「TS9」の特徴を以下にまとめてみました。
・ミッドサウンド
・ウォームで粘りがあるオーバードライブ
・ブースターとして使える
Ibanez「TS9」の特徴は、チュースクリーマーというネーミングがあるように、真空管アンプのブースターとして使うことができます。
中音域のサスティーンに特化し、ウォームで粘りのあるオーバードライブとなっています。
2つのモデルの共通点は?
BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」の共通点を洗い出してみました。
ミドルサウンドに特化したオーバードライブ
2つのモデルの共通点として、ミドルサウンドに特化したオーバードライブあることです。
音抜けが良いと言われている中域を狙っていることが、2つのオーバードライブに言えます。
ブースターとして使える
BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」はブースターとして使うことができます。
クリーンアンプやハイゲインアンプをブーストする場合に使われることが多いです。
ブースターとして使える点も、2つのモデルの共通と言えるでしょう。
発売された時期が同じ
BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」ともに、1980年代はじめに発売されたオーバードライブとなっています。
発売されてから、40年以上経った今でも、2つのモデルは使われ続けています。
回路も似ている
BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」ともに、オペアンプによる増幅回路やフィードバック・ループ(帰還)回路を用いたクリップ方式を採用しています。
サーキットについては、BOSS「SD-1」が非対称的、Ibanez「TS9」が対照的と違いがあります。
2つのモデルの違いとは?
では、BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」の違いを見ていきましょう。
今回は、2つのモデルは似ていますので、音量・トーン・歪みの3点から細かく違いを見ていきます。
音量
まず、2つのモデルの音量(LEVEL)をMAXにして比較してみました。>
すると、BOSS「SD-1」のほうがやや音量が大きいと感じました。
Ibanez「TS9」は、LEVELをMAXにしても、そこまで大きくはなりません。
トーン
今度は、2つのモデルのトーン(TONE)をMAXにして比較してみました。
すると、BOSS「SD-1」のほうが、高音が出るため、トーンの効きが強い傾向にあります。
具体的には、BOSS「SD-1」は、サウンド全体のトーンが上がりますが、Ibanez「TS9」は、1〜3弦のトーンが上がり、低音は上がりにくい傾向がありました。
そのため、Ibanez「TS9」のほうがピンポイントにトーン調整できるのではないでしょうか。
歪み
最後に、2つのモデルの歪み(DRIVE)をMAXにして比較してみました。
すると、BOSS「SD-1」のほうが、歪みが強く感じられました。
2つともDRIVEを上げることで、低音が増していきますが、BOSS「SD-1」のほうが強めです。
パワーコードを弾くと、Ibanez「TS9」よりもBOSS「SD-1」のほうが、弾きやすいです。
BOSS SD-1とIbanez TS9のどちらを選ぶか?
2つも似ているオーバードライブなので、BOSS「SD-1」かIbanez「TS9」のどちらを選ぶかとても迷うと思います。
そこで、今回の比較した体験から選び方をまとめてみました。
BOSS SD-1を選んだ方がいい人
BOSS「SD-1」を選んだ方がいい人を、以下にまとめました。
・歪み量があるミドル系オーバードライブがほしい人
・ブースターよりも歪みで使いたい人
BOSS「SD-1」は、マイルドなオーバードライブではありますが、歪み(DRIVE)がしっかり出やすいモデルです。
そのため、単体でも使いやすいモデルなのではないでしょうか。
もちろん、アンプへのブースターとしても使えますので、ある意味、幅広い用途に使えると思います。
マーシャルアンプのブースターとして使う場合、BOSS「SD-1」は、歪み量がありますので、しっかりGAINを加えることができます。
Ibanez TS9を選んだ方がいい人
Ibanez「TS9」を選んだ方がいい人を、以下にまとめました。
・ブースターとしてメインに使う人
・クランチサウンドを好む人
Ibanez「TS9」は、温かみと粘り感があるオーバードライブですが、シチュエーションを決めた使い方に向いていると思いました。
例えば、アンプへのブースターとして使う場合やクランチサウンドの音作りとして使うなど、使い方を決めることで効果が発揮されやすいモデルだと感じます。
BOSS「SD-1」と比較すると、Ibanez「TS9」は、サウンド的にスッキリしていて、大人しいイメージがあります。
ブースターとして使った場合に、アンプ本来のサウンドや歪みを邪魔せずに持ち上げてくれるさり気ないオーバードライブといった印象です。
また、サスティーン(音の伸び)は、ややIbanez「TS9」のほうが強めです。
今回のまとめ
今回は、BOSS「SD-1」とIbanez「TS9」の比較をしてみました。
2つのオーバードライブを選ぶときの基準を、以下にまとめました。
・歪みに重点を置くのであれば、BOSS「SD-1」
・ブースターとして重点を置くのであれば、Ibanez「TS9」
といった感じになると思います。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
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