こんにちは!
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、
「ディレイのセッティングがうまくできない」
「そもそもディレイのツマミの効果がわからない」
と言った悩みについて解決していきます。
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【この記事を読んでわかること】
・ディレイのセッティングについてコツがわかる
・ディレイのセッティング例を知ることができる
ディレイのセッティングは3つのポイントがわかれば簡単!
空間系エフェクターのディレイのセッティングについて、迷うことはありませんか?
筆者も、はじめてディレイを購入したときは、上手くセッティングができませんでした。
歪み系エフェクターのオードライブやディストーションと違って、ディレイは残響音をコントロールする必要があります。
そして、ディレイのセッティングを理解するには、以下の3つのポイントを知っておくといいです。
・ディレイの長さ
・ディレイの回数
・ディレイの強さ
今回は、以下の3つのディレイモデルを使いながら解説していきます。
・Effects Bakery / French Bread Delay / アナログディレイ(右)
・MXR M169 / Carbon Copy Analog Delay / アナログディレイ(真ん中)
・BOSS / DD-7 Digital Delay / デジタルディレイ(左)
ディレイの長さ
まずは、ディレイの長さについてです。
ディレイモデルには、DELAYやTIMEと書かれてることが多いです。
ディレイの回数に関するツマミは、右に回すほど、ディレイ音の間隔が長くなっていきます。
逆に、TIMEのツマミを左に回すと、ディレイ音の間隔が短くなります。
つまり、残響音の間隔を調節するツマミですね。
ショートディレイにしたい場合は、残響音の間隔を短くし、ロングディレイにしたい場合は、残響音の間隔を長くします。
ディレイの長さについては、曲のテンポや弾くフレーズによって変わってくるため、実際に弾きながら調節するといいです。
また、ディレイモデルによって、最大ディレイの長さが決まっています。
今回紹介している3つのディレイモデルの最大ディレイタイム数は、以下の通りです。
・Effects Bakery / French Bread Delay = 最大500ms
・MXR M169 / Carbon Copy Analog Delay = 最大600ms
・BOSS / DD-7 Digital Delay = 最大3200ms
ディレイタイムのmsという単位は、ミリセカンドと呼ばれ、1000分の1秒となります。
つまり、1秒=1000msに相当する長さです。
ディレイタイムの長さが長いほど、優れているというわけではないので、勘違いしないようにしましょう。
アナログディレイは、最大300ms〜600ms程度のディレイタイムのモデルが多いです。
デジタルディレイは、50ms〜3200ms程度とディレイタイム幅が広く、最大値が長い傾向にあります。
初心者の方には、アナログディレイで十分だと思います。
ディレイの回数
次は、ディレイの回数についてです。
ディレイの回数は、残響音を繰り返す回数・フィードバック数と考えてもいいです。
ディレイモデルには、REPEATやFEEDBACK、REGENと書かれてることが多いです。
ディレイの回数に関するツマミは、右に回すほど、ディレイ音がフィードバックされる回数が増えていきます。
そして、左に回すほど、フィードバックされる回数が減っていきます。
ここで、一つ注意点があります。
それは、フィードバック数が多ければ多いほど、ディレイ音が増幅し、発振音が出てしまうことです。
発振音は、エフェクトサウンド効果として、使われる場合もありますが、通常のディレイの使い方をするのであれば、フィードバック回数は少なめにすることで上手くセッティングができます。
目安として、ディレイのフィードバック回数は、3〜4回程度からスタートしていくといいでしょう。
もし、ディレイ音が発振して、「グワワー」っと音量が上がってきてしまったら、フィードバック回数を減らしましょう。
焦らず、フィードバック回数のツマミを一気に左へ回すか、フットスイッチをOFFにすることで、止めることができます。
ディレイの強さ
最後は、ディレイの強さについです。
ディレイモデルには、MIXやLEVEL、BLENDと書かれていることが多いです。
ディレイの強さに関するツマミは、エレキギターの原音の強さを調節することができます。
右に回すほど、エレキギターの原音を強調できるため、ディレイ音が強くなります。
逆に、左に回すほど、エレキギターの原音が弱くなるため、ディレイ音が弱くなります。
通常のディレイサウンドをつくる場合は、1回目のディレイ音より目立たないように調節するといいでしょう。
ディレイのセッティング例のご紹介
ディレイのセッティング例についてご紹介していきます。
ショートディレイのセッティング例
・ディレイの長さ = 短め
・ディレイの回数 = 2〜3回程度
・ディレイの強さ = 弱め
ショートディレイのセッティングの場合は、ディレイの長さは短めにし、ディレイのリピート回数も2〜3回程度、残響音くり返すくらいに調整します。
ディレイの強さも、弱めることで、自然にディレイがかかっているサウンドを目指します。
ロングディレイのセッティング例
・ディレイの長さ = やや長め
・ディレイの回数 = 4〜5回程度
・ディレイの強さ = やや強め
ロングディレイのセッティングの場合は、ディレイの長さはやや長めにし、ディレイのリピート回数も4〜5回程度、残響音がくり返すくらいに調整します。
ディレイの強さは、少し強めることで、ディレイが目立つサウンドを目指します。
ディレイのかけすぎには注意
さて、ここまでディレイのセッティングのポイントをお伝えしてきました。
セッティングで気をつけたいことは、ディレイのかけすぎには注意したいところです。
いくら残響音が出るからといって、弾くフレーズや曲のテンポを考えずに、ディレイを強めるだけでは、くどいディレイサウンドになってしまいます。
くどいディレイサウンドが、音作りの味や個性と言われれば、それまでですが、筆者としては、美しくディレイを響かせることを意識して、セッティングすることをおすすめします。
ディレイセッティングの正解は、それぞれ人によって答えが違いますが、基本は、「さりげなく・薄く・自然に」がいいと思います。
リハーサルスタジオやバンドでも、ディレイの聴こえ方は変わってきますが、効果的にディレイサウンドを使いこなしたいですね。
今回のまとめ
今回は、ディレイのセッティングについて解説しました!
ディレイのセッティング方法は、3つのポイントがわかると簡単にできます。
・ディレイの長さ
・ディレイの回数
・ディレイの強さ
ディレイの長さ・ディレイの回数・ディレイの強さを組み合わせて、どんなディレイサウンドになるのか研究すると、セッティングのコツがわかってくると思います。
ディレイを使うことで、エレキギターのサウンドに空間的な広がりを与えることができます。
歪み系エフェクターと組み合わせることで、ギターソロに使えるサウンドも作れます。
他のエフェクターに、ディレイを組み合わせるだけでも、音作りの幅が広がりますので、音作りにもチャレンジしてみてください。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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