こんにちは!
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、
「どんなディストーションを選んだらいいかわからない」
「おすすめのディストーション・エフェクターを知りたい」
といった疑問や悩みを解決していきます。
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【この記事を読んでわかること】
・どんなディストーションを選んだらいいかがわかる
・何十個も試さずに使用感を知ることができる
・ディストーション選びのヒントが載っている
これまでに購入したディストーション12個を一気に比較。本当におすすめのエフェクターはどれ?
筆者は、エレキギターをはじめて約15年くらい経ちますが、これまでにたくさんのディストーションを購入してきました。
一言にディストーションと言っても、エフェクターによって、特徴が全く異なります。
例えば、ハイゲインディストーションやアンプライク系ディストーションといったジャンルがあります。
また、メーカーによってサウンドの違いもあるため、一体どんなディストーションを選んだらいいのか、迷うのは当然のことでしょう。
そこで、今回は実際に購入したディストーションを比較しながら、おすすめのエフェクターをご紹介いたします。
これまで購入したディストーション12個を一気に紹介!
それでは、これまで購入したディストーション12個をご紹介していきます。
・BOSS / Distortion(DS-1)
・BOSS / TURBO Distortion(DS-2)
・BOSS / Power Stack(ST-2)
・BOSS / Adaptive Distortion(DA-2)
・PROCO / RAT2
・Bogner / Burnley
・Z.VEX / Box of Rock
・Effects Bakery / Croissant Distortion
・Leqtique 9/9
・BOSS Metal Zone(MT-2)
・BOSS Metal Core(ML-2)
BOSS / Distortion(DS-1)
BOSS Distortion DS-1(ディストーション、以下、DS-1)です。
DS-1は、BOSSの定番ディストーションモデル。
キメが細かいザクザクのエッジが効いたディストーションサウンドが特徴的です。
音作りのポイントであるTONEのツマミは、左回せば高域をカット、右に回せば低域をカットすることができます。
DISTのツマミは、MAXにするのがおすすめ。
ミニアンプでもJC-120の大型アンプでも、気にせず使えるため、はじめてのディストーションにおすすめの一台です。
BOSS / TURBO Distortion(DS-2)
BOSS TURBO Distortion(ターボディストーション、以下、DS-2)です。
DS-2は、TURBOモード搭載により、2種類のディストーションサウンドを出すことができます。
ターボIは、通常のディストーションサウンド、ターボIIは、パンチの効いたミドル(中域)が強いディストーションサウンドになります。
海外の有名アーティストも使うほど、人気があるエフェクターです。
DS-1と比べると、DS-2は大味のザックリした歪みで、パワーコードで弾いたり、コードをかき鳴らすような使い方がおすすめ。
また、ターボディストーションと言うネーミングから強烈なサウンドのイメージをしますが、歪みはDS-1のほうが強いです。
勘違いしないように注意が必要かもしれません。
【実体験レビュー】BOSS DS-2 TURBO Distortionの使い方やセッティングを試してみた【JC-120で検証】 - エフェクターノート
BOSS / Power Stack(ST-2)
BOSS Power Stack(パワースタック、以下、ST-2)です。
ST-2は、マーシャルアンプのようなサウンドが出せるディストーションモデル。
JC-120につないだときの上品な箱鳴り感の再現が素晴らしいですね。
歪み幅も広く、エレキギターのボリュームコントロールを絞れば、クランチからディストーションサウンドまで出すことができます。
サウンドは、ややミドル(中域)寄りなので、大型のマーシャルアンプとも相性がいいです。
筆者は、よくMarshall JCM2000のクランチチャンネルで使用していました。
ハムバッカータイプのエレキギターと相性がいいです。
BOSS / Adaptive Distortion(DA-2)
BOSS Adaptive Distortion(アダプティブ・ディストーション、以下、DA-2)です。
DA-2は、ローランドの最新デジタルテクノロジー「MDP」を搭載したディストーションモデル。
このモデルは、すでに生産終了となっていますが、中古市場でプレミア価格で販売されています。
DA-2の特徴としては、低域から高域まで、エレキギターのどの音域でも最適な歪みサウンドを出すことができます。
JC120やマーシャルアンプといった大型アンプとの相性が抜群です。
他のディストーションと比べて、音が太くて弾きやすいことがポイント。
筆者としては、隠れた名機だと思っています。
PROCO / RAT2
PROCO RAT2(以下、RAT2)です。
RAT2は、王道の荒々しいディストーションモデル。
歪み幅も広く、クランチからファズまでサウンドを出すことができます。
トーンのツマミ「FILTER」が、通常のツマミと逆になっているため、セッティングに慣れる必要があるかもしれませんね。
見た目がカッコいいので、ついつい選んでしまう魅力があります。
BOSS以外のディストーションを使ってみたいなら、まず、RAT2がおすすめです。
Bogner / Burnley
Bogner Burnley(ボグナー バーンリー以下、Burnley)です。
ハイエンドアンプの代名詞と知られてるBognerから発売されたフルアナログ回路のディストーション。
Burnleyは、音圧が体感できるディストーションサウンドが素晴らしいです。
特に、フラットなJC-120が立体的なサウンドで聴こえるのには驚きでした。
Burnleyは、すでに生産終了しており、現在は、V2モデルが発売されています。
また、音のキャラクターを切り替えるFat/Tightスイッチを搭載し、直感的に音作りすることができます。
ボグナーらしいサウンドを体感することができる1台です。
Z.VEX / Box of Rock
Z.VEX Box of Rock (以下、Box of Rock)です。
Box of Rockは、Marshall JTM45をフルアップしたサウンドを詰め込んだディストーション。
しかし、ディストーションと言っても強烈に歪むことはなく、どちらかと言えば、オーバードライブ的なサウンドですね。
アンプライクなマーシャルサウンドを再現しており、ピッキングの反応は素晴らしいものがあります。
また、Box of Rockは、2チャンネル仕様となっており、ドライブとブーストと左右に分かれています。
ブーストチャンネルには、同じZ.VEXのSuper Hard Onが搭載されており、クリーンブースターとしても使える1台2役の便利なモデルです。
ちなみに、Box of Rockは年代によってデザインがリニューアルされていきます。
Effects Bakery / Croissant Distortion
Effects Bakery Croissant Distortion (エフェクツベーカリー クロワッサンディストーション以下、Croissant Distortion)です。
Croissant Distortionは、かわいいパンのキャラクタープリントされた格安ディストーション。
サウンドは、ディストーションよりもオーバードライブに近いですね。
また、ミニサイズなので、持ち運びが便利。
他のシリーズのエフェクターと組み合わせて使うといいでしょう。
Leqtique 9/9
Leqtique 9/9 (レクティーク ナインナイン以下、9/9)です。
Leqtiqueは、ハンドメイドエフェクターでありながら、コストパフォーマンスを目指したメーカーです。
その内の一つ、9/9は、真空管アンプのようなハイゲインディストーションを出すことができます。
他のディストーションとの比べると、上質なモダンサウンド。
エレキギターの原音を失わない、ハンドメイドならではのアタック感がいいですね。
また、使えば使うほど、塗装が剥がれてくる筐体も特徴的です。
今では、中古市場でのみ手に入れることができます。
MAD PROFESSOR / Stone Grey Distortion
MAD PROFESSOR Stone Grey Distortion (マッドプロフェッサー ストーングレイディストーション 以下、Stone Grey Distortion)です。
MAD PROFESSORは、ハンドメイドモデルが多いですが、廉価版として製作されたエフェクターも販売されています。
Stone Grey Distortionは、名前の通り、石のように硬いハイゲインディストーションサウンドが特徴です。
他のディストーションモデルと比べると、ピッキングしてからアンプから音が出るまでのレスポンスが速い傾向があります。
弾き心地が独特なので、かなり好みが分かれるモデルではないでしょうか。
BOSS以外のディストーションを使ってみたい場合に、MAD PROFESSORを試すと明確に違いが出るので、気になる人は試してみてください。
BOSS Metal Zone(MT-2)
BOSS Metal Zone (メタルゾーン、以下、MT-2)です。
MT-2は、BOSSの定番のハイゲインディストーション。
セミ・パラメトリックのMIDDLEを備えた3バンドEQにより、多彩なサウンドメイクができるモデルとなっています。
サウンドの特徴は、ロングサスティーンを出すことができるため、弾きやすいです。
ミニアンプとの相性が良く、自宅で強烈なハイゲインディストーションサウンドを楽しめます。
BOSS Metal Core(ML-2)
BOSS Metal Core (メタルコア、以下、ML-2)です。
ML-2は、ノイズレスの超攻撃的なハイゲインディストーション。
コードを弾いたときの分離感が素晴らしく、音の輪郭が潰れないことが特徴的です。
MT-2と比較すると、ML-2はシンプルなセッティングで特定のジャンルしか弾けないモデルとなっています。
筆者は、Marshall JCM2000のクリーンチャンネルとも相性が良かったため、バンドやライブでは重宝していました。
バンドやライブといった実戦に使えるハイゲインディストーションですね。
試奏で終わったディストーションもご紹介
また、これまでに試奏で終わってしまったディストーションもご紹介しておきます。
以下の通りです。
・BOSS / DS-1X
・MAXON / SD9
・BOSS / JB-2 Angry Driver
・BOSS / MT-2W Metal Zone
・FRIEDMAN / BE-OD
・SUHR / Riot Reloaded
・JHS Pedals / Angry Charlie V3
・JHS Pedals / The AT+
・FULLTONE / GT-500
・Bogner / Ecstasy Red Pedal
・Xotic / BB-Preamp
試奏した中には、「コレは買いたい!けど、値段が高すぎて手が出せない」と、諦めたディストーションもあります。
ディストーションに限らず、エフェクターは、次から次へと新しいモデルが登場するので、追っかけていたらキリがありません。
そのため、ある一定の基準をクリアしていたら購入するといった条件を設定しておくことをおすすめします。
例)JC120と相性がいい・音が太い・音の輪郭がハッキリしてる・コードの分離感がいい・価格は3万円以下など
経験から導き出したおすすめのディストーションはコレだ!
さて、これまでに筆者が、実際に購入して試したディストーション12個をご紹介いたしました。
ディストーションについては、使ってすぐ売ってしまったものも多く、手元に残っているモデルのみにさせて頂きました。
そして、これまでの経験から選んだおすすめのディストーションは…
それは、BOSS DA-2です!
「え。BOSSのDA-2?もう手に入らないし、マニアックすぎる」と思うかもしれません。
でも、聞いてください。
ディストーションというエフェクターは、使うエレキギターやアンプによって、かなりサウンドが左右されやすいと、筆者は考えています。
自宅のミニアンプで楽しむ程度ならば、BOSS MT-2 Metal Zoneで十分でしょう。
しかし、バンドやライブで、Marshall JCM2000やJCM900、JC-120やといった大型アンプを使うならば、全く前提が違ってきます。
Marshall JCM2000には、BOSS ST-2やBOSS ML-2が相性が良かったりします。
しかし、BOSS ST-2やBOSS ML-2は、ハムバッカーのエレキギターだけに通用するディストーションです。
ストラトキャスターにすると、パンチがなくなったり、納得がいかないサウンドになることもありました。
さらに、同じマーシャルアンプでもJCM2000とJCM900とでは、歪み量や音の違いがあります。
そのため、ディストーション選びは、もう一度はじめからやり直しです。
その対策として、マーシャルアンプの場合は、「アンプの歪み+オーバードライブ」の組み合わせで音作りをしていた時期もあります。
また、JC-120については、どんなディストーションでも相性がいいとされています。
これまでに試した中では、BOSS DS-1、BOSS ST-2、BOSS ML-2、Z.VEX Box of Rock、Bogner Burnleyなど、相性がいいと思ったディストーションはいくつも見つかりました。
JC120と相性が良かった歪みエフェクター9選【JC対策にどうぞ】 - エフェクターノート
しかし、マーシャルアンプと同様に、エレキギターを変えるとサウンドやセッティングが変わってしまうというループから抜け出せません。
そこで、どんなアンプでも対応しやすいディストーションとして見つけたのが、BOSS DA-2。
DA-2は、バンドやライブで、どんなアンプがあるかわからないときにエフェクターボードに忍ばしてよく使っていました。
おすすめのディストーションは、BOSS DA-2ですが、生産終了しているため、再現性がないことが欠点です。
※BOSS DA-2は、イシバシ楽器オンラインで、タイミングがよければ中古で手に入れることができます。
そこで、万人向けにおすすめのディストーションを、選び直してみました。
おすすめのディストーション、それは…
BOSS DS-1です!
「なんだ。やっぱりBOSSじゃん。定番すぎて面白みがないよ」と思われるでしょう。
それでも、大型アンプやミニアンプでの使用感、エレキギターとの相性、手に入りやすい価格などトータルで考えると、DS-1が無難だと思いました。
正直、100点満点のディストーションとは言い難いですが、DS-1で十分いい音が出せます。
また、DS-1は、オーバードライブやイコライザーなどの組み合わせにより、音作りにおいて汎用性が高いディストーションでもあります。
最近わかったことですが、Marshall JCM900のクリーンチャンネルとの相性が良く、マーシャルアンプが弾きやすくなったことも、選んだ一つの要因ですね。
たくさんのディストーションで迷うこともありますが、とりあえず、定番中の定番モデルBOSS DS-1がおすすめ。
ちなみに、BOSS DS-1には、限定カラーを含めてカラーバリエーションが豊富です。(ブラック・メタリック・ホワイト)
それでも、こだわりたい場合は、自分に合ったディストーションを地道に探しましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうござました!