こんにちは!
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、
「ZOOM MS-50G+でメタルの音作りを作りたい」
「ZOOM MS-50G+のゴリゴリ歪むプリセットを教えて欲しい」
といった悩みを解決していきます。
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ZOOM MS-50G+ メタルサウンドの音作り・おすすめのプリセットパッチはどれ?
ZOOM MS-50G+には、85種類のプリセットが搭載されています。
メタルサウンドが好きな人にとっては、気になるエフェクターが「いい歪みが出せるかどうか」が重要な判断材料だと思います。
もう少しメタルっぽく言えば、「俺様にその歪んだサウンドで狂わせてみろ!」と言った感じでしょうか。
そこで、筆者は実際にリハーサルスタジオに行って、ZOOM MS-50G+のプリセットを全部試してきました。(アンプはJC-120)
結果、激歪みのメタルサウンドが出せるプリセットは、以下の通りです。
それは、「31 Bleed」。
もうコレ一択です。
JC120から出てくるミドルの強烈なハイゲインディストーションサウンドがたまりませんでした。
5・6弦のブリッジミュートしたズンズン感もパーフェクト。
一体、どんなエフェクトで構成されているのか、詳しく見ていきましょう。
ZOOM MS-50G+ 31 Bleedのエフェクトについて
ZOOM MS-50G+のプリセットに入っている「31 Bleed」のエフェクト構成は、以下の通りです。
※ZOOM MS-50G+のパッチメモリーリストより参考
<右から>
1:NOISE GATE
2:GOLD DRIVE
3:RECTI DUAL DRIVE
4:GUITAR GRAPHIC EQ7
プリセットパッチの説明書には、こう書かれています。
31 Bleedは、多弦ギターに適した00年代後期エクストリームメタルのジェントサウンドです。
※ZOOM MS-50G+のパッチメモリーリストより引用
恐らく、「31 Bleed」は、スコットランドのグラスゴー出身のメタルコア・バンド「Bleed From Within(ブリード・フロム・ウィシン)」のメタルサウンドを意識したプリセットパッチではないだろうかと思います。
YouTubeで聴いてみると、結構サウンドが似てると感じました。
筆者は、ゴリゴリのメタルを弾くわけではありませんが、ハードロックのジャンルでも使えそうなサウンドですね。
各エフェクトの解説
それでは、ZOOM MS-50G+のプリセットパッチ「31 Bleed」のエフェクト内容を解説していきます。
NOISE GATE
まず、一つ目は、NOISE GATEです。
NOISE GATEのセッティングは、以下の通りです。
・DETCT = GTRIN
・DEPTH = 63
・THRSH = 54
・DECAY = 0
エフェクトの一番はじめに、NOISE GATEがセットされています。
NOISE GATEは、演奏しないときに信号をノイズカットする効果があります。
GOLD DRIVE
二つ目は、GOLD DRIVEです。
GOLD DRIVEのセッティングは、以下の通りです。
・GAIN = 28
・BASS = 0
・TREBLE = 54
・VOL = 40
エフェクトの二番目には、GOLD DRIVEがセットされています。
GOLD DRIVEは、ブティックペダルを代表する金色のオーバードライブをモデリングしたエフェクトです。
いわゆるケンタウロス系のオーバードライブで、ミドルを強める効果を狙っています。
RECTI DUAL DRIVE
三つ目は、RECTI DUAL DRIVEです。
RECTI DUAL DRIVEのセッティングは、以下の通りです。
・MODE = MDRN
・GAIN = 70
・VOL = 40
・BASS = 42
・MID = 60
・TREBLE = 67
・PRESENCE = 33
エフェクトの三番目には、RECTI DUAL DRIVEがセットされています。
RECTI DUAL DRIVEは、Mesa Boogie Dual Rectifier Orange Channel をモデリングしたエフェクトです。
メサブギーアンプのレクチ系ハイゲインディストーションサウンドが、プリセットパッチのメインの歪みとなっています。
GUITAR GRAPHIC EQ7
四つ目は、GUITAR GRAPHIC EQ7です。
GUITAR GRAPHIC EQ7のセッティングは、以下の通りです。
・100Hz = -2.5
・200Hz = -5.0
・400Hz = -7.5
・800Hz = -2.0
・1.6kHz = 2.0
・3.2kHz = 1.5
・6.4kHz = -1.5
・VOL = 92
最後のエフェクトは、GUITAR GRAPHIC EQ7がセットされています。
GUITAR GRAPHIC EQ7は、モノラル仕様の6バンドのイコライザーのエフェクトとなります。
セッティングの帯域をみると、100Hz〜800Hzまでを下げて、1.6kHz〜3.2kHzを上げてありますので、低域を抑えながら高域を強調している設定ですね。
RECTI DUAL DRIVEは、低音が強くボヤけるため、低域をカットしてサウンドに輪郭を与える効果を狙っています。
以上、「31 Bleed」のエフェクト内容を解説しました。
かなり手の込んだセッティングといった印象です。
ZOOM MS-50G+ 31 Bleedにエフェクトを追加してみよう
「31 Bleed」は、特にカスタマイズしなくても完成度が高いプリセットパッチです。
しかし、もう少し音作りを試してみたいので、「31 Bleed」にエフェクトを追加するパターンを考えてみました。
エフェクトの追加パターンは、以下の通りです。
・クリーンブースターを追加する
・ディレイを追加する
・ピッチシフトを追加する
それぞれ、解説していきます。
クリーンブースターを追加する場合
クリーンブースターを追加する場合は、「RC DRIVE」のエフェクトがおすすめです。
RC DRIVEのセッティングは、以下の通りです。
・GAIN = 58
・BASS = 48
・TREBLE = 52
・VOL = 48
「RC DRIVE」のエフェクトは、クリーンブーストから軽いドライブサウンドまでカバーするブースターです。
「31 Bleed」に、「RC DRIVE」のエフェクトを追加することにより、さらに音量を上げることができるプリセットパッチにしました。
バンドやライブでの轟音の嵐でも負けないようなパンチあるサウンドです。
ディレイを追加する場合
ディレイを追加する場合は、「TAPE ECHO」のエフェクトがおすすめです。
TAPE ECHOのセッティングは、以下の通りです。
・TIME = ♩
・MODE = メトロノーム設定時はBPMに同期する
・REPEAT = 64
・MIX = 56
「TAPE ECHO」のエフェクトは、テープエコーの効果をシミュレートしたエフェクトです。
「Time」のパラメーターを変化させると、エコー音のピッチが変化します。
「31 Bleed」に、「TAPE ECHO」のエフェクトを追加することにより、奥行きがあるサウンドを作ることができます。
強烈で突き刺さるギターソロを弾きたいときに使えます。
ピッチシフトを追加する場合
ピッチシフトを追加する場合は、「DETUNE」のエフェクトがおすすめです。
DETUNEのセッティングは、以下の通りです。
・CENT = 10
・PRE DLY = 0
・TONE = 8
・MIX = 52
「DETUNE」のエフェクトは、わずかにピッチシフトさせたエフェクト音と原音をミックスさせることで、変調感の少ないコーラス効果が得られるエフェクトです。
「31 Bleed」に、「DETUNE」のエフェクトを追加することにより、歪みにコーラスがかかったサウンドを作れます。
サウンドの変化を楽しみたい人には、「DETUNE」を追加してみましょう。
また、ZOOM MS-50G+のエフェクトの追加方法は、下記の記事にまとめていますので、ご参考にしてください。
各エフェクトを単体でOFFにすることもできる
ZOOM MS-50G+のプリセット内のエフェクトは、単体でON/OFFすることができます。
例えば、ディレイエフェクトを使いたくない場合は、フットスイッチを踏んで、ディレイを切ることもできます。
また、ギターソロのときに音量を上げたい場合も、クリーンブースターをOFFの状態にしておいて、フットスイッチでONにすることも可能。
これは、エフェクターボードを組んだ状態で、各エフェクターを操作していると同じことになります。
ZOOM MS-50G+は、一つのプリセットパッチ内で、エフェクトのコントロールができるのもポイントです。
この機能は、バンドやライブで使えるのではないでしょうか。
今回のまとめ
ZOOM MS-50G+で、メタルサウンドの音作りやおすすめのプリセットパッチをご紹介しました!
強烈なメタルサウンドが出せるプリセットパッチは、「31 Bleed」がおすすめ。
JC120との相性も良く、完成度が高いメタルサウンドになっています。
また、好きなエフェクトを追加して、アレンジしながら音作りも楽しめます。
コンパクトエフェクターで歪み探している方にも、ぜひ、ZOOM MS-50G+を試してほしいですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
<ZOOM MS-50G+に関する記事はこちら>