こんにちは。
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、Z.VEX Vexter「Box Of Rock(ボックスオブロック)」をご紹介いたします。
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ZVEX Vexter Box Of Rockとは?
ZVEX Vexter(廉価版)「Box Of Rock」は、ディストーションペダルです。
クラシックなマーシャル「JTM45」をシュミレートしています。
芯のあるサウンドで、ポップなデザインからは想像できない音圧とピッキングの反応の良さ、まるで本物のマーシャルアンプを鳴らしているようなサウンドが特徴です。
それでは、早速、見ていきましょう。
見た目はPOPなデザイン
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、POPでアメリカンなデザインになっています。
エフェクターの上側面には「ZVEX」の大きな文字がプリントされていて、カッコいいですね。
LEDは2種類ある
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、独立した2チャンネル仕様となっています。
右側がドライブチャンネル
右側がドライブチャンネルとなっており、LEDは赤色です。
左側がブーストチャンネル
左側がブーストチャンネルとなっており、LEDは黄色です。
LEDの輝きは、あまり強くありませんが、スイッチのON/OFFでは、問題なく判別できます。
9Vのアダプターで電源供給できます
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、センターマイナスの9Vアダプターが使えます。
DCジャックは、INPUT側に付いています。
電源ケーブルは、エフェクターボードの構成にもよりますが、ストレート型・L字型のどちらでも配線がしやすい場所となっています。
消費電流は、約2mA。
ACアダプターの指定は特になさそうなので、筆者はパワーサプライで使用しています。
電池が使えます
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、電池が使えます。
裏フタのネジを4本プラスドライバーで開けると、真ん中あたりに電源プラグが付いています。
電池は、縦向きにすると収納することができます。
フットスイッチについて
ZVEX Vexter「Box Of Rock」のフットスイッチについて取り上げてみました。
フットスイッチは、「ガチッ!」とかなり硬めになっています。
ある程度、強く踏む必要がありますが、踏みにくいといったことはありません。
むしろ、頑丈なイメージがあります。
コントロールノブについて
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、全部で4つのコントロールノブから構成されています。
・Drive = 歪みの強さを調整
・Tone = トーンを調整
・Volume = 音量を調整
・Boost = クリーンブースターの音量を調整
先述した通り、このモデルは、2チャンネル仕様となっています。
右から「Drive」「Tone」「Volume」の3つがドライブチャンネル。
左から「Boost」の1つがブースターチャンネルです。
ブースターについては、同メーカーの「Super Hard On」というクリーンブースターが搭載されています。
厳密言うと、元の「Super Hard On」モデルよりも、少しガラス音を抑えるように、改良されているようです。
音量だけでなく、エレキギターの原音を上げるようなブーストが特徴です。
ドライブチャンネルとブーストチャンネルは、それぞれのフットスイッチでコントロールできます。
ZVEX Vexter Box Of Rockのセッティング例について
ZVEX Vexter「Box Of Rock」のセッティング例について考えてみました。
・Drive = 12時
・Tone = 14時
・Volume = 11時
・Boost = 10時
ZVEX Vexter「Box Of Rock」のセッティングについては、オーバードライブ的なサウンドを狙ってみました。
「Drive」は、12時(センター)に設定しました。
本機は、ディストーションと明記されていますが、実際はオーバードライブくらいの歪み量しかありません。
「Tone」は、14時とやや高めに設定し、サウンドをはっきりさせています。
「Volume」は、11時とやや押さえ気味にしました。
歪みを単体で強めても、ファジーなサウンドになるため、クランチ気味のセッティングがいいと思います。
「Boost」は、10時あたりに設定しましたが、ON/OFFのブースター使用で狙いたい音量に調節するといいでしょう。
ZVEX Vexter Box Of Rockの感想
ZVEX Vexter「Box Of Rock」は、バンドでZARDの「負けないで」を弾くことになったときに、マーシャルらしいサウンドを狙って購入したことがきっかけです。
しかし、実際に使ってみると、全くの検討違いのサウンドでした。
ディストーションモデルではあるものの、オーバードライブくらいの歪みしかありません。
ヴィンテージマーシャルのサウンドは圧倒的に再現がされているものの、ブリッジミュートでのズンズンするリフには不向きで、5・6弦がぼやける傾向があります。
輪郭がハッキリしたディストーションサウンドを出すには、他のモデルを選んだほうがいいでしょう。
筆者は、ZVEX Vexter「Box Of Rock」の使い方を見つけるまでには、かなり試行錯誤をしました。
このモデルが真価を発揮したのは、ブースターとして使うときです。
歪み系エフェクターの後段につないで、GAINブースターとして使うと、自然にブーストされることに気づきました。
ZVEX Vexter「Box Of Rock」には、他の歪み系エフェクターとの親和性が高いモデルなのかもしれません。
コントロールノブの「Boost」には、「Super Hard On」が入っていますので、クリーンブースターとしても使えます。
JC-120をマーシャルっぽいサウンドするときにも役に立ちますが、2つのチャンネルを使い分けて、ブースターとして使うことをおすすめします。
単体では使いにくいモデルかもしれませんが、他の歪み系エフェクターとの組み合わせがしやすいため、ライブやバンドではとても重宝しています。
はじめは苦戦しましたが、今では、手放せないペダルとなっています。
今回のまとめ
今回は、ZVEX Vexter「Box Of Rock」をご紹介いたしました。
本機は、新品で3万円くらいの値段となっていますが、値段相応だと思います。
年代によりペイント部分のデザインが変わっていくことも特徴的です。
筆者が所有しているモデルは2011年のものですが、2023年時点の現行モデルは、気球船が描かれた赤いモデルとなっています。
中には、希少で高価なオリジナルペイントモデルも出回ったりしています。
ZVEXは、非常にユニークなエフェクターを製作していますが、その中でも実用的な「Box Of Rock」をぜひ試して頂ければと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
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