※この記事は2022年5月11日に更新されました。
こんにちは。
今回は「ディレイをセンドリターンで使ってみる実験」をしてみたいと思います。
<目次>
ディレイをセンドリターンで使ってみる実験〜マーシャルアンプ JCM2000編〜
「ディレイを使うときは、アンプのセンドリターンがいいよ」と聞いたことはありませんか?
センドリターンを使うことで、空間系のエフェクターが綺麗にエフェクトがかかるということを耳にしましたので、早速、リハーサルスタジオに行って試してきました。
使用したアンプは、マーシャルアンプのJCM2000になります。
今回使用したディレイペダルのご紹介とセッティング
今回使用したディレイペダルは、BOSS DD7(デジタル・ディレイ)となります。
以下、今回試したBOSS DD7のセッティングです。
E. LEVEL=10時くらい
F. BACK=10時くらい
D.TIME=11時くらい
MODE=800ms(付点8分ディレイセッティング、ペダルを長押しでタップ)
イメージとして、ショートディレイになるようにセッティングしました。
Marshall JCM2000のセッティング
Marshall JCM2000は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。
今回は、アンプの歪みに対して、ディレイをかけて試してみたいと思います。
ご参考までに、Marshall JCM2000のセッティングを以下にまとめておきます。
VOLUME=3
GAIN=3
PRESENS=0
TREBLE=3
MIDDLE=3
BASS=3
REVERB=3〜4
DEEP=OFF
TONE SHIFT=ON
フロント側でディレイを使う実験
はじめに、アンプのフロント側にディレイを入力する実験をしました。
まずは、エレキギターのジャックからBOSS DD7のINPUT A(MONO)につなぎます。
次に、BOSS DD7のOUTPUT A(MONO)からMarshall JCM2000のINPUTへ繋ぎます。
これでMarshall JCM2000のリードチャンネルに、フロント側からディレイがかかる状態になりました。
フロント側から入力したディレイサウンドの感想
フロント側の感想としては、ディレイが前面に出るサウンドになりました。
弾いた後にすぐにディレイがかかるので、ややモタつくようなサウンドになってきます。
また、Marshall JCM2000のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1では、ディレイが2倍くらい強めにかかることがあります。
通常のクリーンチャンネルと比べると、ディレイのかかり具合が変化することがあるので、注意が必要です。
センドリターン側でディレイを使う実験
次に、Marshall JCM2000のヘッドアンプの裏側にある「センドリターン端子(EFFECTS LOOP)」からディレイを入力する実験をしてみました。
シールドは2本使用します。
シールドは、短いと届かないこともあるので、最低3mのものを用意しましょう。
※セッティングする際は、Marshall JCM2000の電源(POWER)はONでも問題はありませんが、スタンバイ(STAND BY)は必ずOFFの状態で行ってください。
センドリターンのセッティングのコツ
エフェクター側とセンドリターン側をシールドで繋いでいきますが、
「SEND」→「IN(PUT)」「RETURN」→「OUT(PUT)」の組み合わせでセッティングしていきます。
「センド・イン」と「リターン・アウト」と覚えるとセッティングがスムーズです。
まず、Marshall JCM2000側の「SEND」とBOSS DD7の「INPUT A(MONO)」へ繋ぎます。
(わかりやすいように赤いラベルのシールドを使用してます)
次に、Marshall JCM2000側の「RETURN」からBOSS DD7の「OUTPUT A(MONO)」へ繋ぎます。
これで、ディレイのセンドリターンが完成しました。
ディレイのセンドリターン完成図
フロント側のセッティングもしておこう
アンプのセンドリターンへディレイを繋ぎ終わったら、早速、弾いてみたいところですが、フロント側にエレキギターとMarshall JCM2000をつないでおかなければ、音はでませんので、セッティングしておきます。
今回は、アンプの歪みとディレイ+センドリターンへつなげたセッティングとなります。
センドリターン側から入力したディレイサウンドの感想
センドリターンの感想として、キレイにディレイサウンドがかかるようになりました。
フロント側入力のディレイサウンドと比べると、センドリターンを使った方が自然なディレイサウンドになります。
センドリターンなので、キャビネットの後ろ側からディレイ効果が聴こえる感じがしますが、ディレイの性質上、後からついてくる音と裏側方向がマッチして自然に聴こえてくるのではと感じました。
今回のまとめ
今回のまとめとなります。
Marshall JCM2000のリードチャンネル(アンプの歪み)にディレイをかける場合は、センドリターンで繋ぐと自然なディレイサウンドに仕上がります。
センドリターンのデメリットとしては、シールド多く用意しないといけない点とセッティングが手間なところでしょうか。
しかし、シールドは、リハーサルスタジオに行けば貸してもらえる場合もありますので、事前に確認してみましょう。
センドリターンのセッティングの手間については、慣れの問題で解決できますので、繰り返しセッティングして身につけると楽になります。
以上、
「ディレイをセンドリターンで使ってみる実験〜マーシャルアンプ JCM2000編〜」についてでした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
<今回使用した機材>
- PRS CUSTOM 22(エレキギター)
- BOSS DD7(デジタル・ディレイ)
- Marshall JCM2000(アンプ)
- シールド(3m×3本)