こんにちは。
今回は、Marshall JCM900のリードチャンネルとブースター【マーシャルアンプ】について書きたいと思います。
ここ最近「Marshall JCM2000」のリードチャンネルのセッティングが定まってきましたので、スタジオに置いてある「Marshall JCM900」のリードチャンネルにも同様のセッティングを試してみましたので、簡単にまとめておきたいと思います。
【今回使用する機材】
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→「Marshall JCM900」
【Marshall JCM900のセッティング】
今回使用する「Marshall JCM900」のチャンネル設定はMASTER(CH.B)とPREANP(CH.B) / LEAD GAINを使用します。
※PUSH ONを押して赤いランプが点灯するとリードチャンネル(CH.B)に切り替わります。
〈ボリュームとリバーブのセッティング〉
VOLUME=3ぐらい(スタジオの環境やドラムによって調整)
REVERB=お好みで調整(画像では5ぐらいに設定)
※「Marshall JCM900」は、VOLUMEとREVERBがセットになっています。
〈リードゲインのセッティング〉
LEAD GAIN=13ぐらい(あくまでも目安になります)
※「Marshall JCM900」のLEAD GAINのツマミは20まであります。PREANP(CH.B)側のツマミは「LEAD GAIN」の1つだけになります。
〈イコライジング〉
PRESENS=0
TREBLE=3ぐらい
MIDDLE=3ぐらい
BASS=3ぐらい
「Marshall JCM900」は、「Marshall JCM2000」と比べるとチャンネルがややこしい配置になっています。「ボリュームとリバーブ」が左側にセットで、「リードゲイン」のツマミが右側に単独でついている形になります。イコライザーを中心に両サイドで調整するといったイメージだとわかりやすいと思います。また、イコライジングについて始めは全て12時で試していましたが、途中で耳が痛くなりだしたので全体的に下げました。マーシャルアンプはツマミ12時位置はトーンがキツくなる傾向があると思います。
【Marshall JCM900のリードチャンネルを弾いてみた感想】
「Marshall JCM900」のリードチャンネルは「Marshall JCM2000」と比べると意外にあっさりしている歪みだと感じました。と言ってもマーシャルサウンドには変わりはありませんが、ややスッキリしていると思います。試しに、歪み量を決めるLEAD GAINのツマミをMAXまで上げてみても「Marshall JCM2000」のように低音も増してくるということはありませんでした。いつも「Marshall JCM2000」を使っている感覚からすると、全体的に低音が足りないかなと言った印象です。
【試しにIbanez TS9DXでブーストしてみる】
さらに、今回スタジオに試しで持っていったIbanez「TS9DX」で「Marshall JCM900」のリードチャンネルをブーストしてみることにしました。
〈セッティング変更〉
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Ibanez「TS9DX」→「Marshall JCM900」
〈Ibanez TS9DXのセッティング〉
DRIVE=12時
LEVEL=12時
TONE=10時
MODE=HOT
Ibanez「TS9DX」の特徴として、「MODE」機能があります。「TS9」→「+」→「HOT」→「TURBO」の4段階切り替えが可能ですが、「TURBO」に向かうほど「低音」と「音量」が上がっていくのが特徴です。今回は「Marshall JCM900」のリードチャンネルが低音がやや足りないと思いましたので、あえて「HOT」モードにして低音を足しながらブーストしてみました。
Ibanez アイバニーズ ギター用オーバードライブ Turbo Tube Screamer ターボ チューブスクリーマー TS9DX
【Marshall JCM900にIbanez TS9DXでブーストした結果】
Ibanez「TS9DX」でブーストをしてみたところ、リードチャンネルの歪みに粘りが出るようになりました。個人的によく「Marshall JCM2000」のリードチャンネルにIbanez「TS9」を組み合わせることがありますが、歪みに粘りが出てくるのは初めての体験でした。サウンドはモタつくわけではありませんが、どこかクセになるような弾き心地になります。もちろんサスティーンが加わるため弾きやすくなりますが、歪みが飽和するような不思議な感覚のサウンドに変化しました。
【今回のまとめ】
今回は「Marshall JCM900」のリードチャンネルを試してみましたが、セッティングにおいて、一見、複雑そうにみえるパネルは、ツマミの操作を左右で行うとイメージしていれば簡単にセッティングができると思います。また「Marshall JCM2000」のように「DEEP」や「TONE SHIFT」のようなボタンがないため、作れるサウンドには幅はないもののシンプルでわかりやすいといったことも特徴だと思います。
「Marshall JCM2000」と比較すると、JCM2000は「ガッ!」とした前に出るサウンドの傾向がありますが、「Marshall JCM900」はそこまで主張しないサウンドで、ややブライト寄りの印象です。また、Ibanez「TS9DX」でブーストしたことについては、低音を足せるモデルだったため「Marshall JCM900」との相性が良かったのかもしれません。アンプ側で低音を上げる方法もありますが、粘りがあるサウンドやIbanez「TS9DX」のブースターとしての魅力を発見できたことは良かったと思います。今回はオールドな組み合わせになってしまいましたが、こういったセッティングも試して見ると面白いと思いました。また、色々と試していきたいと思います。
以上、Marshall JCM900のリードチャンネルとブースター【マーシャルアンプ】についてでした。
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