エフェクターノート

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バンドでギターサウンドが埋もれない音作りを探して〜スタジオテスト編〜

※この記事は2021年6月18日に更新されました。

 

こんにちは。

今回は引き続き「バンドでギターサウンドが埋もれない音作りを探して〜スタジオテスト編〜」について書きたいと思います。

Ibanez/TS9DXとSweet Baby OverdriveとRC booster 

【個人練習で試してきました】

今回は使用するエフェクターを変えたということもあり、バンド練習する前に個人練習でスタジオで実際の使用するアンプで音出しをしてきました。

CD音源でのテストでしたが、ある程度バンドでのサウンドもシュミレーションできると考えて「Marshall JCM2000」と「JC120」の両方のアンプで今回演奏する曲(カロン/ねごと・My happy ending / Avril Lavigne)で弾いてきました。

 

【スタジオで個人練習した時のエフェクターボードとセッティング】

Ibanez/TS9DXとSweet Baby OverdriveとRC boosterのエフェクターボード

PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Pedal Board Junction Box / One Control(ジャンクションボックス)→Ibanez/TS9DX(オーバードライブ)→JOYO 「Sweet Baby Overdrive」(オーバードライブ)→Xotic/RC booster(クリーンブースター)→「Marshall JCM2000」or「JC120」

AC/DC Station4(パワーサプライ)

  

Ibanez/TS9DXのセッティングについて】

Ibanez/TS9DX

 

DRIVE=10時くらい

LEVEL=MAX

TONE=10時くらい

MODE=TS9 

 

Ibanez「TS9DX」のセッティングについては、TS系オーバードライブの前段ブースターとしてのセッティングにしました。

DRIVEを控えめに、LEVELをMAXで出力を後段のJOYO「Sweet Baby Overdrive」にプラスするという考え方です。

ここで大事なのはMODEを「TS9」に設定することです。

Ibanez「TS9DX」は、低音が出てくるモデルなのでMODEを上げるほど低音が出てきます。低音が出れば出るほど、歪みがボワついてくるため、上手く重ねて歪みを作りたい場合は「TS9モード」にすることがセッティングのコツです。

 

 

JOYO/Sweet Baby Overdriveのセッティングについて】

Sweet Baby Overdrive

 

Volume=10時くらい

Drive=13時くらい

Docus=12時くらい

 

JOYO「Sweet Baby Overdrive」のセッティングについては、こちらがメインの歪みのセッティングとなります。

そのため、DRIVEは13時と程よく歪む位置にしました。

オーバードライブを2個重ねる時の目安のイメージとして、2個のエフェクターのDRIVE(GAIN)が、トータル10(MAX)になるように調整すると上手くいくような気がします。

この場合ですとIbanez「TS9DX」(前段): JOYO「Sweet Baby Overdrive」(後段)=4 : 6で合計10といった具合です。

 

 

Xotic/RC boosterのセッティングについて】

Xotic RC booster

 

Gain=10時

Volume=13時

Treble=10時くらい

Bass=13時くらい

 

Xotic「RC booster」のセッティングについては、Ibanez「TS9DX」とJOYO「Sweet Baby Overdrive」の合わせたサウンドが万が一聞こえない場合に「RC booster」でレベルをブーストするための設定にしました。

音量が少しだけ大きくなるイメージです。(1.2〜1.5倍くらい)

今回はXotic「RC booster」は、予備のブースターとして設置しましたのでレベルブースターとしての参考までに。

 

 

【Marshall JCM2000のセッティングについて】

今回の「Marshall JCM2000」は、CLASSIC GAIN / CHANNEL ACLEAN チャンネルを使用しました。(※真ん中の黒いボタンを押さない)

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=4ぐらい(個人練習のためやや小さめ、バンドでは5〜6出ないと聞こえないと思います)

GAIN=4(クリーンチャンネルを使う時はVOLUMEとGAINは同じくらいにしています)

Marshall JCM2000のイコライジング

PRESENS=0

TREBLE=2〜3

MIDDLE=2〜3

BASS=2〜3

REVERB=3〜4(基本お好みで調整)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON

※TREBLE、MIDDLE、BASSは、エフェクター側のセッティングにも関係してきますが、「Marshall JCM2000」で エフェクターを使用するとやや全体的にトーンが上がる傾向があります。耳が痛い場合は1目盛りくらい下げると丁度よくなる傾向があります。

 

 

【Marshall JCM2000でのテストについての感想】

 Marshall JCM2000のテストについては、普段はほとんど使わないCLEAN チャンネル(クランチではない)」を選択しました。

今までの経験上、CRUNCHチャンネルでオーバードライブを使用すると音が潰れることが多かったため、今回のオーバードライブの効果を最大限活かすためにクリーンチャンネルを使用しました。

 Marshall JCM2000のクリーンチャンネルでは、Ibanez「TS9DX」とJOYO 「Sweet Baby Overdrive」の掛け合わせで作った歪みサウンドは、自宅のミニアンプで出したそのままのサウンドで出すことができました。

スタジオではバンド練習の環境を意識し、CD音源を大きめに流し、アンプ側の音量を小さめにして試しましたが、小音でもはっきりと聞こえてきたので、スタジオテストでは問題なく実際でも使える組み合わせとしました。

これで、テスト完了です。

 

 

【JC120のセッティングについて】

続いて、JC120でも同じようなサウンド効果が出るか試してみました。

JC120のセッティング

VOLUME=1ぐらい(個人練習のため小さめ、バンドでは2ぐらい出さないと聞こえないと思います)

TREBLE=12時

MIDDLE=12時

BASS=12時

DISTORTION=0

REVERB=3〜4(基本お好みで調整)

※チャンネルリンクなし

 

【JC120でのテストについて】

今回のバンドでは使いませんが、JC120でも同様にテストしてみました。

JC120でもIbanez「TS9DX」とJOYO「Sweet Baby Overdrive」の組み合わせのサウンドは、音が「パーン」と抜けてくるのは良かったですが、 Marshall JCM2000と違い、JC120特有の平面的になるサウンドが目立ちました。

Marshall JCM2000は真空管アンプのため、奥行きがあるサウンドになりますが、JC120は底が浅い平面的な感じがしました。

今回は、中域(ミドル)を中心に考えたエフェクター構成のため、低音が少ないことも影響しているかもしれません。もしくは、JOYO 「Sweet Baby Overdrive」のレスポンスの速さがJC120によって単調にも感じました。

そこで、JC120をチャンネルリンクさせてみました。すると、平面的なサウンドはなくなりました。

JC120は、他の歪みエフェクターでも平面的になるモデルがありますが、ひとつ工夫することで解消できることもあります。

 

以下に、実際行ったチャンネルリンクの方法を書いておきます。

<JC120のチャンネルリンクの方法>

JC120のチャンネルリンクしている画像

CHANNELのHIGHとLOWパッチケーブルに繋ぐとチャンネルリンクができます。

①「CHANNEL-2(右側パネル)」の「LOW」にギターのシールドを挿します。

②「CHANNEL-2(右側パネル)」の「HIGH」と隣の「CHANNEL-1(左側パネル)」の「LOW」をパッチケーブルで繋ぎます。(CHANNEL-2でギターをHIGHに挿した場合は、パッチケーブルをLOWからHIGHへ繋ぐ)

③これで完成(CHANNEL-1の方はイコライジングやボリュームは0のまま)

ポイントは各チャンネルをパッチケーブルで繋ぐ組み合わせは、HIGHならばLOWへ、LOWならばHIGHへ繋ぐことです。

※今回はCHANNEL-2からCHANNEL-1へリンクしてありますが、逆でもチャンネルリンクができます。CHANNEL-1のHIGHとLOWどちらかにギターシールドを挿し、CHANNEL-2へとパッチケーブルで繋ぐこともできます。イコライジングエレキギターを挿したチャンネル側で設定します。

  

【今回のまとめ】

今回のまとめとしましては、Ibanez「TS9DX」JOYO「Sweet Baby Overdrive」TS系オーバードライブの組み合わせでのサウンドは音がよく抜ける(残る)と感じました。

CD音源とは違い、実際のバンドではドラムがガンガン鳴っている、ベースのボンボンする重低音、エレキギターのバリバリのディストーションサウンド、ポンポン跳ねるキーボード、それに負けじと歌うボーカルが一度にぶつかり合うので、今回のような個人でのスタジオテストがそのまま通用するかわかりませんが、 実際のバンドで使ってみようと思います。

今回はあくまでもアンプとの相性とサウンドチェックのみです。

次回は「バンドでギターサウンドが埋もれない音作りを探して〜バンド編〜」として書きたいと思います。

 

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<前回の記事はこちら>

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