エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

ディレイとセンドリターンについて

こんにちは。

 

今回は「ディレイとセンドリターンについて」書きたいと思います。

 

スタジオ練習で「Marshall JCM 2000」を使うことが多いのですが、空間系のディレイはセンドリターンを使うと良いということを聞いたことがあります。

 

このセンドリターンとはヘッドアンプの裏側についている「send(センド)」「return(リターン)」の端子のことを指します。(以下センドリターン)f:id:jundrive3:20170619205715j:image

 

このセンドリターンの使い方がイマイチわからなかったのですが「Marshall JCM 2000」リードチャンネル(アンプの歪み)でセッティングした時にセンドリターンの意味がわかったような気がします。

 

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【Marshall JCM 2000の各チャンネルによってディレイタイムが勝手に変わる】

普段、「Marshall JCM 2000」を使う時は、歪みエフェクターで使用して、クリーンチャンネルを使用しますが、このクリーンチャンネルで、例えば「ギター→ディストーション(歪み系)→ディレイ(空間系)→アンプ」とセッティングした時に「ディレイ」はエフェクター側でセッティングした通りディレイタイムでかかります。

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↑ 「Marshall JCM 2000」のクリーンチャンネル→CLASSIC GAIN / CHANNEL A(緑ランプ)

  

しかし、「Marshall JCM 2000」のリードチャンネルに切り替えた時の「ディレイ」のかかり具合が極端に強くなりディレイタイムも大きく変わってしまうことがありました。

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↑ 「Marshall JCM 2000」のリードチャンネル→ULTRA GAIN / CHANNEL B(赤いランプ)

 

このことからも「Marshall JCM 2000」のリードチャンネルを使用する時はディレイが上手くかからず、クリーンチャンネルで歪みエフェクターを使用し、ディレイをかけるという方法をとってきましたが、リードチャンネルで上手くディレイをかける解決策として「センドリターン」を使うということにようやく気付きました。

 

【センドリターンに使用したディレイ】

今回スタジオに持っていったのが、MXRの「Carbon Copy Analog Delay(アナログディレイ)」で試してみました。

 

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Marshall JCM 2000のリードチャンネルでこのMXRの「Carbon Copy Analog Delay(アナログディレイ)」をヘッドアンプのセンドリターンに繋ぎ、フロントは「ギター→アンプ(歪み)」、バックパネルにディレイ(空間系)を「センド→イン・リターン→アウト」とそれぞれ「歪み」と「ディレイ」の入力先を分けてみました。

 

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↑「SEND(アンプ裏)→INPUT(エフェクター)」

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↑「RETURN(アンプ裏)→OUTPUT(エフェクター)」

 

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↑これでセンドリターンのセッティング完成です。

 

すると、Marshall JCM 2000のリードチャンネルでフロントで不自然にかかっていたアナログディレイが、歪みの後にかかるようになり自然なディレイがかかるようになりました。

このMXRの「Carbon Copy Analog Delay(アナログディレイ)」は今まで他のBOSS「DD7」などデジタルディレイと比べて、どうも自分にとっては使いにくくあまり魅力がわかりませんでしたが、リードチャンネルで「センドリターン」で使用すると馴染むようなディレイをしてくれます。センドリターンで使用した方が本来の力を発揮できるような気がしました。

また、他のアナログディレイやデジタルディレイ、コーラスなど空間系は同じにようにリードチャンネルで「センドリード」を使用すると自然にかかってくれると思います。

 

【センドリターンのまとめ】

今回のセッティングを試してディレイをかけた時に「空間系はセンドリターンに繋ぐ」と言うのは、「Marshall JCM 2000」などのリードチャンネルで歪みを作った時にディレイのかかり具合が不自然でコントロールできないので、「センドリターンに繋ぐと良い」という意味なのかなと思いました。

アンプで歪みを作らず、クリーンチャンネルを使用して、歪みエフェクターと一緒にディレイをかける場合はフロント側でも自然にかかりますが、アンプの歪みにディレイをかけて、いつもとディレイのかかり具合が違う時は、シールドが1本必要にはなりますが「センドリターン」を試してみるといいかもしれません。 

 

以上、ディレイとセンドリターンについてのレポートでした。

 

 

Marshall JCM2000 リードチャンネルで音作りをしてみた

※この記事は2022年2月26日に更新されました。

こんにちは。

今回は、Marshall JCM2000のリードチャンネル(ULTRA GAIN / CHANNEL B)で音作りをしてみましたので、ご紹介いたします。

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Marshall JCM2000 リードチャンネルで音作りをしてみた

リハーサルスタジオに置いてあるMarshall JCM2000のリードチャンネルを使って、音作りを試してみました。

今回は、シンプルにエレキギターだけで、Marshall JCM2000のサウンドを奏でたいと思います。

Marshall JCM2000で使用したエレキギター

PRS CUSTOM 22になります。

PRS

PRS(ポール・リード・スミス)の22フレットのエレキギターです。

ハムバッカーですが、重低音のレスポールと比べてスッキリしているサウンドが特徴です。

Marshall JCM2000 ULTRA GAIN / CHANNEL Bのイコライジング

まずは、イコライジングからセッティングしました。

イコライジングは、時計の針で12時からスタートしました。

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PRESENCE=0

TREBLE=3(10時)

MIDDLE=3(10時)

BASS=2(9時)

PRESENCE(超高域)は、0にしました。

Marshall JCM2000に限らず、Marshallアンプは高域が出やすいため、筆者はゼロにセッティング。

TREBLE(高域)とMIDDLE(中域)は、耳が痛くならすぎず、音が低すぎずのポイントにしました。

BASS(低域)は、ボワっと低音が強めだったので、ややカットしました。

次に、ULTRA GAIN / CHANNEL Bをセッティングしていきます。

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VOLUME=2(9時)

GAIN=5(12時)

LEAD2を選択(ボタンを押す)

TONE SHIFT=OFF

DEEP=OFF

REVERB=3(10時)

VOLUME(音量)は、CD音源をリハーサルスタジオで流して、その音量に合わせました。

GAIN(歪み)は、歪みすぎないポイントでセッティングしました。

6以上にすると歪みが潰れて音がこもってくる感じがします。

ULTRA GAINのCHANNEL Bは、「LEAD1」と「LEAD2」とボタンで選択できますが、

今回は、歪みがボタンを押すこことで増す「LEAD2」を選択しました。

TONE SHIFTは、中域に影響するボタンですが、OFFにしました。

DEEPは、低域が増すボタンですが、こちらのOFFにしました。

REVERB(リバーブ)は、好みですが、少しかかる程度にしました。

Marshall JCM2000 リードチャンネルで音作りしてみた感想は?

Marshall JCM2000のリードチャンネルで音作りしてみて弾いてみたところ、筆者としては、結構イイ感じの音になりました。

5弦・6弦を使ったパワーコードやブリッジミュートも「ガッ!」と反応して、ザクザクのマーシャルサウンドを体感しました。

Marshall JCM2000 リードチャンネルで音作りをしてみた【実際の録音】

動画でもアップしましたので、ご参考までに。

youtu.be

Marshall JCM2000 リードチャンネルで音作りの課題

今回は、エレキギターとアンプのみで弾いていますが、

Marshall JCM2000で歪みを作るとサスティーン(音の伸び)が弱いように感じました。

強めにピッキングして弾いていますが、しっかり弦を押さえていないと音が途切れてしまうなど、やや弾きにくさもありました。

パワーコードは気になりませんが、リードソロなど弾くときは、チューブスクリーマーを使って、ブーストした方がいいかなと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

クリーントーンの音作りを考える③

こんにちは。

 

さて、引き続き「クリーントーンについて考える③」を書きたいと思います。

 

前回より問題点と解決策のまとめです。

【自分がクリーンの音で気になったこと※Masrall JCM 2000使用時】

①クリーンと歪みの切り替えの時にディストーションなどのエフェクターで切り替えると不自然→【解決策】BOSS「ST2」を使用してゲインコントロールして演奏する。

②クリーンの音がキンキンして、弾きずらい→【解決策】BOSS「ST2」を使用して、バランスの良い歪みで演奏する。

③アンプのクリーンの音に存在感がなくバンドでギターの音が目立たない→今回の解決策のテーマです。

 

そして、最後の問題点の存在感についても試行錯誤してみました。

ギターボリュームを絞りで歪みからクリーントーンを作ると、どうしてもクリーンになるにつれてボリュームが小さくなります。折角、弾きやすいクリーントーンができたのに、これではバンドでは消えてしまう恐れがあります。

そこでまず思ったのは、アンプ側のボリュームを上げれば必然的にギターボリュームが小さくても音量が上がると思いましたが、これはバンドアンサンブルでの音量バランスが崩れることになりました。ギターの音が主張できるのは、ギタリストとしてはいいことですが、バンドは全体としていかにまとまってるかが重要だと自分は考えています。

それにより、バンド全体で決めたアンプ側の音量は変えないようにしました。

 

【クリーンブースターを使ってみる】

次に試したのは、クリーンブースターを使用することを考えました。

クリーンブースターはいくつか持ってはいますが、今回の機会でクリーンブースターにも色々な性質があると気付かされました。クリーンブースターについてはまたの機会に書きたいと思いますが、その中で期待に応えてくれたのが、ZVEXの「super hard on/スーパーハードオン」でした。 

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ZVEXは個人的には好きなメーカーで、いくつか人気なモデルの中に入る「super hard on」の魅力に気付かされました。(実際使用したのはZVEXのchannel2というペダルですが、効果はsuper hard onと同じです。channel2はsuper hard onにゲインが足せる使用になってます)

 

【super hard onの魅力】 

このsuper hard onは他のクリーンブースターと比べて、ギターのクリーンな原音をプッシュしてくれる性質があると感じました。音量が単純に上がるのではなく、原音をハッキリ出してくれます。特に歪みエフェクターをかけるとギターの原音が歪みで埋もれてしまうことがありますが、その埋もれた歪みの中からギター音の芯とも言える原音を引っ張り出す、または強化してくれます。それによりギターサウンドに存在感と艶が出てきます。

 

エフェクターのセッティング順とポイント】

この「super hard on」をBOSS「ST2」の「後段」に繋げてレベルブースターとして使用します。まずBOSS「ST2」をON→ギター ボリュームを2〜3ぐらいに絞る→「super hard on」をONにして原音が前に出てくるか確認する。

super hard onの方は、やや音量(レベル)が上がる程度にセッティングしておき、原音がやや強くなったさりげない程度にセッティングするのがポイントです。(正確に言えば、歪ませた時の音量を基本にボリュームコントロールして小さくなった音量分をクリーンブースターでレベルを足して基本音量に戻す)

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これにより、バンドアンサンブルでギターボリュームで抑えながらも、艶やかなクリーントーンで存在感があるギター音が活きるクリーンサウンドを作ることができました。仕上げに程よくディレイをかけるととてもキレイなサウンドになりました。

 

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↑今回のエフェクターボードの全体構成

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↑マーシャルJCM2000は「CRUNCH ON」で使用(アンプの音量はドラムの音量に合わせる)

 

さらに、ギターのセレクターをフロントとリア半分のセンターにするとよりバランスが良くなります。(歪ませてパワーコードの時は音がしっかりでるリア。ソロはフロントへ切り替える→簡単にはできない動作ではあるので練習が必要)

 

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 【アンプのクリーンチャンネルと比べてみて】

アンプのクリーンチャンネルと比べて、ゲイン(歪み)を上げた状態で、ギターボリュームを絞ってクリーンにした方が、存在感というか音が細くならず、繊細なピッキングにも反応してくれる密度か濃いクリーンになる傾向が見受けられました。

アンプを歪ませない状態のままだと、どうしてもペラペラなクリーンサウンドになりがちかなと感じました。今回はマーシャルJCM2000を使用しましたが、その他の真空管アンプでそのままクリーンが良いものもあるかもしれませんが、あくまでもスタジオや本番ステージで置いてあることが多いアンプとエフェクターによるクリーンサウンドの音作りとなります。

 

さらに、BOSS「ST2」+ZVEX「super hard on」の組み合わせは「JC120」にでもそのままサウンドを変えることなく使えるので応用が効く組み合わせだと個人的には思います。この2つは相性が良いなと感じました。

 

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今回のクリーントーンの音作りの試行錯誤において、いくつか試したいことが出てきたので、また試して書きたいと思います。

 

※この音作りはあくまでも個人的な考え方と試行錯誤の結果です。音作りのご参考までに。

クリーントーンの音作りを考える②

こんにちは。

 

さて、今回は引き続き「クリーントーンの音作りを考える②」です。

 

前回同様、バンドアンサンブルにおいて、バンド全体の音量バランスを保ったまま、クリーンサウンドでギターの音を出すことについて考えていきたいと思います。

 

前回の問題点のまとめです。

【自分がクリーンの音で気になったこと※Masrall JCM 2000使用時】

①クリーンと歪みの切り替えの時にディストーションなどのエフェクターで切り替えると不自然

②クリーンの音がキンキンして、弾きずらい

③アンプのクリーンの音に存在感がなくバンドでギターの音が目立たない

 

上記の問題点をふまえて、今回は実際にバンド練習でスタジオで試したことを書きたいと思います。

 

【最初に弾いたセッティング】

まず、問題点に思ったセッティングはアンプのクリーンセッティングで弾きました。

 本番のライブ会場の使えるアンプが「マーシャルJCM2000」と「JC120」でしたので、よく自分が使う「JCM2000」のクリーンチャンネルを試してみました。

 マーシャル「JCM2000」で、クリーントーンでセッティングするにあたって、基本的には個人的には2つのセッティングがあると考えています。

どちらもクリーンチャンネルですが、「CRUNCH(クランチ)」ボタンを、ONにするかOFFにするかのどちらか。

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↑ONの状態です。

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↑OFFの状態です。

この「CRUNCH(クランチ)」ボタンを押すか押さないかで、「JCM2000」のクリーンの音色が変わると考えています。(ONだとボリュームが上がるのでセッティングに注意)

CRUNCH OFF」のセッティングのクリーンは真空管らしい温かみのある音でいいのですが、音がバンドでは埋もれがち。

CRUNCH ON」のセッティングは、音が前に出ていいのですが、好みの問題もありますが、音が極端に硬くなり金属音が目立ち、ゆったりとした曲に合わない気がしました。

クリーンチャンネルでアンプのイコライザを調整してもいいのですが、間奏で歪み系ディストーションを使うことと、そのまま他の違う曲もすぐ弾くこともあったため、アンプはできるだけフラットに近いイコライジングで行こうと決めました。(presenceは0で、あとは10時ぐらい)

 

【色々なエフェクターを試す】

次に、音抜けをよくするためBOSSの「SD1」を使ってみたり、クリーンブースター(micro ampなど)を使って色々試したものの、どうも納得いかない音が続き、やはりアンプのそのままのクリーンで弾こうかと諦めていたところ、問題点を解決してくれたのが普段使っているBOSSの「ST2」でした。 

 

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 このBOSSの「ST2」はアンプライクと言われるディストーションで、マーシャルサウンドが出るエフェクターです。意外にも、このペダルが理想の音を出しくれました。

 

自分はアンプの歪みよりもエフェクターで歪みを作るタイプで、このBOSS「ST2」をマーシャルJCM2000の「CRUNCH ON」にして使うことが多いです。

理由としては、マーシャルJCM2000はヘッドアンプに個体差があり、エフェクターだと安定して同じサウンドを出せるので、あえてエフェクターを使用して弾いてます。普段はスタジオにあるアンプを使用しており、物によってはマーシャルアンプの歪みが良いものもありますが、安定といった意味でエフェクターを選択してます。

(アンプ直は音抜けや迫力の観点では良いかもしれませんが、バンド全体を考えるとボーカルの邪魔することもあるので、今回はあくまでも曲の雰囲気と音量バランスを保ったままギターの音抜けと存在感を出す工夫という観点で試行錯誤してます)

 

【ギターボリュームを使ってコントロールする】

さて、このBOSS「ST2」によって問題点を解決した使い方は、エフェクターを常にONにして、ギター側のボリュームを絞り(PRSでは2〜3あたり)クリーントーンを作ることで解決しました。

 

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 BOSSの「ST2」の特性として、ギターボリュームのコントロールの反応の良さに初めて気づいたことです。

不思議とギターボリュームを絞ると歪みからクリーントーンに変わっていきます。その弾いた時の音のバランスの良さとアンプのクリーンでは出ない艶やかさがある音がでました。このBOSS「ST2」をアンプで使うメリットはサウンドのバランス(ベース・ミドル・トレブル)が良いことだと思ってます。マーシャルアンプのドンシャリな歪みを整えてくれるという感覚でしょうか。

この方法によって、問題点のトレブルが強調のキンキンサウンドではなく、艶やかな弾きやすいクリーントーンに変化しました。

 

【演奏でのゲインコントロール

はじめはギターボリュームを2〜3ぐらいに絞って弾きはじめます。

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間奏時の歪みに切り替える時はギターボリュームをフルテン(MAX10)に上げて、ディストーションへ。

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そして、またクリーンにする時はギターボリュームをま2〜3ぐらい(4〜5だとクランチ気味になる)へ歪みをコントロールして弾くということで解決できました。

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演奏中のコントロールは多少慣れが必要ですが、元々サウンドが歪んでいるので、自然に歪みとクリーンを調整できます。

手元が忙しく間に合わない場合は、ハイインピーダンスのボリュームペダルを使ってゲインコントロールする方法もいいかなと思います(こちらも足で加減する練習は必要)

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そして、最後のクリーントーンの存在感を出す工夫については次回書きたいと思います。

 

 

クリーントーンの音作りを考える①

こんにちは。

 

今回は「クリーントーンの音作り」について書きたいと思います。

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個人的には、歪み系のゲインが高めのオーバードライブやディストーションなどでギャンギャン弾いているのが好きなのですが、やはり音楽は様々なジャンルがあり、バンドアンサンブルでは繊細なアルペジオやコード弾き、カッティングなどクリーンな音でギターを弾くことも当然出てきます。

 

そこで、今回は実際、バンドでクリーントーンで弾く機会があったので、試行錯誤をしてみた作り方や機材を書いてみたいと思います。

 

【今回のバンドでの演奏曲】

クリーントーンで弾いた曲は、Superflyの「愛を込めて花束を」です。

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すごく心に染みるというか、深く聴き入ってしまう曲で、バンドでギターを弾いている時もすごく気持ちがいい曲でした。(コード進行がすごくいい)

 

さて、この「愛を込めて花束を」では、ギターパートが2つあって、アルペジオかコード弾きに分かれますが、どちらにせよクリーントーン(もしくはクランチで少し歪ませる程度)です。間奏はディストーションなどで歪せたサウンドが必要なので「クリーン」と「歪み」のサウンドの切り替えをすることが必要となってきます。

 

クリーントーンについて考える】

まだ、エフェクターやアンプなどの機材を詳しく知らなかった時は、アンプをクリーン(歪ませない音)にして、歪ませる時は歪み系エフェクターを踏んで弾いていましたが、アンプの特性や歪み系エフェクターを知れば知る程、クリーントーンにも一段と深く考えるようになりました。

と、言うのも1人でギターを弾いている時には、アンプのクリーン設定で問題ないのですが、バンドアンサンブルでベースやドラムが入ってくると、アンプのクリーンだけでは音が前に出てこず、かき消されてしまい、ギターの音が聴こえないことがしばしば。(立っている位置がアンプに近すぎると音が聞こえないこともありますが)

こういった経験をして、クリーントーンは果たしてアンプで出すのがベストなのかと考えるようになりました。

 

クリーントーンで困ったこと】

実際、その曲の音源を聴くと、歌がメインだとほとんどギターの音は聞こえないので、なんとなくバンドでもギター弾いているなぁ程度でも問題ないと言えばないですが、やはり弾き手としては、いくらバンドでも自分の弾く音(コード感)をしっかり出したい。単純に音を大きくするのではなく、バンド全体の音量バランスを保ったままギターの存在感を出しながらも、バンド内でギターの音を活かす「音作り」や「方法」がないかと試行錯誤するようになりました。

 

以下、問題点のまとめです。

【自分がクリーンの音で気になったこと※Masrall JCM 2000使用時】

①クリーンと歪みの切り替えの時にディストーションなどのエフェクターで切り替えると不自然

②クリーンの音がキンキンして、弾きずらい

③アンプのクリーン音に存在感がなくバンドでギターの音が目立たない

 

この3つを解消すべく、 クリーントーンの音作りの方法を調べては、スタジオに行って試したことを次回「クリーントーンの音作りを考える②」で書きたいと思います。

 

【図太いデジタル・ディストーション】BOSS DA-2 Adaptive Distortion【レビュー/Review】

※この記事は2022年8月3日に更新されました。

こんにちは。

今回は、BOSS DA-2をレビューしていきます。

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BOSS DA-2はどんなエフェクター?

DA-2は、ローランドの最新デジタル・テクノロジー「MDP」により、従来のディストーションとは一線を画する、最新のディストーション・サウンドを実現しています。例えば、従来のディストーションではエッジの効いたタイトな低音にセッティングすると高域の音が細くなり、反対に太くメロウな高音にセッティングすると低域の音が潰れることがあります。DA-2では各音域に最適な歪みを加えることにより、ひとつのセッティングで低音リフから高音リード・ソロまで全ての音域で妥協のない最適な歪みを得ることが可能です。

BOSS公式HPより引用  https://www.boss.info/jp/products/da-2/

BOSS DA-2(Adaptive Distortion)は、2013年にTE-2(Tera Echo)、MO-2(Multi OverTone) と一緒に登場したデジタルエフェクターとなります。

ピッキングの強弱や、エレキギターの違いなどにもセンシティブに反応。

低域がブーミーにならないこと、コード弾き時の濁りが少ないことがポイントのディストーションペダルです。

図太いデジタル・ディストーションBOSS DA-2 レビュー

筆者は、実際にBOSS DA-2を購入して試しましたので、以下にまとめてみます。

デジタルだけど図太いディストーションサウンド

デジタルな歪みとして、クールな印象を持っていましたが、

実際は、デジタル臭さを感じさせない、図太いディストーションサウンドでした。

ピッキングのニュアンスを拾ってくる感じがするので、むしろ自然な感覚でした。

分離感がいいのでガッツリ弾ける

BOSS DA-2は、分離感がいいのでガッツリ弾けます。

今までのディストーションをかなり歪ませて弾くと、コードが潰れたようなサウンドになることがあります。

それがBOSS DA-2にはなく、気持ちの良いくらいに、歪んでいてもコードが分離されるため、しっかり弾けます。

ピッキングした時の食いつきがいいので、ニュアンスをコントロールしやすいです。

細かいセッティングは不要

BOSS DA-2は、エフェクトをコントールするツマミが4つありますが、

あまり細かいセッティングをしなくても、良い感じのディストーションサウンドが出ます。

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GAINを調節する「DIST」を13時以降に回すと急激に歪みが増してきます。

あとは、低音を足したかったら「LOW」を上げ、高音を足したかったら「HIGH」を上げるだけなので、とても簡単にセッティングができます。

BOSS DA-2は大型アンプと相性が抜群

BOSS DA-2は、エフェクターとしての性能に驚きますが、

BOSS DA-2の本当に驚くべきポイントは、大型アンプとの親和性にあると思います。

筆者は、よくリハーサルスタジオで練習をすることが多いですが、

JC-120とマーシャルアンプ(JCM2000)の両方で試しても、素晴らしいディストーションサウンドがでます。

バンドでライブをする時にも、何度かBOSS DA-2を使用しました。

BOSS DA-2の真価を感じたければ、大型アンプで試すといいでしょう。

BOSS DA-2は生産終了している

BOSS DA-2は、発売されて1年くらいで生産が終了してるモデルになります。

これだけ使いやすいディストーションペダルが、生産終了してしまったのは、非常に残念ですが、今では、中古で出回っているところを見つけるくらいになりました。

よく生産終了で上げられる理由として、後継機のBOSS DS-1Xに登場にありますが、筆者としては、BOSS DA-2とBOSS DS-1Xは別物だと考えています。

BOSS DS-1Xは、BOSS DS-1のキャラクターやサウンドを受け継いでいるので、エッジの効いた鋭いDS-1サウンドからは抜け出せない感じがします。

一方、BOSS DA-2は、BOSS DS-1Xと比べるとマイルドなディストーションサウンドのため、使いやすいと思います。

BOSS DA-2のサウンドに期待

BOSS DA-2は、先述したように生産終了していますが、BOSSエフェクターで新しいモデルで登場してくれると期待しています。

大型アンプとの相性が良いディストーションペダルは、希少な存在です。

以上、ご参考になれば幸いです。

<BOSS DA-2に関する記事はこちら>

www.effectornote.com

激歪み!Mesa Boogie THROTTLE BOXレビュー

※この記事は2020年09月16日に更新されました。

こんにちは。

今回は、Mesa BoogieのTHROTTLE BOXについてレビューします!

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Mesa Boogieと言えば、ハイゲインアンプのRectifier Head(レクチファイア)をイメージする方が多いのではないでしょうか。

Mesa Boogieと言えば、激歪み。

THROTTLE BOXは、発売当時から気になっていたモデルで、

たまたま楽器屋さんをのぞいたら、中古で売っていたので即買いしてきました。

とりあえずカッコいいぞ。THROTTLE BOX! 

THROTTLE BOXは、見た目カッコいい。

見た目から入って買ってしまいましたが、なんとも言えない存在感があります。

BOSSと比べれば、一目瞭然のカッコよさがTHROTTLE BOXにはあります。

THROTTLE BOXの音はどうなの?

カッコよくても、エフェクターは使えなきゃ意味がない。

THROTTLE BOXの音はどうなのと、いろんなアンプで試してみましたが、

ちょっとぼんやりするというか、ボケる感じがします。

低音が強いイメージでしょうか。

特に、エレキギターの5・6弦はボワッするので、

THROTTLE BOXはブリッジミュートのリフはちょっと苦手みたいですね。

ただ、歪みは深く深く、激歪みなので、

とにかく歪ませたい人には合うかもしれません。

ツマミのコントロールも、ちょい甘めです。

THROTTLE BOXの使い方

THROTTLE BOXの使い方としては、

前にチューブスクリーマーなどのミッドが強いオーバードライブと組み合わせて、

使うことが好ましいように思いました。

低音が出るので、ミッドで引き締めて使う。

他の歪みを重ねて使うと良いかもしれません。

また、激歪むので、リードソロなどのブースターとしては使えるとおもいます。 

THROTTLE BOXのまとめ

 Mesa BoogieのTHROTTLE BOXのまとめですが、

良い点は、とにかく深く歪むモデルです。

ふところの深い感じがしました。

これはこれで、THROTTLE BOXの魅力があります。

悪い点は、ぼやける点です。

輪郭がはっきりしたハイゲインサウンドを求めるならば、

RAT2などの他のモデルを探したほうがいいです。

総合的には、万能ではありませんが、

THROTTLE BOXの見た目が気に入っているならば、

一度、手にとってみるのも面白いです!

ご参考になれば幸いです。

手に入らないエフェクターは中古で見つけよう!!

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※在庫切れの場合もございますので、予めご了承ください。

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