※この記事は2021年6月24日に更新されました。
こんにちは。
今回は「ギターアンプの音量がわからない」「ギターの音が大きすぎると言われた」といった人に向けて、まとめてみました。
<目次>
ギターアンプの音量の決め方とは?
ギターアンプといっても、たくさんのギターアンプがありますよね。
ギターアンプを使うときは、自宅練習やスタジオやライブといった様々な場所で異なってきます。
では、一体どうやってギターアンプの音量を決めていけばいいのでしょうか。
ギターを弾く場所ごとにまとめてみました。
自宅でギターアンプを使う場合
自宅でギターアンプを使う場合は、ほとんど場合はミニアンプを使うと思います。
おもちゃのようなミニアンプでない限りは、10Wもあれば、十分に音が出るものです。
自宅の壁が防音されていなければ、ほとんどの場合は、ギターアンプからの音はまる聞こえでしょう。
自宅でのギターアンプの音量は、周りの住人に迷惑にならない程度の音量にしましょう。
たくさんのミニアンプのモデルがあるので、参考になるかわかりませんが、筆者のミニアンプ(MICRO CUBE)の音量はギリギリ自分ひとり(約1メートル範囲)が聞こえる程度のセッテッングにしています。
自宅でも爆音で弾きたいときは、ヘッドフォンを使って弾くようにしましょう。
スタジオでギターアンプを使う場合
次に、スタジオに入ってギターアンプをつかう場合は、目的によって決めましょう。
<ひとりで個人練習する場合>
スタジオでひとりで個人練習する場合は、自分が好きなギターアンプの音量でOKです。
ほとんどはスタジオは防音が効いているので、爆音でも大丈夫でしょう。
ただし、音量の上げすぎで耳を痛めないように注意が必要です。
<みんなでバンド練習する場合>
スタジオに集まってバンド練習をする場合は、ギターアンプの音量は慎重に決めましょう。
よくありがちなのは、個人練習で決めた音量でセッティングしてしまい、ギターの音量が爆音になっていることです。
バンドでは、ヴォーカル(歌)がメインなので、ヴォーカルの声がよく聴こえる音量に調整しましょう。
バンドは、音量のバランスが上手い下手を決定します。
ギターはあくまでもサブという認識で弾きましょう。
ただし、ギターソロの時だけは目立ってもOKなので、クリーンブースターなどを使って、ギターの音量を不自然にならない程度に上げても大丈夫です。
参考程度ですが、筆者がスタジオでよく使うギターアンプの音量メモリです。
<Marshall JCM2000>
クリーンチャンネルでエフェクターでGAINを足すときのセッティングですが、VOLUMEとGAINを12時にして、そこから上げたり下げたりと調整しています。
<JC120>
JC120は、思いのほか大音量がでるので、VOLUMEを1〜2あたりでセッティングしています。バンドでは、全体の音量バランスを見て、音量を上げたり下げたり調整しています。
ライブでギターアンプを使う場合
ライブでギターアンプを使う場合は、ライブ会場が広いからと言って、音量を極端に上げることはやめましょう。
理由としてはギターアンプの音量を上げなくても、ほとんどの場合、PAがギターアンプ前のマイクを通して、観客席側へギターサウンドを出してくれます。
また、全体の音量バランスを調整してくれます。
そのため、あらかじめバンド練習で決めた音量でも、会場側には十分な音量で聞こえてるはずです。
本番当日に、急にギターが爆音になっていると、バンド側のバランスが崩れて、他のパートの音を聴きそびれるなどミスをすることもあるので注意が必要です。
ライブ会場の天井が高い場合は、やや音量が小さく感じることもあるので、決めた音量よりも1〜2メモリ程度上げても大丈夫です。
一番大事なのは、リハーサルでサウンドチェックをできるだけ行い、ギターアンプの音量を観客席側から聞いて調整しておくことが大事です。
可能であれば、PAにギターアンプの音量について指示をあおぐのもいいでしょう。
楽器屋さんで試奏する場合
楽器屋さんで、ギターやエフェクター、アンプといった試奏をする場合は、他のお客さんに迷惑にならない程度の音量で弾くようにしましょう。
特にアンプの試奏は要注意です。
大音量でないとアンプのパワーが発揮できないモデルもあるため、その場合は、一瞬だけ大きな音量にして弾くか、スタジオなどの防音室で試奏させてもらうようにしましょう。
間違っても、ライブのような爆音で弾き続けるのはやめましょう。
ギターアンプのセッティングの手順
最後に、ギターアンプのセッティングの手順についても記述しておきます。
ギターアンプのモデルや人によっては、多少のセッティングの手順は前後したりしますが、以下のような手順でセッティングをするとスムーズです。
1.イコライジングを決める(TREBLE・MIDDLE・BASS)
2アンプのスイッチを入れる
3.GAINを上げる(GAINがついているアンプのみ)
4.音量を上げる
5.全体の微調整(イコライジング・GAIN・音量)
ギターアンプのスイッチを入れた後に、音量を調整することがポイントです。
特に、大型アンプでは、音量を上げてスイッチを入れてしまうと、急に、ハウリングしたりと大きな音が出てしまいます。
そのため、音量は最後に上げてゆくのが安全です。
今回のまとめ
ギターアンプの音量の決め方は、「音が出せるところはしっかり出し、音が出せないところは迷惑にならない程度で出す」といった場所や目的にあった音量で決めましょう。
また、ギターアンプの音量についての感覚を鍛えるには、バンド経験とライブが一番身につきます。
そのため、個人練習などで、スタジオに行って大きな音量で弾くことに慣れておくことをオススメします。
自宅のミニアンプだけでは、音量の感覚は磨けません。
ギターアンプの音量の基準を持つことができると、どんな場所でも最適な音量でセッティングができるようになります。
ご参考になれば幸いです。