エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

Leqtique(レクティーク)9/9 ディストーション レビュー

Leqtique(レクティーク)9/9 ディストーション レビュー

こんにちは。

今回は「Leqtique(レクティーク)9/9 ディストーション レビュー」について書きたいと思います。

Leqtique 9/9

 

今回レビューするLeqtique(レクティーク)「9/9 (ナインナイン)」は、最近、楽器屋に行った時につい気になったので、モノは試しで試奏をしてみました。JC120で試奏をしたのですが、歪みの感じが好印象。ボディも何か期待させるようなペイントで、中古なのでやや塗装が落ちていましたが、それでも魅力を感じて購入しました。(レクティークのエフェクターは塗装が落ちやすい仕様になっているみたいです)

 

【基本のセッティングチェック】

Leqtique 9/9

 それでは、基本のツマミをチェックしたいと思います。まず、どれがどのツマミの文字がないのがレクティークです。中古のため箱も説明書がありませんでしたが、大体ディストーションが同じような構成なので、各ツマミを触りながら確認しました。

Leqtique 9/9

左からLEVEL(音量)、真ん中がTONE / BASS(低域)、右がGAIN(歪み)になります。TONEの横にある小さいツマミはおそらく「高域」を調整できるツマミだと思います。

 

まず、右のLEVEL(音量)は、10時くらいがアンプと音量差がない位置でした。かなり出力が高いです。

真ん中が/ BASS(低域)は、右に回すと音が太くなっていきます。効きは良いです。

右がGAIN(歪み)は、11時くらいで相当歪みます。ディストーションでこのくらいで歪むのは初めてです。「9/9」はかなりのハイゲインディストーションになります。

Leqtique 9/9

 最後は、TONEの横にある小さいツマミです。こちらは「高域」を調整できるツマミだと思いますが、左に回していくと、音がこもります。右に回すと「高域」が上がってきます。

 と、思いきや、

もう1つ「9/9」には、隠れツマミがありました。裏フタをパカッとあけた基盤についている青いパーツ。

Leqtique 9/9

こちらが「中域(ミッドカット)」のツマミだそうです。50%カットになってました。なかなか仕掛けが多いペダルです。

   

【ミニアンプで弾いてみました】

Leqtique 9/9とミニアンプ

自宅のミニアンプRolandmicro cube」で弾いてみました。楽器屋で試奏した時も感じましたが、歪みがクリアな印象です。コードの分離感も良好です。TONEのセッティングにもよりますが、音が太めです。若干、音がこもる感じがしますが、セッティング次第で解消できると思います。LEDがパープルなのもカッコイイですね。

BOSSのディストーションとは見た目も違い、上級者向けのような雰囲気を醸し出すペダルです。アナログ回路のハンドメイドど作られているのにも関わらず、コストパフォーマンスに優れているエフェクターというのも珍しいです。

Leqtique 9/9

  新品で3万ぐらいはしそうですが、半分少しくらいの値段で販売されている「9/9ディストーション。裏のフタを開けただけでテンションが上がりそうです(わかる人にはわかる赤いパーツが使われいます)ちなみ電池駆動も可能です。このエフェクターはかなりすごいエフェクターの予感がします。

 

次回はスタジオで大きな音量で弾いて「9/9」の実力を見てみたいと思います。

SDT-2 Providence シュミレーションレビュー

SDT-2 Providence シュミレーションレビュー

こんにちは。

今回は「SDT-2 Providence シュミレーションレビュー」を書きたいと思います。

Providence SDT-2

 

今回、ご紹介するProvidence「SDT-2」は、良さげなディストーションを探していた時に、たまたまyoutubeの動画を見てイイ感じの歪み方だったのでずっと気になっていたペダルになります。楽器屋に行った時にProvidence「SDT-2」を偶然、他の方がJC-120で試奏されていて、そのサウンドを聴いて、すごいキレがよく「このエフェクターはやっぱり良いかもしれない」といつか買おうと思っていましたが、なかなかProvidence SDT-2が出回っておらず、価格も高いため手が出せずにいましたが、やっと最近中古特価で見つけたので購入しました。1〜2年ぐらい経ってしまいましたが、はじめて「Providence」のエフェクターを購入してみましたが、使用感についても書けたらと思います。

 

【基本のセッティングチェック】

このProvidence「SDT-2 」は4つのツマミから構成されています。OUTPUT、GAIN、BASS、TREBLEとなります。

Providence SDT-2

 割とOUTPUT(出力)は高いです。10時ぐらいがアンプの音量と差がない範囲でした。

Providence SDT-2

GAIN(歪み)は、13時ぐらいの方向が歪みが増す位置です。13時以降は歪みが深くなりあまり変わらないので、この位置が適切と思います。

GAINを0にしても歪みます。オーバードライブよりのクランチサウンドになります。少しジリジリした歪み方をします。

Providence SDT-2

BASS(低域)はあまりツマミの位置を変えても変わらないので13時ぐらいで、TREBLE(高域)はBASSのツマミとは違い効きがすごく良いです。MAXにするとかなりの高音が出ます。TREBLEはアンプによって位置が変わると思うので12時を基本にしておきます。

 

あとは、LEDが ブルーなので、眩しいライトが飛び交うステージや暗いステージでのエフェクトのON/OFFの確認がしやすいです。視認性が高いです。(※かなり強い光なので、あまりLED部分を見過ぎないでください)

 Providence SDT-2

もう1つ他のエフェクターと比べて気になったのがフットスイッチ部分。スイッチガードでしょうか。「Providence」ならではの仕様となっています。スイッチは普通に踏める硬さなので、ストレスなくON/OFFができます。

 

Providence SDT-2

 

【ミニアンプで弾いてみました】

最近なかなかスタジオに行けておりませんが、家のミニアンプ、Roland MICRO CUBEでの感想になります。

Providence SDT-2

アンプのセッティングはクリーンチャンネル使用で、ONにして弾いた感想といたしましては、歪みの粒が細かくハッキリした明るいサウンドのディストーションです。動画や試奏していた通りのサウンドでした。スタジオなどで、大きな音量で弾くとまた聴こえ方は変わってくると思いますが、自分好みのサウンドです。弾き心地は、若干コンプレッションが強めで、音が潰してあるような歪みの印象がありました。粘りがあるような歪みをしますので弾きやすいです。しかし、粘りがある分、アタック感は抑えめです。強く弦をアタックしても、吸収する感じがしました。アタック感をこの「SDT-2 」で出したい場合は、中域が上がる「TS系オーバードライブ」を前段に加えると良いかもしれません。

 

今回は、ミニアンプでの感想になりましたがProvidence「SDT-2」は、弾きやすく音がハッキリしたディストーションでした。歪ませてソロを弾くなど、サウンドを変えずに弾きまくる人にはベストなペダルだと思います。また、スタジオで「JC120」や「Marshall JCM2000」などの大型アンプを使うとどうなるか試したいと思います。

エフェクターボードを2in1エフェクターで組んでみる〜ミニマム編〜

エフェクターボードを2in1エフェクターで組んでみる〜ミニマム編〜

こんにちは。

今回は「エフェクターボードを2in1エフェクターで組んでみる〜ミニマム編〜」について書きたいと思います。

 

【2in1エフェクターとは】

2in1エフェクター

「2in1エフェクター」とは、主に「歪み系エフェクター」に「クリーンブースター」が一緒になったペダルになります。例えば、IBANEZ「TS808DX」BOGNER「Ecstasy Blue「XOTIC「BB PLUS」Z.VEX「Box Of Rock」などなど、キャラクターはそれぞれ違えど、様々なメーカーから「2in1エフェクター」が発売されています。「2in1エフェクター」は1つ持っているとギターソロの時や持ち運びにとても便利なペダルです。今回は、手持ちのCARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3」で試したいと思います。

CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST

 CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3」は右側の「DRIVE」セクションに「オーバードライブ」、左側の「BOOST」セクションに「クリーンブースター」を搭載されています。

エフェクターボードミニマム大作戦③】

CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3」の「2in1エフェクター」を使って、一番小さいエフェクターボードに組み込んでみたいと思います。 

小さいエフェクターボード 

サイズは、横320mm×高さ220mmになります。

 今回のエフェクター構成は「歪み系エフェクター」+「クリーンブースター」と「空間系エフェクター」の構成で組んでみたいと思います。

 

【実際にエフェクターボードを組んで見ました】

「2in1エフェクター」+「空間系エフェクター」 

2in1エフェクターとエフェクターボード

例題として、CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3」(前段)→ Providence「CHRONO DELAY」(後段)とこの2つで組んでみました。

CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3 」は、ギターボリュームの反応するタイプのエフェクターで、さらにクリーンブースターがついています。空間系はProvidence「CHRONO DELAY」を選択しました。このProvidence「CHRONO DELAY 」は、ディレイタイムを2つまでセッティングを保存できるので、ディレイタイムを変えたい時にあらかじめセットしておけばA / Bのスイッチで切り替えることができます。この2つがあれば、「歪み」「クリーンブースター」「ショートディレイ」「ロングディレイ」と最低でも4つの効果を出すことができます。「2in1エフェクター」をエフェクターボードに組み込むことで、エフェクターボードの軽量化や演奏中の操作性の良さにつながると思います。もちろん、もっとシンプルにしたい場合は、マルチエフェクターを選択するという手もありますが、複雑な操作を要求されるマルチエフェクターが苦手な方は、こういった「2in1エフェクター」を取り入れてエフェクターボード全体の機能性を向上させる工夫をするといいでしょう。

デメリットは、「2in1エフェクター」のタイプにもよりますが、専用アダプターが付属していたり、電源コードがエフェクターと一体となっているエフェクターも存在します。

今回、試したCARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3 」は電源コードが一体型のエフェクター、Providence「CHRONO DELAY」は電源が付属するタイプになります。付属するACアダプターがある場合は、その専用ACアダプターを使うことを推奨します。無理に電圧や電流が合わないパワーサプライを使用するとエフェクト効果が充分に発揮されなかったり、最悪の場合、故障してしまう恐れがあります。

エフェクターの延長コード

スタジオには電源タップが置いてあることが多いので問題ありませんが、こういった電源アダプターが必要なエフェクターは、万が一を考えて延長コンセントは持っていた方がいいかもしれません。

スタジオの延長コード

↑スタジオに置いてあった延長コード。2つまではACアダプターを挿すことができます。(アンプはダイレクトに電源コンセント、もう一つは延長コードがあれば十分かもしれません。スイッチング式の電源から分岐ケーブルを仕様すれば、さらに5、6個は繋げそうです)

 

エフェクターを組み込む際は高さに気をつける】

また、今回エフェクターを設置してみて気づいたことがあります。CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3 」は、エフェクター自体の高さが低く、エフェクターボードの縁とシールドがぶつかるので配置に気をつけなければいけません。シールドをL字プラグのタイプにしたり、ジャンクションボックスを使うなど工夫が必要です。エフェクターボードの仕様にもよりますが、縁があるタイプのエフェクターボードで一番前段に置くエフェクターはある程度高さがあるエフェクターを配置した方が良いいかもしれません。BOSSエフェクターの高さがあるエフェクターは問題なく設置できます。稀にこういったシールドが挿しにくいエフェクターがあるので、エフェクターボードの構成はよく考えてから購入した方がいいと思います。

CARL MARTIN「HOT DRIVE'N BOOST MK3

  Providence「CHRONO DELAY」も高さがないエフェクターですが、ジャックが縦についてるモデルなので問題なくシールドがさせます。INにはL字型のシールドが挿さっていますが、S型(ストレート型)のプラグの方が好ましいと思います。

Providence CHRONO DELAY 

【今回のまとめ】

今回は「2in1系エフェクター」の構成で組んでみましたが、あくまでもエフェクターの数を減らすという観点での選択はアリだと思います。しかし、エフェクターはそれぞれのキャラクターや使い方が異なるので、1個あれば全然問題ないくらいの「2in1エフェクター」を選ぶことが重要だと感じました。個人的にはマルチエフェクターの操作が苦手であり、マルチエフェクター以外で、できるだけシンプルな方法を今回考えてみた次第です。また、エフェクターボードの大きさを変えずに、歪みやクリーンブースター、ディレイを増やしたい場合には、こういった「2in1系エフェクター」やサウンドをプリセットできるタイプのエフェクターに変えてゆくと効果的かもしれません。エフェクターボードの軽量化については、まだまだ色々な視点からみて試したいと思います。

 

エフェクターケースについて】

今回、使用しているエフェクターケースのメーカーとは違いますが、サイズは同じエフェクターケースになります。値段もこのサイズだとお手頃価格です。初めてのエフェクターボードには最適です。

KC エフェクターケース EC-40/BK ブラック (内寸 320 x 220 x 35+20mm)

 

【パッチケーブルについて】

今回使用しているパッチケーブルになります。15cm(両方ともL字タイプ)の短いパッチケーブルになります。パッチケーブルの中では高いものになりますが、安いパッチケーブルは使用頻度が高いほど、中のケーブルが切れてしまうことがありますので、少し値段が高くとも耐久性が高いものを選んだ方、後々買い換える必要が少なくなります。こちらのベルデンのタイプがエフェクター間をギリギリまで詰めることができます。省スペースを気にされる方にはオススメです。

ベルデン Belden/パッチケーブル BDC 1503A 15LL【ベルデン】

エフェクターボード〜ミニエフェクター構成編〜

エフェクターボード〜ミニエフェクター構成編〜

こんにちは。

今回は「エフェクターボード〜ミニエフェクター構成編〜」を書きたいと思います。

 

今回はミニサイズのエフェクターを使ってエフェクターボードの軽量化を試したいと思います。 

 

ミニエフェクター

 

 ミニマム作戦〜ミニエフェクター〜】

それでは持っているミニエフェクターを使って、一番小さいエフェクターボードに組み込んでみたいと思います。

 

小さいエフェクターボード

 エフェクターボードのサイズは、横320mm×高さ220mmです。

 

パッチケーブルは、エフェクター間のスペースをできる限り詰めたいので、前回と同様ベルデン(15cm)を使用します。両方ともL字タイプです。

パッチケーブルベルデン15cm

 

エフェクターは、できる限り幅広い曲を演奏したいのとスタジオの環境を想定して、基本的に「歪み系エフェクター「ブースターも可能なエフェクター「空間系エフェクターに絞り込みました。

 

【実際エフェクターボードを組んで見ました】

 〈パターン1〉「TS系オーバードライブ」+「オーバードライブ」+「アナログディレイ」

ミニサイズエフェクターボード1 

TRIAL「POCKE TS」One Control 「Strawberry Red Over Drive」→MXR「Carbon Copy Analog Delay

 この3つで組んでみました。「TS系オーバードライブ」と「クリーンブースターもできるオーバードライブ」の組み合わせです。「Strawberry Red Over Drive」はメインの歪み系エフェクターにもなります。空間系のディレイをミニサイズを持っていないのでMXR「Carbon Copy Analog Delay(アナログディレイ)」を設置しました。ディレイもミニサイズにできるとと4つは入りそうです。4つもあればかなり音作りや対応が広くなり実戦的なミニエフェクターボードになりそうです。

 

シールドを差すインプット(アウトプット)ジャックの位置が縦についてるエフェクターは、エフェクターボードの縁に当たらないのではじめに設置するとジャンクションボックスなどを使わずそのまま組み込めるので、なかなかそのようなモデルはありませんが、個人的にはオススメです。

TS系オーバードライブ

 

 〈パターン2〉「アンプライク系オーバードライブ」+α(アルファ)」

 ミニサイズエフェクター構成

 xotic「EPbooster」→xotic「SLdrive」→OneControl「Anodized Broun Distortion」 → MXR「Carbon Copy Analog Delay

アンプライク系のエフェクターXotic「SL Drive」にさらにOne Control「Anodized Broun Distortionディストーション)」まで組んでみました。見た目ミニブラックエフェクターボードです。これだけあれば十分すぎる構成です。「EPbooster」と「SLdrive」 には電池も入ってますので、やや重くなってしまいました。「Carbon Copy Analog Delay」 も重めのエフェクターです。このサイズですと、ミニサイズエフェクターは横に設置する場合は4つが限界かなと思います。

 

ちなみに、Xotic「EP Booster」はインプットジャックの位置が高く設計されているので、こちらもエフェクターボードの最初(最後)に組むにはオススメです。

Xotic EPbooster

 

【今回のまとめ】 

今回はミニサイズエフェクターをメインの構成で組んでみました。ミニサイズエフェクターは、軽量化よりもスペースを有効的に使う方がいいと思いました。ミニサイズと言えど、重いものは重いです。逆に、通常のエフェクターのサイズでも軽いものもあります。(Providenceなど)ミニサイズだからといって無理に詰め込むのはあまり良くないですが、個数が多くともコンパクトになる点では面白い構成だと思いました。エフェクターボードを大きくしたくない方やできるだけエフェクターを詰め込みたい方は「ミニサイズエフェクター」を活されてはどうでしょうか。

 

エフェクターケースについて】

今回、使用しているエフェクターケースのメーカーとは違いますが、サイズは同じエフェクターケースになります。値段もこのサイズだとお手頃価格です。あまりエフェクターを持って行かない人や、初めてのエフェクターボードには最適です。

KC エフェクターケース EC-40/BK ブラック (内寸 320 x 220 x 35+20mm)

 

【パッチケーブルについて】

今回使用しているパッチケーブルになります。15cmの短いパッチケーブル(両方ともL字タイプ)になります。パッチケーブルの中では高いものになりますが、安いパッチケーブルは使用頻度が高いほど、中のケーブルが切れてしまうことがありますので、少し値段が高くとも耐久性が高いものを選んだ方、後々買い換える必要が少なくなります。こちらのベルデンのタイプがエフェクター間をギリギリまで詰めることができます。省スペースを気にされる方にはオススメです。

ベルデン Belden/パッチケーブル BDC 1503A 15LL【ベルデン】

エフェクターボードを最小限にするための工夫

エフェクターボードを最小限にするための工夫

こんにちは。

今回は「エフェクターボードを最小限にするための工夫」を書きたいと思います。

BOSS エフェクターボード

 

エフェクターは楽しいモノで、ついついたくさん持ちたくなります。初めて購入したBOSS「DS1」からいつも間にかエフェクターが増えてしまいましたが、いざエフェクターボードに組んでスタジオに行こうとするとその重さについため息が出てしまいます。そんな時に最小限のエフェクターでスタジオに行くにはどうすればいいか、また、一番小さいエフェクターボードにはどのくらいエフェクターが入るのかをシュミレーションして見ましたので、今回はそのことについて書きたいと思います。

 

 エフェクターの重さで持っていくエフェクターを選ぶ】

Providence

エフェクター自体はメーカーやサイズによって重さが違います。見た目同じに見えても重さ違っています。ミニサイズエフェクターは比較的軽い傾向にありますが、Xotic「EPBooster」などは普通のサイズ並みに重いこともあります。BOSSを標準の重さとして、通常サイズで軽いと感じるメーカーは「Providence」は割と軽い傾向にあるように思います。ミニサイズでは「One Control」はコンパクトで軽く、エフェクターボードにも入れやすいかなと思います。

 

エフェクターは何個までなら軽いと思うか】

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その人の体格差や筋力にも寄りますが、個人的にはBOSSのよくあるサイズのエフェクター4個〜5個くらいで重いと感じると思います。さらにその中にパワーサプライやパッチケーブル、エフェクターボードの重さも入っていますので、軽いと感じるのはBOSSのコンパクトエフェクター3個程度かなと思います。

 

【最小限でエフェクターボードを組んでみる】

エフェクターボード

初めて買った一番小さいエフェクターケースにどれだけエフェクターを組めるかを試してみました。 サイズは、横320mm×高さ220mmです。※マジックテープ(メス)を強力なものに貼り直してあります。

 

ベルデン製のL字タイプパッチケーブル

パッチケーブルはエフェクター間のスペースをできる限り詰めたいのでベルデン製のL字タイプ(15cm)を使用します。 

 

 

【実際にミニマムエフェクターボードを組んでみました】

ミニマムエフェクターボード

 (右から)BOSS「DS1」→  BOSS「GE7」→BOSS「DD7 」

初めてエフェクターを購入した時の構成にしてみました。このエフェクターボードのサイズですと3個が限界です。パワーサプライなどの電源供給は入っていませんが、エフェクターの上のスペースに入りそうです。BOSS「DS1」(ディストーション)は、メインの歪みで、その後段のBOSS「GE7」(イコライザー)は、ブースターとして設置してあります。BOSS「DD7」(デジタルディレイ)は空間系エフェクターになります。BOSSのエフェクター3つあれば、一番小さいエフェクターボードで収まりそうです。使用するアンプや出したいサウンドでエフェクターは変える必要はありますが、持って行くエフェクターを3つに厳選すれば、最小限でかつ最大のパフォーマンスができそうです。

 

【一番初めのエフェクターの高さに気をつける】

エフェクターの高さ

最小限のスペースにすればするほど、エフェクターの高さには気をつけた方がいいと思います。BOSSエフェクターはシールドを差すインプット(アウトプット)ジャックの位置が高いので、ギリギリシールドをそのまま差すことができます。平たいエフェクターエフェクターボードの縁にインプットジャックが隠れてしまい、ギターシールドがさせなくなることがあるので注意が必要です。軽さでは有利な「Providence」「One Control」はジャックの位置が低いので、小さいエフェクターボードに組む際は、一番最初に設置するのは難しいように思います。

 

【今回のまとめ】

今回は、エフェクターボードを最小限にするための工夫をBOSSのコンパクトエフェクターのみ考えてみましたが、最小限にするにはアンプや用途をしっかり決めることが最小限につながるように感じました。目的がはっきりしないようであれば、BOSS「GT-1」 などのマルチエフェクターなどを持っていくという手もあると思います。コンパクトサイズでしたら、ZOOM MULTI STOMP「MS-50G」などのマルチストンプを組み込むことでエフェクターの個数を最小にキープしながらも、多機能にできることも可能です。マルチエフェクターは多機能な分、使いこなしが難しいこともあります。自身にあったエフェクターを選ぶことが大切です。

 

以上、「エフェクターボードを最小限にするための工夫」についてでした。

TS系オーバードライブを組み合わせた例

TS系オーバードライブを組み合わせた例

こんにちは。

今回は「TS系オーバードライブを組み合わせた例」について書きたいと思います。以前、ご紹介して「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Driv」の3つのペダルと相性が良さそうな「TS系オーバードライブ」と組み合わせた例をご紹介したいと思います。

 

 【ご紹介するメインの歪みオーバードライブ】

「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」の3つのオーバードライブはゲイン(歪み)の幅が広い分、ギターを弾くジャンルにもある程度は広く対応できると思います。(ハードロック/メタル系のジャンルは単体ではゲインがやや足らない気がするので、割り切ってディストーションの選択の方が良いです)

オーバードライブ

 

【TS系オーバードライブとは】 

数あるオーバードライブの中で、性質が違ったオーバードライブがたくさんありますが、その中でもご紹介したオーバードライブのタイプとは異なる「TS系(チューブスクリーマー)」と呼ばれるオーバードライブがあります。

TS系オーバードライブ

この「TS系(チューブスクリーマー)」は、「中域(ミドル)」に特化したオーバードライブになります。「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」とはまた違ったキャラクターであり、「TS系(チューブスクリーマー)オーバードライブ」は他のオーバードライブと組み合わせる時に相性が良い傾向があると個人的には思っております。定番とされているIbanez「TS9」やBOSS「SD1」などがそれにあたります。

 

【実際にTS系ODを組み合わせて見ました】

それでは3つのオーバードライブ「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」のそれぞれに相性が良さそうな「TS系オーバードライブ」の組み合わせをご紹介したいと思います。

 

1.「BOSS / SD1」+「BOSS / BD2 keeley.mod」

BOSS SD1とBOSS BD2

BOSSの同じメーカーのエフェクター同士の組み合わせです。このBOSS「SD1」とBOSS「BD2」の組み合わせは、JC120」使用の場合、BOSS「BD2」をメインの歪みとして、BOSS「SD1」でブーストするいった使い方が良いと思います。BOSS「SD1」は「TS系OD」と同様に「中域(ミドル)」が出るオーバードライブなので、BOSS「BD2」にBOSS「SD1」を加えることでサウンドが引き締まりバランスの良いサウンドに仕上がります。

 

 

2.「Maxon / ST9Pro+」+ 「Fulltone / OCD」

Maxon ST9Pro+とFulltone OCD 

TS系オーバードライブの由縁ともなったモデルMaxon「ST9Pro+」Fulltone「OCDを組み合わせてみました。Fulltone「OCD」にMaxon「ST9Pro+」を組み合わせることで「中域」と「サスティーン」が加わり、サウンドに粘りがでできます。Maxon「ST9Pro+」はミッドが強力なモデルのため、かなりサウンドに変化が出ますが、BOSS「SD1」と同様にぼやけていたサウンドがハッキリしてくる効果が得られます。この場合は、Fulltone「OCD」をメインにバッキング。ソロを弾く時などにMaxon「ST9Pro+」でブーストといった使い方ができます。

 

3.「TRIAL / Pocke TS」+「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」

TRAIL PoketTSとONE CONTROL Strawberry RedOverDrive

この組みわせは、ミニサイズエフェクター同士で組み合わせてみました。このTRAIL「Poket TS」は見た目は小さいですが、ハンドメイドエフェクターなので高品質なTS系オーバードライブです。TS系の歪みが上品に出るオーバードライブだと思います。ONE CONTROL 「Strawberry Red Over Drive」をメインの歪みにしながら、TRAIL「Poket TS」でブーストするという組み合わせになります。

 

【オーバードライブ同士を組み合わせる時のコツ】 

組み合わせのパターンとしては、前段に「TS系オーバードライブ」→後段に「GAIN幅が広いオーバードライブ」という組み合わせが上手くいくように思います。それぞれあまりGAINやDRIVEを上げすぎないことがコツです。GAINがそれぞれトータルで10(5:5や6:4など)になるように設定すると良い結果が出る傾向があります。

 

 

【今回のまとめ】

どのメーカーやモデルであっても「TS系オーバードライブ」「GAINが高いオーバードライブ」の組み合わせ方は相性が良いと思います。個々のエフェクター同士の相性によってはイマイチ効果が出ない組み合わせもあるので、実際に試してみた方が良いと思います。今回ご紹介した組み合わせはあくまでも一部の参考例であって、まだまだたくさんのエフェクター同士の組み合わせは無限にあるように思います。「TS系オーバードライブ」を使うとサウンドが引き締まったり、弾きやすくなったりといったメリットが多いので、是非、手頃なBOSS Super OverDrive「SD-1」Ibanez「TS9」から試して見ることをオススメします。

 

以上、「TS系オーバードライブを組み合わせた例」についてでした。

エフェクターのセッティングを変えない工夫

※この記事は2020年9月18日に更新されました。

こんにちは。

エフェクターボードを開けたら、エフェクターのツマミが変わっていた」「いざライブ本番で音を出したらいつもと違う音が出てしまった」といった経験はありませんか?

今回は、エフェクターのセッティングを変えない工夫についてお教えします。

エフェクターとシール

エフェクターのセッティングがいつの間にか変わる現象

しっかりエフェクターのセッティングしたのに、

いざライブ本番で音を出した時「あれ?なんかスタジオの時と音が違う⁈、、どうしよう(汗)」

もう演奏中は止めることができないし、原因も考えている余裕もない。

いつもと音が違うと焦りますよね。

筆者もエフェクターを使いはじめて間もない時、何度か経験して冷や汗をかいたことがあります。 

よく起こるのがエフェクターのセッティングしたツマミが、

ステージへの移動中やセッティング中の時に知らず知らず触ってしまい、ツマミがズレてしまうことです。

エフェクターのツマミが割れていたり、元々、ツマミがゆるいタイプだと知らず知らず動いてしまうことがあります。

では、ツマミが動かないようするには、どうすればいいのでしょうか。

セッティングを変えないための対策①〜セロハンテープ〜 

エフェクターとセロハンテープ

ツマミを本番前にうっかり触らないようにするには「固定」することが一番です。

一番簡単なのが、セロハンテープを使うことです。

よくプロのエフェクターボードの本を見るとエフェクターのツマミがガムテープやセロハンテープでグルグル巻きにされているのを見ます。

これはエフェクターのセッティングを変えないための工夫です。

でも、テープでエフェクターをグルグル巻きつけるのは、確実ではありますが、

ライブハウスなどでアンプを借りる場合は、セッティングに微調整が必要なもの。

「少し高音を下げたい」「少しゲインを上げたい」など微調整したい時に大変になってしまいます。

また、テープを剥がした時に粘着でエフェクターの塗装が剥がれる場合もあるので、

エフェクターを傷つけたくない場合は、

各ツマミの表面だけ最小限をテープで貼ることをオススメします。

最小でも十分効果はあります。

セロハンテープとハサミ

最小限で固定すれば、セッティングを微調整する時にすぐはがせます。

市販のセロハンテープで十分固定できますので、ツマミの上にペタッと貼るだけで固定されます。

セッティングを変えないための対策②〜マーキングシール〜

エフェクターとマーキングシール

もう一つの方法としては、

小さい目印となるマーキングシールやステッカーを貼ることです。

東急ハンズや画材屋さんなどで売っているシールを、

セッティングしたエフェクターに貼るだけです。

小さいためカッターの刃の先やハサミの先でのせるように貼りましょう。

ひとつのエフェクターで、いくつかのセッティングをマークしたい場合は、

統一した色のマーキングシールで分けて目印にしておくとサッとセッティングできます。

微調整する場合も、マーキングシールが目安になってしやすいです。

エフェクターとマーキングシール

マーキングシール以外にも、キラキラした小さなステッカーを貼るのもアリです。

また、マスキングテープとペンで印をつけておくのもエフェクターを傷つけずに、

マーキングできます。

絶対にセッティングを変えないのならばしっかり固定

エフェクターをテープ固定

また、ライブ本番時には慌ただしくなることがありますので、

もう二度とセッティングを変えないのであれば、

セロハンテープとマーキングシールのダブルで固定しておくこともオススメです。

ライブ本番では、何が起こるのかわからないので、

こういった小さな工夫により失敗を防ぐことにつながります。

まとめ

これだけしっかり準備をしていても、

ライブ本番では何が起こるかわからないものです。

お気に入りのエフェクターサウンドで気持ちよく演奏したかったのに、

ライブ本番でトラブルを起こしてしまったら、せっかくのライブが台無しになってしまいます。

思いがけないトラブルも楽しむくらいの気持ちは大切ですが、

小さな工夫でミスを防ぎ、最高のパフォーマンスをしていきたいものです。

ご参考にした頂けたら幸いです。