エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

図太いオーバードライブ・ファズ Amber Overdrive HAND WIRED レビュー

※この記事は2021年7月8日に更新されました。

こんにちは。

今回は、MAD PROFESSOR「Amber Overdrive HAND WIRED 」を買ってみたのでレビューしたいと思います。

 Amber Overdrive HAND WIRED とは?

Amber Overdriveは、MAD PROFESSORというメーカーから発売されているオーバードライブペダルです。

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Amber Overdriveの特徴として、ファズのような分厚いドライブサウンドが特徴です。

HAND WIREDは、プリント基盤と違い、ハンドメイドで製作されています。

 Amber Overdrive HAND WIREDの中身をチェック

ハンドメイド製なので、Amber Overdrive HAND WIREDの中身をみてましょう。

Amber Overdrive HAND WIREDのハンドメイド基盤

コンデンサーや回路図のところは、カバーされてわからなくなっていますが、配線が半田付けされているのがわかります。

もう一方のプリント基盤については、同じMAD PROFESSOR「New Stone Grey Distortionを使って見比べてみましょう。

New Stone Grey Distortionのプリント基盤

緑の部分がプリント基板になっています。

明らかにハンドメイドとプリント基盤の違いがわかります。

ちなみに「Amber Overdrive HAND WIRED」の方が、プリント基盤の「New Stone Grey Distortion」よりも重さがあります。

Amber Overdrive HAND WIRED レビュー

今回はRoland「MICRO CUBE」で試してみました。

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Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

まず、「VOLUME(音量)」のツマミからいってみましょう。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

VOLUME(音の大きさ)は、9時くらいがアンプの音量と同じくらいです。

10時まで上げても良さそうですが、かなり出力高めです。

 

次に「DRIVE(歪み)」のツマミを試してみます。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

DRIVE(歪みの大きさは)9時くらいから歪み始めますね。

 

試しに、DRIVEを一気にMAXにしてみました。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

MAXにすると、少しノイズが出てきますが、上品に歪みが深くなります。

歪みがキメ細かいようにも感じます。

 

ベストな位置を探っていきます。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティングe

11時くらいが丁度いい歪み加減でしょうか。

オーバードライブとして使うならば、もう少し下げてもいいかもしれません。

アンプがクリーンなため、マーシャルアンプなど歪むアンプではまたセッティングが変わってくると思います。

 

最後に「TONE(音の高さ)」を調整してみます。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

12時くらいが程よい位置だと思います。

Amber Overdrive HAND WIREDのセッティング

試しに、TONEもMAXにしてみました。

高域が出て、音の輪郭がしっかりしてくるため、ツマミの効きはいいです。

TONEを上げても、キーンと痛い高音の印象はないので、程よくピークを調節してあるように感じます。

 Amber Overdrive HAND WIREDの感想・レビュー

MAD PROFESSOR「Amber Overdrive HAND WIRED」を弾いてみて感じたことは、特徴のままジューシーで音が太いといった印象でした。

上品さも感じられます。

使い方としては、太い音が出るのでリードソロに向いていると思います。

出力が高いオーバードライブなので、ブースト的な使い方ができるかもしれません。

 今回のまとめ

Amber Overdrive HAND WIREDを試してみましたが、一言でいえば「図太いオーバードライブ・ファズ」といった感じのペダルです。

ファズだけではなく、オーバードライブとしても使いたい人には試してみるといいかもしれませんね。

以上、MAD PROFESSOR「Amber Overdrive HAND WIRED」のレビューでした。

ご参考になれば幸いです。

最近のエフェクターボード 2017.09.17

最近のエフェクターボード 2017.09.17

こんにちは。

今回は「最近のエフェクターボード 2017.09.17」について書きたいと思います。

エフェクターボード

つい先日、エレキギターの発表会があり参加してきました。バンドを組む余裕がなかったのでカラオケCDでジャーニー「お気に召すまま/any way you want it」をソロで弾いてきました。今回は時間と天候の都合により、最小限のエフェクターボードになってしまいましたが、せっかくの機会だったので簡単にご紹介したいと思います。

 

【今回のエフェクターボード構成】

エフェクターボードの構成

〈右から順番に〉

Ibanez / TS9(オーバドライブ)

・BOSS / DA2(ディストーション

・xotic / EPbooster (クリーンブースター)

・MXR / carbon copy analog delay (アナログディレイ)

・Electro-Harmonix / SWTCH BLADE+(セレクター)

CAJ /ACDC station 3(パワーサプライ)

の構成となります。 

今回は「Marshall JCM2000」と「JC120」のアンプ2台を同時に出力をしたかったので、一番最後にElectro-Harmonix「SWTCH BLADE+」を設置してあります。インプットはIbanez 「TS9」が一番最初になります。 

トータルで5個ですが、エフェクターボードの重さは3kgぐらいです。(重い)Ibanez「TS9」、MXR 「carbon copy analog delay 」、xotic「EPbooster(電池入)」と重いエフェクターが集まってしまいました。使いたいエフェクター(サウンド)を優先に選ぶとエフェクターボードは重くなる傾向があるように思います。

ちなみに、エフェクターボードは今回使用している横長の形をしたケースが持ちやすい&組みやすいです。

 

【個々のエフェクターの役割について】

個々のエフェクターを順番にピックアップして、使用目的を書きたいと思います。

Ibanez / TS9】

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Ibanez「TS9」は、オーバードライブですが、今回は後段のBOSS「DA2」をリードソロ時にブーストするために設置しました。BOSS「DA2」を常時ONでそのままリードソロを弾いいても問題はないのですが、ジャーニー「any way you want it」のリードソロは速く横にも動くソロなのでよくピックが引っかかってミス率が気になっていたので、TS系でミドルを加えて少しでも滑らかに弾きやすい意図で使いました。

Ibanez「TS9」は音色は劇的に変わりませんが、サスティーン(音の伸び)は劇的に変わるオーバードライブなので、弾き手側のコントロールの使用目的が強いエフェクターなのかなと思います。実際、シュミレーションではBOSS「DA2」をIbanez「TS9」でブーストすると、ブーストしない時よりは弾きやすくなると感じました。本番では緊張もありましたが、ギリギリ引っかからず弾ききれたので、Ibanez「TS9」の効果はあったと思います。あくまでも補助的な使い方になります。

 

【BOSS / DA2】

BOSS DA2

 BOSS「DA2」は、今回のメインの歪みにしました。「Marshall JCM2000」と「JC120」を同時に歪ませる時は、よくBOSSのディストーションを使います。「Marshall JCM2000」と「JC120」で、相性がそれぞれ悪いエフェクターだとバランスがとるのが難しいので、「Marshall JCM2000(クリーン)」と「JC120」で同じサウンドが出る歪みエフェクターを自分は選ぶようにしています。その中でもBOSS「DA2」は安定しているので、個人的には使いやすいと考えています。もう少しメタルよりなサウンドならばBOSS「ML2(メタルコア)」を使用したこともありますが、今回のジャーニー「any way you want it」は、BOSS「DA2」のサウンドが合っていたのでこちらを選択しました。歪みは柔らかいソフト系なので、音が硬い「Marshall JCM2000」、「JC120」で使用すると弾きやすくなると思います。ピックアップにもよりますが、この2台で歪み系エフェクターを使うならば、歪みが柔らかい(深い)ディストーションを選んだ方がいいように個人的には思います。

 

【Xotic / EPbooster】

Xotic EPbooster

  Xotic 「EPbooster」はBOSS「DA2」の後段に繋ぎ、レベルブースターの意図で設置しました。音量や低音が足りない時のための非常用的な意味合いでセッテイングしておきましたが、今回はアンプ2台出力していたので、結果的には使いませんでした。LEVELのツマミは0にしてありますが、この状態でONにするとかなり音圧が上がります。バンドなどで、ギターがもう一人いる場合にリードソロ時を目立たせるために使用するといいかもしれません。また、バッファー(音痩せ)についても考えてはいましたが、こちらもIbanez「TS9」と同様、補助的な意味での使い方になります。

 

【MXR / carbon copy analog delay

MXR carbon copy analog delay

MXR 「carbon copy analog delay  」はアナログディレイとなります。リードソロ時に少しディレイをかけようと思い設置しましたが、Ibanez「TS9」も踏む予定があったため、余裕がないと判断して最初っから常時ONしました。うっすらとディレイがかかる程度のセッティングにしてあります。個人的にはハイエンドディレイなどで2種類(強弱)の切り替えができる方が便利だなと感じました。なかなかハイエンドディレイは大型のものが多いので、今回のような最小限エフェクターボードにはちょっと難しいですが、その辺も今後、考えていきたいと思いました。 

 

【Electro-Harmonix / SWTCH BLADE+】

Electro-Harmonix SWTCH BLADE+

Electro-Harmonix 「SWTCH BLADE+」は「Marshall JCM2000」と「JC120」を同時に2台出力するために設置しました。Aに「Marshall JCM2000」、Bに「JC120を繋ぎ、A+Bで同時出力になります。今回はさらに「JC120」にはチャンネルリンクをしたので、相当な音圧になりました。できるだけ1台よりかは2台で音を出した方が個人的には良いと思います。Electro-Harmonix 「SWTCH BLADE+」は便利なセレクター系エフェクターです。

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↑Marshall JCM2000 

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 ↑JC120 

計5台のエフェクターとパワーサプライの構成となります。

エフェクターボード

【今回の演奏や機材についての感想】

今回は練習スタジオではなく、本番ステージで人前だと少し緊張してしまいましたが、演奏や音作りは上手くいったと思います。個人的には手応えは十分ありました。普段からギターの練習もそうですが、スタジオでの音作りやセッティングの研究をしていると、こういった本番ステージでスムーズに音作りができるようになり、気持ちに余裕が出ます。ギターは良い音、良いサウンドで弾くことが全てだと思うので、スタジオで本番の音量で思いっきり弾いいてみるという経験の積み重ねが大事だと思います。また、自分の作ったサウンドや弾いているサウンドを客観的に聴いてみることは、非常に大事だと思いました。個人練習や音作りの研究をしてて良かったと感じた機会でした。

BOSS LS2ラインセレクターを使った組み合わせ〜フォーマット編〜

BOSS LS2ラインセレクターを使った組み合わせ〜フォーマット編〜

 

こんにちは。

今回は「BOSS LS2ラインセレクターを使った組み合わせ〜フォーマット編〜」について書きたいと思います。 

最近、BOSS「LS2」ラインセレクターを使って、エフェクターボードを組んでパッチケーブルや配線の実験をしていますが、一度ラインセレクターで組んだ配置はそのままフォーマットとして使うことができるのではと思うようになりました。

【Leqtique「9/9」とMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」の実験】

以前に、Leqtique「9/9」とMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」で性質の異なる歪みをBOSS「LS2」で切り替えることを試しました。

BOSS LS2ラインセレクター

 

こちらのエフェクターボードの配置のまま、歪みエフェクターを変えてしまえば、歪みエフェクターの組み合わせバリエーションができて面白いかなと思ったので、いくつか試してみましたので、簡単にご紹介したいと思います。

 

【BOSS LS2のセッティングについて】

BOSS LS2のセッティングについては、AループとBループで切り替えるモードにしてあります。Bループは、ソロ用として今回は考えているので、LEVEL(音量)はAループよりやや大きめにセッティングしてあります。

BOSS LS2のセッティング

  

MAD PROFESSOR(マッドプロフェッサー)歪み系エフェクターの組み合わせ】

Stone Grey DistortionAmber OverdriveとBOSS LS2

MAD PROFESSOR(マッドプロフェッサー)同士の歪み系エフェクターで組み合わせて見ました。AループにStone Grey Distortionでバッキング。BループにAmber Overdriveでリードソロといった切り替える組み合わせです。

 

<Stone Grey Distortion / MAD PROFESSOR

MAD PROFESSOR Stone Grey Distortion

Stone Grey Distortion」は、コードぼ分離感が良いハイゲインディストーションです。サウンドが硬いのでアンプを選ぶ必要がありますが、5、6弦はしっかり音が出るので、パワーコードを使ったリフなどバッキングに使用します。意外にギターのボリュームコントロールにも反応するので、クランチまではサウンドは出せると思います。

「Stone Grey Distortion」は、Leqtique「9/9」と比べて低音が出ないので、代用ペダルとまではいきませんが、「Stone Grey Distortion」は限定的な使い方(5,6弦のみなど)をした方がより効果が出るペダルと個人的には思います。

 

<Amber Overdrive / MAD PROFESSOR

MAD PROFESSOR Amber Overdrive

Amber Overdrive」は、オーバードライブと表記されていながらも、ファズ系のオーバードライブになります。ほとんどサウンドはファズですが、「Stone Grey Distortion」を太く柔らかくしたようなペダルです。リードソロ時にスッキリとしたハイゲインサウンドの「Stone Grey Distortion」から、太く歪む「Amber Overdrive」に切り替えて使うという感じです。

同じMAD PROFESSORなので、あまりサウンドの雰囲気は変えず、歪みの性質だけ切り替えると面白いかなと思った組み合わせです。

BループのMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」と比べると、歪みの深さは

THROTTLE BOX」の方が強いですが、 リードソロとして使うならば、「Amber Overdrive」とMESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」どちらでもいいかなと思います。メーカー名で好みが分かれると思いますが、出したいサウンドが出れば見た目は重要視してしまいますが、どんなものでもいいと個人的には思います。

 

【オーバードライブ同士の組み合わせ】

BD2とStrawberry Red Over DriveとBOSS LS

オーバードライブ同士で組み合わせて見ました。AループにBOSS「BD2」でバッキング。BループにONE CONTROL「Strawberry Red Over Drive」でリードソロといった切り替える組み合わせです。

 

<BOSS /BD2>

BOSS BD2

BOSS「BD2」は、クランチセッティングにしてあります。5,6弦パワーコードは出にくいですが、カッティングやコード弾きをメインにしたバッキング用にセッテイングしてあります。(BOSS BD2はシングルコイルのエレキギターと相性が良いように思います)

 

<Strawberry Red Over Drive / ONE CONTROL>

Strawberry Red Over Drive ONE CONTROL 

「Strawberry Red Over Drive」は、使える範囲が広いオーバードライブですが、「Strawberry Red Over Drive」は特に甘いリードソロが良いと個人的には思います。BOSS「BD2」と違い、サウンドの鋭さ、エッジの強さをBOSS「LS2」で切り替えたら面白いかなと思って組み合わせました。

BOSS「BD2」でキレのあるサウンドから「Strawberry Red Over Drive」で切り替えて、甘いリードトーンへと変化させる感じが楽しめたらいいかなと思います。

 

【TS系オーバードライブとディストーションの組み合わせ】

TS9とSDT2とBOSS LS2

TS系オーバードライブとディストーションの組み合わせてみました。AループにIbanez「TS9」でバッキングやブースター。BループにProvidence「SDT2」でリフからリードソロといった切り替える組み合わせです。Aループに「TS系オーバードライブ」、Bループに「ディストーション」とカテゴリー違うエフェクター同士を組み合わせるのもありかなと思います。

 

Ibanez / TS9>

Ibanez TS9

Ibanez「TS9」は、「TS系オーバードライブ」ならばどのペダルでもいいと思いますが、例えば「Marshall JCM 2000」でブースト時に使用したり、バッキング用として使用したりとBループの「ディストーション」にはない性質を組み合わせています。

 

<Providence / SDT2>

Providence SDT2

Providence 「SDT2」は、どちらかと言うとファズよりのハイゲインディストーションですが、5,6弦リフからリードソロまでずっと弾けるタイプなので、こういったディストーションをBループに組み込んでおくと便利かなと思います。

「JC120」を想定して組んでしまいましたが、「Marshall JCM 2000」などの真空管アンプの歪みメインの場合は、ゲインブースターとして使えるディストーション(BOSS DS1など)を組んでおくと、ブースター同士の切り替えでのコントロールも面白いと思います。また、BOSS「SD1」など同じ「TS系オーバードライブ」同士を切り替えても面白そうです。

 

【BOSS LS2ラインセレクターを使った今回のまとめ】

BOSS「LS2」などラインセレクターで予めエフェクターボードを組んでおくと、エフェクター変えるだけで様々なシチュエーションに対応できると思いました。今回はシュミレーションですが、このラインセレクターのフォーマットをもっと大きなエフェクターボードに組み込んで、さらに展開をできたらといいなと思う機会でした。

 

エフェクターのパッチケーブルを購入する前に気をつけたいこと

※この記事は2022年2月16日に更新されました。

こんにちは。

今回はエフェクターのパッチケーブルを購入したいけど、どんなことに気をつければいいか知りたい」という人へ向けて記事を書きます。

BOSS LS2 ラインセレクターとエフェクターボード

エフェクターのパッチケーブルを購入する前に気をつけたいこと

エフェクターを使っていると必ず必要になってくるパッチケーブル。

エフェクターを組み合わせてみたり、エフェクターボードを組んだりする時の必須アイテムです。

では、パッチケーブルを購入する時に、どんなことを気をつければいいのでしょうか。

パッチケーブルはメーカーを揃えよう

たくさんのメーカーからパッチケーブルが出ていますが、可能な限りメーカー(ブランド)を揃えましょう。

理由としては、メーカーがバラバラだと、音質が劣化するなどの影響があるからです。

筆者がはじめて購入したパッチケーブルは、Providence(プロヴィデンス)の「LE501シリーズ」ですが、3本くらいのまとめてあるものを購入しました。

はじめは、安価なパッチケーブルで大丈夫ですが、同じメーカーを揃えましょう。

パッチケーブルの形状に気をつけよう

次に、パッチケーブルを購入する時に気をつけたいことは、プラグの形状に気をつけましょう。

パッチケーブルの形状には「L字型」と「S型(ストレート)」の2種類があります。

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使いやすいパッチケーブルの形状は、L字型のプラグになります。

L字型のほうが、エフェクターボードを組む時に扱いやすいです。

筆者の経験上、S型(ストレート)は、エフェクターエフェクター の間に場所をとるため、使用する場面は少ないと思います。

迷った場合は、L字型を買うようにしましょう。

また、パッチケーブルには、両プラグで形状が違うものもありますので、注意が必要です。

パッチケーブルのプラグは、以下のように分類ができます。

・L字型とL字型(L-L)

・S型とS型(S-S)

・L字型とS型(L-S、S-L)

パッチケーブル ストレート型 L字型

〈写真/上〉L-L 0.15M→プラグ両方ともL字型で15cm

〈写真/中〉S-S 0.15M→プラグ両方ともストレート型で15cm

〈写真/下〉S-L 0.3M→プラグの片方はストレート型、もう片方はL字型で30cm

一番使いやすいのは、L字型とL字型(L-L)のパッチケーブルです。

スイッチャーなどを使用する際は、L字型とS型(L-S)を選ぶとスムーズに配線ができます。

パッチケーブルの長さを考えよう

パッチケーブルには、15cmや30cmと長さの種類があります。

エフェクターをすぐ横に置いてつなぐ場合は、15cmのパッチケーブルで十分です。(L-Lの場合)

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エフェクターボードに上下でつなぐ場合は、30cmのパッチケーブルが収まりやすい長さです。(L-Lの場合)

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エフェクターボードの構成によって、使用するパッチケーブルの長さは変わってきますが、はじめてパッチケーブルを購入する時は、15cmが使い勝手がいいと思います。

パッチケーブルは意外に高いモノ

パッチケーブルは、エフェクターと比べれば安いように感じますが、

1本1本と増やしていくと、意外に出費がかさむモノでもあります。

そのため、違うメーカーのパッチケーブルを1本1本購入したり、長さをバラバラで購入したりするのはオススメしません。

はじめは、同じメーカーで、同じプラグ形状で、同じ長さのパッチケーブルをセットで買うようにしましょう。

パッチケーブルを買う前に配線図を書いておく

エフェクターが増えてくると、エフェクターボードを組みたいとう気持ちがでてくると思います。

複数のエフェクターをつなぐために、パッチケーブルが必要になりますが、手探りでパッチケーブルを購入すると失敗しやすくなります。

そこで、パッチケーブルを購入する前に、構成するエフェクターボードの配線図を書くことをオススメします。

パッチケーブルの配線図メモ

配線図には、エフェクターのINPUTとOUTPUTを線でつないでいくと、パッチケーブルの必要な本数と長さが把握できます。

画像の配線図からでは、BOSS LS2(ラインセレクター)にエフェクターを2個つなぐ場合は、パッチケーブルが4本(15cm・2本と30cm・2本)必要とわかります。

エフェクターのジャックを確認しておこう

パッチケーブルは、エフェクターのジャックによって選ぶようにしましょう。

パッチケーブルの工夫やプラグの選び方

例えば、BOSS LS2(ラインセレクター)のように、横にいくつのものジャックがあり、間隔が狭いものはパッチケーブルの形状によっては、配線しにくくなってしまうものもあります。

パッチケーブルの工夫

L字型のパッチケーブルでつなぐと、プラグ部分がぶっかってしまいます。

これでも問題はありませんが、もっとスッキリ配線したい場合は、プラグの形状を変えることで解決することができます。

パッチケーブル L字型

上の画像は、L字型のパッチケーブルとS字型(ストレート)を使って、つないで見ました。

異なるプラグ形状を使うことで、プラグがぶつからず配線しやすくなります。

パッチケーブル ストレート型の使い方

エフェクターボードのスペースにもよりますが、ジャックがいくつもあり、ジャックの間隔が狭い場合は、S型(ストレート)のパッチケーブルを選択した方がスムーズな場合もあります。

パッチケーブルの寿命について

パッチケーブルの寿命についてですが、筆者の体験によると約3年くらいだと思います。

エフェクターを何度も入れ替えて、パッチケーブルを抜き差ししていれば、当然ながら消耗が早くなります。

パッチケーブルの寿命のサインは、アンプから音が出る状態で、パッチケーブルの配線部分を指で触ってみた時に「ザザザザ…」または「ガサガサ…」とノイズが出たら交換の時期です。

その他、プラグの先端が切れてしまったり、音が出なくなった場合も交換時期と言えます。

パッチケーブルの寿命を少しでも延ばしたい場合は、単純に抜き差しする回数を減らすことです。

そのためにも、エフェクターボードの配線図や使用するエフェクターを決めることは大事なことだと思います。

はじめは、エフェクター選びやエフェクターボード構築で、試行錯誤することが多くなるため、パッチケーブルの消耗は激しくなりがちです。

最初から耐久性に優れた高価なパッチケーブルを使うよりも、安価なパッチケーブルで慣れてからアップグレードしてゆく方が賢明だと思います。

今回のまとめ

さて、今回は、エフェクターのパッチケーブルを購入する前に気をつけたいことについて記事を書きました。

以下、まとめになります。

・パッチケーブルはメーカーを揃えよう

・パッチケーブルはL字型(L-L)が使いやすい

・パッチケーブルの長さは、エフェクターボードの構成にもよるが、15cmと短い方が使い勝手がよい

・パッチケーブルは、同じメーカーで、同じ形状、同じ長さのものをセットで買うとよい

・パッチケーブルを買う前にエフェクターボードの配線図を書いておき、必要な本数を把握しておく

・パッチケーブルの寿命は、抜き差しする頻度で変わってくる

・パッチケーブルは、エフェクターのジャックの位置を確認してから、選ぶことも必要

以上、ご参考になれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

BOSS LS2 ラインセレクターでエフェクターボードを組む

BOSS LS2 ラインセレクターでエフェクターボードを組む

こんにちは。

今回は「BOSS LS2 ラインセレクターでエフェクターボードを組む」について書きたいと思います。

BOSS LS2 ラインセレクターとエフェクターボード

 前回はBOSS「LS2」を使って、エフェクターボードなしの仮組の状態で組んでみたところ、配置が上手くいきませんでしたが、今回はエフェクターボード内で改めて組んでみようと思います。

【今回使用するエフェクター機材】 f:id:jundrive3:20170825113610j:image

・(右)Leqtique「9/9」/ディストーション

・(中)BOSS「LS2」/ラインセレクタ

・(左)MESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」/ディストーション

エフェクターが3個程度収まるエフェクターボード

・パワーサプライ(1個)

・パワーサプライからの供給プラグ(3本)

・パッチケーブル(4本)

 

【BOSS LS2のセッティングのコツ】

BOSS LS2を使ってループを作っていくにあたってのコツは、前回でも書きました「センドリターン」の方法を意識する良いと思います。

・「センド→イン」(SEND→INPUT)
・「リターン→アウト」(RETURE→OUTPUT)

 この言葉の組み合わせで、ループを組んでいくと作業がスムーズになります。

 

【まずエフェクターボード内の配置を決める】

まず、エフェクターボード内のエフェクターの配置を決めます。今回はBOSS「LS2」を中心に2つのディストーションを切り替えるセッティングをしていきたいので、よく踏むであろうBOSS「LS2」を手前に配置します。フットスイッチをあまり踏まないLeqtique「9/9」とMESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」は後ろに配置しました。

BOSS LS2 ラインセレクターとディストーション

では、BOSS「LS2」の「Aループ」Leqtique「9/9」を繋いでいきます。

まず、始めに「SEND(LS2)→IN(9/9)」エフェクター同士を繋いでいきます。

 BOSS LS2 ラインセレクターとディストーション

↑BOSS「LS2」の「Aループ/SEND」にパッチケーブル(L-Lタイプ30cm)を挿します。

BOSS LS2 ラインセレクターとディストーション

↑もう一方のプラグをLeqtique「9/9」のINPUT(右側)へ挿します。

BOSS LS2 ラインセレクターとディストーション 

↑Aループ「センド(LS2)→イン(9/9)」が繋がりました。

 

次に、Aループの「RETURN (LS2)→OUT(9/9)」で繋ぎます。 

BOSS LS2 Aループ RETURN OUT

↑BOSS「LS2」の「Aループ/RETURN」にパッチケーブル(S-Lタイプ 30cm)S型を挿します。

BOSS LS2 Aループ RETURN

↑もう一方のL字型プラグをLeqtique「9/9」のOUTPUT(左側)へ挿します。 

BOSS LS2 Aループ OUT

↑パッチケーブルの長さが余っていますが、とりあえず仮のパッチケーブルで進めます。

BOSS LS2 Aループ RETURN OUT

↑これで、BOSS「LS2」の「Aループ」にLeqtique「9/9」が完成しました。 

 

次に、BOSS「LS2」の「Bループ」MESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」「SEND→IN」で繋いでいきます。 

BOSS LS2パッチケーブルS-Lタイプ30cm

↑BOSS「LS2」の「Bループ/SEND(真ん中)」にパッチケーブル(S-Lタイプ 30cm)S型を挿します。 

 パッチケーブルS-Lタイプ

↑同様に、もう一方のL字型プラグをMESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」のINPUT(右側)へ挿します。

 

次に、Bループの「RETURN (LS2)→OUT(THROTTLE BOX)」で繋ぎます。 

パッチケーブルL型

↑BOSS「LS2」の「Bループ/RETURN(真ん中)」にパッチケーブルL型(L-Lタイプ 50cm)を挿します。

 

パッチケーブルS-Lタイプ

↑もう一方のL字型プラグをMESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」のOUTPUT(左側)へ挿します。かなり無理がある配線なのであとで変更したいと思います。

BOSS LS2のセッティング

↑これでBOSS「LS2」のAループ→Leqtique「9/9」Bループ→MESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」を一通りセッティングできました。

BOSS LS2のセッティング

↑今回はパワーサプライが入るスペースがなかったので、エフェクターボードの外から電源を供給してます。エフェクターボードのサイズが一回り足らなかったかもしれません。one control パワーサプライならば、省スペースで入りそうですが、エフェクターボードは余裕を持った大きさを選んだ方がいいかもしれません。

 

【パッチケーブルの調整】

今回はエフェクターボード内に収まりましたが、パッチケーブルの長さの余りが気になったので、パッチケーブルを交換して調整したいと思います。

BOSS LS2 Aループ RETURN OUTPUT

↑BOSS「LS2」、Aループ「RETURN→9/9(OUTPUT)」を繋ぐパッチケーブルを短いパッチケーブルに変更します。

パッチケーブル15cmへ変更

  ↑30cmの長さから15cmへ変更しました。ムダな長さがなくなりました。

パッチケーブル15cmへ変

↑BOSS「LS2」、「Bループ」「SEND→THROTTLE BOX(INPUT)」を繋ぐパッチケーブルも同じように15cmの短いものに変更しました。

BOSS LS2とエフェクターボード

さらに以下のパッチケーブルを変更しました。

・BOSS「LS2」Aループ「SEND→9/9(INPUT)」のパッチケーブルをProvidenceのL-Lタイプ 30cmへ変更。

・BOSS「LS2」Bループ「RETURN→THROTTLE BOX(OUTPUT)」のパッチケーブル、Providenceがなかったので、BeldenのS-Lタイプ 50cmへ変更しました。(本当は同じメーカーのパッチケーブルで統一した方が良いです)

 

エフェクターボード配線の比較】

〈パッチケーブル調整前〉

BOSS LS2とエフェクターボード変更前

 ↑パッチケーブルの長さに余りがあり、ムダにスペースを使っています。

〈パッチケーブル調整後〉

BOSS LS2とエフェクターボード変更後

↑余分な長さがなくなりスッキリしました。スペースにも少し余裕がでてきました。

 

【今回使用したパッチケーブルまとめ】

 実際にエフェクターボードを組んでみないと、パッチケーブルの長さやどの形状(ストレート型(S型)やL字型)を使うかは、わからないことが多いですが、今回の使用したパッチケーブルをまとめておきます。

・S-Lタイプ 15cm×2本

・L-Lタイプ 30cm×1本

・S-L タイプ 50cm×1本

合計4本になります。

パッチケーブルの詳細については、次の機会に書きたいと思いますが「Providence(プロヴィデンス)」のパッチケーブル「LE501」シリーズを主に使用しました。エフェクターのサイズや高さ、ジャックの位置によってもベストな長さが変わるので短くて届かないのならば、多少余裕を持った長さを購入しておいた方が良いと思います。(とりあえず繋がないと音や動作の確認ができないので) 

 

 【BOSS LS2 ラインセレクターでエフェクターボードを組むのまとめ】

 今回は、エフェクターボードをベースに組んでみましたが、BOSS「LS2」は意外にスペースを使うラインセレクターだなと感じました。ジャックがBOSS「LS2」の様に横ではなく、縦(上側面)にあるタイプのラインセレクターだと、まだエフェクターボードが組みやすいと思いますが、エフェクターの配置や配線のシュミレーションをしっかり計画してからの方がスムーズに組めるかなと思いました。

次回は、パッチケーブルで工夫したことなどを書きたいと思います。

BOSS LS2 ラインセレクターを使ってみた

BOSS LS2 ラインセレクターを使ってみた

こんにちは。

今回は「BOSS LS2 ラインセレクターを使ってみた」について書いてみようと思います。

 

普段よくアンプライク系の歪みエフェクターを常時ONにして、ギター側のボリュームコントロールでクリーンからリフまで一個のエフェクターで幅広く対応できるエフェクターを使うようにしていましたが、色々な歪みエフェクターを通してみて、歪みエフェクターの性質が違う歪みで切り替えて弾くことも面白いかなと思い、今回、BOSS「LS2」ラインセレクタを使って簡単に試したことを書きたいと思います。

 

【使用したラインセレクターと主な特徴】

今回、使用したラインセレクターは、BOSS 「LS2」を使って試しました。

BOSS LS2

このBOSSのLS2は、ストックに眠っていたもので、定番のラインセレクターとなります。A(緑)とB(赤)で2ループを作ることが可能で、切り替えの順番を右のツマミ(白)で設定ができます。

 

白ツマミのモードは、全部で6通りあります。

BOSS LS2のモード

〈モードの種類〉

・A⇔B(AループとBループを交互に切り替える)

・A⇔BYPASS(Aループとアンプのサウンドの切り替え)

・B⇔BYPASS(Bループとアンプのサウンドの切り替え)

・A→B→BYPASS(順番にA→B→アンプのサウンドの切り替えを繰り返す)

・A+B(MIX)⇔BYPASS(AとBのループの各サウンドをミックスとそのONとOFF)

・OUTPUT SELECT(アウトプットが選択できます)

 

様々なラインセレクターがありますが、BOSS 「LS2」は各ABのループのLEVEL(音量)が設定できる点が特徴です。右に回すほどループの音量が大きくなります。

BOSS LS2

 

BOSS 「LS2」はジャックの数が右左とも3つあります。

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〈右側〉↑上からAループ、真ん中がBループ、そして、1番下のジャックがギターからのシールドを挿すインプット(INPUT)になります。

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〈左側〉↑右側同様、上からAループ、真ん中Bループ、1番下がアンプへとシールドを繋ぐアウトプット(OUTPUT)のジャックになります。

 

【今回使用する歪み系エフェクター

今回、使用する歪み系エフェクターは、以前ご紹介したLeqtique「9/9」MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」をそれぞれAとBの2つのループにしてセッティングします。

BOSS LS2

〈左〉MESA/BOOGIE/ THROTTLE BOX〈右〉Leqtique(レクティーク)9/9

 

【それぞれ歪み系エフェクターの使用用途について】

Leqtique「9/9」は、5,6弦の音も出て、コードの分離感が良く、強く弾けば原音が出てくる性質があるので、主にバッキングやテクニカルなフレーズの時に使用します。

MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」は、Leqtique「9/9」と違い5,6弦がぼやけてしまいますが、歪みの性質が柔らかく弾きやすく、そして太く深い歪みが特徴です。また、サスティーンが良く伸びるのでリードソロに使用します。

※各エフェクターのLEVEL(音量)やGAIN(歪み量)はセッティング済みです。

 

【ループを組む前に準備しておきたいこと】

ラインセレクターでループを組む前に準備しておきたいことは、予め「使用アンプのクリーンの音量」とLeqtique「9/9」、MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」をONにした時の「音量」を意図的でない限り、均一にセッティングしておいた方が良いと思います。エフェクターはそれぞれレベルのツマミ位置が違うので、アンプのクリーン音量と各エフェクター音量をON、OFFしてLEVELのツマミを合わせておきます。ループを組んだ後でも、音量調整可能ですが、まずは各エフェクター音量(LEVEL)のセッティングしてから組んだ方がスムーズだと思います。

 

【BOSS LS2をセッティングするコツ】

BOSS 「LS2」を、購入した当初はさっぱり繋ぎ方がわかりませんでしたが、マーシャルアンプなどで空間系エフェクターを繋ぐ「センドリターン」の方法をイメージするとわかりやすいです。

・「センド→イン」(SEND→INPUT)

・「リターン→アウト」(RETURE→OUTPUT)

この2つの言葉の組み合わせを覚えておくと迷わずセッティングできると思います。

 

【実際にループをセッティングしていきます】

BOSS「LS2」を実際にセッティングしていきます。

BOSS「LS2」のモードは「A⇔B(AループとBループを交互に切り替える)」でセッティングします。

 

まず、「Aループ」Leqtique「9/9」を繋いでいきます。

まず、「センド→イン (SEND→INPUT)」で、一番上のBOSS 「LS2」の「Aループ」の「センド(SEND)」へパッチケーブルを挿します。

BOSS LS2

※一番下のOUTPUTはアンプへのシールドになります。

 

 次に、Leqtique「9/9」「イン(INPUT)」に繋ぎます。

BOSS LS2とLeqtique 9/9

Leqtique「9/9」など「インプット(INPUT)」の表示がないものは、ほとんど右側のジャックが「インプット」になります。

※パッチケーブルは余ったもので繋いでいます。

 

そして、次は残り半分の「リターン→アウト(RETURN→OUTPUT)」で繋ぎます。

まず、BOSS「LS2」Aループの「リターン(RETURN)」に新たなパッチケーブルを挿します。(※パッチケーブルはL型ベルデンを使用していますが、特にプラグ形状に決まりはありません )

BOSS LS2

※一番下のINPUTにはギターからのシールドが挿さっています。

 

同じようにLeqtique「9/9」「アウト(OUTPUT)左側」へ繋ぎます。

BOSS LS2

繋いた順番としましては、

 1、BOSS「LS2」のSEND→パッチケーブル→Leqtique「9/9」INPUT(右側)

 2、BOSS「LS2」のRETURN→パッチケーブル→Leqtique「9/9」OUTPUT(左側)

この要領でセッティングしていきます。

BOSS LS2

 これで、「Aループ」Leqtique「9/9」のセッティングができました。

 

次は、同じように「Bループ」MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」組み込んでいきます。

「センド→イン (SEND→INPUT)」で、BOSS 「LS2」Bループの「センド(SEND)真ん中」へパッチケーブルを挿します。

BOSS LS2

そして、MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」「イン(INPUT)右側」に繋ぎます。

THROTTLE BOX

そして、同じように残り半分の「リターン→アウト(RETURN→OUTPUT)」で繋ぎます。
BOSS「LS2」Bループ」の「リターン(RETURN)真ん中」に新たなパッチケーブルを挿します。 

BOSS LS2 パッチケーブル

同じようにMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」「アウト(OUTPUT)左側」へ繋ぎます。 

BOSS LS2

これで、「Bループ」の方にMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」が繋がりました。

 

BOSS LS2

「Aループ→Leqtique「9/9」「Bループ→MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」

 

今回は、パッチケーブルが余っていたもので組んだので、各エフェクターの配置が変な配置になってしまいましたが、パッチケーブルの長さを調整して組めば、上手くエフェクターの配置と配線ができると思います。今回は実験なのでこのままでいきたいと思います。

 

【BOSS LS2で電源を供給する】

BOSS「LS2」は「IN」と「OUT」でACアダプターのジャックが2つあります。

BOSS LS2電源供給

BOSS 「LS2」は分岐ケーブルを使えば、電源を供給することができます。(※画像はBOSSのLS2専用のケーブルではありません)

BOSS LS2電源供給

BOSS「LS2」の本体の電源は「IN」に繋ぎますが、その隣の「OUT」に分岐ケーブルを繋げば、各エフェクターに電源が供給することができます。

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今回は、分岐ケーブルでLeqtique「9/9」MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」に電源を入れてあります(上のループを組んだ画像参照)

 電源は、通常はパワーサプライを使って(LS2単体に電源を入れる時はINにプラグを挿す)それぞれ各エフェクターに供給しますが、BOSS「LS2」をラインセレクターに使う場合は、分岐ケーブルを使って複数のエフェクターに電源を供給することができることを知っておくと配線が困った時に便利だと思います。

 

【分岐ケーブルを使う注意点】

分岐ケーブルは大抵5個つなげるものが多いと思いますが、5個すべてのエフェクターに繋いでおいた方が良いです。今回の場合のように3つ端子が空いている状態ですと、繋いでいないケーブル端子が他の配線や機材に触れるとショートして音が出なくなることがあります。パワーサプライを使用する場合もそうですが、全体のエフェクター数を予め計算して組み込んだ方がスムーズです。

 

【実際に歪みエフェクターを切り替えてみる】

実際にループを切り替えできるか確認しておきます。この時、必ずLeqtique「9/9」MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」は電源をONにしておきます。

〈Aループ(緑)→Leqtique「9/9」

BOSS LS2

Aループ(緑)のツマミのLevel(音量)は12時で、Leqtique「9/9」側でセッティングしたそのままのLevel(音量)が出るようにしています。

Leqtique 9/9

〈Bループ→MESA/BOOGIETHROTTLE BOX」〉 

BOSS LS2

Bループ(赤)のツマミのLevel(音量)は13時で、リードソロ用でMESA/BOOGIETHROTTLE BOX」側でセッティングしたLevel(音量)よりもやや大きい音量にセッティングしてあります。 

THROTTLE BOX

この状態でBOSS「LS2」をタイミング良く踏むと、Leqtique「9/9」とMESA/BOOGIE「THROTTLE BOX」を切り替えることができました。

歪みが意図的にコントロールできて面白い感じがします。少しBOSS「LS2」切り替える感覚

をつかんだ方がよりスムーズに切り替えることができるので、ライブなど実践で使う場合は、踏み込む練習は少し必要だと思います。

 

【実際にBOSS LS2で歪みを使い分けてみて思うこと】

実際にBOSS 「LS2」で歪み系エフェクターをA、Bで2つのループで分けてみた感想としましては、 歪み系エフェクターに慣れていない人はあまり違いがわからないかもしれませんが、リードソロの時にペダルを一回踏むだけでリードソロ用のサウンドがすぐ出せる点で非常に楽だなと思いました。こういった複数のエフェクターを切り替える延長線上にプログラムスイッチャーがあると思いますが、狙ったサウンドを一瞬で切り替えれるということは、演奏時の足元の負担を減らすことにつながると感じました。

 

また、今回の課題でもありますが、BOSS「LS2」を使う場合、パッチケーブルのプラグや長さを工夫しないと、上手く配線やエフェクターの配置ができないこともわかりました。今回はエフェクターボードに組み込んでいませんが、エフェクターボードにBOSS「LS2」を踏みやすい配置ができるような工夫の実験をしてみようと思います。

はじめての自作エフェクターでFUZZ(ファズ)を作ってみた

※この記事は2022年6月5日に更新されました。

こんにちは。

今回は「はじめてのエフェクター自作でFUZZ(ファズ)を作ってみた」について書きたいと思います。

歪み系エフェクターを探している時に、楽器店の本屋で見かけた 秋間経夫の「初めてのオリジナル・エフェクター&ミニ・アンプ製作」という本が目に止まりました。

パラパラとめくって見るとエフェクターの回路図や電子パーツが紹介されており、はじめは「こんな素人でもできるのだろうか?」と不安ではありましたが、簡単なエフェクターなら作れるのではと思い購入。

今回は、この本の中から自作ファズ「POWER FUZZ」を作った時の体験をまとめておきたいと思います。

POWER FUZZ

はじめての自作エフェクターでFUZZ(ファズ)を作ってみた

今回、実際に製作したエフェクター「POWER FUZZ」になります。

一個のツマミのみのシンプルなファズペダルです。

ツマミを右に回すほど、歪みと音量(レベル)が上がってゆく仕様になっています。

LEDは、視認性が良いブルーにしましたが、輝度が強すぎたため、ダイモテープで隠してあります。(ONの部分)

大変だったハンダ付け作業

POWER FUZZの基盤表面

はじめてエフェクターを製作する上で、大変だったのが電子パーツのハンダ付けでした。

高熱で小さなパーツをハンダで繋げてゆく作業はかなり大変でした。

POWER FUZZの基盤裏面

ハンダ付けは、繊細で忍耐力がいる作業。

はじめは上手く繋ぐことができず、1回は失敗しました。

2回目はなんとか上手く回路を繋ぐことができたので良かったですが、ハンダ付けと電子パーツを繋げる練習をしてから本作業をした方が成功率は上がると思います。

(絶縁のため両面テープで透明プラパンを貼ってあります)

ハンダゴテにはこだわろう

精密なハンダをする上では、ハンダゴテにはこだわった方がいいです。

ハンダゴテ

はじめはなんとなく使えそうなハンダゴテ(写真/上)を買ってきて作業をしていましたが、先が丸いと上手にハンダを溶かすことができませんでした。

しかも、失敗することが多いです。

ハンダゴテは「先が鉛筆のように鋭いもの」白光 半田ゴテ プレスト キャップ付 No.984-01(写真/下)を選んだ方が良いです。

(写真のハンダゴテの先にハンダが付いてしまっていました)

使いやすいハンダゴテ

また、半田ゴテは、スイッチで温度調整がきくタイプの方が使いやすいです。

ハンダゴテ専用のスタンド

黄色いボタンを押すと熱が一時的に上がります。

寒い冬など気温が低い時やハンダがなかなか溶けにくい時に使うと便利です。

ただし、やけどには注意が必要です。

予め火傷用の薬品クリームを買っておいた方が、万が一の時に慌てなくていいです。

また、ハンダゴテ専用のスタンド(水を含ませるスポンジ付き)はセットであった方がいいです。

ハンダゴテ専用のスタンド

水が含んでいないので写真はカピカピ状態ですが、水を含ませれば、すぐ戻ります。

エフェクターを配線しながら組み立てる

道具の準備ができたら、各パーツをハンダ付けしながら配線をして繋げていきます。

エフェクターを配線する

参考にしたエフェクター自作本、秋間経夫の「初めてのオリジナル・エフェクター&ミニ・アンプ製作」は、かなりパーツや配線図の間違いが多く、間違いを見つけながら製作しました。(後々、ググって検索し、改訂版PDFをダウンロードしました)

当然、間違いの説明書で作ったので、完成しても音は出ませんでしたが、他のエフェクター配線を参考に試行錯誤してなんとか音が出るように奇跡的に修正しました。

結果、音が出るまで約1ヶ月くらいかかってしまいました。

もし、本を読んで作る方は配線に注意が必要です。

はじめは、じっくり時間をかけて製作した方が、近道かもしれません。

自作ファズ POWER FUZZ+改造する(モディファイ)

この「POWER FUZZ」は電池のみの仕様エフェクターでしたが、使い勝手をよくしたかったので、9Vアダプターでも使えるように、穴を開けて「DCジャック」を独自に取り付けました。

自作エフェクターのDCジャック

外からみた「9V仕様のDCジャック」です。

自作エフェクターのDCジャック 内側からみた「DCジャック」です。ここの配線も難しいので細心の注意で取り付けます。

また、音が小さく低音を出したかったので、一部の電解コンデンサー容量を大きいものに変えて、ダイオード(歪みパーツ)の一つをシリコンダイオードに変えました。

これにより、初めの音出しより大分良くなりました。

正確には「POWER FUZZ MOD-1」となります。

このあたりの改造は、9Vアダプターをつける自作エフェクターを製作していれば、応用でできるようになります。

自作ファズ POWER FUZZのサウンド感想

かなり苦労して作った自作エフェクターのファズ。

音が出た時は感動ものでしたが、音が想像してたよりもかなり「ブチブチ」のファズでした。

パーツを良いもので作ったためかギターの原音はキレイに出るところは気に入りましたが、何か弾いいても「ブチブチ…」と音がすぐ切れてしまいます。

言うなれば、サスティーンがゼロ。

ディレイを強めにかけてもすぐ音が切れるため、なかなかの問題児のファズペダルを作ってしまった気がしました。

(TS系ODと組み合わせると音が伸びるかもしれませんね)

はじめての自作エフェクターでFUZZ(ファズ)を作ってみた〜まとめ〜

今回は、はじめて自作エフェクターでファズを作りましたが、意外に作れるものだなと自分でも驚いています。

電子回路など全く知らない素人でも簡単なエフェクターは作ることが可能です。

これから自作エフェクターをはじめて見ようかなと思う方は、回路図やパーツの少ないFUZZ(ファズ)が作りやすいと思います。

電子パーツの基本的な知識は勉強する必要がありますが、少し難しいプラモデルと思えば作れるのではないでしょうか。(※手が不器用な方は難しいかもしれません)

自分の考えで、狙ったサウンドや工夫ができるようになればといいかなと思いますが、それはまた遠い遠い先の話になりそうです。

以上、「はじめてのエフェクター自作でFUZZ(ファズ)を作ってみた」でした。

あとがき・自作エフェクターの注意点

自作エフェクターは失敗がつきものです。

意地になって作業をするとケガをしたり火傷することになりかねないので、落ち着いてじっくり時間をかけて製作した方が良いです。

また、この「POWER FUZZ 」は自作フェクターを改造していますが、パーツ交換はハンダの付け替えになりますので、他のパーツが熱で壊れることもあります。

改造はあくまでも自己責任でお願いします。

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