※この記事は2022年2月16日に更新されました。
こんにちは。
今回は「エフェクターのパッチケーブルを購入したいけど、どんなことに気をつければいいか知りたい」という人へ向けて記事を書きます。
<目次>
エフェクターのパッチケーブルを購入する前に気をつけたいこと
エフェクターを使っていると必ず必要になってくるパッチケーブル。
エフェクターを組み合わせてみたり、エフェクターボードを組んだりする時の必須アイテムです。
では、パッチケーブルを購入する時に、どんなことを気をつければいいのでしょうか。
パッチケーブルはメーカーを揃えよう
たくさんのメーカーからパッチケーブルが出ていますが、可能な限りメーカー(ブランド)を揃えましょう。
理由としては、メーカーがバラバラだと、音質が劣化するなどの影響があるからです。
筆者がはじめて購入したパッチケーブルは、Providence(プロヴィデンス)の「LE501シリーズ」ですが、3本くらいのまとめてあるものを購入しました。
はじめは、安価なパッチケーブルで大丈夫ですが、同じメーカーを揃えましょう。
パッチケーブルの形状に気をつけよう
次に、パッチケーブルを購入する時に気をつけたいことは、プラグの形状に気をつけましょう。
パッチケーブルの形状には「L字型」と「S型(ストレート)」の2種類があります。
使いやすいパッチケーブルの形状は、L字型のプラグになります。
L字型のほうが、エフェクターボードを組む時に扱いやすいです。
筆者の経験上、S型(ストレート)は、エフェクターとエフェクター の間に場所をとるため、使用する場面は少ないと思います。
迷った場合は、L字型を買うようにしましょう。
また、パッチケーブルには、両プラグで形状が違うものもありますので、注意が必要です。
パッチケーブルのプラグは、以下のように分類ができます。
・L字型とL字型(L-L)
・S型とS型(S-S)
・L字型とS型(L-S、S-L)
〈写真/上〉L-L 0.15M→プラグ両方ともL字型で15cm
〈写真/中〉S-S 0.15M→プラグ両方ともストレート型で15cm
〈写真/下〉S-L 0.3M→プラグの片方はストレート型、もう片方はL字型で30cm
一番使いやすいのは、L字型とL字型(L-L)のパッチケーブルです。
スイッチャーなどを使用する際は、L字型とS型(L-S)を選ぶとスムーズに配線ができます。
パッチケーブルの長さを考えよう
パッチケーブルには、15cmや30cmと長さの種類があります。
エフェクターをすぐ横に置いてつなぐ場合は、15cmのパッチケーブルで十分です。(L-Lの場合)
エフェクターボードに上下でつなぐ場合は、30cmのパッチケーブルが収まりやすい長さです。(L-Lの場合)
エフェクターボードの構成によって、使用するパッチケーブルの長さは変わってきますが、はじめてパッチケーブルを購入する時は、15cmが使い勝手がいいと思います。
パッチケーブルは意外に高いモノ
パッチケーブルは、エフェクターと比べれば安いように感じますが、
1本1本と増やしていくと、意外に出費がかさむモノでもあります。
そのため、違うメーカーのパッチケーブルを1本1本購入したり、長さをバラバラで購入したりするのはオススメしません。
はじめは、同じメーカーで、同じプラグ形状で、同じ長さのパッチケーブルをセットで買うようにしましょう。
パッチケーブルを買う前に配線図を書いておく
エフェクターが増えてくると、エフェクターボードを組みたいとう気持ちがでてくると思います。
複数のエフェクターをつなぐために、パッチケーブルが必要になりますが、手探りでパッチケーブルを購入すると失敗しやすくなります。
そこで、パッチケーブルを購入する前に、構成するエフェクターボードの配線図を書くことをオススメします。
配線図には、エフェクターのINPUTとOUTPUTを線でつないでいくと、パッチケーブルの必要な本数と長さが把握できます。
画像の配線図からでは、BOSS LS2(ラインセレクター)にエフェクターを2個つなぐ場合は、パッチケーブルが4本(15cm・2本と30cm・2本)必要とわかります。
エフェクターのジャックを確認しておこう
パッチケーブルは、エフェクターのジャックによって選ぶようにしましょう。
例えば、BOSS LS2(ラインセレクター)のように、横にいくつのものジャックがあり、間隔が狭いものはパッチケーブルの形状によっては、配線しにくくなってしまうものもあります。
L字型のパッチケーブルでつなぐと、プラグ部分がぶっかってしまいます。
これでも問題はありませんが、もっとスッキリ配線したい場合は、プラグの形状を変えることで解決することができます。
上の画像は、L字型のパッチケーブルとS字型(ストレート)を使って、つないで見ました。
異なるプラグ形状を使うことで、プラグがぶつからず配線しやすくなります。
エフェクターボードのスペースにもよりますが、ジャックがいくつもあり、ジャックの間隔が狭い場合は、S型(ストレート)のパッチケーブルを選択した方がスムーズな場合もあります。
パッチケーブルの寿命について
パッチケーブルの寿命についてですが、筆者の体験によると約3年くらいだと思います。
エフェクターを何度も入れ替えて、パッチケーブルを抜き差ししていれば、当然ながら消耗が早くなります。
パッチケーブルの寿命のサインは、アンプから音が出る状態で、パッチケーブルの配線部分を指で触ってみた時に「ザザザザ…」または「ガサガサ…」とノイズが出たら交換の時期です。
その他、プラグの先端が切れてしまったり、音が出なくなった場合も交換時期と言えます。
パッチケーブルの寿命を少しでも延ばしたい場合は、単純に抜き差しする回数を減らすことです。
そのためにも、エフェクターボードの配線図や使用するエフェクターを決めることは大事なことだと思います。
はじめは、エフェクター選びやエフェクターボード構築で、試行錯誤することが多くなるため、パッチケーブルの消耗は激しくなりがちです。
最初から耐久性に優れた高価なパッチケーブルを使うよりも、安価なパッチケーブルで慣れてからアップグレードしてゆく方が賢明だと思います。
今回のまとめ
さて、今回は、エフェクターのパッチケーブルを購入する前に気をつけたいことについて記事を書きました。
以下、まとめになります。
・パッチケーブルはメーカーを揃えよう
・パッチケーブルはL字型(L-L)が使いやすい
・パッチケーブルの長さは、エフェクターボードの構成にもよるが、15cmと短い方が使い勝手がよい
・パッチケーブルは、同じメーカーで、同じ形状、同じ長さのものをセットで買うとよい
・パッチケーブルを買う前にエフェクターボードの配線図を書いておき、必要な本数を把握しておく
・パッチケーブルの寿命は、抜き差しする頻度で変わってくる
・パッチケーブルは、エフェクターのジャックの位置を確認してから、選ぶことも必要
以上、ご参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。