エフェクターノート

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Marshall JCM2000でBOSS ST2を使う理由

Marshall JCM2000でBOSS ST2を使う理由

こんにちは。

今回は「Marshall JCM2000でBOSS ST2を使う理由」について書きたいと思います。

BOSS ST2

ここ最近、ハイゲインディストーションやアンプ直の歪みを繰り返し試しておりますが、いざバンドで音を合わせる時にエフェクターボードにほとんどの確率で組み込んでいるBOSS「ST2(Power Stack)」を使う理由についてふと考えてみましたので、書いておきたいと思います。

 

【BOSS ST2を使う理由1】

「ギターボリュームコントロールが効く」

ギターボリュームコントロール

自分は「PRS CUSTOM 22」というギターを普段使っていますが、演奏中によくギターのボリュームコントロールでゲイン調整することが多いです。このギターボリュームコントロールで、歪み具合が加減できるまでは全てフルアップ(フル10)で弾いていました。しかし、バンドなどではクリーンと歪みでパートやフレーズによって切り替えなければいけない場面が多々あります。以前は、クリーンはアンプのクリーンチャンネル、歪みはディストーションを踏むというスタンスで弾いていましたが、アンプのクリーンがどうもペラペラで音が細いのが気になっていました。さらに、アンプのクリーンからのディストーションを踏むと、音質が極端に変わるので違和感がことに悩んでいたところ、たまたまBOSS「ST2」を実験で使っていた時、ボリュームコントロールを絞ったところ、ハリとツヤがあるクリーントーンに変わることを発見しました。それ以来、クリーンと歪みはBOSS「ST2」1台で完結できるようにスタンスを変えました。ボリュームコントロール目安は3ぐらいでクリーン、5〜7ぐらいでオーバードライブ、MAXでディストーションといった具合に分けています。(ソロはブースターを踏む)BOSS「ST2」はアンプライク系のディストーションペダルであり「どんな歪み方をするのか」「マーシャルにサウンドがどこまで似ているか」といったサウンド面に注目しがちですが、BOSS「ST2」の真の実力は、ギターボリュームコントロールを絞った時のクリーントーンにあると思います。アンプライク系を試すときには必ずギターボリュームコントロールを絞り、クリーン具合をチェックします。ピックアップセレクターは「センター」が良いです。ディストーションのほとんどはギターボリュームを絞るとサウンドが減退していきますが、クリーンに艶があるかどうかがエフェクターを選ぶ基準になっています。ボリュームコントロールが効くということは、クリーンからディストーションまで、同じ性質のサウンドで弾くことができるので、1曲通して違和感なく弾けることがメリットです。

※ギターのボリュームコントロールとピックアップセレクターを演奏中に切り替る余裕がない人は、クリーンからの歪み調整する使い方は練習が必要になります。

「BOSS ST2 クリーントーンの一工夫」

Z.VEX Super Hard OnとBox Of Rock

クリーントーンにすることで工夫をしていることがあります。ギターボリュームコントロールを絞り、クリーントーンにすると全体的な音量は小さくなるため、ハリや艶のあるクリーンにはなるものの、全体的に音が聞こえにくい場合もあります。そのため、BOSS「ST2」に少しだけギターの原音をプッシュするZ.VEX「Super Hard On(クリーンブースター)」を後段に設置して、原音を加えて使用しています。Z.VEX「Super Hard On」を使用することで、クリーン時に音がかき消されることがなくなります。ちなみに「Super Hard On」は、同じメーカーの「Box Of Rock」にも搭載されています。

 

【BOSS ST2を使う理由2】

「キンキンするMarshall JCM2000が弾きやすくなる」

Marshall JCM2000

最近はよく「Marshall JCM2000」のアンプ直の研究をしていますが、「Marshall JCM2000」のみの歪みは、正直なところ、自分は弾きにくいです。その理由として、高域が出やすくキンキンするサウンドとサスティーンがないパサパサした歪みが個人的にはどうも弾きにくいと感じます。そこで、BOSS「ST2」をクリーンチャンネルのCRUNCH(ON)にして使用しています。クリーンチャンネルのCLEAN(OFF)では、BOSS「ST2」はハウリングを起こす&音が引っ込んでしまうのでCRUNCH(ON)での使用がベストです。また、イコライジングなどは載せておきますが、CRUNCH(ON)でBOSS「ST2」を使用することで、「Marshall JCM2000」特有の高域を抑えることができます。さらに、BOSS「ST2」は歪みを上げる程、中域が上がる傾向があるため、ある程度サスティーンが加えられ弾きやすくなります。また、アンプライク系なので、「Marshall JCM2000」と同系統のサウンドを出せます。アンプ直の歪みは確かにギターの原音が出るため、音抜けは良いですが、バンドではボーカル(歌)がメインとなるので音抜けがよいサウンドは、時としてボーカルの邪魔になる場合があります。そのため、BOSS「ST2」でやや音抜けを抑えることで、バンドに馴染むサウンドになります。結果的にBOSS「ST2」をクランチセッティングで使用することで「Marshall JCM2000」のサウンドをコントロールしやすくなります。

 

〈BOSS ST2を使用する時のMarshall JCM2000セッティング〉

Marshall JCM2000セッティング

チャンネルはCLASSIC GAIN / CHANNEL ACRUNCH(ON)」を使用します。

VOLUME=2ぐらい(バンドになると3〜3.5とやや上げます)

GAIN=3ぐらい (これ以上上げるとハウリングやノイズが多くなります。またゲインを下げ過ぎると音圧がなくなり、音が伸びなくなります)

 Marshall JCM2000セッティング

PRESENS=0

TREBLE=3ぐらい

MIDDLE=3ぐらい

BASS=3ぐらい

REVERB=2ぐらい

DEEP=OFF(ONでも可)

TONE SHIFT=OFF(ONでも可)

「Marshall JCM2000」は「JC120」のように全て12時にイコライングをすると高域が出過ぎで耳が痛いと思います。意図的なサウンドがなければ、大体10時くらいを基準にした方が良いと思います。

※ブリッジミュートでのズンズンしたリフを弾く場合は、DEEPとTONE SHIFTはONにした方が良いです。

〈BOSS ST2のセッティング〉

 BOSS ST2のセッティング

LEVEL=11時くらい(アンプの音量と合わせる)

BASS=12時

TREBLE=13時

SOUND=10時くらい(これくらいで十分歪みます)

ゲインや低音が足りない場合は、前段や後段にブースターを組み合わせた方が、上手く行くことが多いです。アンプ直でも言えますが、あまりゲインは上げ過ぎない方が良い結果が出やすいと思います。ゲインを増やす時は、エフェクターやブースターを使用して分けて足した方がノイズが少ない傾向があります。

ストラトキャスターなどのシングルコイルでは微調整が必要です。

 

 【BOSS ST2を使う理由3】

 「JC120との相性も良い」

JC120との相性が良い

BOSS「ST2」は「JC120」との相性が良いです。「Marshall JCM2000」での使用は、BOSS「ST2」でブーストしている使い方になりますが、「JC120」ではメインの歪みとしても使えます。サウンドは、マーシャルサウンドなので「Marshall JCM2000」がスタジオにない時に「JC120」があれば問題なく同じようなサウンドが出せます。「JC120」でBOSS「ST2」を使用すると、やや低音が少ないので、個人的には前段に「EP booster」を設置して、低音とゲインをややプラスして使用することが多いです。

EP boosterとBOSS ST2

「JC120」はあまり低音が出ないため、こういったブースターで補助することが多いです。BOSS「ST2」は、強烈な歪みをするような個性的なペダルではありませんが、前段、後段にブースターを設置することで、様々なサウンドにも対応してくれる面もあります。「JC120」をメインで使う時も、BOSS「ST2」を基軸に、サウンドメイクした方が早い場合があります。BOSS「ST2」は全体的にバランスが良く、さらに他のエフェクターとの併用に対応しやすいアンプライクペダルとも言えます。

 

【BOSS ST2を使う理由のまとめ】

 今回はよく使っているBOSS「ST2」を使う理由を自分なりまとめてみましたが、BOSS「ST2」がなかったら、今も恐らくサウンドについて悩んでいたと思います。4年程前になりますが、BOSS「ST2」を購入したキッカケは、バンドでZARDの曲を弾くことになった時に、BOSS「ST2」がZARDのサウンドに近いという口コミだけで購入してしまいましたが(その口コミは結果的にウソでしたが…)、買い初めの頃は「Marshall JCM2000」に合わせても全然良い音がせず、正直ハズレかなと思いましたが、今となってはなくてはならない存在になりました。(現在、BOSS「ST2」は2個持ってます)エフェクターは、エフェクターを使いこなす力と経験も必要ですが、アンプのセッティングを適切に判断できないとエフェクターのポテンシャルは引き出せないと思います。使えないエフェクターと判断する前に、一度、アンプとエフェクターをじっくり使い込んでみることは大切だと思います。

また、自分のギターやスタジオ環境、使用するアンプで選ぶエフェクターは変わってきます。今回、取り上げたBOSS「ST2」は、「Marshall JCM2000」と「JC120」の2つのアンプどちらでもサウンドが同じように出るエフェクターに焦点を当ててます。「Marshall JCM2000」と「JC120」に使うと便利なエフェクターとは?の問いに対して、BOSS「ST2」は自分の中の一つの答えとなるモデルです。またこういった自分なりのエフェクターの答えを見つけられたらと思います。

 

以上、「Marshall JCM2000 BOSS ST2を使う理由」についてでした。

 

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