エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

Marshall JCM 2000 LEAD2 チャンネルに合う歪み系エフェクターの検証

Marshall JCM 2000 LEAD2 チャンネルに合う歪み系エフェクターの検証

 

こんにちは。

今回は、「Marshall JCM 2000 LEAD2 チャンネルに合う歪み系エフェクターの検証」について書きたいと思います。

 

ここ2、3年くらいは歪み系のエフェクターを積極的に色々と試していますが、歪み系エフェクターを取り入れる程、エフェクターボードの重量が上がってしまう傾向があり、一つの悩みではありました。そこで、最近は「歪みはアンプ直」でなんとかならないかと考えるようになり、「JC120」JC120は歪まないアンプなので、歪みエフェクターが必要ですが、「Marshall JCM 2000」でブースター的なエフェクターも使用して、歪みの実験をしてきたのでご紹介したいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS  CUSTOM 22(ギター)→各歪系エフェクター(ブースター)→Marshall JCM 2000

 

【歪み系エフェクター ※ブースター的に使用】

・Xotic / EP booster

・Leqtique / maestoso

・Carl Martin / Hot Drive'n Boost Mk3

・OneControl /  Anodized Brown Distortion

・BOSS /SD1(改造)

 

【Marshall JCM 2000のセッティング】

チャンネルはULTRA GAIN / CHANNEL B「LEAD2」を使用します。

Marshall JCM 2000のセッティング

VOLUME=2.5ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整)

GAIN=7ぐらい(使用するエフェクターによりやや歪み量を抑えてもOK)

Marshall JCM 2000のイコライジング

PRESENS=0

TREBLE=3ぐらい

MIDDLE=3ぐらい

BASS=3ぐらい

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

 

基本的には、ULTRA GAIN / CHANNEL B「LEAD2」のチャンネルで歪みを作りました。そのままでも弾けなくはないですが、個人的にはサスティーンがあまりなく、弾きづらさをが解消するためにいくつかの歪みエフェクターやクリーンブースターを試してみました。

 

【Xotic / EP booster】

Xotic EP booster

まずは、クリーンブースターであるXotic「EPbooster」Xotic EPboosterをON。(EPboosterのモードはスタンダードで使用してます)若干ですが、アンプの歪みに低音が加えられました。さらにツマミを12時くらいに上げて行くと、アンプの歪みに丸い飽和感が上がってくる感じがしました。やや飽和感や低音がプラスされることで、やや弾きやすくなりました。「EP booster」は、個体差があると言われている「Marshall JCM 2000」の歪み補正で使用するといいかもしれません。アンプ直に使用して初めて「なるほど」といった感じがしました。

 

【Leqtique / maestoso】

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 次にLeqtique「maestoso」Leqtique maestosoをブースターとして使用してみました。このエフェクターはTS系ODではありますが、ハイゲインなのが特徴です。はじめは、GAINのツマミを12時くらいにセッティングしていましたが、ONにするとアンプがハウリングしてしまいました。9時くらいにセッティングし直しました。また、LEVEL(出力)も高めなので、8時あたりまで下げました。ブーストしてみると、歪みが固まってしまいあまり好ましくないサウンドになってしまいました。もう少し調整を探るといけるのかも知れませんが、アンプ直での歪みを前提で使用するには難しいかもしれません。むしろ、セッティングの全体的な視点で言えば、ハイゲイン&高出力がアダになってしまっている印象がありました。

 

【OneControl/ Anodized Brown Distortion

OneControl Anodized Brown Distortion

次に、OneControl 「Anodized Brown Distortion」Anodized Brown Distortionを試しました。このエフェクターは同じマーシャルサウンドの傾向があるので、相性が良いかなと思い試しましたが、サウンドが固まってしまい、こちらもあまり良い結果にはなりませんでした。写真はMAXになっていますが、GAINは確か12時くらいに調整。ONにするとジリジリとした歪みが際立ってしまいました。歪みがぶつかってしまっている感じがしました。「アンプ直の歪み」+「ハイゲインオーバードライブorディストーション」の組み合わせは、相性が悪いように思います。

 

【Carl Martin / Hot Drive'n Boost Mk3】

Carl Martin  Hot Drive'n Boost Mk3

次に、Carl Martin「Hot Drive'n Boost Mk3」Carl Martin Hot Drive'n Boost Mk3を試しました。「DRIVE」でブーストしてみましたが、結果は、OneControl 「Anodized Brown Distortion」同様、歪みが固まったサウンドになってしまいました。「Hot Drive'n Boost Mk3」の「BOOST」はクリーンブースターになっていますが、こちらはレベルが上がるだけなので、問題なく使用できました。

 

【BOSS / SD1(改造)】

BOSS SD1

 最後にBOSS / SD1BOSS SD1(改造)」を試しみました。「Marshall JCM 2000」のアンプの歪みに中域がプラスされ、やや粘りのあるサウンドになりました。アンプ直よりもさらに弾きやすくなりました。「BOSS / SD1」は、あまり歪まないオーバードライブですが、「Marshall JCM 2000」の歪みに合わせるならばこのくらいがベストだと思います。個人的には、「BOSS / SD1」常時ONにして、リードソロには「EPbooster」でブーストするという組み合わせがいいかなと実験していて思いました。

 

【Marshall JCM 2000 LEAD2 チャンネルでディレイ(空間系)を使用する】

「Marshall JCM 2000」のULTRA GAIN / CHANNEL B「LEAD2」では、ディレイディレイ(空間系エフェクター)は、ディレイタイムが通常より伸びるため「センドリターン」を使用します。

今回は、たまたま持って行ったELECTRO-HARMONIX「MEMORY TOY」ELECTRO-HARMONIX MEMORY TOYを使用してアンプの歪みでディレイセッティングも試してみました。

センドリターン端子

少しディレイがかかる程度にセッティングしたELECTRO-HARMONIX「MEMORY TOY」をヘッドアンプ裏にある「センドリターン端子」に繋ぎます。シールドがさらに2本必要です。シールドシールドがない場合は、スタジオならば借りる(レンタルする)といいと思います。

センドリターン

「センド(アンプ側 SEND)→イン(エフェクター側 INPUT)」

「リターン(アンプ側 RETURN)→アウト(エフェクター側 OUTPUT)」で、繋げていきます。

ディレイペダルの電源は、同じパワーサプライなどから供給しますが、歪み系エフェクター、ブースターには繋ぎません。ディレイペダル単体でヘッドアンプと直接繋ぎます。※ケースバイケースですが、センドリターンする場合はフロントパネル側のリバーブは0にして切った方がいいかもしれません。

 

【今回の最終的なセッティング】

BOSS SD1 EPbooster 空間系センドリターン

今回のいくつかの歪み系エフェクターの試しも含めて、「Marshall JCM 2000 LEAD2 チャンネル」の歪みを試しましたが、最終的にアンプの歪み使用時にあると便利なエフェクター(ブースター)は、BOSS「SD1」、「EP booster」、空間系ディレイ(ELECTRO-HARMONIX / MEMORY TOYはセンドリターン)となりました。

 

【今回のMarshall JCM 2000 LEAD2 チャンネルに合うエフェクターの検証をしてみて】

アンプの歪みをメインするならば、結果的にはブースター的なペダルがあれば十分だと感じました。また、歪みを「アンプで作る」or「エフェクターで作る」では、エフェクターの選択が全然変わってくると思います。「JC120」では、ディストーションペダルは必要ですが、「Marshall JCM 2000」の歪みをメインにするならば、「TS系オーバードライブ」TS系オーバードライブ「クリーンブースター」クリーンブースターを中心に選んだ方が良いと思います。

また、今回の実験で気になったことは、「Marshall JCM 2000」のアンプ歪みをブーストすると「ノイズが多い」ことです。バンドやドラムなど、他の楽器が鳴っている時は気になりませんが、「ジー」っとした、ノイズ対策は必要かもしれないと感じました。また「Marshall JCM 2000」のアンプ歪みをメインにしたセッティングについては、今後も試していきたいと思います。

Badkey Badkey Drive シュミレーションレビュー

Badkey Badkey Drive シュミレーション レビュー

こんにちは。

今回は「Badkey Badkey Drive シュミレーション レビュー」について書きたいと思います。

Badkey Badkey Drive

今回、ご紹介するBadkey「Badkey DriveBadkey Drive 」は、自作エフェクターや自作キットを製作していた時に、よりハンドメイド製のエフェクターを探していた時に見つけたペダルになります。

Badkey「Badkey Drive」は、アンプのボリュームを上げていくとクリップする真空管アンプの飽和感をシュミレートしたオーバードライブになります。よりアンプに近いエフェクターです。

 

【Badkey Driveのセッティング】

Badkey Badkey Drive

「Badkey Drive 」も「Level」と「Gain」の2つのツマミ構成になります。

Level=9時くらい。相当出力は高めです。ブースターとしても使えそうです。

Gain=MAXにしました。オーバードライブなので、単体で使用する場合は、フルゲインにしてギター側のボリュームコントロールで調整する使い方がいいと思います。

 

【Badkey Driveを弾いてみた感想】

「Badkey Drive 」をミニアンプで試した感想としては、ピッキングなどのレスポンスがはっきりしています。ハンドメイド製ならではの特徴です。歪みもクセがなく素直な印象です。ギターのボリュームコントロールを絞ればクリーンになります。ディストーションとまではいきませんが、クランチからオーバードライブまでなら対応が出来そうです。

 

CMOS Driveと組み合わせてみた】

Badkey Badkey DriveとCMOS Drive

以前、エフェクターキットで製作したタッキーパーツドットコムの「CMOS Drive」比較、そして組み合わせてまたました。

比較してみると「CMOS Drive」は、音が図太いです。歪みは荒く深くないので、クランチ程度です。一方、「Badkey Drive 」は全体的にはおとなしめです。オーバードライブも品の良さが感じられたす。歪みは割とキメが細かい感じがしました。

CMOS Drive」とBadkey DriveBadkey Drive」を組み合わせてみました。「Badkey Drive 」を前段。「CMOS Drive」を後段。セッティングは微調整しましたが、かなりいい感じのサウンドになりました。ディストーション並みの歪みで、5、6弦のリフも弾くことができました。「Badkey Drive 」が狙っている飽和感が出て、粘りのある歪みです。ピッキングのニュアンスが残るので、少し不思議な感覚になりましたが、この組み合わせは良さそうです。まだ、スタジオの「JC120」では、どういったサウンドになるかわかりませんが、機会があれば試してみたいと思います。

 

【Badkey Driveの基盤図】

Badkey Driveの基盤図

Badkey DriveBadkey Driveは、ハンドメイド製なので、勉強がてら基盤図を見てみました。意外にパーツは少なめです。オペアンプオペアンプは何を使用しているかわからないように品番は消されておりました。電池駆動も可能です。ハンドメイド製のエフェクターは、興味をそそられます。いつか、このぐらいのオーバードライブを作れたらいいなと思いますが、自作エフェクターをしていた時にZen driveZen driveに挑戦しましたが、結果失敗してしまいました。オーバードライブ製作は思っていた以上に「難しい」です。歪みを抑える分回路が複雑になります。なんとなくエフェクター使ってますが、作る側を知るとエフェクターってすごいモノなんだなと思う機会でした。興味がある方は是非、試してみてください。

以上、「Badkey Drive レビュー」でした。

 

エフェクターキット製作 CMOS DRIVE / オーバードライブ

エフェクターキット製作 CMOS DRIVE / オーバードライブ

こんにちは。

今回は、「エフェクターキット製作 CMOS DRIVE / オーバードライブ」について書きたいと思います。

タッキーパーツドットコム CMOS DRIVE

今回、ご紹介するCMOS DRIVE」は、自作エフェクターを製作する前にお試しで購入してみた「タッキーパーツドットコム」のオリジナルキットになります。

 

CMOS DRIVEの回路図と基盤図】

CMOS DRIVEの回路図と基盤図

CMOS DRIVE」の回路図と基盤図になります。キットが届いた時は、パーツと一枚の図だけでした。正直、これだけでは作れる気がしなかったので、オリジナルエフェクターの自作本を何冊か購入して、ハンダ付けや使用する道具を勉強してから製作したのを覚えています。

 

CMOS DRIVEのセッティング】

CMOS DRIVEのセッティング

CMOS DRIVE」は、シンプルな構成で「VOL(音量)」と「GAIN(歪み)」の2つのツマミしかありません。

VOL=9時くらい。出力は相当高めです。12時ぐらいにするとミニアンプでも爆音になります。

GAIN=13時くらい。CMOS DRIVE」はアンプのように自然に歪む感じがします。MAXではさらに歪みますが、ノイズが多くなるので、13時くらいに設定しました。歪み量としては、オーバードライブぐらいです。

 

CMOS DRIVEの完成基盤】

CMOS DRIVEの完成基

CMOS DRIVE」は、プリント基盤(薄緑の板)になります。以前、ご紹介した自作エフェクターとは異なり、抵抗抵抗オペアンプコンデンサーコンデンサーをプリント基盤に差し込んで、ハンダ付けしていきます。パーツだけで繋ぐよりもグッと難易度が下がります。初めて自作エフェクターを作りたいと考えられている方は、エフェクターキットの方が入りやすいと思います。

CMOS DRIVEの完成基盤

 ↑こちらが完成した配線です。

 

CMOS DRIVEと他のエフェクターとの組み合わせ】

 CMOS DRIVEと他のエフェクターとの組み合わせ

CMOS DRIVE」を弾いてみる感じでは、真空管アンプを鳴らしたようなサウンドがします。プリアンプ的なエフェクターに近いと思います。

CMOS DRIVE」は、クランチからオーバードライブくらいまでなら弾けるますが、さらに歪みを加えたい場合は、ブースターを設定します。今回は、BOSS「SD1SD1(改)」を前段にセッティングしブーストしてみました。すると、歪みが増して5、6弦もはっきり出るようになりました。

CMOS DRIVE

もう少し低音が欲しかったので、Xotic「EP booster」Xotic EP boosterをさらに前段に設置。太いリードサウンドに仕上げてみました。「CMOS DRIVE」のGAINは、ノイズが多くなるので12時くらいにやや下げました。この組み合わせは、「Marshall JCM2000」Marshall JCM2000でも応用できそうです。

 

CMOS DRIVEについて思うこと】

CMOS DRIVE」は、自作エフェクターの一歩手前の試しで製作したエフェクターで、久しぶりに弾いてみるとナチュラルドライブで好印象でした。トランジスタアンプの「JC120」JC120で使用するともしかしたら真空管アンプっぽくなるかなと思いました。また、スタジオに行った時に試したいと思います。自作エフェクターが難しいと思う場合は、エフェクターキットから初めてみると良いと思います。製作の前にハンダ付けハンダ付けの練習をすることをオススメします。

Leqtique maestoso シュミレーションレビュー

Leqtique maestoso シュミレーションレビュー

こんにちは。

今回は「Leqtique maestoso シュミレーションレビュー」について書きたいと思います。

Leqtique maestoso

今回ご紹介するLeqtique「maestoso」Leqtique maestosoは、以前注目を浴びた時に購入したペダルになります。塗装が綺麗ですが剥がれやすい仕様なので、なかなか使うのが勿体なくストックに入れたまま置いてありましたが、やっぱりエフェクターは使わないと意味ないので、今回はセッティングだけ簡単にご紹介したいと思います。

 

【Leqtique /maestosoのセッティング】

Leqtique maestosoのセッティング

Leqtiqueの見た目の特徴として、ツマミが何の効果を示すものがわからないということがあります。エフェクターに慣れている人はわかりますが、記載しながら書きたいと思います。また、Leqtique「maestoso」は「TS系オーバードライブ」TS系オーバードライブのカテゴリーになります。

 

「左上のツマミ=VOLUME、LEVEL」

音量を調節するツマミになります。9時くらいがアンプとの音量が同じでした。出力がなかなり高めです。ブースターとしても使えそうです。

「右上のツマミ=GAIN、DRIVE」

歪みを調節するツマミとなります。13時くらいが程よいかなと思いますが、 後でも取り上げますが、MAXにしても歪み続けます。オーバードライブにしてはかなりGAIN量も多いです。

「真ん中のツマミ=TONE」

音の高さを調節するツマミとなります。こちらも13時くらいに設定しておきました。自宅のミニアンプ「MICRO CUBE」MICRO CUBEでの設定なので、よくスタジオに置いてある「 Marshall JCM 2000」では、再度調節が必要だと思います。

 

【Leqtique /maestosoのツマミ可変具合について】

Leqtique「maestoso」をはじめ、ディストーションである「9/9」Leqtique 9/9も同様に感じたことですが、ツマミのMAXまで調節ができるように思います。

Leqtique maestoso

 例えば、通常のエフェクターはGAIN、DRIVEのツマミをMAXにすると、歪みのピークでベストな位置から歪まなくなったり、歪むけれどノイズが多くなったり、音がこもったりします。(歪みの上限がMAXがベストなディストーションは除く)その中で、Leqtique「maestoso」は「右上のツマミ=GAIN、DRIVE」を ピークだと思われる13時以降からMAXにかけて、さらにスムーズに歪んでいきます。ハンドメイド製ならではなのか、回路によるものなのかはわかりませんが、歪みが増してもサウンドの調節がされているといった感覚がします。これは「真ん中のツマミ=TONE」も同じような効果が見られました。

 

【Leqtique /maestosoをセッティングして思うこと】

今回、Leqtique「maestoso」Leqtique /maestosoをセッティングしてみて思うことは、相当、回路的に工夫されたペダルだなと感じました。また、「TS系オーバードライブ」は、あまり歪まない特徴がありますが、このLeqtique「maestoso」は、TS系ながらもディストーション並みに歪みます。カテゴリーをつけるならば「TS系ハイゲインオーバードライブ」と言った感じでしょうか。似たようなペダルではJHS Pedals「Moonshine Overdrive」を思い浮かべますが、Ibanez「TS9」と比べるとまた用途が変わってきそうなので、また改めてスタジオの真空管アンプなどで試したいと思います。

BOSS DS-1X,FZ-5 ,FB-2をJC120で弾いてきました

BOSS DS-1X,FZ-5,FB-2をJC120で弾いてきました

こんにちは。

今回は「BOSS DS-1X,FZ-5,FB-2をJC120で弾いてきました」について書きたいと思います。

BOSS DS-1X,FZ-5,FB-2

 

ギター仲間とスタジオで音作りの実験の際、持っていたBOSS「DS-1X」DS-1X「FZ-5 」FZ-5「FB-2」FB-2を借りて「JC120」で試してみました。簡単ではありますが、ご紹介したいと思います。

 

【使用したエフェクターと機材】

PRS CUSTOM 22(エレキギター)→「DS-1X」「FZ-5 」「FB-2」→「JC120」

【JC120のセッティング】

Treble、Middle、Bassは基本12時。 Volumeは、その環境に合わせて2〜3くらい。

※チャンネルリンクあり

 

【BOSS DS-1X】

BOSS DS-1X

BOSSのMDP搭載のハイゲインディストーション。クラシックペダル「DS1」の進化系「DS-1X」になります。見た目がカッコいいです。サウンドはザクザクした「DS1」のサウンドをよりクリアにハイゲインにした感じです。DISTを13時くらいにセッティングしてましたが、MAXにするとさらに歪みが増していきます。やや高域が上がってタイトになってゆく感じで、5、6弦もしっかり出るので「JC120」でハードロック、メタルを弾くならこれ1台でいけそうです。Suhr「Riot」とよく似ている歪みではありますが、「JC120」では、やや固い印象で個人的には重く感じました。 Suhr「Riot」は「JC120」で、試奏したことはありますが、正直なところ「DS-1X」でもSuhr「Riot」でもどちらでもいいというのが印象です。価格は「DS-1X」DS-1Xの方が求めやすいです。

 

【BOSS FZ-5】

BOSS FZ-5

BOSSのファズペダル「FZ-5 」になります。あまりファズペダルは使ったことはありませんが、デジタルモデリングだけあって、使いやすい感じがしました。サウンドが安定している印象です。MODE「F(Fuzz Face)・M(FZ-1A)・O(Octavia)」の三段階ありますが、「F」のFuzz Faceモードが使いやすかったです。どれもサウンドメイクがしっかりされているので、色んなファズが1台で楽しめるのがポイントです。ファズは、個人的には主にリードソロでしか出番はありませんが、「JC120」でも全然普通に使えます。electro-harmonix「BIG MUFF」lectro-harmonix BIG MUFFがしっくりこない場合は、デジタルファズの「FZ-5」FZ-5の方が使いやすいかもしれません。

 

【BOSS FB-2(Feedback Booste)】

BOSS FB-2(Feedback Booste)

BOSSのブースターになります。フィードバック効果を意図的に出すエフェクターでもあります。なかなか珍しいエフェクターだと思いました。ブースターとしては、使いやすいブースターだと感じました。「JC120」に「FB-2」をかけて弾くとハリでてきます。また、「JC120」のキンキンする高域が抑えられる感じがしたので、太いクリーンサウンドやカッティングなどに良さそうです。思っていた以上に「FB-2」FB-2は使えるペダルかなと感じました。

 

【BOSSの3台を試しみて思うこと】

今回、「DS-1X」「FZ-5 」「FB-2」をスタジオで試して思うことは、空間系(ディレイ)はないものの、この3台あれば十分なのではと思いました。クリーン〜クランチとブーストは「FB-2」、リフやテクニカルは「DS-1X」、リードソロや激しいサウンドは「FZ-5 」と、役割がはっきりしている組み合わせでした。この3台に、2017年に発売されたBOSS「MS-3」BOSS MS-3(マルチエフェクター搭載のスイッチャー)を組み合わせれば、すぐにでもエフェクターボードが完成しそうです。

また、BOSSエフェクター「使いやすい」ということが、改めてわかりました。エフェクターを何買ったらいいのかわからない方は、とりあえずBOSSの中から歪み系エフェクター歪み系エフェクター(オーバードライブ、ディストーション)」を試してみるといいと思います。他の人の機材を観察してみると、また新たな発見があるかもしれません。良い機会でした。ありがとうございました。

自作エフェクター製作 Super Hard On / スーパーハードオンを作ってみた

自作エフェクター製作 Super Hard On / スーパーハードオンを作ってみた

こんにちは。

今回は「自作エフェクター製作 Super Hard On / スーパーハードオンを作ってみた」を書きたいと思います。

自作エフェクター製作 Super Hard On

自作エフェクターの第3弾になります。クリーンブースターでお馴染みのZ.VEX「Super Hard On」(スーパーハードオン)を自作してみた時のことになります。(

S.H.OはSuper Hard Onの略です)

「Super Hard On/スーパーハードオン」は、個人的にも普段よく使うクリーンブースターでお気に入りのエフェクターになります。特徴としては、ギターの原音を持ち上げてくれる役割で、歪み系エフェクターの後段に置いて使用しています。Z.VEXの「Super Hard On/スーパーハードオン」の購入を何度か考えたことがありますが、自作で作れることを知り、チャレンジしてました。

 

【初めての基盤図設計】

この「Super Hard On/スーパーハードオン」は、自作本に載っているワケではなく、ネットで調べてイチから製作しました。一番困ったことは、使われているパーツ(抵抗コンデンサー)と回路図はわかったものの、「基盤図」の参考がなかったため、上手く全てのパーツに電流が回るように設計を考えることが大変でした。

Super Hard On自作 エフェクター製作

自分は大きめの基盤図になってしまいましたが、分かりやすい配置にしてミスを少なくしました。パーツがかなり少なめなので、製作自体の難易度は低いですが、ハンダ付けや配線になれていないと難しいと思います。

Super Hard On自作 エフェクター製作

こちらは、基盤の裏面。普通のセロハンテープが貼ってありますが、これは他の部品に触れてショートしないためです。絶縁は必須です。パーツはポイントで付けてありますが、パーツとパーツを繋げる工程が難しいです。確実に繋げていないと、音が出ないという失敗の原因になります。

Super Hard On自作 エフェクター製作

 こちらが中の全体になります。自作を何個か製作していると何と何を配線で繋げばいいのかわかってくるようになります。この「 Super Hard On」は、見事に一発で音が出ました。「Super Hard On/スーパーハードオン」の特徴であるツマミを回すと「ガサガサッ」とする音までも(故障ではない)出たので、間違いなく「Super Hard On/スーパーハードオン」が作れたのだと感じました。

 

【自作Super Hard On/スーパーハードオンのセッティング】

Super Hard On自作 エフェクター製作

「Super Hard On/スーパーハードオン」は、ツマミが1つのシンプルなクリーンブースターです。

LEVEL12時〜13時あたりで、軽く音をプッシュする使い方がいいかなと思います。右に回すほど、音量は上がっていきます。調整のバランスは上手くいったと思います。9V仕様です。

 

【歪み系エフェクターと組み合わせる】 

Super Hard On自作とハイゲインディストーション

自分がよく「Super Hard On/スーパーハードオン」を使う時は、ハイゲイン系のディストーションが多いです。特にBOSSのコンパクトエフェクターとの組み合わせ(画像はML2)で、もう少し音抜けを良くしたい時や、アタック感を加えて、弾きごたえをアップさせるイメージです。ハイゲインディストーションは、歪みますが、歪みにギターの原音が埋もれてしまう傾向にあると思います。それはそれで問題はありませんが、より良い音を追求するした結果「Super Hard On/スーパーハードオン」でディストーションをブラッシュアップさせるという考え方に至りました。

サウンド的には、ギターの原音が出やすいLeqtique「9/9」のような感覚に近くなりますが、「Super Hard On/スーパーハードオン」でブーストした方が良い感じになります。勿論、Leqtique「9/9」に「Super Hard On/スーパーハードオン」を足して上げるとさらにサウンドがイキイキしてきます。(余談ですが、よりハイゲインになったLeqtique「10/10」というモデルが出ました)

【手持ちのSuper Hard Onと比べてみる】

Box of RockとCHANNEL 2

(左)Z.VEX / Box of Rock

(右)Z.VEX / CHANNEL 2

度々、エフェクターボードに組み込まれている手持ちの「Super Hard On/スーパーハードオン」です。「Box of Rock」は左側のフットスイッチが「Super Hard On/スーパーハードオン」のクリーンブースターになります。「CHANNEL2」は「Super Hard On」に、さらにGAINが加えることができるブースターです。右側のツマミがGAINになります。

今までは「Super Hard On/スーパーハードオン」を比べることをしたことはありませんでしたが、結果的には「自作Super Hard On/スーパーハードオン」が、一番音がキレイに伸びました。これは、今回、基盤に使用しているパーツを高品質なもので製作したことにあるように思います。

以前、「Box of Rock」をモディファイしようとして基盤を見たことがありますが、大量生産では仕方ないことではありますが、安価なパーツで構成されていました。Z.VEXの改造は難しかったので、断念しましたが、パーツの影響がエフェクターでは大きいと感じました。

【自作Super Hard On/スーパーハードオンを製作してみて思うこと】

「Super Hard On/スーパーハードオン」を自作で作れたことは、自分の中では大きかったです。きぞの「Super Hard On/スーパーハードオン」を購入すると何万円単位になりますが、自作すると失敗しなければ3000〜4000円で作れます。また、応用してエフェクターボードに合わせた、横型やミニサイズも製作することができれば、非常にエフェクターボードの設計も楽になるような気がします。自作エフェクターは相当な集中力と労力が必要ですが、完成した時の嬉しさや楽しさは、エフェクターを購入した時以上の喜びがあります。また、時間と機会があれば自作エフェクターに調整してみたいと思います。「Super Hard On/スーパーハードオン」は、難易度が低い方なのでぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2 シュミレーションレビュー

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2 シュミレーションレビュー

こんにちは。

今回は、「Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2 シュミレーションレビュー」について、書きたいと思います。

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2

この「Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2」は、丁度、エフェクターボードの軽量化を考えていた頃、歪み+クリーンブースターの2in1系のエフェクターを探していたところ、楽器店で発見し、試奏したことがキッカケです。

当時、「JC120」で、試奏しましたが結構、歪みが深く、そして割と原音が前に出たので気になって購入してみた次第です。

ペダルにも書いてありますが、デンマーク製のハンドメイドエフェクター、オーバードライブになります。

【Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のセッティングについて】

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のセッティング

「DRIVE(オーバードライブ)」「BOOST(クリーンブースター)」のセクションに分けられます。

【DRIVEセクション】

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のDRIVE

右側のGAIN、WAVE、LEVELの3つのツマミが「DRIVE」の構成になります。

音の調整がTONEではなく「WAVE」なところが個性を感じます。

GAIN14時くらいが丁度良い歪み量だと思います。MAXにすると歪みますが、歪み過ぎて音がややこもってきます。歪みの性質は、粒が細かいです。

WAVE=使用するアンプにもよりますが、14時くらいがミニアンプ(micro cube)では程良いです。コントロールの効きはいいですが、高域の方には範囲が狭いです。

LEVEL=出力(音量)も14時ぐらいが、アンプの音量と差がないあたりです。割と歪むので、やや気持ち上げた方がいいかもしれません。

また、中古のせいもあるかもしれませんが、ツマミが緩いので、少し触るだけで動いてしまいます。移動の際にはツマミの固定や確認は必要です。 

【BOOSTセクション】

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のBOOST

左側の「BOOST LEVEL」のツマミ1つのみです。左側のフットスイッチをONにするとクリーンブーストされます。

BOOST LEVEL7時くらい(1くらい)で充分レベルが上がります。とんでもないくらい出力が高いので、絶妙にツマミを調整した方がいいと思います。

クリーンブーストにも色々な性質がありますが、「Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2」のブーストは、単純に音量が素直に上がるタイプのブースターになります。レベルブースターとなります。バンドなどで音が埋もれてしまったり、少し音量を上げたい時の場合に使用すると便利です。(ちなみに上のCLEAN OUTにシールドを挿すと音が出なくなります。使用用途が不明ですが、通常はOUT PUTに挿せば、問題なく使用できます)

 

【Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2で弾いてみて思うこと】

「Carl Martin(カールマーチン)」というメーカーを初めて弾いてましたが、明らかにギターの原音がしっかり出る歪みを持っています。以前、自作エフェクターディストーションを製作しましたが、ハンドメイドらしいサウンドがします。深く歪むものの、ギターが残るので、コードの音がしっかり響きます。

BOSSなどのコンパクトエフェクターの歪みと比べると全く感覚が違うと感じました。

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk

ギターボリュームのコントロールは苦手ですが、前段に「TS系オーバードライブ」を設置してブーストすると良い感じのリードソロが弾けます。TS系ODとの相性は良いです。

【Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のモデルについて】 

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2

他のエフェクターと違う点は電源コードがエフェクターについている点です。パワーサプライなどの電源供給は不要です。逆にパワーサプライでボードを組んでいる場合は、困るかもしれません。

 

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2

高さもかなりあるので、エフェクターボードの一番初めに設置すると、シールドが挿しやすいです。こういったタイプのエフェクターを1個あると持っているとエフェクター数が減ってエフェクターボードの軽量化と歪みのこだわりが両立できるかもしれません。

 

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2とミニサイズエフェクター比較

ミニサイズのエフェクターと比べると結構大きいです。2台分なので、仕方ないかもしれませんが、重さはそれほど重いという感じはしませんでした。フットスイッチは、小さいですが、カチカチッと軽めで踏みやすいです。LEDは両方とも赤です。

Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2

エフェクターの上からの画像です。「100V」になってますが、稀に「115V仕様」のものもあります。「115V仕様」は海外の電圧みたいですが、日本でも使用できるみたいです。 

【Carl Martin-Hot Drive'n Boost Mk2のまとめ】

「歪み」と「クリーンブースター」が一緒になっているタイプのエフェクターは便利に思います。そういったタイプのエフェクターはたくさんあるので、試奏して自分がイメージする使い方と照らし合わせながら選択して行けばいいのかなと思います。

また、「Carl Martin(カールマーチン)」というメーカーは、個人的には好きなメーカーになりました。他にも様々なモデルが出ているので、個人的には何気に注目しています。ハンドメイド製ならではの歪みは一味違うので、歪み探しでどれも同じように思える場合は、是非、一度試してみると新たな発見があるかもしれません。

まだ知らないエフェクターメーカーを探してみたいと思う機会になりました。