こんにちは。
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、PROCO「RAT2(ディストーション)」のセッティングや使い方を試してみましたので、ご紹介いたします。
<目次>
PROCO RAT2のセッティングや使い方を試してみました
まず、PROCO「RAT2」はどんなモデルなのでしょうか。
以下に、特徴をまとめてみました。
・歪み幅が広くファズまで出せるディストーション
・エッジが強い
・低音が強く5〜6弦の音がしっかり出る
PROCO「RAT2」の特徴は、歪み幅が大きくファズまで出せるディストーションです。
弾いた感覚では、エッジが強く、金属的な重めのディストーションサウンドですね。
また、低音が強く5〜6弦の音がしっかり出るのもポイントです。
PROCO RAT2は歪み幅が広い
PROCO「RAT2」の特徴として、歪み幅が広いことが言えます。
コントロールノブで言えば、「DISTORTION」になります。
この「DISTORTION」のコントロールノブで、クランチからファズまで出せます。
例えば、「DISTORTION」をMAXに近い状態へセッティングすれば、低音がボワっとするファズサウンドを出すことができます。
また、「DISTORTION」を音が出なくなる手前まで絞ることで、キレのよいクランチサウンドも出すことができます。
詳しいセッティングについては、後述いたします。
PROCO RAT2はFILTERの動作に注意
PROCO「RAT2」の「FILTER」で、音の高さ(トーン)を調整することができます。
PROCO「RAT2」の「FILTER」は、右に回すほど低音になっていきます。
よくあるディストーションモデルのトーンを調整するコントロールノブは、右に回すほど高音になっていきますが、PROCO「RAT2」は真逆になっていますね。
セッティングするときには、間違えないように注意しましょう。
PROCO RAT2のセッティング例について
PROCO「RAT2」のセッティングをリハーサルスタジオに置いてある「JC-120」を使って試してみました。
「JC120」のアンプセッティングは以下の通りです。
・CHANNEL-1 / LOW
・VOLEME=2〜3
・TREBLE=5
・MIDDLE=5
・BASS=5
・BRIスイッチ=OFF
エレキギターは、ストラトキャスターを使用しています。
ディストーションサウンド
まずは、スタンダードなディストーションサウンドのセッティング例です。
・VOLUME = 12時
・FILTER = 12時
・DISTORTION = 12時
PROCO「RAT2」は、すべての12時にするだけで、ある程度、使えるディストーションサウンドになります。
ハードロックによく出てくるブリッジミュートのリフを弾く場合は、歪みを強めて、高音よりにセッティングにするといいでしょう。
より強めのディストーションサウンド
・VOLUME = 12時
・FILTER = 13時
・DISTORTION = 14時〜15時
より強いディストーションサウンドにすると、PROCO「RAT2」のエッジの強さが逆に弾きにくくなる場合もあります。
この場合は、PROCO「RAT2」の前にチューブスクリーマーやBOSS「SD-1」をつないで、ブーストすると弾きやすくなります。
ファズサウンド
・VOLUME = 12時
・FILTER = 13時
・DISTORTION = 17時〜MAX
ファズサウンドにするには、「DISTORTION」をMAXに近づけます。
低音や音量がやや上がりますが、歪みが飽和してファズサウンドに変化します。
「FILTER」は、サウンドをやや丸くするために、やや抑えめにしました。
さらに、エレキギターのピックアップをフロントにするとより低音を効かせたファズサウンドに変化します。
エフェクター側のセッティングだけでなく、エレキギターのピックアップやボリュームコントロールでサウンドの変化を試しても面白いと思います。
クランチサウンド
・VOLUME = 12時
・FILTER = 13時
・DISTORTION = 8時〜9時
クランチサウンドにするには、「DISTORTION」を思いっきりカットするイメージでセッティングします。
「DISTORTION」を0(ゼロ)にしてしまうと、音が出なくなってしまうため、音が出るギリギリのポイントを狙います。
そして、「FILTER」を少し上げると、キレのいいクランチサウンドが出来上がります。
場合によっては、「VOLUME 」をやや上げて、音量を前に出してもいいかもしれません。
PROCO RAT2の使い方とは?
PROCO「RAT2」のセッティング例を見てわかるように、幅広いサウンドメイクが可能なモデルということがわかりますね。
クランチ、ディストーション、ファズと3つのサウンドの使い分けがわかりやすいと思います。
また、PROCO「RAT2」は、エレキギターのボリュームコントロールの追従性も悪くないです。
「DISTORTION」を上げて、十分なGAINがある状態にしておけば、クランチからディストーションまでのサウンドコントロールをすることも可能ですね。
それにともない、エレキギターのテクニックやスキルも比例して必要になりますので、日々の練習はかかせないようにしたいところです。
今回のまとめ
PROCO「RAT2(ディストーション)」のセッティングや使い方をご紹介いたしました。
PROCO「RAT2」は、歪み幅が広く、クランチ・ディストーション・ファズと3つのサウンドに分けて考えるとセッティングがしやすいと思います。
また、エレキギター側でのコントロールも加えて、幅広いサウンドメイクを試して頂ければと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
<PROCO RAT2に関する記事はこちら>