エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

エフェクターボードを最小限にするための工夫

エフェクターボードを最小限にするための工夫

こんにちは。

今回は「エフェクターボードを最小限にするための工夫」を書きたいと思います。

BOSS エフェクターボード

 

エフェクターは楽しいモノで、ついついたくさん持ちたくなります。初めて購入したBOSS「DS1」からいつも間にかエフェクターが増えてしまいましたが、いざエフェクターボードに組んでスタジオに行こうとするとその重さについため息が出てしまいます。そんな時に最小限のエフェクターでスタジオに行くにはどうすればいいか、また、一番小さいエフェクターボードにはどのくらいエフェクターが入るのかをシュミレーションして見ましたので、今回はそのことについて書きたいと思います。

 

 エフェクターの重さで持っていくエフェクターを選ぶ】

Providence

エフェクター自体はメーカーやサイズによって重さが違います。見た目同じに見えても重さ違っています。ミニサイズエフェクターは比較的軽い傾向にありますが、Xotic「EPBooster」などは普通のサイズ並みに重いこともあります。BOSSを標準の重さとして、通常サイズで軽いと感じるメーカーは「Providence」は割と軽い傾向にあるように思います。ミニサイズでは「One Control」はコンパクトで軽く、エフェクターボードにも入れやすいかなと思います。

 

エフェクターは何個までなら軽いと思うか】

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その人の体格差や筋力にも寄りますが、個人的にはBOSSのよくあるサイズのエフェクター4個〜5個くらいで重いと感じると思います。さらにその中にパワーサプライやパッチケーブル、エフェクターボードの重さも入っていますので、軽いと感じるのはBOSSのコンパクトエフェクター3個程度かなと思います。

 

【最小限でエフェクターボードを組んでみる】

エフェクターボード

初めて買った一番小さいエフェクターケースにどれだけエフェクターを組めるかを試してみました。 サイズは、横320mm×高さ220mmです。※マジックテープ(メス)を強力なものに貼り直してあります。

 

ベルデン製のL字タイプパッチケーブル

パッチケーブルはエフェクター間のスペースをできる限り詰めたいのでベルデン製のL字タイプ(15cm)を使用します。 

 

 

【実際にミニマムエフェクターボードを組んでみました】

ミニマムエフェクターボード

 (右から)BOSS「DS1」→  BOSS「GE7」→BOSS「DD7 」

初めてエフェクターを購入した時の構成にしてみました。このエフェクターボードのサイズですと3個が限界です。パワーサプライなどの電源供給は入っていませんが、エフェクターの上のスペースに入りそうです。BOSS「DS1」(ディストーション)は、メインの歪みで、その後段のBOSS「GE7」(イコライザー)は、ブースターとして設置してあります。BOSS「DD7」(デジタルディレイ)は空間系エフェクターになります。BOSSのエフェクター3つあれば、一番小さいエフェクターボードで収まりそうです。使用するアンプや出したいサウンドでエフェクターは変える必要はありますが、持って行くエフェクターを3つに厳選すれば、最小限でかつ最大のパフォーマンスができそうです。

 

【一番初めのエフェクターの高さに気をつける】

エフェクターの高さ

最小限のスペースにすればするほど、エフェクターの高さには気をつけた方がいいと思います。BOSSエフェクターはシールドを差すインプット(アウトプット)ジャックの位置が高いので、ギリギリシールドをそのまま差すことができます。平たいエフェクターエフェクターボードの縁にインプットジャックが隠れてしまい、ギターシールドがさせなくなることがあるので注意が必要です。軽さでは有利な「Providence」「One Control」はジャックの位置が低いので、小さいエフェクターボードに組む際は、一番最初に設置するのは難しいように思います。

 

【今回のまとめ】

今回は、エフェクターボードを最小限にするための工夫をBOSSのコンパクトエフェクターのみ考えてみましたが、最小限にするにはアンプや用途をしっかり決めることが最小限につながるように感じました。目的がはっきりしないようであれば、BOSS「GT-1」 などのマルチエフェクターなどを持っていくという手もあると思います。コンパクトサイズでしたら、ZOOM MULTI STOMP「MS-50G」などのマルチストンプを組み込むことでエフェクターの個数を最小にキープしながらも、多機能にできることも可能です。マルチエフェクターは多機能な分、使いこなしが難しいこともあります。自身にあったエフェクターを選ぶことが大切です。

 

以上、「エフェクターボードを最小限にするための工夫」についてでした。

TS系オーバードライブを組み合わせた例

TS系オーバードライブを組み合わせた例

こんにちは。

今回は「TS系オーバードライブを組み合わせた例」について書きたいと思います。以前、ご紹介して「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Driv」の3つのペダルと相性が良さそうな「TS系オーバードライブ」と組み合わせた例をご紹介したいと思います。

 

 【ご紹介するメインの歪みオーバードライブ】

「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」の3つのオーバードライブはゲイン(歪み)の幅が広い分、ギターを弾くジャンルにもある程度は広く対応できると思います。(ハードロック/メタル系のジャンルは単体ではゲインがやや足らない気がするので、割り切ってディストーションの選択の方が良いです)

オーバードライブ

 

【TS系オーバードライブとは】 

数あるオーバードライブの中で、性質が違ったオーバードライブがたくさんありますが、その中でもご紹介したオーバードライブのタイプとは異なる「TS系(チューブスクリーマー)」と呼ばれるオーバードライブがあります。

TS系オーバードライブ

この「TS系(チューブスクリーマー)」は、「中域(ミドル)」に特化したオーバードライブになります。「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」とはまた違ったキャラクターであり、「TS系(チューブスクリーマー)オーバードライブ」は他のオーバードライブと組み合わせる時に相性が良い傾向があると個人的には思っております。定番とされているIbanez「TS9」やBOSS「SD1」などがそれにあたります。

 

【実際にTS系ODを組み合わせて見ました】

それでは3つのオーバードライブ「BOSS / BD2 keeley.mod」「Fulltone / OCD」「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」のそれぞれに相性が良さそうな「TS系オーバードライブ」の組み合わせをご紹介したいと思います。

 

1.「BOSS / SD1」+「BOSS / BD2 keeley.mod」

BOSS SD1とBOSS BD2

BOSSの同じメーカーのエフェクター同士の組み合わせです。このBOSS「SD1」とBOSS「BD2」の組み合わせは、JC120」使用の場合、BOSS「BD2」をメインの歪みとして、BOSS「SD1」でブーストするいった使い方が良いと思います。BOSS「SD1」は「TS系OD」と同様に「中域(ミドル)」が出るオーバードライブなので、BOSS「BD2」にBOSS「SD1」を加えることでサウンドが引き締まりバランスの良いサウンドに仕上がります。

 

 

2.「Maxon / ST9Pro+」+ 「Fulltone / OCD」

Maxon ST9Pro+とFulltone OCD 

TS系オーバードライブの由縁ともなったモデルMaxon「ST9Pro+」Fulltone「OCDを組み合わせてみました。Fulltone「OCD」にMaxon「ST9Pro+」を組み合わせることで「中域」と「サスティーン」が加わり、サウンドに粘りがでできます。Maxon「ST9Pro+」はミッドが強力なモデルのため、かなりサウンドに変化が出ますが、BOSS「SD1」と同様にぼやけていたサウンドがハッキリしてくる効果が得られます。この場合は、Fulltone「OCD」をメインにバッキング。ソロを弾く時などにMaxon「ST9Pro+」でブーストといった使い方ができます。

 

3.「TRIAL / Pocke TS」+「ONE CONTROL / Strawberry Red Over Drive」

TRAIL PoketTSとONE CONTROL Strawberry RedOverDrive

この組みわせは、ミニサイズエフェクター同士で組み合わせてみました。このTRAIL「Poket TS」は見た目は小さいですが、ハンドメイドエフェクターなので高品質なTS系オーバードライブです。TS系の歪みが上品に出るオーバードライブだと思います。ONE CONTROL 「Strawberry Red Over Drive」をメインの歪みにしながら、TRAIL「Poket TS」でブーストするという組み合わせになります。

 

【オーバードライブ同士を組み合わせる時のコツ】 

組み合わせのパターンとしては、前段に「TS系オーバードライブ」→後段に「GAIN幅が広いオーバードライブ」という組み合わせが上手くいくように思います。それぞれあまりGAINやDRIVEを上げすぎないことがコツです。GAINがそれぞれトータルで10(5:5や6:4など)になるように設定すると良い結果が出る傾向があります。

 

 

【今回のまとめ】

どのメーカーやモデルであっても「TS系オーバードライブ」「GAINが高いオーバードライブ」の組み合わせ方は相性が良いと思います。個々のエフェクター同士の相性によってはイマイチ効果が出ない組み合わせもあるので、実際に試してみた方が良いと思います。今回ご紹介した組み合わせはあくまでも一部の参考例であって、まだまだたくさんのエフェクター同士の組み合わせは無限にあるように思います。「TS系オーバードライブ」を使うとサウンドが引き締まったり、弾きやすくなったりといったメリットが多いので、是非、手頃なBOSS Super OverDrive「SD-1」Ibanez「TS9」から試して見ることをオススメします。

 

以上、「TS系オーバードライブを組み合わせた例」についてでした。

エフェクターのセッティングを変えない工夫

※この記事は2020年9月18日に更新されました。

こんにちは。

エフェクターボードを開けたら、エフェクターのツマミが変わっていた」「いざライブ本番で音を出したらいつもと違う音が出てしまった」といった経験はありませんか?

今回は、エフェクターのセッティングを変えない工夫についてお教えします。

エフェクターとシール

エフェクターのセッティングがいつの間にか変わる現象

しっかりエフェクターのセッティングしたのに、

いざライブ本番で音を出した時「あれ?なんかスタジオの時と音が違う⁈、、どうしよう(汗)」

もう演奏中は止めることができないし、原因も考えている余裕もない。

いつもと音が違うと焦りますよね。

筆者もエフェクターを使いはじめて間もない時、何度か経験して冷や汗をかいたことがあります。 

よく起こるのがエフェクターのセッティングしたツマミが、

ステージへの移動中やセッティング中の時に知らず知らず触ってしまい、ツマミがズレてしまうことです。

エフェクターのツマミが割れていたり、元々、ツマミがゆるいタイプだと知らず知らず動いてしまうことがあります。

では、ツマミが動かないようするには、どうすればいいのでしょうか。

セッティングを変えないための対策①〜セロハンテープ〜 

エフェクターとセロハンテープ

ツマミを本番前にうっかり触らないようにするには「固定」することが一番です。

一番簡単なのが、セロハンテープを使うことです。

よくプロのエフェクターボードの本を見るとエフェクターのツマミがガムテープやセロハンテープでグルグル巻きにされているのを見ます。

これはエフェクターのセッティングを変えないための工夫です。

でも、テープでエフェクターをグルグル巻きつけるのは、確実ではありますが、

ライブハウスなどでアンプを借りる場合は、セッティングに微調整が必要なもの。

「少し高音を下げたい」「少しゲインを上げたい」など微調整したい時に大変になってしまいます。

また、テープを剥がした時に粘着でエフェクターの塗装が剥がれる場合もあるので、

エフェクターを傷つけたくない場合は、

各ツマミの表面だけ最小限をテープで貼ることをオススメします。

最小でも十分効果はあります。

セロハンテープとハサミ

最小限で固定すれば、セッティングを微調整する時にすぐはがせます。

市販のセロハンテープで十分固定できますので、ツマミの上にペタッと貼るだけで固定されます。

セッティングを変えないための対策②〜マーキングシール〜

エフェクターとマーキングシール

もう一つの方法としては、

小さい目印となるマーキングシールやステッカーを貼ることです。

東急ハンズや画材屋さんなどで売っているシールを、

セッティングしたエフェクターに貼るだけです。

小さいためカッターの刃の先やハサミの先でのせるように貼りましょう。

ひとつのエフェクターで、いくつかのセッティングをマークしたい場合は、

統一した色のマーキングシールで分けて目印にしておくとサッとセッティングできます。

微調整する場合も、マーキングシールが目安になってしやすいです。

エフェクターとマーキングシール

マーキングシール以外にも、キラキラした小さなステッカーを貼るのもアリです。

また、マスキングテープとペンで印をつけておくのもエフェクターを傷つけずに、

マーキングできます。

絶対にセッティングを変えないのならばしっかり固定

エフェクターをテープ固定

また、ライブ本番時には慌ただしくなることがありますので、

もう二度とセッティングを変えないのであれば、

セロハンテープとマーキングシールのダブルで固定しておくこともオススメです。

ライブ本番では、何が起こるのかわからないので、

こういった小さな工夫により失敗を防ぐことにつながります。

まとめ

これだけしっかり準備をしていても、

ライブ本番では何が起こるかわからないものです。

お気に入りのエフェクターサウンドで気持ちよく演奏したかったのに、

ライブ本番でトラブルを起こしてしまったら、せっかくのライブが台無しになってしまいます。

思いがけないトラブルも楽しむくらいの気持ちは大切ですが、

小さな工夫でミスを防ぎ、最高のパフォーマンスをしていきたいものです。

ご参考にした頂けたら幸いです。

おすすめクリーンブースター5選比較しました〜まとめ編〜

おすすめクリーンブースター5選比較しました〜まとめ編〜

 こんにちは。

 今回は「おすすめクリーンブースター5選比較しました〜まとめ編〜」です。

以前に、ご紹介したクリーンブースターのまとめについて書きたいと思います。 

クリーンブースターのまとめ

 

【クリーンブースターとは】

クリーンブースターとは、名前の通りアンプからの「クリーントーン」をブーストするペダルになります。クリーンブーストの効果を簡単に言えば「音量を上げる」「音を太くする」いった音色を変えずにブーストができるエフェクターになります。

例えば、ギターソロ時にクリーンブーストを踏んで音の存在感を出したり、バンドアンサブルで自分のギターの音が聞こえない時に、少し音量をプッシュすることに使用したりします。

 

【これまでご紹介したクリーンブースター】

<MXR / microamp>

MXR microamp

MXR「MICRO AMP」は、シンプルなクリーンブースターになります。手頃な価格で使いやすく初めてのクリーンブースターにおすすめです。

〈参考組み合わせ例〉 

BOSS「DA2(前段)」+「microamp(後段)」→ディストーション使用でギターソロ時に少しハリとツヤをプッシュする使い方です。

 

<Xotic / EPbooster>

Xotic EPbooster

Xotic「 EP Booster」は、小さいモデルでも内部スイッチのモード切り替え可能。使い方は工夫次第のクリーンブースターになります。エフェクターボードのスペースを取らないのもポイントです。

〈参考組み合わせ例〉

「 EP booster(前段)」+「TS系オーバードライブ(後段)」→あまり歪まないTS系にゲインを加える組み合わせ方です。

 

<Xotic / RCbooster>

Xotic RCbooster

Xotic 「RCbooster」は、GAINのツマミがあり、オーバードライブにもできるクリーンブースターになります。さらに「Treble」「Bass」のコントロールができるので、トーンの調整をすることができます。かなり音圧が出るクリーンブースターなので、音圧を重視したいならXotic 「RCbooster」がオススメです。

※現在は、Xotic「 RC Booster V2 RCB-V2」が発売されています。

〈参考組み合わせ例〉

 BOSS「ML2(前段)」+「RC booster(後段)」→メタル系ディストーション使用時に歪みで音が引っ込む時にブーストして音圧を出す組み合わせです。

 

<TC ELECTRONIC / Spark mini booster >

TC ELECTRONIC Spark mini booster

t.c.electronic「Spark Mini Booster」は、純粋にボリュームのみ上げたいクリーンブースターになります。レベルブースターと言っても過言ではないくらい、ただただ音量のみ上がるブースターです。フットスイッチの長押しで、踏んだ時のみレベルを上げることもできます。ミニサイズでありながら、エフェクター自体も軽く、エフェクターボードの組み込みや持ち運びにも便利です。

 

<Z.VEX / BOX OF ROCK(Super Hard On)>

Z.VEX BOX OF ROCK

Z.VEX 「BOX OF ROCK(Super Hard On)」になります。左側が「Super Hard On」のクリーンブースターになります。「Super Hard On」の特徴として、ギターの原音を強く出すことができるクリーンブーストになります。「BOX OF ROCK」はディストーションのカテゴリーですが、歪み自体はオーバードライブに近いです。2in1仕様のため、右側をゲインブースター、左側がレベルブースターと使い分けることができます。

 〈参考組み合わせ例〉

ディストーション(前段)」+「Super Hard On(後段)」→歪ませまている時に原音のみ前に出してハッキリした歪みサウンドにしたい時の組み合わせです。

 

 【クリーンブースターのまとめ】

 ご紹介したクリーンブースターを参考までにまとめると以下のようになります。

<音を太くしたい場合>

1.「RC booster / xotic」

2.「EP booster / xotic」

 

<価格で選びたい場合>

1.「microamp / MXR」

2.「Spark mini booster / TC ELECTRONIC」

3.「EP booster / xotic」

 

<歪み系エフェクターと組み合わせる場合(後段)>

1.「Super Hard On (BOX OF ROCK)/ Z.VEX」

2.「RC booster / xotic」

3.「EP booster / xotic(ユニティーゲインモードやヴィンテージモード)」

 

<音量調整で使いたい場合>

1.「microamp / MXR」

2.「Spark mini booster / TC ELECTRONIC」

 

エフェクターボードでスペースを考える場合>

1.「EP booster / xotic」

2.「Spark mini booster / TC ELECTRONIC」

 

まとめて見ると Xotic「EP Booster」が、トータル的に使いやすいクリーンブースターの印象があります。個人的には、BOX OF ROCK (Super Hard On)が2in1使用で便利だと思いますが、用途に合ったクリーンブースターを選ぶといいと思います。今回、紹介しているクリーンブースターはどれも定番のブースターになります。まだまだ、たくさんのクリーンブースターモデルがありますので、色々試して自分に合うブースターを探すといいでしょう。

 

以上、「おすすめクリーンブースター5選比較しました〜まとめ編〜」についてでした。

 

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おすすめクリーンブースター5選比較しました

おすすめクリーンブースター5選比較しました

 

こんにちは。

 今回は「おすすめクリーンブースター5選比較しました」について書きたいと思います。

【クリーンブースターとは】

クリーンブースターとは、名前の通りアンプからの「クリーントーン」をブーストするペダルになります。クリーンブーストの効果を簡単に言えば「音量を上げる」「音を太くする」といった音色を変えずにブーストができるエフェクターになります。

例えば、ギターソロ時にクリーンブーストを踏んで音の存在感を出したり、バンドアンサブルで自分のギターの音が聞こえない時に、少し音量をプッシュすることに使用したりします。ギターの音を引き出す役割を果たすのがクリーンブースターです。

 

【クリーンブースターのご紹介】

購入した中でいくつかクリーンブースターをご紹介したいと思います。

<MXR / microamp>

MXR microamp

定番のクリーンブースター、MXR「microamp」になります。プリアンプでもありますが、非常にシンプルな仕様で使いやすいブースターです。スイッチを踏めば、音量と調整したGAINが上がります。音にハリと艶を与えてくれる感じがします。極端に音色を変えずに、さりげなく音量やハリを持ち上げたい時にはこのブースター最適だと思います。弾いている音を少し太くしながらブーストするのが特徴です。価格も手に入りやすい値段になりますので、初めてのブースターにもおすすめです。(※写真はノブを交換してあります)

 

Xotic  / EPbooster>

EPbooster 

Xotic「EPbooster」は発売された当初に話題になり購入しました。Xotic「EP booster」の特徴は、低音が出るクリーンブースターです。ツマミを上げるほど、低音が音とGAINが上がるタイプなので、音が太くしたいといった時にはXotic「EP booster」を設置すると良いと思います。また、内部のスイッチによりモードの切り替えが可能です。もし、低音が出過ぎるのが気になり場合は、低音を切るモード(ユニティーゲインモード)で、内部スイッチで切り替えるとスッキリ目のブーストに切り替えることができます。歪みエフェクターの前段、後段と設置する箇所は、使用する用途で違ってきますが、個人的にはギターの直後に設置し、通常モードで、歪みエフェクターにGAINをかせぐといった使い方をしています。勿論、エフェクターボードの最終後段に設置して、低音が足りない場合にONにして使用するといった使い方もできます。従来のサイズと違ってミニサイズになるので、エフェクターボードに組み込みやすいモデルだと思います。LEDが青色なので視認性が良好です。

< Xotic / EPboosterのユニティーゲインモードについて> 
参考までにXotic「EP booster」の「ユニティーゲインモード」です。スイッチの1がGAINをブーストするスイッチなので、このスイッチをオフ(1のナンバーの方へ下げる)にすれば、音のトーンだけブーストすることができます。(通常はスイッチ1・2ともオン)

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< Xotic / RC booster>

RCbooster

Xotic「RC booster」は 「EP booster」と同じメーカー「 Xotic」から出ているクリーンブースターとなります。(現行品はRC booster V2)シンプルなノブ一つの「EP booster」と違い、「RC booster」は「LEVEL」「GAIN」「TREBLE」「BASS」の4つの構成になります。「GAIN」がついておりフルに回すとオーバードライブ並に歪ませることができます。クリーンブースター兼オーバードライブ的なブースターになります。使用感は、音圧がすごい上がる感じがします。ハリと音量が前面に押し出されるようにブーストされます。ハイゲインディストーションの後段に繋いでブーストすると、バンッ!とした音圧とともに音が前に出てきます。迫力がすごいです。ハイゲインディストーションはGAINが高いため、音が引っ込んでしまう傾向がありますが、そういった時にXotic「RC booster」と組み合わせると効果的だと思います。「GAIN」を上げてブーストすればオーバードライブのようなソロも弾けるので、汎用性が高いクリーンブースターです。「EP booster」と同じで音が太くなるタイプのクリーンブースターになります。

 

<tc electronic / Spark mini booster >

Spark mini booster

tc electronic「Spark mini booster 」はMXR「microamp 」やXotic「EP booster」とはまた違う感覚のクリーンブースターです。音を太くするタイプのクリーンブースターとは違い、「Spark mini booster」は、純粋に「音量のみ」上がることができます。レベルブースターと言ってもいいかも知れません。アンプのボリューム(音量)をエフェクター側で上げた感じになります。足元で音量調整を行いたい場合には、こういったタイプのクリーンブースターを選択するといいと思います。GAINを足したり、音色を変えることなくブーストしたい場合は、tc electronic「Spark mini booster」がオススメです。

 

 

<Z.VEX / BOX OF ROCK (Super Hard On)>

BOX OF ROCK

Z.VEX「BOX OF ROCK(Super Hard On)」の特徴として、ギターの原音をブーストするクリーンブースターになります。画像はZ.VEX「BOX OF ROCK」ですが、左側スイッチ(BOOST)が「Super Hard On」になっています。「Super Hard On」は、他のクリーンブースターよりも高価なブースターになりますが、Z.VEX「BOX OF ROCK」に搭載されているので、「Super Hard On」が欲しい場合は「BOX OF ROCK」を購入した方がコストパフォーマンスが良いように思います。Xotic「EP booster」やtc electronic「Spark mini booster」と違って「音の芯をブースト」したい場合は、Z.VEX「BOX OF ROCK(Super Hard On)」がオススメです。

 

以上、「おすすめクリーンブースター5選比較しました」についてでした。

 

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エレキギターで2台のアンプを同時に接続する方法〜AB BOX〜

※この記事は2022年6月15日に更新されました。

こんにちは。

今回は、

エレキギターで2台のアンプを同時に使いたい」

「アンプを2台切り替えて使い分けたい」

と言った人に向けて、どうすればいいか解決していきたいと思います。

エレキギターで2台のアンプを同時に接続する方法〜AB BOX〜

エレキギターで、2台のアンプを同時に接続するには、「AB BOX」を使うことで簡単に解決できます。

今回は、electro-harmonix「Switchblade+」を使用した方法をお伝えしていきます。

electro-harmonix「Switchblade+」とは

electro-harmonix「Switchblade+」はシンプルな2モードのパッシブAB BOXになります。

electro-harmonix Switchblade+

「A or B」だけでなく、「A+B」に同時出力が可能です。

簡単に言うと、2台のアンプをそれぞれ切り替えることもできますし、2台のアンプを同時に鳴らすことも可能です。

さらに、チューナーアウトも装備している1台あると便利なAB BOXになります。

今回使用した機材のセッティング例

今回は、エレキギターとアンプの間には、AB BOXのみで、オーバードライブなどのエフェクターは置かずにセッティングしました。

使用するアンプは、リハーサルスタジオに置いてあった「Marshall JCM2000」と「JC120」の2台を使います。

PRS COSTOM 22(エレキギター)→electro-harmonix「Switchblade+」→「Marshall JCM 2000」+「JC120」(2台のアンプ同時出力)

Marshall JCM2000側のセッティングについて(OUT A)

では、まず「Marshall JCM2000」側のセッティングをしていきます。

electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT A(赤LED)」と「Marshall JCM2000」のINPUTをシールドで繋ぎます。 

electro-harmonix Switchblade+

electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT A(赤LED)」にシールドを挿します。

Marshall JCM2000」のINPUT側に、「OUT A(赤LED)」からのシールドを挿します。

これで「OUT A」に「Marshall JCM2000」のアンプが接続されました。

JC120側のセッティングについて(OUT B)

次に「JC120」側のセッティングをしていきます。

electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT B(緑LED)」→「JC120」のINPUTをシールドで繋ぎます。

Switchblade+

electro-harmonix「Switchblade+」の「OUT B(緑LED)」にシールドを挿します。

「JC120」のINPUTに、「OUT B」(緑LED)」からのシールドを繋ぎます。

これで「OUT B」に「JC120」のアンプが接続されました。

※JC120のINPUTは、任意のチャンネルで問題ありません。今回は、CHANNEL-2のLOWに繋いでいます。

2台のアンプが切り替わるかチェックする

「Marshall JCM2000」と「JC120」の2台のアンプを繋ぎ終わったら、

「A」と「B」の切り替えをして音が出るかチェックします。

electro-harmonix Switchblade+

A → 「Marshall JCM2000」から音が出るかを確認します。

electro-harmonix Switchblade+

B → 「JC120」から音が出るかを確認します。

もし、音がでない場合は、electro-harmonix「Switchblade+」側のINPUTではなくTUNERに最終パッチケーブルが差している場合がありますので、よく確認してみましょう。

2台のアンプを同時に鳴らす場合

2台のアンプから同時出力

2台のアンプから音が出るか確認した後、electro-harmonix「Switchblade+」の右スイッチ「A+B」を踏むと「Marshall JCM2000」と「JC120」が同時に鳴らすことができます。

今回のまとめ

エレキギターで2台のアンプを同時に接続する方法は、AB BOXを使えば、簡単に解決ができます。

今回使用したelectro-harmonix「Switchblade+」では、下記のことができます。

・2台のアンプを切り替えることができる

・2台のアンプを同時に鳴らすことができる

・チューナーアウトが使える

最後に、2台のアンプを同時に接続するにあたって、気をつけたいことは、シールドの長さは3〜5m(できれば5m以上)と長いものを用意したほうがいいと思います。

アンプの位置にもよりますが、2台とも離れている場合、意外とAB BOXとアンプまでの距離がでてしまいます。

シールドが届かないといったことを防ぐためにも、準備はしっかりしておきましょう。

一度、エフェクターボードに組み込んでしまえば、どこでも2台のアンプと繋ぐことができますので、気になる方は試してはいかがでしょうか。

<関連記事はこちら>

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electro-harmonix Switchblade+はこちら

Marshall JCM900を使ってみた

こんにちは。

 

今回は「Marshall JCM900」について書きたいと思います。

 普段、スタジオ練習では「Marshall JCM2000」を使うことが多いですが、自分が利用させてもらっているスタジオでは「Marshall JCM2000」のヘッドアンプの上に「Marshall JCM900」がアルミラックで置いてありいつでも電源とキャビネットの配線を変えれば「Marshall JCM900」が使用できるスタジオなので、効率が良いスタジオを使っております。

 

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さて、この「Marshall JCM900」ですが「Marshall JCM2000」よりも前のモデルのアンプとなります。

 

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【実際にMarshall JCM900を使ってみた】

アンプのイコライジングは比較的「Marshall JCM2000」と同じような効き方をするので「Marshall JCM2000」でのイコライジングをベースにイコライジングを決めても問題はなさそうです。

ただ、コントロールパネルのGAINやチャンネルの位置が「Marshall JCM2000」とは違っているので、初めはどこがどう効くのかは確かめながらセッティングを行なった方が良いです。

 

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↑Marshall JCM900

 

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↑Marshall JCM2000

 

構成されているチャンネルは「Marshall JCM2000」とは似ているような構成です。極端に言えば2チャンネル使用ですがどちらも歪ませることができます。「ゲインチャンネル」と「リードチャンネル」のどちらかを使うかになります。

 

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↑MASTER(CH.B)と(CH.A)の2チャンネル。VOLUMEとREVERBがそれぞれセットになっている。

 

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↑GAINは右端にまとめられている。

PREAMP(CH.B)LEAD GAINと

PREAMP(CH.A)GAIN

 

VOLUME(左側)とGAIN(右側)は分かれているが(CH.A)と(CH.B)がそれぞれ繋がっているので、左右の(CH.A)と(CH.B)のツマミを使って「音量」と「歪み」そして「リバーブ」を調整する。

 

「Marshall JCM900」はチャンネルの使い方やツマミの効き方が理解できたら、難なくイコライジングやセッティングはこなせると思います。「Marshall JCM2000」を使ったことがない方だと「Marshall JCM900」は少し扱いに戸惑うかもしれません。

スタジオでは「Marshall JCM2000」が置いてあることが多いので「Marshall JCM900」と「Marshall JCM2000」で迷った場合は「Marshall JCM2000」の方がコントロールパネルがわかりやすく配置されているので「Marshall JCM2000」から使い始めた方が良いと思います。

 

【Marshall JCM900のイコライジング

今回はスタジオ練習で「Marshall JCM2000」を使っていて途中から「Marshall JCM900」に切り替えてました。そのため「Marshall JCM2000」のイコライジングをそのまま「Marshall JCM900」でセッティングしました。

 

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↑Marshall JCM2000のイコライジング

 

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↑Marshall JCM900のイコライジング

 

PRESENCE=0

BASS=0(※JCM2000より低域が出てたのでさらにカット)

MIDDLE=3

TREBLE=3

 VOLUME=4〜5ぐらい(個人練習の場合の音量→バンドで合わせるとやや小さめの音量※JCM2000は音量が変わります)

GAIN・LEAD GAIN=歪みはお好みで調整

LEAD GAINの目盛りがら20まであるところが「Marshall JCM2000」との違いです。細かく歪み調整ができます。

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※Marshallアンプは個体差があるので、イコライジングは若干変わります。

 

【Marshall JCM900とMarshall JCM2000を弾き比べてみた】

「Marshall JCM900」と「Marshall JCM2000」の歪み(リードチャンネル)を弾き比べてみました。

パッと聞いた印象では同じ「マーシャルサウンド」ですが、若干ではありますが「Marshall JCM900」の方がハイゲインですがおとなしめです。

「Marshall JCM2000」の方は「ガッ!」とした前にガッツいてくるサウンドです。アタック音が強いです。一方「Marshall JCM900」はフラットと言いますか、均等なハイゲインディストーションで「Marshall JCM2000」よりかはあまり主張しないアンプかなという印象でした。

また、歪みの性質については「Marshall JCM2000」はかなりゴツゴツした「ガラララッ」とした歪みが粗めの歪み。「Marshall JCM900」はキメ細かい歪みで深く歪む印象でした。

 

簡単にまとめますと、

「Marshall JCM2000」=ゴリっとしてガッつく前に出てくるハイゲインサウンド。

「Marshall JCM900」=キメ細かく深く歪むハイゲインサウンド。

と言った感じでしょうか。

 

【Marshall JCM900を使ってみた感想】

今回、「Marshall JCM900」を使ってみた感想としては「Marshall JCM900」の方が個人的には好みでした。

比べてみるといつも使用している「Marshall JCM2000」はかなりモダンハイゲインというか突っ張ってるサウンドなんだと感じました。「Marshall JCM2000」はガッつく分、ドンシャリにセッティングするとカッコいいサウンドになりますが、弾く曲によってはサウンドのコントロールが難しく、ひょっとしたらアンプ単体ではサウンドが合わないことも出てくるのかなと思いました。

ただ、スタジオで弾いている時はそれぞれのアンプの違いはわかりやすかったですが、動画を撮って聴いてみると違いがあまりわからない感じがしました。

 

どちらのアンプが良いとは決めることはできませんが、スタジオなどで弾く時に、好みの音で弾いた方がモチベーションは変わると思うので、一度、「Marshall JCM900」「Marshall JCM2000」を弾き比べてみるのも面白いかなと思います。

 

今回は「Marshall JCM900」 のアンプのみでしたが、また機会がありましたらエフェクターとの組み合わせも試していきたいと思います。