アンプライク系ペダルの比較しました〜JC120編〜
こんにちは。
今回は「アンプライク系ペダルの比較しました〜JC120編〜」を書きたいと思います。
前回の「SLdrive」のスタジオでの試しで手持ちのアンプライク系エフェクターも一緒に試してみたので、気づいたことをご紹介したいと思います。
【今回試したアンプライク系ペダルの紹介】
・Xotic「SLdrive」
前回、ご紹介した「SLdrive」です。「Marshall 1959」をモデルにクラシックなサウンドを狙ったマーシャルサウンドが特徴です。オーバードライブとなります。
・ BOSS「ST2」
BOSSから出ているアンプライク系の歪み系エフェクターです。ヴィンテージスタックアンプをモデルにしたディストーションペダルになります。個人的にはよく使っているエフェクターです。
・ZVEX「Box of Rock」
自分が好きなメーカー「ZVEX」のアンプライク系エフェクターです。「Marshall JTM45」をモデルにした歪みで、さらにクリーンブースター「Super hard on(スーパーハードオン)」がついてます。2チャンネル使用となっています。ディストーションですが、オーバードライブに近いモデルです。
上記3つのモデルを「Marshall JCM 2000」で試しましたが、同じマーシャルサウンドを狙っているモデルなので、今回は「JC120」での試したことに絞って書きたいと思います。
【JC120で試してみました】
<JC120のセッティングとイコライジング>
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→ 「SLdrive」→「ST2」→「Box of Rock」→ → JC120(アンプ)
VOLUME=2〜3(環境により調整)
TREBLE=3〜4
MIDDLE=3〜4
BASS=3〜4
DISLTORTION=0
REVERB=2〜3
BRIスイッチはOFF
(※チャンネルリンクはなし)
【各エフェクターのセッティング】
〈Xotic / SLdrive〉
<SLdriveのセッティング>
LEVEL=12時
DRIVE=12時
TONE=12時
ディップスイッチ=デフォルトモード
まず、「SLdrive」を試しました。基本的には前回と同じ「JC120」での感想になりますが、歪みとしてはジャリッとしたクラシカルなサウンドになります。ギターのボリュームコントロールもそれなりにクリーンになります。キャラクターとしては、Xoticのイメージから見ると渋めのペダルの印象です。見た目のモダンなデザインとは真逆なので、弾いた時にギャップがあるかもしれません。
〈BOSS / ST2〉
<ST2のセッティング>
LEVEL=11時
BASS=12時
TREBLE=13時
SOUND=10時
次に、BOSSの「ST2」を試しました。「SLdrive」と比べると同じアンプライクでも全くサウンドが違います。ジャリとする「SLdrive」と比べて「ST2」はクセがなくシャキッとした現代的なディストーションサウンドです。ギターのボリュームコントロール反応は、他と比べると驚くほどスムーズです。「SLdrive」はボリュームを絞るほどサウンド自体が減退する感じがしますが、BOSS「ST2」はギターボリュームを絞っても、ハリとツヤが残るので、シャリーンとしたキレイな響きのクリーンサウンドになります。
〈ZVEX / Box of Rock〉
<Box of Rockのセッティング>
VOLUME=11時
TONE=13〜14時
DRIVE=12時
BOOST=11時(左スイッチ / Super hard onのクリーンブースター)
最後に「ZVEX / Box of Rock」を試しました。この「Box of Rock」の特徴はなんといっても「太い音」です。低音が出るので太い音が出ます。歪みの感じは、コードを弾いた時はジャラ〜ンとした整った歪み方をします。少しコンプレッションがかかるような歪みの印象です。「SLdrive」よりはクセはない歪みだと思います。「Box of Rock」は、普段ブースターで使っていましたが、ギターのボリュームコントロールの反応の良さを見た所かなり良いクリーンになりました。さらにギターボリュームを絞った状態で「Super hard on」を踏むとより一層クリーンサウンドが跳ね上がります。ここで新たな「Box of Rock」の使い方を発見しました。ハイゲインではありませんが、マーシャルらしいペダルです。
以上。
アンプライク系のエフェクターを「JC120」で比較してみましたが、全体としては同じアンプライクと言えど、それぞれ全く違うキャラクターという印象でした。歪みの性質やギターボリューム反応もそれぞれ違っていたので、ジャンルは同じカテゴリーですが、エフェクター単体としては「別物」と考えた方がいいと思います。単体での歪みの方向性やサウンドをしっかり試奏した上で、さらに「使い方」で選択をされた方が、ご自身にあったモデルを選べるのではと思いました。
【今回のまとめ】
今回、アンプライク系エフェクターを「JC120」で比較してみましたが、使い方や狙っているサウンドでエフェクターを選ぶ必要があると再認識させられました。
自分の場合、ギターのボリュームコントロールで歪みを調節する弾き方をするので、アンプライク系ペダルを選ぶ時は、ボリュームを絞った時の反応の良さとクリーンサウンドを重視して選ぶようにしています。さらに、5,6弦を使うリフが好きなのでアタック感も気にしています。この条件を満たせば、基本的にはこだわっていませんが、今回の3つのペダルから自分が求めていることに応えてくれているエフェクターは、BOSS「ST2」だと改めて感じました。
「SLdrive」はもう少し使ってみないとわからない部分が多いですが、今回で言えば「ST2」と「Box of Rock」を足して2で割った感じの中間くらいのペダルかなと思いました。「Box of Rock」はブースター以外にもクリーンサウンドでのアルペジオにも対応できそうで使用範囲が広がりそうです。
ギターの弾き方や、何を求めているかでエフェクターの評価や捉え方は変わると思いますが、自分にあったエフェクターが見つかれば、よりギターを弾くことが楽しくなるかなと思います。
また、この今回ご紹介したアンプライク系のモデル以外にもエフェクターはたくさんあります。最近、気になっているモデルを先にご紹介するとFRIEDMAN「BE-OD」やJHS Pedals「Angry Charli V3」「Charlie Brown V4」、ONE CONTROL「Purple Plexifier」、TECH21「HOT-ROD PLEXI」などなど、探せば探すほど気になってしまいますが、機会があれば試奏をしてみたいと思います。
【今回のアンプライク系ペダルの総合評価】
Xotic「SL Drive」
5,6弦の鳴り
★★★
ギターのボリュームコントロール反応
★★★
使いやすさ
★★
マーシャルアンプらしさ
★★★★
コストパフォーマンス
★★★
BOSS「ST2」
5,6弦の鳴り
★★★★
ギターのボリュームコントロール反応
★★★★★
使いやすさ
★★★★★
マーシャルアンプらしさ
★★★
コストパフォーマンス
★★★★★
ZVEX「BOX OF ROCK」
5,6弦の鳴り
★
ギターのボリュームコントロール反応
★★★★
使いやすさ
★★★
マーシャルアンプらしさ
★★★★★
コストパフォーマンス
★
次回は「SLdrive」で、少し違った使い方をしてみたことを書きたいと思います。