エフェクターノート

エフェクターやアンプ・音作りについての実験ブログ

ディストーションからクリーントーンを切り替えた時の音量差を改善する方法

こんにちは。

バンドで演奏をしていて、曲によっては、ディストーションからクリーントーンに切り替える場面があると思います。

そういった時の切り替えた時の音量差が気になりませんか?

今回は、クリーントーン時の音量差について筆者が実際に試した方法をご紹介します。

ディストーションからクリーントーンを切り替えた時の音量差を改善する方法

RAT2の画像です

バンドで演奏をしてる時に、ディストーションサウンドから急にアルペジオやコードを弾くため、アンプのクリーントーンに切り替えたら、なんだか音量差が激しい。違和感がある。

そんな時にクリーントーンの音量差を改善する方法をご紹介します。

ディストーションの音量とアンプの音量を同じにする

ディストーションの音量とアンプの音量を同じにする画像です。

これは大前提ですが、ディストーションは歪んでるぶん、音が小さく聞こえる傾向があります。

よく、ハイゲインディストーションで音が引っ込んでしまう現象です。

そういった時は、ディストーション側の音量をもう1メモリ上げてセッティングすることで改善できます。

よくライブなどで他の人のサウンドを聞いていると、ディストーションサウンドは丁度いい音量なのに、エフェクターをOFFでアンプのクリーンサウンドにした時に、急にでっかいクリーントーンが出ている人がいますが、これでは、明らかに音量バランスが悪いと思われてしまいます。

こんなことにならないように、ディストーションペダルをON/OFFしてみて、アンプのクリーンサウンドと同じ音量になっているか、耳で確認しながらセッティングしましょう。

これである程度、切り替え時に音量差はなくなるはずです。

アンプのクリーンは聞こえないと考えておく

JC120の画像です

もう一つ改善した方がいいことがあります。

それは、アンプのクリーントーンの質です。

アンプのクリーンサウンドは、歪みを含まないため音がペランペランです。

特に、歪みアリのバンドでは、そのペラペラのクリーンサウンドはびっくりするほど聞こえません。

間違いなくドラムにかき消されますし、ツインギターの場合は、リードギターの歪みにさらにかき消されます。

では、どうすればいいか。

それは、オーバードライブで歪みを足してあげることです。

アンプのクリーントーンにある程度ゲインを持たせることで、クリーントーンの存在感を出すことができます。

オーバードライブの選び方

BD2とRAT2の画像です。

クリーントーンにおいてのオーバードライブの選び方についてですが、「クリーンブースターとして使える」と言われるモデルを選べば、とりあえず問題ないと思います。

定番で言えば、BOSS BD2(ブルースドライバー)をオススメ。

と言いたいトコロですが、

バンドでは、ミッド系のオーバードライブを使ったほうが、音抜けがいいクリーントーンになります。

筆者は、BOSS SD1(スーパーオーバードライブ)のゲインを絞って使っていた時がありました。

ミッド系のオーバードライブをクリーントーンに使うことで、ディストーションのブースターとしても使えます。

チューブスクリーマーやTS系オーバードライブでも同様な効果はできます。

ここでも、オーバードライブのセッティングは、アンプの音量とディストーションをONにした音量と同じにしなければ、音量差がでてしまいます。

クリーンブースターはどうなの?

EP boosterの画像です。

クリーンブースターで音量差を補う方法もありますが、使い方やクリーンブースターのモデルを選び間違えると逆効果になります。

上記に書いた、ディストーションの音量セッティングをしっかりすれば、クリーントーン時にクリーンブースターで音量を上げる必要はなくなります。

むしろ、クリーンブースターは、ディストーションの後ろに繋いで、リードソロに使用した方が効果的です。

他にもこんな方法もあります

ギターのボリュームコントロールの画像

クリーントーンの音量差を改善する方法として、ギターのボリュームコントロールクリーントーンをつくり、音量差をなくす方法もあります。

実は、この方法が一番オススメです。

エレキギターのボリュームコントロールを絞ることで、ゲインのコントロールができますが、その効果を利用してクリーントーンへ変えていきます。

この方法で、自然に音量差を感じさせずに切り替えることができます

<アンプライク系エフェクターを使うことが前提>

エレキギターのボリュームコントロールを絞る方法では、歪みエフェクターが必要です。

特に、重要なのはアンプライク系エフェクターと呼ばれる、ギターのボリュームコントロールの追従性がいいと呼ばれるものを選ぶことです。

筆者もよく使いますが、手に入りやすいBOSS ST2(パワースタック)がオススメです。

また、Marshall JCM2000のようなリードチャンネルを使って、歪ませることができるアンプでもこの方法は使えますが、アンプによってクセがあるため、キレイなクリーントーンになるとは言い切れません。

なので、アンプライク系エフェクターを推奨しておきます。

ただし、演奏中に操作を行うので、難易度は高いため、初心者の人には、セッティングとオーバードライブでの音量差を改善することをおすすめします。

まとめ

ディストーションからクリーントーンを切り替えた時の音量差を補う方法についてご紹介しましたが、バンドでは演奏中の音量バランスはとっても重要です。

演奏が例え下手でも、バランスさえ整っていればそれなりに上手く聞こえるものです。

「バンド良かったよ!」と言われるためにも、音量差を感じさせない演奏をしましょう。

ご参考になれば幸いです。