※この記事は2022年8月17日に更新されました。
こんにちは。
リハーサルスタジオで、バンド演奏をしていると、
「クリーンサウンドが聞こえない」
「クリーンサウンドが埋もれてしまう」
といった経験をしたことをありませんか?
今回は、クリーンサウンドの音が抜けない原因について記事を書いていきます。
<目次>
クリーンサウンドの音が抜けない原因とは?
最近、バンドで音合わせをしていると「クリーンサウンドが聞こえない」「クリーンサウンドが埋もれてしまう」といったことがありました。
エレキギターが2人いて、一方が歪みサウンドでリード担当をしている場合に、クリーンサウンドが消えてしまうことがあります。
そこで、どうしたらクリーンサウンドが聞こえるようになるか、筆者なりに検証してみました。
1.アンプのイコライジングをしっかりセッティングする
バンドでクリーンサウンドが聞こえてこない時のアンプのイコライジングをチェックしました。
すると、TREBLE(高域)・MIDDLE(中域)・BASS(低域)のイコライジングが全て下がり傾向にあるのがわかりました。
アンプによって、基本的なイコライジングの位置は変わりますが、音作りに意図がない限り、アンプのクリーンサウンドがハッキリ聞こえる位置に調節したほうがいいでしょう。
リハーサルスタジオに、よく置いてある「JC120」の場合は、基本的には全て5(12時)で問題ありません。
アンプの全体のトーンが甘いと、バンドではクリーンサウンドは埋もれがちになります。
ある程度の高いトーンが音抜けには必要です。
2.エレキギターのボリュームコントロールをチェックする
エレキギターのボリュームコントロールは、ギターサウンドのパワーと直結しています。
ボリュームコントロールが小さくなっている場合は、クリーンサウンドも弱くなってしまいます。
クリーンサウンドでしっかり出したい場合は、エレキギターボリュームコントロールは基本MAXの10(フルテン)にしましょう。
アンプの特性によっては、8ぐらいに抑えても良いですが、極端に2〜3に絞ってしまうと、音が抜けないクリーンサウンドになってしまう傾向があります。
また、エレキギター側のトーンも下がっていると、こもったようなクリーンサウンドになる傾向があります。
知らず知らず、下がっている時がありますので、必ずチェックしましょう。
3.バンド全体の音量を下げる
いくらエレキギターとアンプ側でしっかりとセッティングしても、
バンド全体の音量がデカすぎると、クリーンサウンドはかき消されてしまいます。
この場合は、全体のパートの音量を下げるしかありません。
特に、弦楽器(エレキギター・ベース)の音量を下げる努力をしましょう。
4.エフェクターのブースターを活用する
バンドにエレキギターが2人いる場合、一方がディストーションサウンドの場合には、クリーンサウンドがかき消されることがあります。
音量を下げることが難しい場合は、エフェクターのブースターを使うようにしましょう。
ブースターとっても、クリーンブースターやトレブルブースター・ミドルブースターを種類がありますが、
特に使いたいのは「ミドルブースター」です。
ミドルブースターは、中域を持ち上げてくれるため、エレキギターのサウンドが聞こえやすくなります。
エフェクターのモデルとしては、少ないため、チューブスクリーマーなどで代用して使いましょう。
5.少しだけGAINを足してみる
アンプのクリーンサウンドは、基本ペラペラなため、バンドアンサンブルでは聞こえにくいものです。
そこで、GAINを少しだけ足してみると、クリーンサウンドの存在感が出ることもあります。
コツとしては、クランチサウンドにならない程度のGAINを足してあげることです。
ほんの少しGAINをアンプやオーバードライブなどで足すことで、音抜けが良くなります。
6.アンプから離れてサウンドを聞いてみる
クリーンサウンドが音が抜けない原因として、
立ち位置が悪いため、クリーンサウンドが聞こえていないということもあります。
アンプの目の前に立ってしまうと、音がモニタリングしにくいです。
そういったことも防ぐために、一度、アンプから離れて自分のサウンドを聞いてみましょう。
バンドメンバーは聞こえているのに、聞こえていないのは本人だけということがないように、サウンドチェックも行いましょう。
まとめ
クリーンサウンドの音が抜けない時に試したいことについて、記事を書いてみました。
クリーンサウンドは、アルペジオやカッティング、コード弾きで使われることが多いと思いますが、どうしてもバンドアンサンブルでは埋もれがちなサウンドです。
クリーンサウンドの音をいかに聞かせるかが、バンドでは試されます。
ご参考になれば幸いです。