こんにちは。
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、MAXON「ST9Pro+ Super Tube」をご紹介いたします。
<目次>
MAXON ST9Pro+ Super Tubeとは?
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、1980年代に発売され、生産完了された現在でもビンテージ・エフェクタとして語り継がれている伝説のオーバードライブMAXON 「ST9」に新回路を搭載したモデルになります。
中音域のブースト・コントロールにより、スタック系アンプを積み上げたような、パワフルで重厚な音を再現。
また、ドライブコントロールにより、ブースター的なセッティングや、ブルース系の音からハード・ロック系の音まで幅広いセッティングが可能となっています。
それでは、早速、見ていきましょう。
エメラルドグリーンのボディ
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、キレイなエメラルドグリーンのボディとなっています。
重さは、610g。
かなり重いモデルとなっています。
LEDは青色
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、青色のLEDです。
LED部分は、小さな窓のようなデザインなっています。
LEDは、かなり明るいので、視認性は良好です。
また、TBSの文字は、True Bypass Switchingの略称でトゥルーバイパス仕様を表しています。
9Vのアダプターで電源供給できます
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、センターマイナスの9Vアダプターが使えます。
DCジャックは、エフェクターの上側に付いていますので、配線がしやすいです。
ACアダプターは、MAXONから「AC210」が発売されていますが、筆者は、主にパワーサプライで電源供給をしています。
電池が使えます
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、電池が使えます。
エフェクターの底を見ると、電池専用の裏フタが付いています。
その裏フタは簡単に開けることができ、電池スペースも広いので、電池でも使いやすい仕様となっています。
フットスイッチについて
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」のフットスイッチについて取り上げてみました。
フットスイッチは、とても硬いです。
しっかりと確実に強く踏まないと、ON/OFFの切り替えが上手くできないこともあります。
モデルによる違いかもしれませんが、場合によっては、スイッチャーを導入したほうが操作は楽になるかもしれません。
コントロールノブについて
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、4つのコントロールノブとブーストができるミニスイッチから構成されています。
・DRIVE = 歪みの強さを調整
・LEVEL = 音量の調整
・MID ENHANCE = 中音域を調整
・TONE = 全体のトーンを調整
・LOW BOOST/CLASSIC = 低域ブースト
ブーストスイッチについては、上にすると「LOW BOOST」、下にすると「CLASSIC」となります。
基本は、「CLASSIC」ですが、「LOW BOOST」にすると低域が増します。
18Vで駆動が可能
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、18Vでも駆動可能です。
9Vから18Vに切り替える方法は、電池を入れる裏フタを開け、上の奥のほうにある小さなDIPスイッチを使います。
DIPスイッチを左右に切り替えることで、9Vと18Vを選択することができます。
9Vはオレンジ色に点灯し、18Vにするとグリーン色に点灯します。
MAXON ST9Pro+ Super Tubeのセッティング例について
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」のセッティング例について考えてみました。
・DRIVE = 12時
・LEVEL = 12時
・MID ENHANCE = 12時
・TONE = 12時
・LOW BOOST/CLASSIC = CLASSIC
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」のセッティングについては、スタンダードなオーバードライブサウンドを目指しました。
「DRIVE」「LEVEL」「MID ENHANCE」「TONE」は、すべて12時(センター)にしました。
今回は、自宅のミニアンプで試しましたが、すべてのコントールノブを12時にしても使えるオーバードライブサウンドになりました。
ブーストスイッチは、「CLASSIC」を選択。
「LOW BOOST」にすると、かなり低音が出ますので、必要に応じて使うといいと思います。
また、9Vと18Vでは、18V仕様のほうが、若干ではありますが、歪みが枯れたようなニュアンスになります。
筆者としては、18Vのほうが好みでした。
MAXON ST9Pro+ Super Tubeの感想
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、チューブスクリーマーをいろいろと試していた頃に購入した1台となります。
エメラルドグリーンのボディに惹かれたのもありますが、コントロールノブやミニスイッチがあるなど、幅広く音作りができそうだなと思い、手にしました。
実際に本機を使ってみると、操作する箇所が多い分、セッティングにとても悩まされました。
使い方にもよりますが、案外、使い道は限定されるかもしれません。
また、「MID ENHANCE」というコントロールノブで、中音域を強く調節することができますが、このツマミが超強力です。
大型のマーシャルアンプで使うと、耳の奥が痛くなるほどの強烈なミッドサウンドになりますので、セッティングには注意したほうがいいと思います。
筆者は、チューブスクリーマモデルとして、Ibanez「TS9」や「TS9DX」を所有していますが、サウンドの傾向を比べるとMAXON「ST9Pro+ Super Tube」は、シャープで鋭いサウンドになりやすいです。
ディストーションの前につなぎ、ブースターとして使用すると、刺さるようなエッジが立つドライブサウンドになります。
サスティーンも強力になりますので、速弾きのソロなどのフレーズに使うと効果的です。
今回のまとめ
MAXON「ST9Pro+ Super Tube」をご紹介いたしました。
本モデルは、新品で1万円〜2万円くらいですが、機能相応の価格だと思います。
ただ、フットスイッチの操作性やセッティングがいろいろ試せる分、使い道が難しいモデルかもしれません。
気になる方は、可能な限り試奏をしてから検討することをおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。