エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

小さなチューブスクリーマーの実力〜TRIAL PockeTS〜

小さなチューブスクリーマーの実力〜TRIAL PockeTS〜

こんにちは。

今回は「小さなチューブスクリーマーの実力〜TRIAL PockeTS〜」について書きたいと思います。

TRIAL PockeTS

 今回はかなり以前に購入し、あまり使っていなかったTRIAL「POCKE TS」を取り出し、「Marshall JCM2000 」のリードチャンネルに合わせてみましたので、そのことについて書きたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→TRIAL「PockeTS」(TS系オーバードライブ)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【TRIAL / Pocke TSのセッティング】

このTRIAL「Pocke TS」は、ハンドメイド製のTS系オーバードライブになります。とにかく小さい&軽いです。

TRIAL PockeTS

この小さい箱に3つのツマミ「OVERDRIVE」「TONE」「LEVEL」が構成されています。

OVERDRIVE=11時くらい。 MAXにすると程よいくらいの上質なオーバードライブサウンドになります。「JC120」でもオーバードライブくらいならいけそうです。

TONE=9時くらい。かなり高音が出るモデルのように感じます。特に「Marshall JCM2000 」では、トレブリーになる傾向があったので、エフェクター側で下げました。

LEVEL=12時くらい。出力は低くもなく高くもなくとった丁度良いレベル具合だと思います。

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して、TRIAL「PockeTS」で歪みを足しながらブーストします。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整)

GAIN=3ぐらい(効果を知りたいので歪みを抑えたセッティングです)

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=2.5ぐらい

MIDDLE=2.5ぐらい

BASS=2.5ぐらい

REVERB=2ぐらい

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

 

【PockeTSでMarshall JCM2000をブーストしてみた感想】

 TRIAL「PockeTS」で「Marshall JCM2000」の歪みをブーストしてみた感想としては、カラッとしたようなサウンドに変わりました。様々なTS系オーバードライブを試していますが、TRIAL「Pocke TS」は、パリッとまではいかなくとも、カラッとしてザクザクしたような歪みになります。軽い印象になります。TRIAL「PockeTS」の特徴は、歪みにあるように感じますが、比べるとIbanez「TS9」に似てるようにも思います。しかし、Ibanez「TS9」よりもう一段、歪みの質が良い印象を受けました。気になった点は、サスティーンがあまり伸びないところです。歪みは良いですが、サスティーンはIbanez「TS9」の方が伸びるように感じました。TRIAL「Pocke TS」は、TS系オーバードライブでも「ドライブ系(歪み特化型)」の位置付けになりそうです。「Marshall JCM2000」のリードチャンネル使用では、常にONにして弾いていたいサウンドです。

 

【今回のまとめ】

今回は、TRIAL「Pocke TS」を「Marshall JCM2000」で試してみましたが、小さいながらも上質なオーバードライブサウンドを出してくれました。TRIAL「Pocke TS」は15,000円を超える高価なエフェクターになります。その価格だけのサウンドはあると感じました。名前の通りポケットに入れてブーストしたい時に使うといいかもしれません。TRIAL「Pocke TS」は、まだOne Controlなどのミニエフェクターが少ない時期に発売されたTS系オーバードライブになります。振り返ってみると、ミニサイズながらもこの形状のミニエフェクターは珍しいように思います。購入した当初は、小さ過ぎて一瞬オモチャみたいと思いましたが、試奏するとクオリティーが高いことに気付き、新品で購入しました。ミニエフェクターは個人的には好きなモデルではありますが、ミニだからといってもサウンドが劣ることなく使えることに面白さを感じています。TRIAL「POCKE TS」は、マニアックなTSオーバードライブになるかも知れませんが、気になる方は一度、試してみてはいかがでしょうか。自分にとってTRIAL「Pocke TS」は、実戦的に使えるモデルですが、ミニコレクションにしたい一台です。

 

以上、「小さなチューブスクリーマーの実力〜TRIAL Pocke TS〜」についてでした。

 

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歪みエフェクターの評価はアンプで変わる

歪みエフェクターの評価はアンプで変わる

こんにちは。

今回は「歪みエフェクターの評価はアンプで変わる」について書きたいと思います。

Leqtique 9/9とRoland MICRO CUBE

ここ最近「歪み系エフェクター」を様々な環境やアンプで試してみましたが、アンプによってエフェクターの音や反応は違ってくるように思います。今回は、今まで試した「歪み系エフェクター」で音や反応がかわってしまったエフェクターをいくつかピックアップして書きたいと思います。

 

【極端に言えば大型アンプか小型アンプで音が変わる】

JC120

「歪み系エフェクター」を使用していて、出る音が変わったり、反応が変わることで多いのは「JC120」や「Marshall JCM2000」などの大型アンプに繋いだ時だと思います。自分の環境下では、まず購入した時に自宅に置いてある小型アンプ、Roland 「MICRO CUBE 」でサウンドをチェックします。ディストーションなどハイゲインなエフェクターは、小口スピーカーでは良い音がする傾向があります。しかし、実際にスタジオに足を運び「JC120」で試してみると、なんだか真ん中に詰まったようなサウンドで、「自宅のミニアンプで弾いた時のような伸びのあるサウンドにならない、、」「なんだかイマイチだな、、」みたいな現象が、今まで試した歪み系エフェクターでかなりありました。歪み系エフェクターは、アンプの大きさ、種類により反応が左右される傾向が強いと思います。

 

【評価が下がってしまった歪み系エフェクター

ミニアンプで試した時は、素晴らしいサウンドだったのに「JC120」で試したらイマイチと感じた「歪み系エフェクター」の一部をご紹介します。

 

〈Leqtique 9/9〉

Leqtique 9/9

Leqtique「9/9(ナインナイン)」になります。こちらは一応、「JC120」で試奏をして、ギターの原音がクリアに出ていた効果が気になり購入しました。購入当初は、自宅のRolandMICRO CUBE」で試していましたが、出したサウンドが素晴らしく気に入りましたが、いざ「JC120」で試すと急に失速したかのような伸びのない歪みサウンドになってしまいました。Leqtique「9/9」は、「Marshall JCM2000」のクリーンチャンネル(CLEAN)と相性が良いですが、あまり汎用性がないと判断して、自分の中で評価を下げてしまいました。RolandMICRO CUBE」では、最高の歪みサウンドが出るのに惜しいエフェクターです。

 

〈Xotic  SLdrive〉

Xotic SLdrive

 Xotic「SL Drive」になります。この「SLdrive」は元々、BOSS「ST2」の代わりになるアンプライク系エフェクターを探して見つけたものになります。購入以前に「BOSSのST2は音がこもるため、SLdriveに乗り換えた」といったレビューを見て、勝手な解釈でBOSS「ST2」よりも質がいいのかなと購入しました。が、、確かにミニアンプの「MICRO CUBE」では、BOSS「ST2」よりも Xotic「SLdrive」の方がサウンドがハッキリしていて、マーシャルらしい歪みでしたが、実際に「JC120」で試したところ、Leqtique「9/9」と同じように歪みが詰まって失速したようなサウンドになってしまいました。参考にしたレビューは、恐らく自宅の小口アンプでBOSS「ST2」を試した感想だったのでしょう。比べてみると、確かにBOSS「ST2」はややサウンドがこもりますが、「JC120」や「Marshall JCM2000」でBOSS 「ST-2」を使用した方が、逆にサウンドがハッキリします。Xotic「SLdrive」とでは、真逆の効果になります。Xotic「SLdrive」は、ゲインブースターとしては個人的には高く評価してますが、「JC120」ではメインの歪みとしては難しいのではと思います。アンプを「JC120」で使うならば、BOSS 「ST-2」の方が確実&最適です。Xotic「SLdrive」は、ミニアンプでヴィンテージマーシャルサウンドを楽しむ専用のエフェクターといった立ち位置に、自分の中ではなりました。(実践的にゲインブースターとしては使うにはオススメです)

 

〈Carl Martin Hot Drive'n Boost Mk3〉

Carl Martin/Hot Drive'n Boost Mk3

 Carl Martin「Hot Drive'n Boost Mk3」になります。ギターのボリュームコントロールに反応するオーバードライブです。こちらもミニアンプの「MICRO CUBE」では、ギターの原音がクリアにでオーバードライブでかなり好印象でしたが、スタジオの「JC120」で試したところ、悲劇的にもサウンドが詰まってしまいました。「JC120」では、不思議なくらい音が伸びない現象が起ります。音の詰まりを解消するために「JC120」側で何か対策をしなければいけないように感じましたが、それをするくらいならBOSS 「ST-2」を使ってギターボリュームコントロールを絞った方が早いという結論に至り、RolandMICRO CUBE」専用の2in1オーバードライブとなりました。

 

以上、3つの「歪みエフェクター」をピックアップしましたが、結果的にはRolandMICRO CUBE」では、オススメのエフェクターになります。(逆に、JC120使用ではあまりオススメできない、もしくは他にもっと相性の良いエフェクターがあるエフェクターになります)

 

【今回のまとめ】

今回のまとめとしましては、サイトなどのレビューなどの評価は、使用するアンプによって「最高」にも「最悪」になりうる可能性があります。

アンプの大きさや種類で、「歪み系エフェクター」の反応は間違いなく変わります。ギターが変われば尚更のことだと思います。アンプを変えてもサウンドが変わらない「歪み系エフェクター」は実際にはありますが、基本的にはアンプによってサウンドが変わると思っていた方が無難だと思います。何十個くらい試してみて感じことは、ミニアンプ(小径スピーカー)で、ハッキリとしたサウンドが出る「歪み系エフェクター」は、疑った方がいいと思います。逆に、ミニアンプで、音がこもってモコモコしてイマイチなモノほど、スタジオでは活躍する可能性を秘めていることが多いです。「歪み系エフェクター」を購入の際は、まず「自宅で小型アンプ使用(練習用)」or「スタジオの大型アンプ使用(実戦用)」なのか、どちらかをしっかり決めた方が失敗率が低くなります。両方で対応したい場合は、どんな環境下でも同じサウンドが出せるものを探した方が良いと思います。ミニアンプでライブをする場合は、そのアンプにあった最高の「歪み系エフェクター」を使った方が良い結果が出ると思います。トータルな印象としてハンドメイド製のエフェクターは、特によく試奏して判断することをオススメします。YouTubeなどの動画はあくまでも製品紹介として見て、サウンドの判断材料としては見ない方がいいと思います。

 

以上、「歪みエフェクターの評価はアンプで変わる」についてでした。

 

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【マーシャルアンプ】Marshall JCM2000 LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

こんにちは。

今回は「Marshall JCM2000 LEAD1チャンネルのイコライジングテスト」について書きたいと思います。

Marshall JCM2000 LEAD1チャンネル

普段何気に使っている「Marshall JCM2000」イコライジングの効き方が気になりテストしてみましたので、簡単に書いておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「イコライジング」のみのテストします。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2.5ぐらい(今回はテストなので適度な音量に調整しました)

GAIN=3ぐらい(低音が出ない範囲でのツマミ位置にしてあります)

 

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト】

イコライジングテスト1〉

まず、全てのツマミ0からスタートしました。

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)

TREBLE=0

MIDDLE=0

BASS=0

〈以下は全て同じセッティング〉

REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)

DEEP=OFF(以降同じ)

TONE SHIFT=OFF(以降同じ)

※ギターボリュームコントロールはフルアップ(MAX10)で試しています。

 

全て0の状態のサウンドは、音が奥に引っ込んでしまい、こもった音抜けの悪いサウンドになりました。

 

イコライジングテスト2〉

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)
TREBLE=2
MIDDLE=2
BASS=2

全てのイコライジングを9時あたりにするとサウンドが明確になってきます。しゃがんでキャビネットの高さに耳を傾けると、この位置でもいいように感じます。

 

イコライジングテスト3〉

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)
TREBLE=3
MIDDLE=3
BASS=3

全てのイコライジングを10時あたりに調整してみました。普段「Marshall JCM2000」のLEAD1チャンネルを使用する時のツマミ位置です。よりサウンドがハッキリし、やや高音が出てくる傾向があります。

 

イコライジングテスト4〉

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)
TREBLE=5
MIDDLE=5
BASS=5

全てのツマミを12時に調整してみました。このくらいに合わせるとかなり高音が出て、やや耳が痛くなるぐらいのサウンドになりました。耐えれないほどではありませんが、少しキツイサウンドのような気がします。

 

イコライジングテスト5〉

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)
TREBLE=6
MIDDLE=6
BASS=6

全てのツマミをもう少し上げてみました。すると、高音が突き刺さるようなトレブリーな耳痛いサウンドになりました。このイコライジングで弾くには、かなりキツイのではと思います。

 

イコライジングテスト6〉

LEAD1チャンネルのイコライジングテスト

PRESENS=0(0の固定のまま)
TREBLE=10
MIDDLE=10
BASS=10

全てのツマミをMAXにしました。6ぐらいでも相当トレブリーでしたが、MAXでは、1〜2回ジャラン!と弾いただけで、耳が痛くなってしまい弾くのを中止しました。LEAD1チャンネルでのMAXセッティングはやめておいた方がいいと思います。

 

【今回のまとめ】

今回は「Marshall JCM2000」のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1チャンネルで、イコライジングのテストをしてみましたが、ツマミを上げて行くほど、トレブリーな高音が出る傾向にあることがわかりました。「JC120」の基本的なイコライジングは12時と言われいますが、「Marshall JCM2000」の12時は高音がかなり出ている痛いサウンドになると思います。今回のテストにより12時より手前の9時〜10時あたりの程よい位置を基準に調節した方がいいと思います。バンドや曲によっては、各ツマミの調整が必要ですが、極力、耳が痛くならなず、かつ音が抜けてくる範囲を探った方が良いと思います。

少し過去の体験の話になりますが、まだギターを初めて3年くらいで、「Marshall JCM2000」のセッティングを知らない時期に、ツマミ12時以降で大音量でドンシャリサウンドで練習していた時期がありましたが、正直、ただ耳が痛く弾くのがツライだけでした。今思うと、よく弾いていたなと思いますが、耳が痛くて嫌になるくらいならイコライジングは下げた方がいいです。耳にも優しい音作りを心掛けた方が愛されるように思います。

 

以上、「Marshall JCM2000 LEAD1チャンネルのイコライジングテスト」についてでした。

 

↓↓Marshall JCM2000 LEAD1チャンネルのGAINについての記事はコチラ↓↓

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【マーシャルアンプ】Marshall JCM2000の歪みにコンプレッサーをかけてみた

こんにちは。

今回は「Marshall JCM2000の歪みにコンプレッサーをかけてみた」について書きたいと思います。

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今回は、以前に購入していたMXR 「M102 DYNA COMP」を使って「Marshall JCM2000」のリードチャンネルにかける実験をしてみたことについて、簡単に書いておきたいと思います。

 

【コンプレッサーについての簡単な説明】

コンプレッサーは、主にギターを弾いた時の各弦の音量を揃える役割をするエフェクターです。アタック感を抑えることができるので、素早いストロークを必要とするカッティングや1本1本弾くアルペジオを弾く際に安定したサウンドで弾くことができます。また、サスティーン(音の伸び)を稼ぐこともできるため、リードソロ時に音を伸ばしたい時にも活用できます。

 

【今回使用したコンプレッサーとセッティングについて】

超定番と呼ばれるMXR「dyna comp」を使用します。 エフェクトをONにするとパコパコした音に変わるタイプのコンプレッサーです。

MXR dyna comp

MXR「dyna comp」は、2つのツマミ構成でシンプルなコンプレッサーになります。

OUTPUT=14時くらい。このツマミは音量調整になりますが、基本的にはMXR「dyna comp」をON/ OFFにしてアンプの音量と変わらないセッティングにした方が良いと思います。

SENSITIVITY=9時〜10時くらい。このツマミは、サスティーンやコンプレッションの強さを調整するツマミになります。今回のセッティングは、やや薄くかける程度のセッティングにしてあります。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→MXR「dyna comp」(コンプレッサー)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「アンプの歪み」にMXR「dyna comp」をかけてみました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2.5ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整)

GAIN=3ぐらい(効果を知りたいので歪みを抑えたセッティングです)

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=2.5ぐらい

MIDDLE=2.5ぐらい

BASS=2.5ぐらい

REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

 

【Marshall JCM2000のリードチャンネルにコンプレッサーをかけた感想】

 Marshall JCM2000のLEAD1チャンネルにMXR「dyna comp」でコンプレッサーをかけた感想としましては、アンプのサウンドはあまり変わらないが、ダムッとした弾力があるニュアンスが出るようになりました。「Marshall JCM2000」の歪みの特徴として、キンキンした高音と硬いサウンドがありますが、その歪みの特徴を抑えたような効果になります。コンプレッサーをかけることにより、「Marshall JCM2000」の歪みの性質が変わってしまったように感じます。「Marshall JCM2000」のリードチャンネルは、あまりサウンドの変化がしにくいチャンネルの印象とも見受けられました。

 

【ギターのボリュームコントロールを絞ってみた】

ギターのボリュームコントロール

ついでに、「Marshall JCM2000」の歪みにコンプレッサーをかけたまま、ギターボリュームをクリーントーンになるまで絞ってみました。すると、鋭いクリーントーンサウンドの先がつるんとした丸いサウンドに変わりました。ジャラ〜ンとしたコード弾きも弾きやすなりました。「Marshall JCM2000」の歪みにコンプレッサーをかけると、アンプの歪みでも、クリーントーンが上手く出せるかもしれないと思いました。

 

【今回のまとめ】

今回は「Marshall JCM2000」の歪みに、MXR 「M102 DYNA COMP」を初めて使ってみましたが、意外に面白く使えそうなエフェクターと感じました。コンプレッサーは、一体何使うのかわからないエフェクターの印象がありますが、地味にサウンドの性質を変えてくれるエフェクターだと思います。今回はアンプ歪みにかけてみましたが、「Marshall JCM2000」のクリーンチャンネルや「JC120」で試しながらも、地味にコンプレッサーの良さを発見していきたいと思います。

 

以上、「Marshall JCM2000の歪みにコンプレッサーをかけてみた」についてでした。 

Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証

Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証

こんにちは。

今回は「Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証」について書きたいと思います。

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール

普段スタジオでは「Marshall JCM2000」を使うことが多いですが、リードチャンネルのゲイン(アンプの歪み)コントロールの効き具合が気になり、どのように変化してゆくのか試してみたので、簡単に書いておきたいと思います。

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「アンプの歪み」でテストします。

イコライジング(固定)〉

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=2.5ぐらい

MIDDLE=2.5ぐらい

BASS=2.5ぐらい

REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

※ギターボリュームコントロールはフルアップ(MAX10)で試しています。

 

〈GAINコントロール0〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール0

ツマミが影になって見にくいですが、GAINコントロールは0の位置から始めます。ツマミ0は、VOLUMEが上がっていても音は出ません。ギターボリュームコントロールを0にした時と同じ状態です。

 

〈GAINコントロール1〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール1

GAINコントロール1にしてみました。写真は0.5くらいになってますが、0.5〜1の範囲と思ってください。このくらいだと、音は小音ですがクリーントーンが出ます。

 

〈GAINコントロール2〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール2

GAINコントロールを2にしてみました。するとようやく歪み出しました。クランチ〜オーバードライブぐらいでしょうか。

 

〈GAINコントロール3〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール3

 GAINコントロールを3にしました。このくらいだと歪みも増して、弾くには十分なゲイン量だと思います。

 

〈GAINコントロール4〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール4

 GAINコントロールを4にしました。ゲインは増していると思いますが、 GAINコントロール3の時とあまり変わらずといった印象です。よくリードチャンネルでTS系オーバードライブを使いブーストする時はこのくらいにセッティングしている位置になります。

 

〈GAINコントロール5〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール5

 12時の位置になるGAINコントロール5にしました。この位置になると歪みに低音が出てくるようになります。

 

〈GAINコントロール6〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール6

 GAINコントロールを6にしました。あまりGAINコントロール5と変わらない印象です。5〜6で歪みに低音が出てくるといった感じでしょうか。

 

〈GAINコントロール7〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール7

 GAINコントロールを7にしました。7にすると低音が増し、さらに歪みが荒々しくなってきます。「Marshall JCM2000」の特有のガラガラした歪みになってきます。

 

〈GAINコントロール8〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール8

 3時の位置になるGAINコントロール8にしました。このくらいになると歪みが飽和してきます。このくらいになると、低音が出過ぎて、サウンドがこもったように聴こえます。

 

〈GAINコントロール9〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール9

 GAINコントロールを9にしました。ゲインを上げていけばいくほど、低音と歪みが増していきますが、このくらいになるとサウンド全体がモサモサして、歪みが暴れるようになります。

 

〈GAINコントロール10〉

JCM2000 LEAD1のゲインコントロール10

 最後のMAXまでゲインコントロールを振りきりました。GAINコントロール10はGAINコントロール9とあまり変わらないように感じます。GAINコントロール5くらいと比べると、最終的には相当な低音と歪みが増しています。

 

【Marshall JCM2000のゲインコントロール効果を試した感想】

 今回、「Marshall JCM2000」のゲインコントロールを段階的に試してみましたが、「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは、歪みの他に「低音」が増していく傾向があるとわかりました。普段「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは、耳と感覚でセッティングしていましたが、無意識に低音が出てくる手前のGAINコントロール3〜4に留めていることに気付きました。低音が出てくるとサウンド的にモワッとするため、そのようなスッキリしたセッティングに自分でしているのだと思います。これは好みによるものかもしれませんが、もし、GAINコントロール5以降でセッティングするならば、イコライジングのBASSを下げる、もしくはカットすることで、上手く「Marshall JCM2000」の歪みをコントロールできそうです。「Marshall JCM2000」のゲインコントロールは低音が増してくると知るだけでも、セッティングやイコライジングを意図的に決めることができるのではないでしょうか。

 

以上、「Marshall JCM2000 LEAD1のゲインコントロール効果検証」についてでした。

 

↓↓Marshall JCM2000 LEAD1のイコライジングについてはコチラ↓↓

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TS9、TS9DX、ST9Pro + チューブスクリーマー3機種の比較〜Marshall JCM2000編〜

TS9、TS9DX、ST9Pro + チューブスクリーマー3機種の比較〜Marshall JCM2000編〜

こんにちは。

今回は「TS9、TS9DX、ST9Pro + チューブスクリーマー3機種の比較〜Marshall JCM2000編〜」ついて書きたいと思います。

TS9とTS9DXとST9Pro +

前回はIbanez「TS9」と「TS9DX」を「Marshall JCM2000」のリードチャンネルでブースターとして比較しました。今回はさらにMaxon「ST9Pro+」も加えて比較したことを書きたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Ibanez「TS9」→Ibanez「TS9DX」→Maxon「ST9Pro+」→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【各チューブスクリーマーのセッティングについて】

今回は3機種とも均等に比較したかったので、セッティングはほぼ同じにしました。

Ibanez TS9のセッティング〉

Ibanez TS9のセッティング

DRIVE=12時

TONE=12時

LEVEL=12時

 

Ibanez TS9DXのセッティング〉

Ibanez TS9DXのセッティング

DRIVE=12時
TONE=12時
LEVEL=12時(画像は11時くらいになってます)

MODE=TS9モード

 

〈Maxon ST9Pro+のセッティング〉

 Maxon ST9Pro+のセッティング

DRIVE=12時

LEVEL=12時くらい

MID ENHANCE=12時

TONE=12時

ミニスイッチ=CLASSIC

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「アンプの歪み」にブースターとしてIbanez「TS9」と「TS9DX」、Maxon「ST9Pro+」をそれぞれ足してみました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2.5ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整)

GAIN=3ぐらい(ブースターを使用するのでこのぐらいに調整)

 Marshall JCM2000のイコライジング

PRESENS=0

TREBLE=2.5ぐらい

MIDDLE=2.5ぐらい

BASS=2.5ぐらい

REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

 

【3機種のチューブスクリーマーをMarshall JCM2000でブーストした感想】

チューブスクリーマーの比較

 Ibanez「TS9」、「TS9DX」、Maxon「ST9Pro+」をそれぞれ「Marshall JCM2000」のリードチャンネルでブーストした感想としては、3つともサウンドに変化がありました。以前の試しで、Ibanez「TS9」と「TS9DX」の比較ではサウンドの明るさが変わりましたが、今回も同様にそれぞれキャラクターがあることに気付きました。今回の試しに加えたMaxon「ST9Pro+」は、Ibanez「TS9」と「TS9DX」に比べて、ミッド(中域)が強めのサウンドになりました。単体のテストではあまり気にしませんでしたが、かなりミッド寄りの少しクセのあるサウンドになりました。それだけMaxon「ST9Pro+」の「MID ENHANCE」のツマミは強力だと思います。

「Marshall JCM2000」をブーストした時に変わるサウンドの変化を以下にまとめました。

Ibanez「TS9」は明るくブライトなサウンドの傾向

・banez「TS9DX」は暗めのサウンド(TRUBOモードは低音がプラス)の傾向

・Maxon「ST9Pro+」は、カラッとしたミッド寄りのサウンドの傾向

チューブスクリーマーを購入または使用する場合は、好みのサウンドはあると思いますが、各エフェクターのキャラクターや特性(機能)を知った上で、ブースト時に出したいサウンドで選んだ方が良いかなと思います。※Marshall JCM2000のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1のみに限ります。他のチャンネルやアンプでは、効果が変わります。

 

【組み合わせによるサスティーンの弾き比べについて】

さらに、今回のセッティングのまま組み合わせによるサスティーン(音の伸び)のテストもしました。

サスティーンの弾き比べ

Ibanez「TS9」と「TS9DX」を2台ともONにすると、サスティーンが強力になり、弾きやすくなる傾向がありました。チューブスクリーマー2台使うポイントは「Marshall JCM2000」に、ディストーションやゲイン幅が広いオーバードライブで歪みを足すと歪みが固まり使えない音になりがちですが、チューブスクリーマー2個を掛け合わせても、音が固まらず、ちゃんと音が出る点です。速いリードソロや速弾きする時やロングトーンに最適な組み合わせだと感じました。しかし、今回の平均的なセッティングでは、歪みとサスティーンがあふれすぎて、右手と左手でミュートしても歪みの制御が難しくなったため、どちらか一方は、抑えたセッティングにした方が良いと思いました。

次に、Maxon「ST9Pro+」のサスティーンのテストをしましたが、Maxon「ST9Pro+」は、すでに十分なサスティーンがあることに気がつきました。Maxon「ST9Pro+」は1個で、チューブスクリーマー2個分のサスティーンを持っているように感じます。Ibanez「TS9」+Ibanez「TS9DX」(2個)=Maxon「ST9Pro+」(1個)のサスティーンの強さになると思います。

サスティーンに関しては、Maxon「ST9Pro+」1個あれば、一気に2個分のサスティーンを加えることができます。この効果を感じた時にMaxon「ST9Pro+」は、非常に強力なチューブスクリーマーペダルだと思いました。バッキングとソロなど、強弱の2段階で使用する場合は、Ibanez「TS9」+「TS9DX」を段階的に踏んでいく使い方ができると思いますが、Maxon「ST9Pro+」は、一気にブーストできるモデルかなと思います。サスティーンの実験から、Maxon「ST9Pro+」は非常にポテンシャルが高いペダルと感じました。

 

【今回のまとめ】

今回は、3機種のチューブスクリーマーを「Marshall JCM2000」でブーストして試してみましたが、同じチューブスクリーマーでありながらも、それぞれキャラクターが違いがあることに気付きました。エフェクターは数え切れないぐらいたくさんありますが、エフェクターにはそれぞれ一個一個に作られたコンセプトがあるように思います。どのエフェクターが良い悪いではなく、ギターと音楽を通して、「どんなサウンドを出したいか(出音)」「どこをエフェクターで補いたいか(効果)」「どんなアンプ(環境)で使いたいか」など「使用する目的」で選んだ方が賢明かなと思いました。同じ系統のエフェクター比較することで、各エフェクターの特性が見えてくるため、エフェクターを選ぶ際に、的確に選択することができるのではと今回の比較を通して思いました。

 

以上、「TS9、TS9DX、ST9Pro + チューブスクリーマー3機種の比較〜Marshall JCM2000編〜」についてでした。

 

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Ibanez TS9とTS9DXをブースターとして比較してみた結果〜Marshall JCM2000編〜

Ibanez TS9とTS9DXをブースターとして比較してみた結果〜Marshall JCM2000編〜

こんにちは。

今回は「Ibanez TS9とTS9DXをブースターとして比較してみた結果〜Marshall JCM2000編〜」について書きたいと思います。

Ibanez TS9とTS9DX

前回は、Ibanez「TS9DX」を「Marshall JCM2000」のリードチャンネル使用でブースターとして試しました。今回は、Ibanez「TS9DX」で気になった「TS9モード」Ibanez「TS9」を同じセッティングで比較してみたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Ibanez「TS9」→Ibanez「TS9DX」→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【TS9とTS9DXのセッティングについて】

Ibanez TS9のセッティング〉

Ibanez TS9のセッティング

DRIVE=12時くらい

TONE=12時くらい

LEVEL=12時くらい

 

Ibanez TS9DXのセッティング〉

Ibanez TS9DXのセッティング

DRIVE=12時くらい
TONE=12時くらい
LEVEL=12時くらい(画像は11時くらいになってます)

MODE=TS9モード

※このセッティングは「Marshall JCM2000」のリードチャンネルで試しでブーストしたセッティングになります。

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 (ボタンを押さない)チャンネルを使用して「アンプの歪み」にブースターとしてIbanez「TS9」と「TS9DX」を足してみました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2.5ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整)

GAIN=3ぐらい(ブースターを使用するのでこのぐらいに調整)

Marshall JCM2000のイコライジング

PRESENS=0

TREBLE=2.5ぐらい

MIDDLE=2.5ぐらい

BASS=2.5ぐらい

REVERB=2ぐらい(※画像はリバーブのテストでMAXになってます)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=OFF

 

【TS9とTS9DXをブースターとして比較した感想】

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Ibanez「TS9」と「TS9DX」の「TS9モード」を「Marshall JCM 2000」のブースターとして比較した感想は、サウンドの明るさが違うと感じました。Ibanez「TS9」でブーストすると「Marshall JCM 2000」のアンプの歪みが明るいサウンドになり、逆にIbanez「TS9DX」でブーストすると、暗めのサウンドになります。これは、各エフェクターの色で効果が表してあるように感じました。Ibanez「TS9」はライトグリーン(明るいサウンド)、Ibanez「TS9DX」はモスグリーン(暗いサウンド)と、視覚的にサウンドの方向性があるように思います。Ibanez「TS9DX」でブーストすると、重低音気味のサウンドになり、Ibanez「TS9」でブーストすると、アンプの歪みが急に元気になったように明るい歪みサウンドに変化します。エフェクター側は、同じセッティングにしてあるので、恐らくキャラクターに違いがあると判断しました。

Ibanez「TS9」と「TS9DX」どちらにしようか迷う場合は、出したいサウンドや機能で選べばいいと思いますが、個人的には「Marshall JCM 2000」をブーストするならば、Ibanez「TS9」をオススメしておきます。Ibanez「TS9」は定番と呼ばれるTS系オーバードライブですが、定番で十分な威力があるペダルだと思いました。

 

以上、「Ibanez TS9とTS9DXをブースターとして比較してみる〜Marshall JCM2000編〜」についてでした。

 

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