はじめての遠征ライブとエフェクターボードの演奏編
こんにちは。
今回は「はじての遠征ライブとエフェクターボードの演奏編」について書きたいと思います。
前回の「はじての遠征ライブとエフェクターボードの実践編」の続きで、今回は組んだエフェクターボードを実際にライブで使用&演奏してみた感想を書きたいと思います。
【今回演奏した曲のご紹介】
六本木心中/アンルイス
以上の4曲となります。
SHISHAMOの「僕に彼女ができたんだ」以外は渋い曲ばかりなってしまいました。コピーバンドはボーカルのキーや性格、年齢、世代に選曲が左右されてしまうので、個人的に知らない曲が多いことがありますが、知らない曲を演奏するということは、ギターの経験値が積める(修行)ので、そういった観点ではいつも演奏して良かったと思います。
【今回使用した機材(エフェクターボード)】
PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Pedal Board Junction Box / One Control(ジャンクションボックス)→Purple Humper / One Control(ミッドブースター)→Power Stack ST-2 / BOSS(ディストーション)→Channel 2 / ZVEX(クリーンブースター)→Strawberry Red Over Drive / One Control(オーバードライブ)→Carbon Cory Analog Delay / MXR(アナログディレイ)→Switch Blade+ / electro-harmonix(AB BOX)→(A)「JC120」+(B)ミニアンプ
【ライブ会場のアンプについて】
会場は市が運営してる多目的ホールみたいなステージでスタジオを比べて、天井が高いことが違う点でした。また、ライブ会場にあったギターアンプは「JC120」と「Rolandのミニアンプ」のみでした。
普段のスタジオでは「Marshall JCM2000」と「JC120」の両方を使っていますが、今回は「JC120」のみ。日頃から歪みにおける「JC対策」を考えて、BOSS「ST2」を選択していますが、「JC120」のみでもマーシャルサウンドで演奏できるという点では安心してライブに挑むことができました。
【演奏でエフェクターボードを踏んで気づいたこと】
今回は、遠征ライブということで、コンパクトにエフェクターボードを組んで実際演奏してみましたが、早い曲でのエフェクターのスイッチの切り替えがものすごく難しいことに気づきました。演奏しながらエフェクターを何度も切り替えることは意外に難易度が高いです。演奏視点で見ると、指板を見ているため、足元の視野が極端に狭くなります。コンパクトにエフェクターの間隔を詰めると踏みにくいと感じました。多少の慣れもありますが、ある程度、エフェクター同士の間隔を広げた方が、踏みやすくなると感じました。
【曲別によるエフェクターの切り替えについて】
曲によるエフェクターの切り替えについて書きたいと思います。
BOSS「ST2」はメインで常時ON(クリーンブースターもON)で、クリーントーンはギターのボリュームコントロールを絞ってクリーンへ調整、前後のミッドブースター、ゲインブースター、アナログディレイの3つを曲に応じて加えてゆくというスタンスで弾きました。 実際に踏んでいてネックだなと感じたことは「常時ONペダル」と「ブースターペダル」の配列とエフェクター同士の段差です。
ABBOX以外は、すべてのエフェクターを並列に配置しましたが、「常時ONペダル」は基本ON/OFFを切り替えしないため、どうしても足で操作する際に一度避けるという動作が入ってしまいます。
<気になった箇所①>
今回の場合は、BOSS「ST2」とOne Control「Purple Humper (ミッドブースター)」の組み合わせで、「Purple Humper 」を切り替える時にBOSS「ST2」の高さが引っかかり、踏みにくいと感じました。
↑高さが違うため、BOSS「ST2」のペダルの角を避けて「Purple Humper 」を踏む必要がある。「常時ONペダル」のエフェクターと同じ高さのエフェクターで揃えた方が、踏みやすさにはつながると思いました。
<気になった箇所②>
さらに、BOSS「ST2」とZVEX「Channel 2(クリーンブースター)」は常にONのため、この2個分を飛ばして、最前段のOne Control「Purple Humper (ミッドブースター)」から最後段のMXR「Carbon Cory Analog Delay(アナログディレイ)」まで踏まなければならず、早い曲ではタイミングが難しく、演奏のミスを起こしやすくなると思いました。
↑ One Control「Purple Humper (ミッドブースター)」をOFFにして、すぐにMXR「Analog Delay(アナログディレイ)」をONにしなければいけない場合は、「常時ONペダル」の2個を飛び越えつつも、端から端まで足を移動することでタイムラグが出ました。また、両足を交互に使っても足を入れ替える動作でモタつくこともあるため、エフェクター間の距離がありすぎると演奏中の切り替えはストレスになると感じました。
エフェクターボードの構成した時は問題ないように感じますが、いざ演奏してエフェクターを踏む時は、1/2くらいの距離しか足での操作ができないと思います。あくまで個人的な感覚にはなりますが、目安としてはエフェクター3個分くらい(約15cm〜20cm)が負担なく踏める幅だと考えています。
【今回のまとめ】
今回は「JC120」で、4曲ともBOSS「ST2」で弾き通しましたが、ギターの技術は除いて、BOSS「ST2」があれば、こだわらなければ大体の曲は弾けると思いました。ギターボリュームコントロールさえ慣れてしまえば、クリーントーンから歪みまで一貫して、曲に応じたサウンドで弾くことができるので、BOSS「ST2」の汎用性の高さを今回のライブで実感しました。エフェクター単体で楽しむ場合は気にしなくてもいいですが、ライブなどで演奏におけるエフェクターボードの配置と操作性についてはかなり重要だと思います。エフェクターは操作性や持ち運びを考えると極力少ない方が良いと個人的には思います。5〜6個以上の場合は、スイッチャーを導入し、操作性を上げる方が結果的にストレスが少ない演奏ができるのではと考えております。今後はエフェクターボードの配置や操作について色々、実験をしていきたいと思います。