エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】

こんにちは。

今回は「クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】」について書きたいと思います。

Marshall JCM2000

最近の自身のテーマとして、真空管アンプのみでクリーントーンから歪みまでのサウンドを作るということをスタジオに行って何度もトライしていましたが、今回は上手くセッティングができたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用して、クリーントーンから歪みのサウンドを試しました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます)

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります)

 

【今回のセッティングのポイント】

Marshall JCM2000のセッティングポイント

今回のセッティングのポイントは「TONE SHIFT」です。「Marshall JCM2000」の歪みで弾く場合は、色々試しましたが「TONE SHIFT」はONにした方が弾きやすくなるように感じます。「TONE SHIFT」OFFにするとサウンドが全体的に明るくなり、トーンがキツめになる傾向があります。ONにするとハイが全体的に抑えられるので、キンキンしたサウンドにはなりにくいセッティングにしました。

 

【ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1チャンネルのサウンドについて】

LEAD1チャンネルのサウンド

GAINが3くらいですがこれでもかなり歪みます。激歪みとまではいきませんが、オーバードライブ強〜ディストーションぐらいの歪みはでます。わりとスッキリ目のマーシャルサウンドになります。あとでも書きますが、演奏する曲にもよりますが、歪みが足らない場合は「LEAD2」にボタンを押して歪みを足すと良いと思います。

 

【リードチャンネルからクリーンサウンドにする方法】

PRSのギターコントロール

「Marshall JCM2000」のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルでクリーントーンを作るには、歪んだ状態からギター側のボリュームコントロールを絞ってクリーントーンを作ります。真空管アンプは、ギターボリュームコントロールでGAIN調整が効くので、絞れば絞るほどクリーンになっていきます。この特性を利用します。今回のセッティングとGAIN3ぐらいに対して、ギターボリュームコントロールは2〜3ぐらいでクリーントーンになります。

PRSのピックアップセレクター

クリーントーン時には、ピックアップセレクターはセンターにすると程よいトーンになります。

 

【チャンネルを変えずに歪みサウンドにする場合】

PRSのボリュームコントロールフルアップ

クリーンサウンドから歪みで弾きたい場合はギター側のボリュームコントロールはフルアップ(フル10)にします。ピックアップセレクターはリアにすると5,6弦のパワーコードもハッキリ出ます。フルアップでは歪み、ボリュームコントロールを2〜3ぐらいに絞るとクリーンへサウンドへコントロールして弾くイメージです。リードチャンネルのみで、ギターボリュームコントロールによりクリーンから歪みをカバーするという考え方になります。

 

【もう少し歪みを加えたい場合】

Marshall JCM2000 LEAD2チャンネル

もう少し歪みを足したい場合は、LEAD1チャンネルでそのままGAINを上げてると低音が出てモワッとしてくるので、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD2チャンネル(ボタンを押す)に切り替えて、GAINを上げた方が上手くいくと思います。GAINを上げた分、クリーンにする時はギターボリュームコントロールはより若干絞る必要はありますが、慣れれば問題ないと思います。クリーントーンを重視する場合は、LEAD1チャンネルの方がクリーントーンにしやすい傾向はあります。LEAD2チャンネルはGAINをプラスαするボタンとして認識していた方が扱いやすいかもしれません。今回はエフェクターは使っていませんが、ブースターでGAINを足すのもアリだと思います。

 

【クリーンから歪みまでコントロールできた感想】

今回は「Marshall JCM2000」でクリーンから歪みまでサウンドをコントロールした感想としましては、電源の入れ方もわからなかった「Marshall JCM2000」を使い始めて、7〜8年くらい経ちますが、やっとアンプ直のみでサウンドをコントロールできるところまで来れたかなといった感じでした。今回のポイントのギターボリュームコントロールを使用するクリーントーンは 、BOSS ST2を「Marshall JCM2000」のクランチチャンネルでよく使用していた時に思い付いたもので、いつかは「Marshall JCM2000」とギターだけで、クリーンから歪みまでコントロールできるのではないかと考えておりました。しかし、ギターの技術面やアンプの特性で思うようにできず、セッティングを試行錯誤を繰り返していましたが、今回で頭の中で描いていたことが実現できたように思います。アンプとギターでクリーンから歪みまでカバーできると持っていくエフェクターが減るというメリットがあります。いつもはエフェクター5〜6個程度でボードを組むことが多いですが、もう一つのテーマである「エフェクターを3つまで絞る」の目標が近づいてきたように思います。次の機会は、今回のセッティングをベースに、ブースターやディレイ(センドリターン)を加えて、アンプの歪みをメインにしたエフェクター選びも模索していきたいと思います。

 

以上、「クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】」についてでした。

 

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クリーンサウンドの音が抜けない時に試したい6つのこと

※この記事は2022年8月17日に更新されました。

こんにちは。

リハーサルスタジオで、バンド演奏をしていると、

「クリーンサウンドが聞こえない」

「クリーンサウンドが埋もれてしまう」

といった経験をしたことをありませんか?

今回は、クリーンサウンドの音が抜けない原因について記事を書いていきます。

JC120のダメなセッティング

クリーンサウンドの音が抜けない原因とは?

最近、バンドで音合わせをしていると「クリーンサウンドが聞こえない」「クリーンサウンドが埋もれてしまう」といったことがありました。

バンドでエレキギター1人ならば聞こえるクリーンサウンドも、

エレキギターが2人いて、一方が歪みサウンドでリード担当をしている場合に、クリーンサウンドが消えてしまうことがあります。

そこで、どうしたらクリーンサウンドが聞こえるようになるか、筆者なりに検証してみました。

1.アンプのイコライジングをしっかりセッティングする

JC120のダメなセッティング

バンドでクリーンサウンドが聞こえてこない時のアンプのイコライジングをチェックしました。

すると、TREBLE(高域)・MIDDLE(中域)・BASS(低域)のイコライジングが全て下がり傾向にあるのがわかりました。

アンプによって、基本的なイコライジングの位置は変わりますが、音作りに意図がない限り、アンプのクリーンサウンドがハッキリ聞こえる位置に調節したほうがいいでしょう。

リハーサルスタジオに、よく置いてある「JC120」の場合は、基本的には全て5(12時)で問題ありません。

アンプの全体のトーンが甘いと、バンドではクリーンサウンドは埋もれがちになります。

ある程度の高いトーンが音抜けには必要です。

2.エレキギターのボリュームコントロールをチェックする

ギターのボリュームコントロール

エレキギターのボリュームコントロールは、ギターサウンドのパワーと直結しています。

ボリュームコントロールが小さくなっている場合は、クリーンサウンドも弱くなってしまいます。

クリーンサウンドでしっかり出したい場合は、エレキギターボリュームコントロールは基本MAXの10(フルテン)にしましょう。

アンプの特性によっては、8ぐらいに抑えても良いですが、極端に2〜3に絞ってしまうと、音が抜けないクリーンサウンドになってしまう傾向があります。

また、エレキギター側のトーンも下がっていると、こもったようなクリーンサウンドになる傾向があります。

知らず知らず、下がっている時がありますので、必ずチェックしましょう。

3.バンド全体の音量を下げる

いくらエレキギターとアンプ側でしっかりとセッティングしても、

バンド全体の音量がデカすぎると、クリーンサウンドはかき消されてしまいます。

この場合は、全体のパートの音量を下げるしかありません。

特に、弦楽器(エレキギター・ベース)の音量を下げる努力をしましょう。

4.エフェクターのブースターを活用する

バンドにエレキギターが2人いる場合、一方がディストーションサウンドの場合には、クリーンサウンドがかき消されることがあります。

音量を下げることが難しい場合は、エフェクターのブースターを使うようにしましょう。

ブースターとっても、クリーンブースターやトレブルブースター・ミドルブースターを種類がありますが、

特に使いたいのは「ミドルブースター」です。

ミドルブースターは、中域を持ち上げてくれるため、エレキギターサウンドが聞こえやすくなります。

エフェクターのモデルとしては、少ないため、チューブスクリーマーなどで代用して使いましょう。

5.少しだけGAINを足してみる

アンプのクリーンサウンドは、基本ペラペラなため、バンドアンサンブルでは聞こえにくいものです。

そこで、GAINを少しだけ足してみると、クリーンサウンドの存在感が出ることもあります。

コツとしては、クランチサウンドにならない程度のGAINを足してあげることです。

ほんの少しGAINをアンプやオーバードライブなどで足すことで、音抜けが良くなります。

6.アンプから離れてサウンドを聞いてみる

クリーンサウンドが音が抜けない原因として、

立ち位置が悪いため、クリーンサウンドが聞こえていないということもあります。

アンプの目の前に立ってしまうと、音がモニタリングしにくいです。

そういったことも防ぐために、一度、アンプから離れて自分のサウンドを聞いてみましょう。

バンドメンバーは聞こえているのに、聞こえていないのは本人だけということがないように、サウンドチェックも行いましょう。

まとめ

クリーンサウンドの音が抜けない時に試したいことについて、記事を書いてみました。

クリーンサウンドは、アルペジオやカッティング、コード弾きで使われることが多いと思いますが、どうしてもバンドアンサンブルでは埋もれがちなサウンドです。

クリーンサウンドの音をいかに聞かせるかが、バンドでは試されます。

ご参考になれば幸いです。

ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜

こんにちは。

今回は「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜」について書きたいと思います。

エフェクターを踏みやすくする工夫

最近、ライブの練習と準備でバタバタしておりましたが、ライブ演奏にあたって、エフェクターの踏みやすさの工夫を考えてみたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回組んだエフェクターボードの紹介】

エフェクターボード

今回は、以前エフェクターボードを組んだ時よりも、もう少しコンパクトさと重さの軽減を考えて、エフェクターボードをひと回り小さくして組み直してみました。

〈前回のエフェクターボード〉

エフェクターボード

前回は、スペースに余裕があったため「常時ONのエフェクター」を横に配置し、「使用頻度が多いエフェクター」を手前に配置しました。

 

〈演奏する曲とエフェクター操作について〉

演奏曲は、B’z「今夜月の見える丘で」Superfly「beautiful」の2曲を弾く前提で必要なエフェクターでボードを組みました。2曲とも、クリーントーンと歪みの切り替えが必要で、基本的にはBOSS「ST2」+Z.VEX「Box of Rock」のブースト側で歪みを作り、ギターボリュームコントロール側でクリーンと歪みをコントロールして演奏しています。また、同じく2曲ともショートディレイ(パワーコードとバッキング)とロングディレイ(アルペジオを含むフレーズ、リードソロ)と2パターンのディレイを切り替えることもしています。トータル的には、ギター側ではクリーン〜歪みのコントロール、トーンをセレクターで切り替え、エフェクター側では、ディレイの切り替え、ゲインブースター(Ibanez TS9)、レベルブースター(Z.VEX Box of Rock)と手元と足元をフルに使った操作をしています。演奏以外にやることが多く、こうやって書いて見るとかなり大変なことをやっているのだと思いました。

 

〈使用しているエフェクターのご紹介〉

Ibanez「TS9」(TS系オーバードライブ)

BOSS「ST2」(アンプライク系ディストーション

・Z.VEX「Box of Rock」(アンプライク系ディストーション / 前回より変更)

・BOSS 「DD20」(デジタルディレイ / ショートディレイとロングディレイの2パターンの切り替え)

electro-harmonix「Switchblade+」(AB BOX)

(A「 Marshall JCM2000」+B「JC120」)

※繋いだ順番になります。

 

〈前回と比べたエフェクターの変更点〉

Z.VEX Box of Rock

 前回と比べての変更点は、自作のSuper Hard On(クリーンブースター)を既存のZ.VEX「Box of Rock」に変更しました。これは実際に演奏してみた時に、ブースターとしてIbanez「TS9」をレベルMAXにしてONにして使っていましたが、中域が上がって音抜けは良くなるものの、歪みの前段にIbanez「TS9」を設置しているため、音量が上がらないということに気づきました。演奏曲によりますが、多少、ソロ時には多少音量を上げた方が迫力が出ると判断し、使う使わないにしろ、いざ音量を上げれるようにZ.VEX「Box of Rock」のドライブセクション(右側)を音量用のブースターとして変更しました。ブースター側(左側)は常時ON。

 

【ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫】

蛍光色のステッカーをエフェクターに貼る

↑パッと見たとき、どのペダルを踏めばいいかすぐ認識できる。

前回は、ブースターやディレイなどの「踏む回数が多いエフェクターと歪み系エフェクターなどな「常時ONにするエフェクターで分けて、踏む回数が多いエフェクターをレイアウト的にまとめて踏みやすい一番手前に配置しました。このことで、かなり足元の操作にムダが少なくなりましたが、今回はさらに「蛍光色のステッカー」を使ってより視覚的にわかりやすく分けてみました。

エフェクターを踏む回数が多い、Ibanez「TS9」とBOSS 「DD20」といざ音量を上げる時のZ.VEX「Box of Rock」のドライブ側の3ヶ所のペダル部分にステッカーを貼りました。初めは、やり過ぎかなと思いましたが、スタジオ練習では、意外と演奏中はギターに意識が集中してしまうものです。ステッカーがあるのとないのとでは、足元を見た時に瞬間に踏むペダル位置分かるので、踏み間違えたり、踏み損ねることはかなり少なくなりました。エフェクターを認識して踏むまで、実際は1秒もかからないくらいの速さで切り替えないといけない場面が多いので、スピードが要求される場面では、こういった目立つ目印をつけておくと迷わずペダルを踏むことができます。

 

【今回のまとめ】

今回のまとめといたしまして、ギター演奏中にペダルを踏みやすくする工夫で、「蛍光色のステッカー」を貼るという工夫をしてみましたが、物理的に踏みやすくするというよりは、自信を持ってエフェクターを踏むという心理的な効果があるように思います。よくスタジオ練習では、ブースターなどのエフェクターを踏んでいたけど、ライブ本番では、会場の雰囲気に飲まれてエフェクターを踏むことに消極的になったりする場面もあります。そういった時に、目印をつけておくと「もう踏むしかない」と言うプラスの心理が働き、そういった思い切った演奏をした方が良い演奏ができるように個人的には感じます。エフェクターは、足元に置くものなので、基本的に死角になりやすく、視認性も悪いモノと思います。ライブ会場では、緊張も加えてさらに視野も狭くなりがちです。エフェクター1個を切り替える程度ならば問題はありませんが、小節ごとに細かくエフェクターを2個以上切り替える場面では、少しやり過ぎくらいのわかりやすい目印をつけていっても損はないと思います。さらに、エフェクターを踏む順番を目印にマジックで番号を書いておくのも効果的だと思います。エフェクターのセッティング、アンプのセッティングをしっかりしたのならば、演奏中もここぞと言う時は、しっかり踏むといった心構えと工夫は大事だと思います。是非、エフェクターを踏むのに躊躇する方は、目印をつける工夫を試してはいかがでしょうか。

 

以上、「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜」についてでした。

 

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エフェクターの電池駆動時とACアダプター使用の検証〜BOSS DS1〜

エフェクターの電池駆動時とACアダプター使用の検証〜BOSS DS1〜

こんにちは。

今回は「エフェクターの電池駆動時とACアダプター使用の検証〜BOSS DS1〜」について書きたいと思います。

BOSS DS1

ふと部屋に転がっていたエレハモのキャラが濃い9V乾電池を見つけました。気になってしまったので、久しぶりにエフェクターを電池駆動で音を出して見ましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→BOSS DS1(改造)→Roland MICRO CUBE(ミニアンプ)

 

 【MICRO CUBEとセッティング】 

MICRO CUBE

COSM AMPLIFIER=JC CLEAN(全く歪まないクリーンチャンネルです)

GAIN=2

VOLUME=2(自宅では音量が出せないため、1mくらい音が聞こえる程度の音量にしています)

EQUALIZER

TREBLE=5

MIDDLE=5

BASS=2〜3(低域をややカットしてあります)

REVERB=2〜3

 

【電池駆動させたエフェクター

BOSS DS1e

BOSS「DS1」(改造)を使って、試してみました。歪みはMAX、音量はアンプのクリーンとエフェクターONにした時の音量に差がないセッティングにしました。

BOSSエフェクターと乾電池

ネジを緩めて、パカッとフタを開け、9V電池をセットします。不思議とガッツが出てきそうな感じがします。(ネジのゴムリングが劣化して一部欠けていました)

 

【BOSS DS1を電池駆動させた感想】

BOSS DS1

久しぶりにBOSS「DS1」を電池駆動してみましたが、普段のACアダプター→分岐ケーブル(5つ)で供給してある時のサウンドを比べると、思っていたよりも音がハッキリして元気な感じがしました。もしかすると、分岐ケーブルによる電流がやや足りていない状態のため、音量が小さい原因になってしまっているのではと考えました。また、BOSSエフェクターは乾電池を入れた分、ペダルの踏み込みが浅くなります。グッと詰まったような踏み心地になるので、電池を入れない時と入れる時とでは、かなり使用感が違います。

 

【BOSS専用ACアダプターで駆動してみた】

BOSS ACアダプター

今度は、試しにBOSS専用ACアダプター 「PSA-100S」を使って電源供給させてみました。

BOSS ACアダプター

9VのジャックにACアダプターを直接挿しました。

 

【BOSS専用ACアダプターで駆動させた感想】

BOSS DS1

BOSS専用ACアダプター PSA-100Sを使って、電池駆動と同じように音を出してみました。電池駆動て比べると、あまりサウンドに差はないように感じました。やはり、分岐ケーブルに繋いでいた時は、空間系エフェクター(デジタルディレイ)やデジタルエフェクターに消費してしまい、BOSS「DS1」の音が小さくなっていたように感じます。BOSS専用ACアダプター1個につき、エフェクター1個は供給は充分にできます。また、電池駆動とペダルの踏み心地を比べると、電池が入ってない分、スイッチの踏み込み幅があるため、踏みやすいです。

 

【今回のまとめ】

今回は、エフェクターを電池駆動してみましたが、適切な電源供給をすればサウンドには大きな差は見られませんでした。分岐ケーブルを使って、電源を分けてしまうと繋いでいるエフェクターによりますが、多少音量の差は出てしまうのかなと思いました。またこのことについては検証して見ようと思います。

 

【電池を使うかACアダプターを使うかについて】

ACアダプターを調べた時に知ったことになりますが、9V使用のエフェクターに対して、新品の電池駆動だと、初めは9.6Vの電流を供給しているそうです。その時の新鮮な電流感(?)みたいなものはサウンドからは出るらしいですが、今回は、自作エフェクター時にチェックで使っていた電池を使ったのであまり新鮮さは感じられなかったかもしれません。9V仕様のパワーサプライで、9.6Vの電流を供給するパワーサプライもありますが、エフェクターは電源が命でなので、こういった電池供給にも配慮することも大事な要素なのかなと思いました。

電池駆動については、乾電池は消耗品なので、長期的に考えると専用ACアダプターやパワーサプライを使用した方がコスト的に良いと思います。まだ、パワーサプライを知らなかった時期は、エフェクターを全て電池で使用していましたが、特に空間系エフェクターデジタルディレイ)の消費電力が激しく、スタジオ練習毎に電池を交換していました。そういったことを考えると、基本的には、ACアダプターやパワーサプライを上手く使用した方が良いと思います。電池駆動にすると、DCケーブルなどの配線がなくスッキリするので、オーバードライブディストーションをスタジオに1個だけ持っていく時は電池駆動でも良いと思います。(デジタルエフェクターの場合はACアダプターの方がベター)ペダル単体使用では、乾電池の方が持ち運びはラクになるので、ケースバイケースで、電源供給の仕方を選べはいいのでないでしょうか。

 

以上、「エフェクターの電池駆動時とACアダプター使用の検証〜BOSS DS1〜」についてでした。 

 

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ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜レイアウト編〜

ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜レイアウト編〜

こんにちは。

今回は「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜レイアウト編〜」について書きたいと思います。

エフェクターボード

最近、バンド練習でエフェクターボードを組んで持ち込んで、色々と試していますが、ふと演奏していてエフェクターの配置について気付いたことがあったので、簡単に書いておきたいと思います。

 

【今回組んだエフェクターボードの紹介】

エフェクターボード

今回は、B’zの「今夜月の見える丘で」を弾く時の必要なエフェクターを組んでスタジオに持っていきました。

エフェクターの紹介〉

Ibanez「TS9」(TS系オーバードライブ)

・BOSS「ST2」(アンプライク系ディストーション

・Super Hard On(自作クリーンブースター)

・BOSS 「DD20」(デジタルディレイ)

・electro-harmonix「Switchblade+」(AB BOX)

(A「 Marshall JCM2000」+B「JC120」)

※繋いだ順番になります。

 

〈使用したアンプ〉

・Marshall JCM2000(ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1チャンネル)

・JC120

 

エフェクターの使い方〉

メインの歪みは、BOSS「ST2」+Super Hard On(常時ON)で作り、歪みとクリーンはギターボリュームコントロールで調整しながら、「Marshall JCM2000」と「JC120」のアンプ2台同時出力をしました。(両アンプはほとんどMarshall JCM2000のサウンドです)BOSS 「DD20」は、ショートディレイ(常時ON)とロングディレイと切り替えれるセッティングにし、Ibanez「TS9」は、LEVELをMAXにして、リードソロ時のみにブースターとして使いました。

 

【実際に演奏してみて気付いたこと】

エフェクターボード 変更前

元々、アナログディレイ1台で演奏しておりましたが、ショートディレイとロングディレイの2パターンのディレイが必要となったため、BOSS 「DD20」を導入し、エフェクターボードをいつも通り横列に組んでスタジオで演奏してみました。すると、BOSS 「DD20」とIbanez「TS9」の間にあるBOSS「ST2」が邪魔なことに気付きました。始めエフェクターボードを組んだ時は、エフェクターを繋ぐ順番通りに組みましたが、いざ演奏するとエフェクターをON/OFFをするのはブースターのIbanez「TS9」とロングディレイを切り替えるBOSS 「DD20」(右側ペダル)の2ヶ所のみ。さらにエフェクトのON/OFFの頻度も高いですが、一方BOSS「ST2」は、一度もON/OFFすることがないことに気付きました。常にON状態です。

演奏中は、Ibanez「TS9」でブースト(ON)→ロングディレイ(ON)の順(逆のパターン、OFFもあり)に踏んで足を動かしますが、組んだエフェクターボードでは、Ibanez「TS9」を踏む(ON)→BOSS「ST2」をスルーして避けるBOSS 「DD20」を踏む(ロングディレイ切り替え)といった、余計な動作を生んでいました。ヘタすると知らず知らずBOSS「ST2」を踏んでしまい、OFF状態で弾いてしまうということもありうると思います。実際にバンドで演奏している時の足元は視野が狭くなりがちなため、1台飛ばしてエフェクターを踏むことは、思った以上に演奏に影響すると感じました。

 

エフェクターの配置を改善してみました】

エフェクターボード 変更後

再度、エフェクターボードの配置を見直してみました。Ibanez「TS9」とBOSS「DD20」の間にあるBOSS「ST2」を「Super Hard On」と同じように繋ぎ、順番はそのままで、前段から後段へ移動させました。あえて横に配置したのは、スペースの問題もありますが、横配置=常時ONのため、演奏中は踏まない(踏みにくくする)という意味も込めて横配置にしました。

Ibanez TS9とBOSS DD20

BOSS「ST2」をIbanez「TS9」とBOSS「DD20」の間から外すことで、Ibanez「TS9」でのブーストとロングディレイ(BOSS DD20の右側ペダル)のON/OFFがしやすくなりました。もう少し間を詰めても良さそうです。ON/OFFするエフェクター同時を近くすることで、最小限の足の動きでエフェクトを操作することができます。余計なエフェクターを踏むこともなくなります。

 

【今回のまとめ】

今回のまとめとしては、エフェクターボードの大きさで配置は限られてしまいますが、常時ONするエフェクターと一時的なブースターやロングディレイなどのON/OFFするエフェクターをそれぞれのカテゴリーで分けて、エフェクターボードを組んだ方が、実際に演奏した時に踏みやすいのではと思いました。

今回のように、エフェクターボードの後段に常時ONするエフェクター、前段の踏みやすい位置にはブースターなどのON/OFFするエフェクターを配置すると足元の操作がスムーズになると思います。マルチエフェクタープログラマブルスイッチャーを導入する場合は、こういったことを考える必要はありませんが、今回はあくまでエフェクターのみでいかに演奏をしやすく配置にするかを考えてみました。ギターをまだ始めたばかりですと、ギター弾くので精一杯だと思います。さらに足元のエフェクターを踏むとなると、パニック状態なんてこともよくあると思います。エフェクターを踏み込む慣れもありますが、いかにスムーズにエフェクターを踏むことを考えて置くことは、演奏中では重要だと思います。演奏中にエフェクターを踏むことが億劫だなと感じる方は、一度、配置の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

 

以上、「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜レイアウト編〜」についてでした。 

 

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クリーンブースターの繋ぐ順番と効果測定〜シュミレーション〜

※この記事は2022年5月5日に更新されました。

こんにちは。

今回は、

「クリーンブースターを繋ぐ時、順番はどうしたらいいのだろう?」

「クリーンブースターの効果を知りたい」

と思いましたので、

クリーンブースターの繋ぐ順番と効果測定をしてみました。

クリーンブースターの繋ぐ順番

クリーンブースターの繋ぐ順番と効果測定〜シュミレーション〜

今回は、MaxonのST9Pro+(オーバードライブ)とXoticのRC Booster(クリーンブースター)を使って、シュミレーションしてみました。

ご参考までに、以下が試した機材となります。

PRS CUSTOM 22(エレキギター)→Maxon ST9Pro+(オーバードライブ)→Xotic RC Booster(クリーンブースター)→Roland MICRO CUBE(ミニアンプ)※クリーンブースターは位置が変わります。

今回使用したクリーンブースターとセッティング

Xotix RCbooster

今回、使用したクリーンブースターは、XoticのRC Boosterになります。

Volume・Gain・Treble・Bassと4つのツマミがあるため、音量だけでなく、歪み量や音のトーンも調節が可能なクリーンブースターです。

数あるクリーンブースターの中でも、音圧が強めのモデルです。

※現行品は「RC Booster V2」です。

<参考セッティング>

VOLUME=12時

GAIN=10時くらい

TREBLE=12時

BASS=12時

今回使用したオーバードライブとセッティング

Maxon ST9Pro+

Maxon 「ST9Pro+」は、ミッド(中域)が強く出るオーバードライブが特徴です。

中音域のブースト・コントロールやGAIN幅が広いため、細かいセッティングができるモデルです。

<参考セッティング>

DRIVE=13時くらい

LEVEL=11時くらい

MID ENHANCE=12時くらい

TONE=12時くらい

ミニスイッチ=CLASSIC(LOW BOOSTは低音と音量が上がるモードです)

クリーンブースターを前段に設置した場合

クリーンブースター前段接続

まず、クリーンブースターを前段に置き、後段にオーバードライブを繋ぎました。

クリーンブースターをONにするとオーバードライブの歪みが増しました。

この順番では、後段のオーバードライブが優先されるので、オーバードライブにクリーンブースターが足されるようです。

音量は、ほとんど変わりません。

クリーンブースターを後段に設置したシュミレーション

クリーンブースター後段接続

次に、オーバードライブを前段に置き、後段にクリーンブースターを繋ぎました。

クリーンブースターをONにすると、VOLUMEツマミを調節した分だけ音量が上がりました。

さらに、RC boosterによる音圧が上がる感じがしました。

エフェクターは後段に繋いであるエフェクターが優先されるので、この順番では、クリーンブースターのキャラクターが優先されるサウンドになります。

RC boosterは、GAINが搭載されていますので、オーバードライブのような歪みを足すこともできます。

結果、Maxon ST9Pro+の歪みとミックスされて、伸びのある太いサウンドになりました。

ミニアンプでも十分なリードソロが弾けそうです。

今回のまとめ

今回のクリーンブースターの位置による効果を以下にまとめました。

<クリーンブースターを前段に置いた場合>

・後ろに繋いだオーバードライブが優先される

・歪みが増す

・音量はあまり変わらない

<クリーンブースターを後段に置いた場合>

・後ろに繋いだクリーンブースターが優先される

・歪みはクリーンブースターのモデルによるが、基本変わらない

・音量が上がる

つまり、クリーンブースターは、オーバードライブの前段に置くと歪みが増し、後段に置くと音量が上がるといった変化になります。

どちらに設置するかは、使う目的で判断すればいいと思います。

例えば、

音を太くしたり、歪みを足したい時は、クリーンブースターを前段に繋ぐ。

音量調整や一時的な音量アップ(リードソロなど)は、クリーンブースターを後段に繋ぐ 。

といったように使い分けるとスムーズに設置ができると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

【マーシャルアンプ】Marshall JCM2000のイコライジングのテスト〜改善編〜

こんにちは。

今回は「【マーシャルアンプ】Marshall JCM2000のイコライジングのテスト〜改善編〜」について書きたいと思います。

Marshall JCM2000のイコライジング 

前回、「Marshall JCM2000のイコライジングのテスト」の記事で書いたセッティングでは耳が痛くなってしまいましたが、今回は改善を試みて再度トライしてきましたで、そのことについて書きたいと思います。

<前回の記事はこちら>

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【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Maxon ST9Pro+(TS系オーバードライブ)→Marshall JCM 2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回は、前回と同様「Marshall JCM 2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用して「アンプの歪み」に「Maxon ST9Pro+」を足してみることにしました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習は音量小さめです。)

GAIN=3ぐらい (5以降は低音が出てくるため、低音が出てこない位置にしました)

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=3〜4

DEEP=ON

TONE SHIFT=ON

 
<今回のイコライジングの改善点>

まず、全体的なイコライジングを3まで下げました。PRESENSも0へ。さらに「TONE SHIFT」と「DEPP」のボタンを両方ともONにしてみました。「DEEP」はより低音が出ますが、「TONE SHIFT」をONにすることにより、イコライジングが全体的に下がるので、キンキンした高音が出にくくなるのではと考えました。

 

 

【今回使用したTS系オーバードライブ】

Maxon ST9Pro+

今回、使用したTS系オーバードライブは、前回と同様、Maxon「ST9Pro+」になります。

DRIVE=11時くらい

LEVEL=12時くらい

MID ENHANCE=14時くらい(やや下げて12時くらいでもOK)

TONE=9時くらい

ミニスイッチ=LOW BOOST

<Maxon ST9Pro+の使い方>

今回のMaxon「ST9Pro+」の使い方は、「Marshall JCM 2000」の歪みでリードソロやロングトーンを弾いたい時だけ、ONにしてブーストするという使い方をしました。

 

【Marshall JCM2000のイコライジングを変えて再度トライしてみた感想】

今回は、前回と同様に現在バンドの課題曲であるB’zの「今夜月の見える丘に」の音源(CD)を流しながら通して弾いてみました。再度トライしたサウンドは「Marshall JCM2000」らしいドシッ!としたカッコイイサウンドになりました。前回と比べて「TONE SHIFT」をONにすると弾きやすくなるように感じます。ドンシャリサウンドにはなりますが、弾きやすさを考えると「TONE SHIFT」をONした方が良いのかなと思いました。さらに「DEEP」で低音を加えることにより、全体的にまとまるように感じました。このイコライジングで、Maxon「ST9Pro+」をONにしてブーストすると音がミッドに寄り鋭いサウンドになりました。一見、音が細く感じますが、轟音の中でも切り抜けてくる。そんな印象を受けました。同じカテゴリーの「TS系オーバードライブ」でもブーストしたサウンドの変化は様々だとも思いました。このイコライジングにすることで、前回のように耳が後になって痛くなったり、キンキンと突き刺すような高音は気にはなくなりました。

 

【今回のまとめ】

「Marshall JCM2000」のリードチャンネルで歪みをサウンドを作る場合は、「TONE SHIFT」と「DEEP」のボタンを押した方が良い感じのサウンドが出るのではと思いました。個人的には「Marshall JCM2000」の音作りのポイントは「TONE SHIFT」にあるように思います。「TONE SHIFT」を入れるか入れないかで、全体的なサウンドの方向性が決まるように思います。「TONE SHIFT」を入れる場合は、イコライングは多少上げても問題ありませんが、「TONE SHIFT」を入れない場合は、サウンドが全体的にブライトで高音が上がる傾向があるので、イコライジングは控えめにした方が耳が痛くなりにくいと思います。よくスタジオに入って「Marshall JCM2000」を見ると、基本的にはイコライングは0になっていますが、「TONE SHIFT」と「DEEP」のボタンはONのままになっていることが多くみられます。そういったことも考えると「TONE SHIFT」と「DEEP」のボタンを両方ONにすることはスタンダードなセッティングになっているのかなとも感じました。また、何度も「Marshall JCM2000」リードチャンネルを使用して「TONE SHIFT」と「DEEP」を使ってサウンドや弾き心地を検証してみたいと思います。

 

以上、「【マーシャルアンプ】Marshall JCM2000のイコライジングのテスト〜改善編〜」についてでした。

 

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