エフェクターノート

エフェクターやアンプについての実験ブログです【本サイトはプロモーションが含まれています】

マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ

こんにちは。

今回は「マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ」について書きたいと思います。

マーシャルに合うブースターペダル

ここ最近「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに合ったブースターを見つけようと色々試しておりますが、前回の「Rockett Pedals JRAD / Archer」に続き、他に良さそうなブースターの組み合わせが見つかったので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Rockett Pedals JRAD「Archer」(オーバードライブ/ブースター)→Ibanez 「TS9」(オーバードライブ)→Xotic「RC Booster」(クリーンブースター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

 

【組み合わせたブースターペダル】

Rockett Pedals JRAD / Archer

Rockett Pedals JRAD Archer

OUTPUT(出力)=13時〜14時くらい

GAIN(歪み)=10時

TREBLE(高域)=9時くらい

レベルを上げて、トレブルを抑えたセッティングにしました。

 

Ibanez / TS9

Ibanez TS9

DRIVE=11時くらい

TONE=10時くらい

LEVEL=MAX

「Archer」と同様にレベルを上げたブースターセッティングにしました。

 

Xotic / RC Booster

Xotic RCBooster

GAIN=12時くらい

VOLUME=13時〜14時くらい

TREBLE=12時

BASS=12時

Ibanez 「TS9」の後段に「RC Booster」を設置するため、主にリードソロ時にやや音圧と音量を上げるセッティングにしました。(※現行モデルはRC Booster V2

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」は、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用します。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました。4だと大音量と言われる傾向があります)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます。GAINを足したい場合はこのメモリのままLEAD2ボタンを押した方が低音が上がらずに歪みを足せます)

f:id:jundrive3:20180524165748j:image

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです。基本お好みで調整。)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります。OFFは全体的にトーンが上がって高音が出やすいです)

 

【ブースターを組み合わせた感想について】

ブースターをペアで組み合わせる

今回は基本的に「Marshall JCM2000」の歪みをメインにプラスαでブースターを組み合わせてみました。まず、最前段の「Archer」はOFFですが、繋ぐだけで音が洗練されます。そこにIbanez 「TS9」をONにするて、やや中域のサウンドとサスティーン(音の伸び)が加わります。「Marshall JCM2000」のリードチャンネルは、音が伸びにくく弾きにくいので、Ibanez 「TS9」はブースターとして使った方が良いように感じました。さらに、リードソロ時に音量と音圧をややプッシュする役割として、今回はXotic「RC Booster」を選びましたが、「RC Booster」をONにすると、とても太く伸びのあるリードトーンに変化しました。クリーンブースターは効果がわかりにくいエフェクターですが、Xotic「RC Booster」は音太く、さらにピッキングの反応がタイトに上がります。「Archer」の影響もあると思いますが、「Marshall JCM2000」のリードチャンネルのサウンドがかなりブラッシュアップされるのを体感しました。

 

効果順にまとめると、

・Rockett Pedals JRAD「Archer」=「Marshall JCM2000」リードチャンネル(アンプの歪み)をブラッシュアップor GAINブースター(ONにしてGAINを加えてもOK)

・ 「TS9」=ロングトーンなど音を伸ばしたい場合にON、MIDブースター

・Xotic「RC Booster」=リードソロ時や音圧を加えたい場合にON、LEVELブースター

Ibanez 「TS9」とXotic「RC Booster」の併用すると太く伸びのあるリードサウンドになります。

 

【今回のまとめ】

今回は「Marshall JCM2000」のリードチャンネルに合うブースターを組み合わせて試しみましたが、3台使うことでかなり実践的な組み合わせになりました。Rockett Pedals JRAD「Archer」は必須ではありませんが、Ibanez「TS9」は「Marshall JCM2000」のリードチャンネルを使用する場合は、ブースターとして持ってい行っても損はないオーバードライブだと思います。Ibanez「TS9」をまだ使っていなかった時は、ディレイで音の伸びを足していましたが、空間系のような広がりではなく、音の伸びだけがほしい場合はIbanez「TS9」をオススメしておきたいと思います。さらに、Ibanez「TS9」(前段)+Xotic「RC Booster」(後段)の組み合わせもリードソロ時には効果的です。また、他のクリーンブースターやチューブスクリーマーを試しみたいと思う機会でした。

 

以上、「マーシャルアンプ JCM2000の歪みとブースターの組み合わせ」についてでした。

 

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JRAD | ARCHERの実験レポート・レビュー【マーシャルアンプ JCM2000】

※この記事は2021年7月8日に更新されました。

こんにちは。

今回は、JRADの「ARCHER」をマーシャルアンプで試してきましたので、まとめておきたいと思います。

Rockett Pedals JRAD / ArcherとMarshall JCM2000

JRAD ARCHERとは?

Rockett Pedals JRAD / Archer

ARCHER(アーチャー)は、有名なオーバードライブペダルCentaur(ケンタウロス)の後継機"KTR"をOEM生産していたJRAD(J Rockett Audio Designs)によって設計されたエフェクターです。

オーバードライブだけでなくクリーンブースターとしても使えます。

マーシャルアンプJCM2000で試してみました

<今回使用する機材>

PRS CUSTOM 22(ギター)→Rockett Pedals JRAD「Archer」(オーバードライブ/ブースター)→Marshall JCM2000(アンプ)

<Marshall JCM2000のセッティング>

ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用し、ハイゲインディストーションサウンドにします。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい

GAIN=3ぐらい

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです)

DEEP=OFF

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります)

JRAD | ARCHERのセッティング

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

OUTPUT(音量)=13時〜14時くらい

GAIN(歪み)=10時

TREBLE(高域)=9時くらい

基本的には、エフェクターをONにしませんが、ゲインブースターセッティングにしました。

JRAD | ARCHERの実験レポート・レビュー

Marshall JCM2000のリードチャンネルの歪みスに「Archer」をつないで弾いてみたところ、ほんのわずかですが、音が深くなりました。

Marshall JCM2000の粗々しい歪みが、少しだけマイルドになり上品なサウンドに変化します。

 

次に、エレキギターのボリュームコントロールでも試しました。

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

エレキギターのボリュームコントロールを3ぐらいに絞ってクリーントーンすると、心打たれるようなクリーントーンに変化します。

気のせいかと思い、実際に「ARCHER」をつないだ時と外した時を比べましたが、つないだ時の方が良いサウンドになりました。

 

次に、ゲインブースターで試してみました。 

Rockett Pedals JRAD / Archerのセッティング

「ARCHER」のゲインをMarshall JCM2000にプラスしても、劇的なサウンドの変化がありませんが、アンプの歪みを活かしてブーストしてくれます。 

JRAD | ARCHERの実験レポート・レビューのまとめ

今回のまとめとして、JRAD「ARCHER」は、アンプにつなぐだけで音が良くなるオーバードライブと感じました。

マーシャルアンプに使うことで、エレキギターのギターボリュームコントロールを絞るクリーンサウンドから、ハイゲインディストーションサウンドまでと音をブラッシュアップしてくれます。

一度、「ARCHER」の効果を知ると手放せなくなりそうです。

マーシャルアンプを使う方には、試してほしいエフェクターです。

ご参考になれば幸いです。

Ibanez TS9とJC120の相性について

Ibanez TS9とJC120の相性について

 

こんにちは。

今回は「Ibanez TS9とJC120の相性について」を書きたいと思います。

Ibanez TS9とJC120

以前の効果測定で、Ibanez TS9は、Marshall JCM2000のリードチャンネル(アンプの歪み)との相性が良いという結果が出ましたが、「JC120」でも相性が良いのか、またメインの歪みとして使えるのか気になったので、今回スタジオで試してきましたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Ibanez「TS9」(チューブスクリーマー)→ JC120(アンプ)

 

【JC120のセッティング】

JC120のセッティング

VOLUME=2ぐらい(スタジオの環境に合わせる)

TREBLE=12時

MIDDLE=12時

BASS=12時

DISTORTION=0

REVERB=9時くらい

BRIスイッチ=OFF

※チャンネルリンクはなし

 

Ibanez TS9のセッティング】
Ibanez TS9のセッティング

DRIVE=MAX
TONE=10時くらい
LEVEL=12時くらい(ON/OFFにしても音量差がない位置)

JC120は基本的に歪まないアンプのため、Ibanez「TS9」の歪み(DRIVE)をMAXにしたセッティングで試してみました。

 

Ibanez TS9をJC120で弾いてみた感想】

感想としては、DRIVEをMAXさせたセッティングでは、当たり前ですがオーバードライブぐらいは歪みました。しかし、正直なところ、あまり音抜けや反応は良いとは言えない印象に感じました。高音が抑えられで、やや音がこもりがちのオーバードライブサウンドです。

 

【Maxon ST9pro+と比較してみました】

Maxon ST9pro+

JC120でのIbanez「TS9」の反応があまり良いとは言えなかったので、手持ちのMaxon「ST9pro+」と比較してみました。同じようにセッティングして、Ibanez「TS9」と交互に弾いてみると、明らかにMaxon「ST9pro+」の方が反応と音抜けが良かったです。以前にも「JC120」でMaxon「ST9pro+」を試した時にも書きましたが、「JC120」はミッド(中域)が強いエフェクターと相性が良い傾向があると思います。Ibanez「TS9」は、中域が程よい強さです。このことから、ミッドが強めの歪みエフェクターは「JC120」と合う可能性が高くなります。

 

【今回のまとめ】

今回は、Ibanez TS9を「JC120」で試してみましたが、結果的には個人的には相性は良くないと感じました。あくまでも歪みMAXでの試しなので、レベル(音量)を上げるブースター使用では、また結果は変わってくるかもしれませんが、Ibanez「TS9」は、真空管アンプ(歪むアンプ)に合わせた方が良い結果が出ると思います。

「JC120」でチューブスクリーマー系のオーバードライブでメインの歪みとして使いたい場合は、今回比較してみたMaxon「ST9pro+」の方がオススメです。Ibanez「TS9」はどちらかというとブースター的なオーバードライブのように感じます。Maxon「ST9pro+」の方は、ミッドが強力に出る特徴があり、セッティングの幅やモード機能が付いているので段階的に歪みを加えることができます。Marshall JCM2000でアンプの歪みにブーストすると、Ibanez「TS9」より鋭いサウンドになります。Ibanez「TS9」はマイルドにブーストするので、サウンドの好みはあると思いますが「JC120」と「Marshall JCM2000」の両方を使用したい場合はMaxon「ST9pro+」の方が使い勝手が良く、「Marshall JCM2000」をブーストしたい場合はIbanez「TS9」で十分です。「JC120」でIbanez「TS9」を使用して歪みを作る場合は、LEVELをMAXにしたセッティングして、「アンプライク系(BOSS ST2など)のオーバードライブかディストーション」を後段に設置した方が歪みが作りやすいと思います。Ibanez「TS9」は、基本的は「Marshall JCM2000」などの真空管アンプと合わせる前提で使った方が良いという結論になりました。

 

以上。「Ibanez TS9とJC120の相性について」でした。

 

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Ibanez TS9 チューブスクリーマーの使い方に困ったときのヒント

※この記事は2022年8月23日に更新されました。

こんにちは。

Ibanez TS9 チューブスクリーマーの使い方に困ったことはありませんか?

Ibanez TS9を買ってみたけど、全然効果がわからない」

「全然歪まないし、チューブスクリーマーの使い方がわからない」

「チューブスクリーマーをどういった時に使うのかわからない」

と言った悩みを解決するヒントをまとめてみました。

IbanezTS9とMarshall JCM2000

Ibanez TS9 チューブスクリーマーの使い方に困ったときのヒント

筆者も、Ibanez TS9をはじめて購入した時に、イマイチ効果がわからなかったことがあります。

「一体なにが変わっているんだろう?」と言うのが、正直な感想でした。

しかし、今ではIbanez TS9 チューブスクリーマーは、手放せないエフェクターとなりました。

そのヒントとなった使い方をまとめました。

Ibanez TS9 チューブスクリーマーはマーシャルアンプで使う

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Ibanez TS9は、Tube Screamer(チューブスクリーマー)と呼ばれるエフェクターでもあります。

そのため、Ibanez TS9と相性がいいのは、マーシャルなどの真空管アンプ(チューブアンプ)になります。

よくリハーサルスタジオで置いてあるマーシャルアンプで使ってみましょう。

自宅などのミニアンプでは、Ibanez TS9の効果や魅力はわかりにくいと思います。

Ibanez TS9はブースターとしての使い方がベスト

Ibanez TS9は、オーバードライブですが、ブースターとしての使い方が一番効果を発揮します。

もちろん、DRIVEを上げてオーバードライブとしても使えます。

しかし、Ibanez TS9の魅力を語るには、ブースターとしての使い方を避けては通れません。

Ibanez TS9のブースターセッティングのコツ

Ibanez TS9のセッティング

Ibanez TS9のブースターセッティングのコツとしては、LEVELをMAXくらいに上げて、DRIVEの歪みを少なめにすることです。

「え?どうして?」思いますが、

LEVELを上げることで、ある効果が出てくるからです。

Ibanez TS9はサスティーン効果がすばらしい

Ibanez TS9はサスティーン効果がすばらしい。

つまり、音の伸びがよくなります。

マーシャルアンプを使っている時やリードソロ、ロングトーンを使う時に、音が途切れてしまうことありませんか?

そういった時に、Ibanez TS9でLEVELを上げたセッティングでブーストしてあげると、驚くほど音が伸び、弾きやすくなります。

Ibanez TS9は中域(ミドル)が出やすいので音抜け抜群

さらに、Ibanez TS9は音の伸び効果に加えて、中域(ミドル)が出やすいオーバードライブでもあります。

そのため、Ibanez TS9でブーストすることで、音抜けが抜群に良くなります。 

リードソロやエレキギターの音が大音量にしても聞こえない時に、中域(ミドル)を加えることで、音が抜けて聞こえるようになります。

また、バンドアンサンブルで、エレキギターの音が埋もれてしまう時も効果的です。

Ibanez TS9を実際にマーシャルアンプで使ってみました

Ibanez TS9を実際にマーシャルアンプで使ってみたので、ご紹介します。

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今回使ったのは、マーシャルJCM2000になります。

使用するチャンネルは、リードチャンネル(ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1チャンネル)です。

LEAD1チャンネル

Ibanez TS9を使う場合は、マーシャルアンプを必ず歪ませた状態で使いましょう。 

歪ませたアンプの前に、Ibanez TS9をつなぐイメージです。

エレキギターIbanez TS9 → マーシャルアンプ」といった感じですね。

Ibanez TS9のセッティング

Ibanez TS9のセッティングも、先ほどのお伝えした通りにLEVELを上げてMAXにしました。

DRIVEとTONEは抑え気味でセッティング。

DRIVEとTONEは、実際にアンプから出る音を聴きながらで調整すれば大丈夫ですが、注意点があります。

DRIVEは、エフェクター側でLEVELを上げている分、上げすぎてしまうとハウリングすることもありますので、アンプ側の歪み量を見ながら調整しましょう。

TONEは、使うアンプによって変わりますが、マーシャルアンプは耳が痛いサウンドになりやすいので、こちらもアンプの音を聞きながら、耳が痛くならない程度の位置に調整しましょう。

Ibanez TS9をJC120で使う時に気をつけたいこと

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Ibanez TS9をJC120で使う時は、歪みエフェクターと組み合わせて使うことをオススメします。

その理由は、Ibanez TS9はクリーンアンプやクリーンサウンドでは、効果がわかりにくいからです。

Ibanez TS9と組み合わせたい歪みエフェクターとは

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Ibanez TS9に組み合わせたい歪みエフェクターは、相性が合えばなんでもいいと思います。
筆者は、JC120にはBOSS ST2を使うことが多いので、よくIbanez TS9と組み合わせて使っています。
他には、BOSS BD2やFulltone OCD、RAT2など、JC120に合う歪みエフェクターと組み合わせて使っているところを見かけますね。
ここでもIbanez TS9の使い方は、同様にブースターセッティングで使用がオススメです。

今回のまとめ

Ibanez TS9の使い方に困ったときのヒントを、以下にまとめました。

  • マーシャルアンプで使う
  • ブースターとして使う
  • ブースターセッティングのコツは、LEVELをMAX
  • サスティーン効果(音の伸び)を狙う
  • 音抜け効果を狙う
  • J120で使う時は歪みエフェクターと組み合わせる

以上、ご参考になれば幸いです。

Ibanez Tubescreamer TS9

Ibanez Tubescreamer TS9

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クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】

こんにちは。

今回は「クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】」について書きたいと思います。

Marshall JCM2000

最近の自身のテーマとして、真空管アンプのみでクリーントーンから歪みまでのサウンドを作るということをスタジオに行って何度もトライしていましたが、今回は上手くセッティングができたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回使用する機材】

PRS CUSTOM 22(ギター)→Marshall JCM2000(アンプ)

 

【Marshall JCM2000のセッティング】

今回の「Marshall JCM2000」はULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルを使用して、クリーントーンから歪みのサウンドを試しました。

Marshall JCM2000のセッティング

VOLUME=2〜3ぐらい(ドラムの音量と環境によって調整。個人練習はCD音源流しながら弾きました)

GAIN=3ぐらい (このくらいでも十分歪みます)

Marshall JCM2000のセッティング

PRESENS=0

TREBLE=3

MIDDLE=3

BASS=3

REVERB=4(今回はリバーブ強めです)

DEEP=OFF(低音弦5、6弦を出したい時にはON)

TONE SHIFT=ON(弾きやすくなります)

 

【今回のセッティングのポイント】

Marshall JCM2000のセッティングポイント

今回のセッティングのポイントは「TONE SHIFT」です。「Marshall JCM2000」の歪みで弾く場合は、色々試しましたが「TONE SHIFT」はONにした方が弾きやすくなるように感じます。「TONE SHIFT」OFFにするとサウンドが全体的に明るくなり、トーンがキツめになる傾向があります。ONにするとハイが全体的に抑えられるので、キンキンしたサウンドにはなりにくいセッティングにしました。

 

【ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1チャンネルのサウンドについて】

LEAD1チャンネルのサウンド

GAINが3くらいですがこれでもかなり歪みます。激歪みとまではいきませんが、オーバードライブ強〜ディストーションぐらいの歪みはでます。わりとスッキリ目のマーシャルサウンドになります。あとでも書きますが、演奏する曲にもよりますが、歪みが足らない場合は「LEAD2」にボタンを押して歪みを足すと良いと思います。

 

【リードチャンネルからクリーンサウンドにする方法】

PRSのギターコントロール

「Marshall JCM2000」のULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD1 チャンネルでクリーントーンを作るには、歪んだ状態からギター側のボリュームコントロールを絞ってクリーントーンを作ります。真空管アンプは、ギターボリュームコントロールでGAIN調整が効くので、絞れば絞るほどクリーンになっていきます。この特性を利用します。今回のセッティングとGAIN3ぐらいに対して、ギターボリュームコントロールは2〜3ぐらいでクリーントーンになります。

PRSのピックアップセレクター

クリーントーン時には、ピックアップセレクターはセンターにすると程よいトーンになります。

 

【チャンネルを変えずに歪みサウンドにする場合】

PRSのボリュームコントロールフルアップ

クリーンサウンドから歪みで弾きたい場合はギター側のボリュームコントロールはフルアップ(フル10)にします。ピックアップセレクターはリアにすると5,6弦のパワーコードもハッキリ出ます。フルアップでは歪み、ボリュームコントロールを2〜3ぐらいに絞るとクリーンへサウンドへコントロールして弾くイメージです。リードチャンネルのみで、ギターボリュームコントロールによりクリーンから歪みをカバーするという考え方になります。

 

【もう少し歪みを加えたい場合】

Marshall JCM2000 LEAD2チャンネル

もう少し歪みを足したい場合は、LEAD1チャンネルでそのままGAINを上げてると低音が出てモワッとしてくるので、ULTRA GAIN / CHANNEL BのLEAD2チャンネル(ボタンを押す)に切り替えて、GAINを上げた方が上手くいくと思います。GAINを上げた分、クリーンにする時はギターボリュームコントロールはより若干絞る必要はありますが、慣れれば問題ないと思います。クリーントーンを重視する場合は、LEAD1チャンネルの方がクリーントーンにしやすい傾向はあります。LEAD2チャンネルはGAINをプラスαするボタンとして認識していた方が扱いやすいかもしれません。今回はエフェクターは使っていませんが、ブースターでGAINを足すのもアリだと思います。

 

【クリーンから歪みまでコントロールできた感想】

今回は「Marshall JCM2000」でクリーンから歪みまでサウンドをコントロールした感想としましては、電源の入れ方もわからなかった「Marshall JCM2000」を使い始めて、7〜8年くらい経ちますが、やっとアンプ直のみでサウンドをコントロールできるところまで来れたかなといった感じでした。今回のポイントのギターボリュームコントロールを使用するクリーントーンは 、BOSS ST2を「Marshall JCM2000」のクランチチャンネルでよく使用していた時に思い付いたもので、いつかは「Marshall JCM2000」とギターだけで、クリーンから歪みまでコントロールできるのではないかと考えておりました。しかし、ギターの技術面やアンプの特性で思うようにできず、セッティングを試行錯誤を繰り返していましたが、今回で頭の中で描いていたことが実現できたように思います。アンプとギターでクリーンから歪みまでカバーできると持っていくエフェクターが減るというメリットがあります。いつもはエフェクター5〜6個程度でボードを組むことが多いですが、もう一つのテーマである「エフェクターを3つまで絞る」の目標が近づいてきたように思います。次の機会は、今回のセッティングをベースに、ブースターやディレイ(センドリターン)を加えて、アンプの歪みをメインにしたエフェクター選びも模索していきたいと思います。

 

以上、「クリーンから歪みまでアンプ直で完結させる試み〜Marshall JCM2000編〜【マーシャルアンプ】」についてでした。

 

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クリーンサウンドの音が抜けない時に試したい6つのこと

※この記事は2022年8月17日に更新されました。

こんにちは。

リハーサルスタジオで、バンド演奏をしていると、

「クリーンサウンドが聞こえない」

「クリーンサウンドが埋もれてしまう」

といった経験をしたことをありませんか?

今回は、クリーンサウンドの音が抜けない原因について記事を書いていきます。

JC120のダメなセッティング

クリーンサウンドの音が抜けない原因とは?

最近、バンドで音合わせをしていると「クリーンサウンドが聞こえない」「クリーンサウンドが埋もれてしまう」といったことがありました。

バンドでエレキギター1人ならば聞こえるクリーンサウンドも、

エレキギターが2人いて、一方が歪みサウンドでリード担当をしている場合に、クリーンサウンドが消えてしまうことがあります。

そこで、どうしたらクリーンサウンドが聞こえるようになるか、筆者なりに検証してみました。

1.アンプのイコライジングをしっかりセッティングする

JC120のダメなセッティング

バンドでクリーンサウンドが聞こえてこない時のアンプのイコライジングをチェックしました。

すると、TREBLE(高域)・MIDDLE(中域)・BASS(低域)のイコライジングが全て下がり傾向にあるのがわかりました。

アンプによって、基本的なイコライジングの位置は変わりますが、音作りに意図がない限り、アンプのクリーンサウンドがハッキリ聞こえる位置に調節したほうがいいでしょう。

リハーサルスタジオに、よく置いてある「JC120」の場合は、基本的には全て5(12時)で問題ありません。

アンプの全体のトーンが甘いと、バンドではクリーンサウンドは埋もれがちになります。

ある程度の高いトーンが音抜けには必要です。

2.エレキギターのボリュームコントロールをチェックする

ギターのボリュームコントロール

エレキギターのボリュームコントロールは、ギターサウンドのパワーと直結しています。

ボリュームコントロールが小さくなっている場合は、クリーンサウンドも弱くなってしまいます。

クリーンサウンドでしっかり出したい場合は、エレキギターボリュームコントロールは基本MAXの10(フルテン)にしましょう。

アンプの特性によっては、8ぐらいに抑えても良いですが、極端に2〜3に絞ってしまうと、音が抜けないクリーンサウンドになってしまう傾向があります。

また、エレキギター側のトーンも下がっていると、こもったようなクリーンサウンドになる傾向があります。

知らず知らず、下がっている時がありますので、必ずチェックしましょう。

3.バンド全体の音量を下げる

いくらエレキギターとアンプ側でしっかりとセッティングしても、

バンド全体の音量がデカすぎると、クリーンサウンドはかき消されてしまいます。

この場合は、全体のパートの音量を下げるしかありません。

特に、弦楽器(エレキギター・ベース)の音量を下げる努力をしましょう。

4.エフェクターのブースターを活用する

バンドにエレキギターが2人いる場合、一方がディストーションサウンドの場合には、クリーンサウンドがかき消されることがあります。

音量を下げることが難しい場合は、エフェクターのブースターを使うようにしましょう。

ブースターとっても、クリーンブースターやトレブルブースター・ミドルブースターを種類がありますが、

特に使いたいのは「ミドルブースター」です。

ミドルブースターは、中域を持ち上げてくれるため、エレキギターサウンドが聞こえやすくなります。

エフェクターのモデルとしては、少ないため、チューブスクリーマーなどで代用して使いましょう。

5.少しだけGAINを足してみる

アンプのクリーンサウンドは、基本ペラペラなため、バンドアンサンブルでは聞こえにくいものです。

そこで、GAINを少しだけ足してみると、クリーンサウンドの存在感が出ることもあります。

コツとしては、クランチサウンドにならない程度のGAINを足してあげることです。

ほんの少しGAINをアンプやオーバードライブなどで足すことで、音抜けが良くなります。

6.アンプから離れてサウンドを聞いてみる

クリーンサウンドが音が抜けない原因として、

立ち位置が悪いため、クリーンサウンドが聞こえていないということもあります。

アンプの目の前に立ってしまうと、音がモニタリングしにくいです。

そういったことも防ぐために、一度、アンプから離れて自分のサウンドを聞いてみましょう。

バンドメンバーは聞こえているのに、聞こえていないのは本人だけということがないように、サウンドチェックも行いましょう。

まとめ

クリーンサウンドの音が抜けない時に試したいことについて、記事を書いてみました。

クリーンサウンドは、アルペジオやカッティング、コード弾きで使われることが多いと思いますが、どうしてもバンドアンサンブルでは埋もれがちなサウンドです。

クリーンサウンドの音をいかに聞かせるかが、バンドでは試されます。

ご参考になれば幸いです。

ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜

こんにちは。

今回は「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜」について書きたいと思います。

エフェクターを踏みやすくする工夫

最近、ライブの練習と準備でバタバタしておりましたが、ライブ演奏にあたって、エフェクターの踏みやすさの工夫を考えてみたので、簡単にまとめておきたいと思います。

 

【今回組んだエフェクターボードの紹介】

エフェクターボード

今回は、以前エフェクターボードを組んだ時よりも、もう少しコンパクトさと重さの軽減を考えて、エフェクターボードをひと回り小さくして組み直してみました。

〈前回のエフェクターボード〉

エフェクターボード

前回は、スペースに余裕があったため「常時ONのエフェクター」を横に配置し、「使用頻度が多いエフェクター」を手前に配置しました。

 

〈演奏する曲とエフェクター操作について〉

演奏曲は、B’z「今夜月の見える丘で」Superfly「beautiful」の2曲を弾く前提で必要なエフェクターでボードを組みました。2曲とも、クリーントーンと歪みの切り替えが必要で、基本的にはBOSS「ST2」+Z.VEX「Box of Rock」のブースト側で歪みを作り、ギターボリュームコントロール側でクリーンと歪みをコントロールして演奏しています。また、同じく2曲ともショートディレイ(パワーコードとバッキング)とロングディレイ(アルペジオを含むフレーズ、リードソロ)と2パターンのディレイを切り替えることもしています。トータル的には、ギター側ではクリーン〜歪みのコントロール、トーンをセレクターで切り替え、エフェクター側では、ディレイの切り替え、ゲインブースター(Ibanez TS9)、レベルブースター(Z.VEX Box of Rock)と手元と足元をフルに使った操作をしています。演奏以外にやることが多く、こうやって書いて見るとかなり大変なことをやっているのだと思いました。

 

〈使用しているエフェクターのご紹介〉

Ibanez「TS9」(TS系オーバードライブ)

BOSS「ST2」(アンプライク系ディストーション

・Z.VEX「Box of Rock」(アンプライク系ディストーション / 前回より変更)

・BOSS 「DD20」(デジタルディレイ / ショートディレイとロングディレイの2パターンの切り替え)

electro-harmonix「Switchblade+」(AB BOX)

(A「 Marshall JCM2000」+B「JC120」)

※繋いだ順番になります。

 

〈前回と比べたエフェクターの変更点〉

Z.VEX Box of Rock

 前回と比べての変更点は、自作のSuper Hard On(クリーンブースター)を既存のZ.VEX「Box of Rock」に変更しました。これは実際に演奏してみた時に、ブースターとしてIbanez「TS9」をレベルMAXにしてONにして使っていましたが、中域が上がって音抜けは良くなるものの、歪みの前段にIbanez「TS9」を設置しているため、音量が上がらないということに気づきました。演奏曲によりますが、多少、ソロ時には多少音量を上げた方が迫力が出ると判断し、使う使わないにしろ、いざ音量を上げれるようにZ.VEX「Box of Rock」のドライブセクション(右側)を音量用のブースターとして変更しました。ブースター側(左側)は常時ON。

 

【ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫】

蛍光色のステッカーをエフェクターに貼る

↑パッと見たとき、どのペダルを踏めばいいかすぐ認識できる。

前回は、ブースターやディレイなどの「踏む回数が多いエフェクターと歪み系エフェクターなどな「常時ONにするエフェクターで分けて、踏む回数が多いエフェクターをレイアウト的にまとめて踏みやすい一番手前に配置しました。このことで、かなり足元の操作にムダが少なくなりましたが、今回はさらに「蛍光色のステッカー」を使ってより視覚的にわかりやすく分けてみました。

エフェクターを踏む回数が多い、Ibanez「TS9」とBOSS 「DD20」といざ音量を上げる時のZ.VEX「Box of Rock」のドライブ側の3ヶ所のペダル部分にステッカーを貼りました。初めは、やり過ぎかなと思いましたが、スタジオ練習では、意外と演奏中はギターに意識が集中してしまうものです。ステッカーがあるのとないのとでは、足元を見た時に瞬間に踏むペダル位置分かるので、踏み間違えたり、踏み損ねることはかなり少なくなりました。エフェクターを認識して踏むまで、実際は1秒もかからないくらいの速さで切り替えないといけない場面が多いので、スピードが要求される場面では、こういった目立つ目印をつけておくと迷わずペダルを踏むことができます。

 

【今回のまとめ】

今回のまとめといたしまして、ギター演奏中にペダルを踏みやすくする工夫で、「蛍光色のステッカー」を貼るという工夫をしてみましたが、物理的に踏みやすくするというよりは、自信を持ってエフェクターを踏むという心理的な効果があるように思います。よくスタジオ練習では、ブースターなどのエフェクターを踏んでいたけど、ライブ本番では、会場の雰囲気に飲まれてエフェクターを踏むことに消極的になったりする場面もあります。そういった時に、目印をつけておくと「もう踏むしかない」と言うプラスの心理が働き、そういった思い切った演奏をした方が良い演奏ができるように個人的には感じます。エフェクターは、足元に置くものなので、基本的に死角になりやすく、視認性も悪いモノと思います。ライブ会場では、緊張も加えてさらに視野も狭くなりがちです。エフェクター1個を切り替える程度ならば問題はありませんが、小節ごとに細かくエフェクターを2個以上切り替える場面では、少しやり過ぎくらいのわかりやすい目印をつけていっても損はないと思います。さらに、エフェクターを踏む順番を目印にマジックで番号を書いておくのも効果的だと思います。エフェクターのセッティング、アンプのセッティングをしっかりしたのならば、演奏中もここぞと言う時は、しっかり踏むといった心構えと工夫は大事だと思います。是非、エフェクターを踏むのに躊躇する方は、目印をつける工夫を試してはいかがでしょうか。

 

以上、「ギター演奏中にエフェクターを踏みやすくする工夫〜ステッカー編〜」についてでした。

 

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