こんにちは。
jundrive3(@effectornote)です。
今回は、BOSS「GT-1(マルチエフェクター)」のメリットとデメリットについて、解説いたします。
BOSS GT-1のメリット・デメリットを解説します!
BOSS「GT-1(マルチエフェクター)」は、いろいろな機能が詰め込まれています。
コンパクトエフェクターとは違って、より多くのシーンで使ってみないと良し悪しが判断できないこともあるでしょう。
そこで、筆者が、BOSS「GT-1」を使った経験をもとに、メリットとデメリットをまとめてみました。
BOSS GT-1のメリットについて
まずは、BOSS「GT-1」のメリットについて見ていきましょう。
定番の歪みエフェクトをたくさん試せる
マルチエフェクターの特徴でもありますが、BOSS「GT-1」には、定番と呼ばれる歪み系エフェクターがたくさんモデリングされています。
例えば、同じメーカーで言えば、BOSS「BD-2(ブルースドライバー)」やBOSS 「MT-2(メタルゾーン)」といったモデルのサウンドを出すことができます。
他のメーカーでは、PROCO「RAT」やMXR「Distortion+」などの歪み系エフェクターが入っています。
コンパクトエフェクターを買うこともいいですが、一個一個を買っていると費用が膨れ上がってしまいます。
そこで、まずは、定番の歪み系エフェクターをいろいろ試してみたい人には、BOSS「GT-1」はお買い得と感じるかもしれませんね。
ほとんどのエフェクトが搭載されている
BOSS「GT-1」には、基本的によく使うほとんどのエフェクトが搭載されています。
歪みエフェクトだけでなく、プリアンプ、コンプレッサー、コーラス、ディレイ、ワウなど、エフェクターと呼ばれる種類は一通り入っていると言っても過言ではないと思います。
一通りのエフェクトをコンパクトエフェクターで集めてもいいですが、シールドやパワーサプライ、スイッチャーなどの周辺機器を購入する必要がありますので、かなり大変ですよね。
その点において、BOSS「GT-1」のマルチエフェクターを一つ購入するだけで、事が足りることは、最大のメリットと言えるでしょう。
エフェクトを簡単にON/OFFできる
BOSS「GT-1」には、エフェクトをボタン一つでON/OFFすることができます。
例えば、ディレイを追加したい場合は、「DELAY」ボタンを押すことで、ディレイエフェクトを追加することができます。
音作りを試したい場合に、とても便利ですね。
また、エフェクトの順番もコントロールノブを回せば、簡単に前後を入れ替えることも可能です。
パッチメモリーが99個登録できる
BOSS「GT-1」には、プリセットパッチ(P01〜P99)とユーザーパッチ(U01〜U99)の2つがあります。
それぞれのパッチ数は、99個ありますので、合計すると198個のパッチがあることになります。
99個のパッチもあれば、音作りをする上でも余ってしまうくらいの容量です。
音作りをすることが多い人には、ありがたいパッチ数ですね。
CTL1スイッチでサウンドを瞬時に変えることができる
BOSS「GT-1」の特徴として、「CTL1」というスイッチが搭載されています。
「CTL1」スイッチを使うことで、瞬時に音を切り替えたり、ブーストすることができます。
バンドやライブの経験がある人にはわかると思いますが、音の切り替えるための工夫に時間や費用をかけることも少なくありません。
そこで、「CTL1」スイッチ一つあるだけで、解決することも多いので、実戦的に使いたい人には、便利な機能なのではないでしょうか。
ASSIGN・アサインで自由自在に音作りが可能
先ほど取り上げた「CTL1」スイッチと連動する機能にもなりますが、「ASSIGN(アサイン)」もBOSS「GT-1」の特徴としてあげられます。
「ASSIGN(A1〜A6)」は、基本的なエフェクトとは別にエフェクトを追加する機能ですが、「ASSIGN」と「CTL1」スイッチを駆使することで、音作りを拡張することが可能になります。
BOSS「GT-1」を使いこなす上では、避けては通れない機能になりますので、よく理解しておきましょう。
JC-120との相性が良い
BOSS「GT-1」は、JC-120(ジャズ・コーラス)との相性が良いです。
JC-120は、マーシャルアンプのように、アンプ単体で歪ませることができないため、歪み系エフェクターが必須となります。
コンパクトエフェクターあるあるですが、JC-120との相性が悪く、歪み探しの沼にハマるなんてことも。
しかし、BOSS「GT-1」を使えば、JC-120との相性が良いので、納得できる歪みサウンドを出すことができます。
歪みエフェクトやプリアンプエフェクトもたくさん入っているので、自分が気に入るサウンドをその場で見るけやすいのもメリットですね。
BOSS GT-1のデメリットについて
続いて、BOSS「GT-1」のデメリットについて見ていきましょう。
見た目以上に重い
BOSS「GT-1」はコンパクトなマルチエフェクターですが、見た目よりも重さを感じるモデルです。
一見、横から見える青色のプラスチック面が軽そうに見えますが、重量は約1.3kgとなっています。
人にもよりますが、片手で持つとズッシリくる重さなので、マルチエフェクターに軽さを求める人には、デメリットになるかもしれませんね。
音作りの設定が難しい
BOSS「GT-1」のメリットでも取り上げた「CTL1」スイッチと「ASSIGN(アサイン)の機能になりますが、音作りの設定が難しいです。
ある程度、機能を理解してさえすれば、簡単と思えますが、理解するまでのハードルは間違いなく高いと言えます。
エフェクターに慣れていない人が、BOSS「GT-1」の音作りに挑戦して、挫折してしまうなんてこともあるかもしれません。
筆者としては、BOSS「GT-1」というマルチエフェクターは、中級者向けモデルという位置付けと考えています。
ルーパー機能が単調
BOSS「GT-1」には、ルーパー機能が搭載されています。
機能的には、十分に使えるレベルですが、特にオーバーダビング(音を重ねる)したときに、音量がそのまま出力されるので、クドいサウンドになりがちです。
例えば、自分でバッキングを録音して、アドリブソロをする練習では、音がミックスしてしまうため、不向きとも言えます。
あくまでも、演奏中に一時的にフレーズを入れたいときに使う前提で使うといいかもしれません。
また、タイミングよく録音しても、ループしたときに音が途切れやすいことも難点です。
CTL1スイッチが逆転することがある
BOSS「GT-1」の特徴でもある「CTL1」スイッチですが、「ASSIGN(アサイン)」を設置しているときに、「CTL1」スイッチのON・OFFが逆転するときがあります。
これは、操作手順を気をつけたり、設置で元に戻せますが、気づいたらONとOFFが逆転していたら、困りますよね。
逆転動作については、もう一工夫してほしかったと感じますが、逆に、こういうモデルだと割り切って使う必要があります。
パッチメモリー99個は多すぎる
長所は、見方によれば、短所ということが言えますが、パッチメモリー99個は、人によっては多すぎるかもしれません。
99個もの音作りをする人は、作曲をする人や相当なヘビーユーザーでしょう。
バンドやライブで使う人でも、極端ですが、2〜3個あれば十分かもしれませんね。
これまで何度も取り上げた「CTL1」スイッチで、一つのパッチ内でブーストやサウンドも切り替えが行えるため、パッチ数は少なくても事が足りるという理由にもなります。
今回のまとめ
今回は、BOSS GT-1のメリット・デメリットについて解説いたしました。
どんなモデルでも、メリット・デメリットはあると思います。
BOSS「GT-1」というモデルをよく理解した上で、導入するか判断したいところですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
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